Emotetはビジネスメールを装って、情報の窃盗やウイルスの感染を行います。企業の大事な情報を盗まれないようにするには、訓練や防御が必要です。
そこでこの記事ではEmotet対策の方法やおすすめのツールを一挙ご紹介。ぜひツール選びの参考にしてください。
Emotet対策方法
エンドポイントセキュリティサービスを使う
まず初めにエンドポイントセキュリティサービスを利用する方法です。
エンドポイントセキュリティサービスとはネットワークに接続されたPCやサーバー、スマホなどの機材をサイバー攻撃から守ります。
Emotetはメールの添付ファイルを経由したマルウェアで、インターネットを必ず使うため、エンドポイントセキュリティサービスは有効です。またメールを経由していないサイバー攻撃にも対応しているため、あらゆる角度から機材を守れます。
メールセキュリティサービスを使う
メールセキュリティサービスとはメールの送受信の際に発生するマルウェアの感染や情報漏洩を防ぐサービスです。
メールに特化している分、フィッシングメールやスパムメールからの被害を防ぎやすい特徴があります。しかしエンドポイントセキュリティサービスのようにメール以外からのマルウェア感染には対応していません。
メールセキュリティサービスはメールからの被害を防ぎたい方におすすめです。
標的型攻撃メール訓練サービスで訓練する
標的型攻撃メール訓練サービスとは社内で標的型攻撃メールに似せたメールを送り、従業員が間違えて開かないようにするための教育サービスです。
訓練メールは非常にリアルで、間違って開いてしまうケースも多くあります。エンドポイントセキュリティサービスやメールセキュリティサービスで機材自体を守るのも大事ですが、必ずEmotetの被害を防げるとは限りません。
標的型攻撃メール訓練サービスを導入すれば、実際に標的型攻撃メールが来ても開かないようにするためのスキルを事前に身に着けられます。あわせて導入することでさらにEmotetの被害を防げるでしょう。
おすすめのエンドポイントセキュリティサービス6選
おすすめのエンドポイントセキュリティサービスを6つ紹介します。
Emotet対策ツール選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想のEmotet対策ツールが見つかります。 |
Symantec Endpoint Security
- 環境に合わせて、クラウド・オンプレミス・ハイブリッドの運用が可能
- EDR・EPP双方に強く、独自機能により標的型攻撃など多くのサイバー攻撃を検出
- Active Directoryへ偵察に来た段階で阻害もしくは検知が可能
Symantec Endpoint Securityはアンチウイルス・EDR・マルウェアの検知などに強く、より多くの標的型攻撃を防げるように設計されているサービスです。
脅威から情報を守るための対策を一元管理できるので、さまざまなセキュリティ対策を導入する必要がなくなり、コストが抑えられます。
組織にとって重要なリソースを管理する、Active Directoryを保護するための囮を大量に配置し、乗っ取られる前に活動を封じる仕組みです。
Trend Micro Apex One
- さまざまな脅威に対する高度な自動脅威検出と対処をトータルで提供
- パターンマッチングや挙動監視などで、ウイルスの侵入を排除
- 環境に合わせて、SaaS版とオンプレミス型を選べる
Trend Micro Apex Oneは脅威の検出・調査・対処をトータルで行う、エンドポイントセキュリティサービスです。さまざまな脅威に対し、AI技術を用いた高度な自動検出と対処をします。
さらに複数のセキュリティレイヤを通じて検出、調査、対処を行うことで、組織のセキュリティを強化。
未知のアプリケーションが実行されるのを防ぎ、悪意のあるプログラムから端末を保護してくれます。環境に応じて、SaaS版とオンプレミスの選択が可能です。
LANSCOPE サイバープロテクション
- クラウド型で導入・管理が簡単
- AI学習機能の特許技術を生かした「予測防御」で、新種マルウェアも99%検知可能
- 国内セキュリティソリューション企業のMOTEXがサポートを提供
LANSCOPE サイバープロテクションはAIを活用し、新種のマルウェアやランサムウェアを未然に防ぐ、エンドポイントセキュリティサービスです。99%の高い検知率で、Emotetの攻撃から大切な情報を守ります。
AI技術による高い検知精度 LANSCOPE サイバープロテクションは、AI技術を活用してマルウェアの特徴を学習・分析し、99%以上の高い検知精度を実現。
国内メーカーMOTEXならではの、質の高いサポートを受けられるところも魅力です。セキュリティの専門家がいない企業でも、サポートや運用代行を利用し、高水準の情報セキュリティを築けます。
IIJセキュアエンドポイントサービス
- 既存の対策やニーズに合わせて、アセットレスに機能を導入可能
- 各機能の情報などを一元的に閲覧、エンドポイントセキュリティ状況を素早く把握
- テレワーク端末の管理もサポート
IIJセキュアエンドポイントサービスはクラウド型のエンドポイントセキュリティサービスです。マルウェアの検知と隔離、IT資産管理を中心とした機能を備え、企業の課題や既存の対策に合わせた運用ができます。
ネットワークにつながる全ての端末を一元管理でき、セキュリティ状況の把握がスムーズです。スマホやタブレットを含むテレワーク端末を可視化し、きめ細やかな管理や、セキュリティの強化も実現します。
またユーザーと同じ画面を見ながら異常動作を検知し、自動対処が可能なため、テレワーク時でもスムーズな対応です。
EXOセキュリティ
- 探知率の高いグローバルセキュリティエンジンで強固なセキュリティを実現
- 直感的に操作できるUIで、必要な情報を簡単に把握
- リモートワークによるリスクにも対応
EXOセキュリティはアンチマルウェア、アンチランサムウェア、情報漏洩対策、IT資産管理など企業に求められるセキュリティ機能を、オールインワンで備えたサービスです。AIとクラウド分析技術による優れた探知力で、有害な攻撃から情報を守ります。
直感的に操作できるユーザーインターフェースを使用しており、使用にあたって専門的な知識は必要ありません。
社外からも企業のコンピューターに安全にアクセスできるようになり、リモートワークによるセキュリティリスクを回避できます。
SKYSEA Client View
- 初めてでも直感的に使える分かりやすい操作画面
- テレワーク時の勤怠管理やセキュリティ対策、IT資産の運用支援にも使える
- クラウド型とオンプレミス型から選択可能
SKYSEA Client Viewは1,000社以上で導入された実績豊富なサービスです。分かりやすい操作画面にこだわり、初めてでも使いやすい工夫がされています。テレワーク管理にも対応し、多様化する働き方のサポートも可能です。
資産管理機能で社内の端末を1台残らず管理し、更新プログラムを速やかに配布可能です。最新のサイバー攻撃に対する対策をタイムリーに行え、ふるまい検知により未知の脅威をいち早く発見し、自動で隔離します。
クラウドとオンプレミスの両方から選択できるため、自社に合った形で導入できるでしょう。
おすすめのメールセキュリティサービス5選
メールセキュリティサービスを5つ紹介します
Emotet対策ツール選びで迷ったときは、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想のEmotet対策ツールが見つかります。 |
メールディーラー
- 約99%の精度で、問題のあるメールを自動的に迷惑メールフォルダへ
- 初めて導入する場合にも安心のサポート体制
- ファイル形式チェック・ダウンロード制限・自動削除機能あり
メールディーラーはウイルスや迷惑メールなどを約99%の精度で隔離してくれます。拡張子が偽装されたファイルへの警告や添付ファイルのダウンロードに関する権限の設定変更にも対応。
また導入時の設定から運用中の疑問・課題解決など、充実したサポートを受けられることが魅力です。さらにメール業務を楽にする機能が搭載されているため、セキュリティ面以外の恩恵を受けられるでしょう。
メール分類によって集計・分析しやすくしたり、分類に基づいたレポート作成を行います。
Symantec Email Security.cloud Service
- 多層防御システムをクラウド上に実装し、安全なメールのみを配信
- シマンテックのクラウドインフラを利用し、スムーズな導入を実現
- 世界で約3万2,000社/1,400万人、国内でも500社/75万人が利用
Symantec Email Security.cloud Serviceは巧妙なサイバー攻撃を防ぐ、クラウド型メールセキュリティサービスです。独自の防衛手段を駆使し、99.99997%の高いスパム検知率を誇ります。必要なメールのみを、企業のサーバーへ転送する仕組みです。
シマンテックのクラウドインフラを使用し、IT管理者の手間をかけずに安全な体制を構築できます。世界各地のデータセンターで冗長性を高めているので、万一の災害時もサービスが停止せず、メールの遅延も発生しません。
国内にとどまらず、世界的に導入事例が豊富にあるためグローバル企業にもおすすめでしょう。
m-FILTER
- 特許を取得した複数の送信元偽装判定技術で攻撃メールをブロック
- 独自のデータベースには、99.90%以上の安全な送信元を格納
- 特定のメールのスパム判定を個別に設定可能
m-FILTERは特許を取得した安全な送信元のIPアドレスとドメインの組み合わせるホワイト運用により、送信元の偽装判定を行います。そして攻撃メールを的確にブロック。
安全な送信元をデータベースに登録し、未登録の送信元からのメールはマクロの有無や拡張子などで、安全性を判定します。
送信ドメイン認証技術の「SPF/DKIM」と「DMARC」に対応し、巧妙な偽装にも対処可能です。特定のメールに対するスパム判定を個別に設定できる機能もあり、柔軟な管理が実現します。
HENNGE One
- PPAP廃止・標的型攻撃・メール誤送信・監査など、豊富な対策機能を提供
- Microsoft 365、Google Workspaceとも連携可能
- 導入前にはテクニカルコンサルタントが、導入後はサポートメンバーが運用を支援
HENNGE Oneは脱PPAP(パスワード付添付ファイル送信)廃止対策や標的型攻撃対策、メール誤送信対策、メール監査などの機能があるサービスです。メールアカウント監視機能やファイル共有監視機能など、複数の防御方法でリスクを減らします。
Microsoft 365、Google Workspaceとも連携できるため、OutlookやGmailの送受信も手間がかかりません
また導入前後のサポートが充実しており、企業の環境に最適な導入支援や定着するまでの運用支援を受けられます。
使えるメールバスター
- 学習型AIによるフィルタリング精度はほぼ100%
- 迷惑メールや標的型攻撃メールは、メールサーバーに届く前に排除
- 初期費用がかからず、低コストで手軽に始められる
使えるメールバスターはソフトウェアのインストールや更新、初期費用の心配なしに使用できるクラウド型のサービスです。学習型AI技術を使用した独自のフィルタリングシステムで、スパムやウイルスなどを自動的に検知します。
メールサーバーに届く前に不要なメールを排除するので、迷惑メールが多すぎて業務に支障をきたしている場合にも効果は抜群。ほぼ100%の精度で、標的型攻撃メールをはじめとした、厄介な攻撃からネットワークを保護します。
また初期費用がかからず導入のハードルが低いこともポイントでしょう。
標的型攻撃メール訓練サービスおすすめ4選
おすすめの標的型攻撃メール訓練サービスを4つ紹介します。
Emotet対策ツール選びで迷ったときは、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想のEmotet対策ツールが見つかります。 |
セキュリオ
- 従業員と企業の両方のセキュリティ意識を向上させる機能を搭載
- 教材を使って本格的な教育も可能
- 全ての機能を14日間トライアルで使用できる
セキュリオは標的型攻撃メール訓練をはじめ、70種類以上の教材が使える情報セキュリティ教育や社内セキュリティ管理機能を備えたクラウドサービスです。
従業員へのアンケート調査などを通じて、実態を調査する便利な機能もあります。
情報資産の洗い出しや、情報の登録・更新を効率よく行える情報資産管理機能もあり、クラウド上で一元管理が可能です。14日間のトライアル期間を利用すれば、全ての機能を無料で試せます。
CYAS
- セキュリティ教育から訓練、効果測定までをトータルで提供
- 無料登録で、訓練と教育の両サービスを毎月無料で利用可能
- 訓練や教育を行った効果を見える化し、効果測定ができる
CYASはセキュリティ教育と訓練、効果測定やレポート作成などを一貫して行えるサービスです。レポートは自動作成され、従業員や経営層の情報セキュリティレベルを見える化します。
管理画面から受講させたい教材や理解度テストを選び、受講者に通知するだけなので、複雑な手順は必要ありません。
無料プランと受講数に応じて選べる有償プランがあります。有償プランでは実際に流行した事例を軸に、テンプレートの文面を編集し訓練できます。
トラップメール
- 有名サイト類似ドメインやドメイン偽装メールの対応も学べる
- 初動対応を徹底教育することで、実際の感染時の被害を最小化
- 導入実績1万1,000社以上、あらゆる企業規模に対応できる
標的型攻撃メールへの理解度を高めるだけでなく、万一感染した際の初動対応への教育や、訓練も行えるサービスです。訓練メールの送信後に結果を集計し、開封状況のレポートを報告します。
システムを自社開発しているので、企業に合わせた内容のメールを作成でき、訓練効果を高められます。豊富な導入実績を生かしたテンプレートや、対応マニュアルを完備しているところも強みです。
導入実績は1万1,000社を突破し、企業規模に関係なく導入できます。
標的型メール訓練サービス
- 委託型サービスのため手厚いサポートが可能
- 幅広い業界への豊富な実績
- 訓練結果の推移など、詳細で分かりやすいレポートを作成
alpha netの標的型メール訓練サービスは専門エンジニアが訓練対象者宛てに訓練メールを送信し、開封者一覧や開封結果をまとめたレポートを送付する、委託型標的型メール訓練サービスです。
訓練対象者にアンケートを実施し、集計結果のレポートもしてくれます。必要に応じてオンライン研修や教育などを実施します。
メールの内容を柔軟にカスタマイズでき、より高度な訓練を行えるところが強みです。訓練対象者に啓蒙するためのコンテンツページのデザイン変更も可能で、高い緊張感を持って訓練できます。
各種サービスの選び方
エンドポイントセキュリティサービスの選び方
エンドポイントセキュリティサービスは製品ごとに得意分野や検知精度が異なります。
すでに導入しているウイルスソフトがあるなら、足りない領域をカバーできるものを選ぶとよいでしょう。また「IT資産管理機能」があるものを選ぶと、企業内のハードウェアやソフトウェアの状態を管理しやすく、セキュリティの維持に役立ちます。
不審な動きを検出する「ふるまい検知」ができるものなら、未知のマルウェアにも対応可能です。
メールセキュリティサービスの選び方
メールセキュリティサービスは特定の攻撃からの防御に特化したものからさまざまな脅威に対応したものまであります。基本は必要な機能やコスト、動作の軽さなどを比較検討が大切です。
すでに何らかの対策を取っている場合は、機能が重複しないものを選びましょう。足りない部分を補えるかどうかという視点で探すと、コスト面の無駄が出にくいでしょう。
標的型攻撃メール訓練サービスの選び方
すでに何らかの教材を利用し、セキュリティの基本知識やEmotetの手口などに関する社内教育をしているのであれば、訓練機能のみのサービスを選びましょう。
反対に教材と訓練がセットになっているものを選ぶと、従業員ごとに学習の進捗状況管理をできる点が便利です。また社内にセキュリティに関する十分な指導を行える人材がいない場合、コンサルタントを派遣してくれるサービスを利用すると、正しい知識を習得できます。
Emotet対策をして会社とお客様の安全を守ろう
社内の重要な情報を守り、取引先や顧客からの信頼を損ねないためにもEmotet対策は欠かせません。
エンドポイントセキュリティサービスやメールセキュリティサービス、標的型攻撃メール訓練サービスの導入によって、対策や社員の教育を深めることで、被害を食い止められます。
自社にあったサービスを選んで、より強固なセキュリティ体制を整えましょう。
ぴったりの標的型攻撃メール訓練サービス選びならミツモアで
標的型攻撃メール訓練サービスを使えば、情報漏洩やマルウェア感染を防げます。
とはいえ、標的型攻撃メール訓練サービスは製品によって機能もさまざま。「どのサービスを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりの標的型攻撃メール訓練サービスが見つかります。
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