近年、業務効率化のために多くの企業が導入しているAI-OCR（人工知能を活用した光学文字認識）技術。書類や伝票のデータを自動で読み取り、入力作業の手間を大幅に削減してくれます。
最終更新日: 2025年01月15日
しかし、「どのAI-OCR製品を選ぶべきか？」「費用はどれくらいかかるのか？」といった疑問を持つ方も多いでしょう。本記事では、AI-OCRの費用相場を徹底解説し、主要な製品の料金プランを詳しくご紹介します。
AI-OCRの費用相場
AI-OCRの費用相場は初期費用が10万円〜20万円、月額費用は1万円〜5万円です。
初期費用：10万円〜20万円
初期費用には、システム構築や導入支援などが含まれます。これには環境設定や既存システムとの連携作業などが含まれる場合が多く、相場は 10万円〜20万円程度 です。ただし、クラウド型サービスの場合は初期費用が不要なケースも増えています。
月額費用：1万円〜5万円
多くのサービスでは、解析するページ数やデータ量に応じた従量課金制を採用しています。月額費用の相場は 1万円〜5万円ですが、利用規模が大きい場合にはさらに高額になることもあります。
また、ベンダーによっては固定料金制のプランを提供している場合もあり、利用頻度が一定の場合にはコストを予測しやすいメリットがあります。
|
AI-OCR選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。希望のサーバー容量や運営するサイト数などの項目を画面に沿って選択するだけで、条件に沿った製品を最短1分で自動診断。ぴったりのAI-OCRがみつかります。 |
おすすめのAI-OCRを費用で比較
おすすめのAI-OCR6製品の比較表を作成しました。製品選びの参考にしてください。
| AI-OCR | 初期費用 | 月額費用 | 無料トライアル |
| SmartRead | 0円 | 3万円（年額36万円のプラン） | ○ |
| DX Suite | 0円〜20万円 | 3万円〜20万円 | × |
| スマートOCR | 10万円〜 | 10万円〜100万円 | ○（5日間） |
| eas | 20万円 | 5万円〜15万円 | × |
| DynaEye | 0円 | 7千円〜2.8万円 | ○（60日間） |
| LINE WORKS OCR | 0円 | 2.2万円〜5.5万円 | ○（30日間） |
AI-OCRの選び方
AI-OCRを導入する際には、自社の業務に適した製品を選ぶことが重要です。以下では、選定時に確認すべきポイントを具体的に解説します。
対応する帳票フォーマットを確認する
AI-OCRが対応可能な帳票フォーマットには、定型帳票、準定型帳票、非定型帳票の3種類があります。
定型帳票はフォーマットが固定された申請書やアンケートのような書類で、認識精度が高く処理速度が速いという特徴があります。準定型帳票は、請求書や納品書のように記載項目は共通しているものの、位置が異なる帳票です。非定型帳票は、契約書や図面のようにフォーマットが一定していない書類を指します。
定型帳票が多い場合は認識精度や処理速度を重視し、準定型や非定型帳票を扱う場合には柔軟性に優れた製品を選ぶことが重要です。
事前定義のしやすさを確認する
定型帳票を認識する場合には、帳票のどのエリアにどの文字があるのかを事前に定義する作業が必要です。
製品によっては、直感的に操作できる画面や簡単な設定機能が備わっているものがあります。導入時にはベンダーが設定を行ってくれる場合もありますが、運用後に帳票が追加された際には自社で対応する必要があります。
事前定義が容易に行える製品を選ぶことで、運用効率を高めることができます。
認識可能な文字の種類を確認する
AI-OCRが認識できる文字の種類は製品によって異なります。手書き文字を正確に読み取れるかどうかや、活字のみの帳票に対応しているかを確認する必要があります。
業務上バーコードやチェックマークの認識が必要な場合には、それらにも対応した製品を選ぶべきです。手書き文字の認識精度が高い製品を選ぶと、手作業での入力を大幅に減らすことが可能になります。
一方で活字のみの場合は従来型のOCRでも十分な場合があるため、使用目的に応じて適切な選択を行うことが重要です。
セキュリティ要件を確認する
AI-OCRにはオンプレミス型とクラウド型の二つの提供形態があります。
オンプレミス型は、自社サーバ内でデータを処理するため機密情報を安全に管理できます。クラウド型は導入コストを抑えることが可能ですが、情報漏洩のリスクがないか確認が必要です。
特に機密性の高いデータを扱う場合にはオンプレミス型を選ぶと安心です。官公庁や自治体での利用を検討している場合にも、オンプレミス型が適しています。
読み取る項目数や枚数に応じた料金プランを選ぶ
AI-OCRには月額料金制のサブスクリプション型と、一括購入する買取型があります。
月々の利用が少ない場合や使用頻度が変動する場合には、サブスクリプション型が適しています。一方で、読み取り項目や枚数が多い場合には、追加費用が発生しない買取型を選ぶとコストを抑えることが可能です。
予算や利用規模に応じたプランを選ぶことで、効率的な運用が可能になります。
外部システムとの連携性を確認する
AI-OCRで認識したデータをRPAや外部システムに連携させる場合には、出力データ形式がCSV形式など一般的なフォーマットに対応しているかを確認する必要があります。
連携性の高い製品を選ぶことで、後工程の作業効率を向上させることができます。
サポート体制を確認する
AI-OCRの導入後には、適切な運用をサポートする体制が重要です。
導入前に体験版やトライアルを利用して認識率や操作性を確認できるか、導入時にレクチャーや設定支援が受けられるかをチェックしましょう。トラブル時に迅速な対応が期待できるサポート体制のあるベンダーを選ぶことで、運用の不安を軽減することができます。
AI-OCR導入の第一歩は費用と目的の明確化から
AI-OCRを導入することで、これまで手作業で行っていた紙帳票のデータ入力業務を効率化できるようになります。定常業務が効率化されることで、従業員はより付加価値の高い業務や本来の業務に集中できる環境を整えることが可能です。しかし、AI-OCR製品にはさまざまな種類があり、自社の業務内容や目的に適していない製品を導入してしまうと、期待した効果が得られない場合があります。
導入を成功させるためには、まずAI-OCRを利用する目的を明確にし、対象となる帳票や業務内容を整理することが重要です。例えば、定型帳票の効率化を目指すのか、非定型帳票の認識を必要としているのか、または手書き文字の認識が必要なのかなど、具体的な要件を洗い出しましょう。
導入前にはトライアル版や無料体験を活用して、認識精度や操作性、実際の業務効率化への効果を確認することが重要です。製品の費用だけでなく、サポート体制やセキュリティ要件も考慮し、総合的なコストパフォーマンスを見極めることが必要です。
ぴったりのAI-OCR選びはミツモアで
AI-OCRは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりの勤怠管理システムが見つかります。
ぴったりのAI-OCRを最短1分で無料診断
従業員数や欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適なAI-OCRを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5製品！比較・検討で最適なAI-OCRが見つかる
最大で5製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬ製品との出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりのAI-OCRがすぐに見つかります。
