法人携帯の導入を検討する際、「料金の相場がわかりにくい」「どこに契約すべきか迷う」といった悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
特に複数回線を一括で契約したり、社内用スマホを整備したりする場合、料金体系やサポート内容の違いが支払総額や業務効率に大きく影響します。
本記事では、法人携帯の料金相場をわかりやすく整理し、初期費用やオプション費用も含めた全体像を把握できるよう解説します。
また、費用を抑えて導入する方法や、料金別におすすめの契約先も紹介。企業の規模や利用目的に応じて、自社に最適な契約プランを見つけるためのヒントにしてください。
法人携帯の料金相場はいくら?

法人携帯を導入する際には、毎月の利用料金だけでなく、契約時にかかる初期費用やオプションサービスの有無も確認が必要です。
このセクションでは、プラン別の月額料金の目安と、初期費用・オプション費用の相場についてわかりやすく解説します。料金体系の全体像を把握し、自社に合った契約プランを見極めるための参考にしてください。
プラン別月額料金相場とは?
法人携帯の料金は、大きく「通話・データの利用量」「端末の有無」「契約台数」などによって決まります。
以下の表では、法人がよく利用する代表的なプランを中心に、月額料金の目安をまとめています。実際の料金は、契約先や割引条件によってさらに前後することも多いため、あくまで参考値としてご覧ください。
| プランタイプ | 月額料金の目安(税込) | 含まれる内容 | 備考 |
| 音声SIM(データ1GB) | 1,000円~2,000円程度 | 通話・SMS・データ通信(1GB) | 格安SIMの場合 |
| 音声SIM(かけ放題) | 2,500円~4,000円程度 | 通話定額・データ通信(1〜3GB) | 大手キャリア or 代理店経由 |
| データSIMのみ | 500円~1,500円程度 | データ通信のみ(1〜5GB) | IoT・タブレット用など |
| スマホセットプラン | 3,000円~6,000円程度 | SIM+端末分割料金 | 端末価格・容量によって変動 |
初期費用・オプション費用の相場とは?
法人携帯では、月々の利用料金だけでなく契約時にかかる初期費用や、必要に応じて追加できる各種オプション費用も発生します。
ここでは、それぞれの費用項目ごとに相場感を整理してご紹介します。導入前に費用総額を把握するうえで役立ててください。
初期費用の相場
| 費用項目 | 内容 | 相場の目安 |
| 契約事務手数料 | 契約時に発生する初期手続き費用 | 3,000円〜3,850円 |
| 端末代金(頭金) | スマホやタブレットなどの購入費用(分割も可) | 0円〜50,000円/台程度 |
オプション費用の相場
| オプション項目 | 内容 | 相場の目安 |
| 端末保証オプション | 故障・破損・水濡れなどに備える端末保証 | 月額500円〜800円/台 |
| セキュリティ対策 | ウイルス対策・リモートロック等の法人向けセキュリティ対策 | 月額300円〜1,000円/台 |
| 管理ツール利用料 | 管理者による端末・回線の一括管理サービス(MDM等) | 月額300円〜1,000円/台 |
| 通話オプション | かけ放題や通話定額などの追加プラン | 月額700円〜1,800円程度 |
| データ容量追加費用 | 通信容量の追加購入時の費用 | 1GBあたり500円〜1,000円 |
台数別シミュレーション表
法人契約の醍醐味は、台数に応じた「ボリュームディスカウント」です。以下は、代理店経由で中価格帯スマホ(端末代含む)を導入した場合の概算シミュレーションです。
| 導入台数 | 初期費用合計(目安) | 月間支払総額(目安) | 1台あたりの実質月単価 |
| 1台 | 約4,000円 | 約3,500円 | 3,500円 |
| 10台 | 約40,000円 | 約28,000円 | 2,800円 |
| 30台 | 約120,000円 | 約75,000円 | 2,500円 |
| 50台 | 約200,000円 | 約115,000円 | 2,300円 |
※事務手数料、中価格帯Android端末(24回分割想定)、3GBプラン+かけ放題、MDM費用を含む概算値。
※台数が増えるほど「相対見積もり」の余地が広がり、1台あたりのコストが劇的に下がります。
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法人携帯の料金一覧(2025年12月)
法人携帯の契約先は「格安SIM」「代理店」「キャリア」の3タイプに大別されます。それぞれ料金体系やサービス内容に特徴があり、利用用途や予算に応じて選ぶことが重要です。
ここでは2025年12月時点の主な契約先11社をタイプ別に料金比較し、それぞれの特徴もご紹介します。
法人携帯の主要11社 料金・サービス比較一覧表
| グループ | 契約先 | 月額目安(1台) | データ容量 | 通話オプション |
| 3大キャリア | NTTドコモ | 4,800円〜 | 段階制/無制限 | 24時間定額あり |
| au (KDDI) | 4,500円〜 | 段階制/無制限 | 24時間定額あり | |
| ソフトバンク | 4,500円〜 | 段階制/無制限 | 24時間定額あり | |
| サブブランド・楽天 | ワイモバイル | 2,500円〜 | 4GB〜 | 10分無料/無制限 |
| UQモバイル | 2,500円〜 | 4GB〜 | 10分無料/無制限 | |
| 楽天モバイル | 2,178円〜 | 3GB〜無制限 | 専用アプリで無料 | |
| 格安SIM (MVNO) | mineo (マイネオ) | 1,500円〜 | 1GB〜20GB | 10分無料/無制限 |
| IIJmio | 1,400円〜 | 2GB〜 | 無制限あり | |
| BIGLOBEモバイル | 1,600円〜 | 1GB〜 | 10分無料あり | |
| 日本通信SIM | 1,100円〜 | 1GB〜 | 70分無料/無制限 | |
| HISモバイル | 1,000円〜 | 1GB〜 | 無制限あり |
※料金は税込で記載。各社の「標準的な法人向けプラン(データ3GB前後+かけ放題含む)」を想定した目安です。実際の価格は台数割引やキャンペーンによって変動します。
キャリア
キャリアは通信品質が安定しており、全国どこでも快適に使えるのが魅力です。料金はやや高めですが、サポートや保証が充実しているため法人利用に安心感があります。
かけ放題や大容量プランが充実しているため、通話やデータ通信の多い企業にもおすすめです。
- NTTドコモ: 2025年にスタートした、ドコモBizシリーズが主力。0.5GBの超低容量から無制限まで網羅しており、特に地方・山間部での強さは圧倒的です。
- au / ソフトバンク: 複数回線割引(法人割プラス等)が強力です。ソフトバンクは2GB以下の月は自動で1,650円割引されるプランがあり、利用量にムラがある企業に最適です。
サブブランド・楽天
大手並みの通信速度を維持しつつ、基本料を半分以下に抑えられる中間の選択肢です。
- ワイモバイル / UQモバイル: 「法人契約割引」により、2回線以上で1台あたり1,100円割引が永続します。店舗でのサポートも受けられるため、ネット完結に不安がある中小企業に人気です。
- 楽天モバイル: 2,980円(税抜)でデータ無制限、Rakuten Link利用で通話料も無料という破壊的な安さが特徴。2025年はプラチナバンドの拡大により、ビル内での繋がりやすさも劇的に向上しています。
格安SIM
格安SIMは通信会社の回線を借りてサービスを提供しているため、料金が安いのが最大のメリットです。通話はかけ放題が少なく通話料従量制が多いので、通話量が少ない企業に向いています。
また契約の柔軟性やサポート面も改善されてきているため、費用重視の法人におすすめです。
- mineo: ドコモ・au・ソフトバンクの全回線から選べるため、現有端末をそのまま使いやすいのが強み。余ったデータを社員間でシェアできる機能が便利です。
- 日本通信SIM / HISモバイル: とにかく「安さ」を追求する場合の最有力。1,000円台前半で「5分かけ放題付き」を実現でき、通話メインの現場業務に向いています。
代理店
ベルパーク、OFFICE110、コスモネット等の専門代理店は複数のキャリアプランを取り扱い、企業ごとのニーズに合わせて最適なプランを提案します。料金はキャリアよりやや安く、サポートや契約の柔軟性が高いのが特徴です。
また、料金交渉に強く、独自の割引や特典が受けられる場合もあります。
| 関連記事:法人携帯代理店おすすめ5選|ミツモア |
法人携帯の料金を比較するときの注意点

法人携帯を選ぶ際には、単純な月額料金の安さだけでなく、契約形態・利用条件・サポート体制など総合的な視点での比較が重要です。
このセクションでは、料金比較の際に見落としやすい要素や、長期的に損をしないために確認すべきポイントを解説します。
端末代金が含まれているプランかSIMのみのプランかを確認する
法人携帯の料金プランには、スマホなどの端末代金が月額料金に含まれているものと、通信SIMのみを契約するプランがあります。
端末が含まれているプランは初期費用が抑えられますが、月額料金はやや高めになる傾向があります。
一方でSIMのみ契約は端末を別途用意する必要がありますが、料金を抑えられる場合があります。どちらが自社に合っているか、費用の見通しを立てて検討しましょう。
通話料金や通信容量、追加料金の仕組みを理解する
基本の月額料金には通話料や通信容量の上限が設定されています。プランによっては通話がかけ放題であったり、通信容量が無制限のものもありますが、使いすぎると追加料金が発生する場合もあります。
契約前に通話の頻度やデータ利用量を把握し、超過料金の発生条件や単価を必ず確認しておきましょう。
契約期間の長さと違約金の有無をしっかり確認する
法人携帯の契約は一般的に1年や2年の契約期間が設定されていることが多いです。
契約期間中に解約すると違約金が発生する場合もあるため、契約の縛りや更新時の条件についてしっかり把握しておくことが大切です。
事業計画や携帯利用の見通しにあわせて柔軟に対応できるプランを選びましょう。
サポート体制と保証サービスの内容を確認する
故障やトラブル時のサポート体制も法人携帯を選ぶ際の重要なポイントです。
端末保証や紛失時の補償、セキュリティ対策など、契約内容に含まれるサービスを確認し、必要に応じて追加の保証プランを検討しましょう。
万が一のトラブル時にスムーズな対応が受けられるかどうかは、業務の継続性にも関わります。
法人携帯を安く利用する方法
法人携帯は契約内容によって毎月の支払額に大きな差が出るため、少しの工夫で負担を軽減できます。
ここでは、法人携帯をできるだけ安く利用するための具体的な方法をご紹介します。自社の利用状況に合わせて検討してみてください。
格安SIMや中古端末の活用する
キャリアの回線を借り受けてサービスを提供する格安SIM(MVNO)を利用すれば、通信費を大幅に抑えることができます。
また、中古端末を活用すれば端末購入費用も節約可能です。通話や通信の使用量が少ない企業、小規模事業者、短期間利用の現場業務などに向いています。
代理店経由で柔軟な料金交渉が可能
代理店を利用すると、契約内容のカスタマイズが柔軟に行える場合があります。例えば、まとめて複数回線を契約することで、割引や特典が受けられることもあります。
代理店独自のキャンペーンやサポートも受けられるため、実質的な支払総額を抑えやすくなります。
キャリアの法人向け割引プランを活用
キャリア各社は法人向けに専用の割引プランを用意しています。
長期契約の割引、複数回線のまとめ割引、特定の業種向けプランなどがあり、自社の利用実態に合ったプランを選ぶことで支払額を抑えられます。サポート体制や通信品質も重視する場合に適しています。
まとめ
法人携帯の料金は、プラン内容や契約方法によって大きく変わります。今回ご紹介したように、キャリア・格安SIM・代理店などの選択肢を比較することで、自社の利用状況に合った最適な契約先が見えてきます。
契約時には、単純な月額料金の安さだけでなく、端末代金の有無、通話や通信の利用量、契約期間、サポート体制などを総合的に確認することが重要です。
また、長期的な費用の総額まで含めて検討することで、後々の負担を抑えられる可能性もあります。
法人携帯は会社の通信インフラを支える重要なツールです。今回の内容を参考に、自社にとって無理のない、使いやすい契約プランを選んでいきましょう。
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