窓ガラスフィルムの施工価格！種類別の単価目安や費用事例も紹介

窓ガラスフィルムの施工価格は、主に張るフィルムの種類と施工面積によって決まります。

種類ごとの単価の目安と、窓ガラスの面積計算方法を紹介します。

窓ガラスフィルム施工の費用相場と計算方法

窓ガラスフィルム施工の費用相場は、1㎡あたり8,000〜12,000円です。施工価格は材料費と施工費によって変わります。

ここでは施工費の内訳や、正確な施工価格を知るための平米数の計算方法について詳しく解説していきます。

施工費用の内訳

窓ガラスフィルムの施工価格は、メーカーから設計施工価格で提示されているのが一般的です。

設計施工価格は、1平米(1㎡)あたりの材料費と施工費で構成されています。フィルムの種類ごとに各メーカーが設定しており、同じフィルムでもメーカーによって価格は異なります。

そのためご自宅の窓フィルム施工価格を出すには、窓の面積と窓ガラスフィルムのメーカー・種類を明確にしておくことが必須です。

窓ガラスの平米数の出し方

窓の平米数を計算するときは、窓の横幅と高さを測って割り出します。

たとえば横幅170cm、高さ180cmの窓なら「1.7m×1.8m＝3.06㎡」となるため、約3平米です。

窓の大きさは住宅によってまちまちですが、一般的な窓サイズの目安は以下の通りです。大まかな窓ガラスの平米数を計算するのに活用してくださいね。

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窓ガラスフィルムの種類と価格帯

窓ガラスフィルムの施工価格は、ガラスの大きさの他にフィルムの種類やメーカー、グレードにも左右されます。

業者に見積もりを出してもらう前には、どのメーカーのどの窓ガラスフィルムを使うのかをはっきりさせておきましょう。

窓ガラスフィルムの種類ごとの特徴と単価相場

窓ガラスフィルムにはさまざまな種類があります。代表的なものは以下の6つです。

飛散防止とUVカットの両方を兼ね備えたフィルムなど多機能なフィルムもあります。ただし単一の機能に限られた商品よりも単価が高くなるのが一般的です。

3M(スリーエム ジャパン)や住友理工など有名なメーカーのフィルムは、他のメーカーのものよりも価格は高めです。

また同じメーカーの同じ種類のフィルムでも、グレードの違う商品があります。たとえば3M社の遮熱フィルムの場合、『LE70CLAR』とより遮熱効果の高い『LOW-E20 シルバー』の2種類のラインナップがあります。

窓ガラスフィルムの種類ごとの施工価格相場一覧

窓ガラスフィルムの種類別に、各メーカーの1㎡あたりの施工価格相場についてまとめてみました。窓の平米数を出しておけば、簡単に施工価格を算出することができます。

飛散防止フィルム

飛散防止フィルムは、ガラス割れによる怪我などの二次災害や飛散を防ぐことができます。

ガラスの破片はフィルムにくっついたままなので、ガラスが割れても飛び散る心配がありません。

透明度が高いので、窓ガラスの見た目はそのままでガラス自体を強固にできるのも嬉しいポイントです。

防犯フィルム

「ガラス割りによる侵入を防ぎたい」という方にオススメなのが防犯フィルムです。フィルムを厚くし複数膜構造を取り入れることによって、貫通防止効果を持っています。

ガラスを破壊する時間を長引かせることができるため、空き巣対策にはうってつけです。一般的にガラス開口部からの侵入に5分以上かかると、侵入をあきらめやすいと言われています。

UVカットフィルム

「紫外線による日焼けを防ぎたい」「紫外線による色褪せを防ぎたい」「紫外線アレルギーが気になる」

上記に当てはまる方は、UVカットフィルムがオススメです。窓ガラスの見た目はそのままに、紫外線を99%カットすることができます。

また室内から出る紫外線もカットできるため、防虫効果もあります。

遮熱フィルム・断熱フィルム

遮熱フィルムは日射熱を反射・吸収する効果を持っているため、夏を涼しく快適に過ごすことができます。断熱フィルムは涼しくする機能に加え、熱を窓から逃げにくくする効果もあるため寒さ対策にもなります。

遮熱フィルムには「透明タイプ」「ミラータイプ」「スモークタイプ」の3つがあります。

透明タイプは眺望を保ちながら暑さ対策をすることができます。

ミラータイプは暑さ対策をしながら目線をカットしたい方にオススメです。また西日が厚くて冷房が効きにくいお部屋にも適しています。

【透明タイプ】

【ミラータイプ】

【スモークタイプ】

目隠し・デザインフィルム

外からの視線をカットしたい方に最適なのが目隠し・デザインフィルムです。透明のガラスをすりガラス調にしたり模様をつけたりして、目隠しをする機能があります。プライバシーを保護するのにもオススメです。

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窓ガラスフィルムの施工事例と費用相場

窓ガラスフィルム施工といっても、いろいろなケースがあり費用も異なります。たとえばどんな場所のどれくらいの範囲に、どんなフィルムを施工するかによって費用が大きく異なります。

ここでは費用相場の例を紹介するので、これらを参考に大体の費用感をつかんでくださいね。

追加でかかりやすい6つの費用

基本の材料費・施工費用以外に、以下の6つの追加料金がかかることもあります。追加料金の例は以下の通りです。

• 基本工事費(諸経費)
• 既存フィルム剥離(はくり)費
• 高所作業費
• ガラス・サッシクリーニング費
• 特殊な窓ガラス
• 出張費や駐車代

①基本工事費(諸経費)

基本工事費(諸経費)とは、交通費・駐車場代・ゴミの処分費など施工にかかる最低限の費用です。平米単価などに組み込まれている場合もありますが、施工費とは別に一律で5,000〜1万円かかる業者が多いでしょう。

②既存フィルム剥離(はくり)費

窓ガラスに既にフィルムが貼られている場合は、新しい窓ガラスフィルムを貼る前に剥がす必要があります。古いフィルムを剥がすには手間がかかるため、既存フィルム剥離費として追加料金を設けている業者がほとんどです。

既存フィルム剥離費の目安は、1平米あたり2,000〜3,000円です。

ちなみに窓ガラスフィルムの交換時期の目安は、使用を開始してから10〜15年です。ただし使用する環境で劣化のスピードは異なります。熱がこもる場所や湿気が多い場所で使用し続けると、10年より早く取り替える必要が出てくる可能性が高いです。また屋外から貼るフィルムの場合、外気や雨、紫外線などの影響を受けやすいため、交換時期が早まりやすくなります。

③高所作業費

吹き抜けなど高い位置にある窓の場合、高所作業費が発生することがあります。脚立などで対応できない時には足場を組む必要が出てきます。環境や室内の状況によって料金が変動するので、高所作業が発生しそうな箇所がある時は見積もりをしっかり確認しましょう。

④ガラス・サッシクリーニング費

通常の施工では、フィルムを貼る前に窓ガラスをきれいにします。ただし窓ガラスやサッシが極端に汚れていると、追加のクリーニング費が発生する場合があるので要注意です。

⑤特殊な窓ガラス

何枚かに分けてフィルムを貼らなければいけない格子状の窓や、円形や半円形などの特殊な窓ガラスもあります。その場合、通常施工料金に加えた追加料金が発生することが多いです。

⑥出張費や駐車代

遠方の業者に依頼する場合、別途で交通費や出張費がかかることがあります。また基本工事費(諸経費)に交通費が含まれずに、駐車場代などを含めて実費という形で費用が追加されていることもあります。

事例①吹き抜けの窓に飛散防止フィルムを施工

台風や地震対策として、吹き抜けにある大きめの窓に飛散防止フィルムを施工するのにかかる費用例です。

施工内容

使用する窓フィルム

費用見積もり

平米単価8,000円として、費用はこのくらいを見ておく必要があります。

事例②主寝室と子供部屋に目隠しフィルムを施工

通行量の多い通りに面した主寝室と子供部屋の窓に、プライバシーを守る目隠しフィルムを施工するのにかかる費用例です。

施工内容

使用する窓フィルム

費用見積もり

平米単価11,500円として、費用はこのくらいを見ておく必要があります。

事例③ベランダの掃き出し窓に遮熱・断熱フィルムを施工

西向きのベランダに続く4連の掃き出し窓に、遮熱効果と断熱効果のあるフィルムを施工するのにかかる費用例です(古くなった遮熱フィルムは剥がす)。

施工内容

使用する窓フィルム

費用見積もり

平米単価9,500円として、費用はこのくらいを見ておく必要があります。

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窓ガラスフィルムはどこに頼むべき？

窓ガラスフィルム施工を請け負っている業者には、窓ガラスフィルム施工の専門業者とリフォーム全般を取り扱っている業者があります。このうちオススメなのが、窓ガラスフィルム施工の専門業者です。

窓ガラスフィルム施工を専門としている業者は、取り扱っているフィルムの種類も多く、自宅の環境や悩みに合わせて適切なフィルムを選ぶアドバイスもしてくれます。また吹き抜けや特殊ガラスなど、特別な配慮の必要な施工にも対応してもらえるでしょう。