防犯フィルムの施工価格を事前にどれくらいかかるか把握してから、業者に相談したいと考えている方も多いですよね。
防犯フィルム施工は、1枚につき3万円以上と高額になるケースがあります。しかし窓の大きさや使用する製品・その他の状況によって費用は異なります。
この記事では具体的な施工例を挙げながら、防犯フィルム施工の料金体系や価格費用相場などを解説。施工予定の窓の大きさや枚数などを当てはめて、だいたいどれくらいの金額がかかるかを計算してみてください。
防犯フィルムの施工を業者に依頼する価格相場・料金体系
防犯フィルムの施工を依頼すると、一般的には以下のような計算で料金が決まります。
施工単価(材料費+施工費) × 面積
つまり材料費(フィルム)と施工費用の単価はある程度定まっていて、その施工をどれくらいの面積の窓に行うかによって最終的な料金が決まるということです。
例えば窓の大きさ別に費用相場を表すと以下のようになります。
窓 | 施工費用相場 |
小さめの窓
(90㎝×90㎝) |
1万6,000円~/枚 |
ベランダ用などの大きめの窓
(190㎝×90㎝) |
3万4,000円~/枚 |
※出張料や諸費用などが加算されることもあるので、事前に業者に確認しておきましょう。
ただしこれらはあくまで目安です。以下のような理由で施工費用が変わる可能性もあります。
- 選択した商品の値段
- シートを貼り付ける範囲
- 実際に貼り付ける場所や、貼り付け箇所の状態
- 施工費以外の諸経費の設定(出張費等)
防犯フィルムの施工費用が高くなるケース
以下のような場合は施工費用が高くなってしまうことがあるので注意が必要です。
ケース①:施工範囲が極端に狭い場合
フィルムを貼りたい場所が小さな小窓1カ所で1㎡未満だったとします。
このような場合は単純に単価×施工範囲ではなく、別の費用体系になるかもしれません。
なぜかというと施工箇所があまりに少ない現場の場合、交通費や駐車料金等で業者側にほとんど利益が出ない可能性もあるからです。
逆にこういったケースを加味して、単価×㎡+出張料金といった料金体系を基本としている業者も多いでしょう。
ケース②:施工箇所が高所になる場合
吹き抜け天井に付いている小窓に防犯フィルムを貼りたいといった場合は、高所作業費が別途発生する可能性もあります。
ケース③:施工箇所の状態が悪い場合
施工したい箇所の窓ガラスの状態が
- 元々フィルムが貼ってある
- 極端に汚れている
上記のような場合は、フィルムの剥離(はくり)作業や清掃作業の費用が別途発生する可能性もあります。
ただし貼り付け面の清掃については、施工費に含んでいるという業者も多いでしょう。
防犯フィルム施工の事例を紹介
防犯フィルム施工を行った場合の費用例を、具体的な製品名を挙げつつ紹介します。
掃き出し窓(ベランダの窓)2枚に防犯フィルム施工を行う例
ベランダや庭に出るための「掃き出し窓」に、防犯フィルムを貼り付ける場合の費用例です。
使用フィルム | メーカー:3M
製品:SH15CLAR-A 施工単価:1万5,000円 |
施工面積 | 掃き出し窓2枚
3.2㎡(1枚1.6㎡) |
施工費 | 1万5,000円×3.2=4万8,000円 |
諸経費 | 4,000円 |
総計 | 5万2,000円 |
今回使用している製品「SH15SIAR-A」は他社製品と比較しても防犯性能が高く、グレードの割には費用がお手頃な製品です。
高所の小窓3カ所に防犯フィルム施工を行う例
使用フィルム | メーカー:3M
製品:ULTRA S2200 施工単価:2万円/㎡ |
施工面積 | 小窓3カ所
1.5㎡(1枚0.5㎡) |
施工費 | 2万円×1.5㎡=3万円 |
高所作業費 | 2万5,000円 |
諸経費 | 4,000円 |
総計 | 5万9,000円 |
「ULTRA S2200」は他社製品と比べて全体的にハイグレードな製品となっています。
またこの例では高所の小窓へ施工しているため、高所作業費がプラスされやや高額になっています。
防犯フィルム施工を安く依頼するには?
防犯フィルムの施工を安く依頼したい場合は専門業者に依頼するようにしましょう。
施工の依頼先としては
- 工務店
- ハウスメーカー
- 防犯フィルムの施工を行っている業者
上記のような選択肢を挙げることができます。
しかし工務店やハウスメーカー等に依頼した場合、結局は防犯フィルムの施工業者に外注されることがほとんど。
つまり安く依頼したいのであれば、最初から防犯フィルムの施工業者に依頼するのがおすすめです。
しかし防犯フィルム施工を専門で扱っている会社にはなじみがないため、どうやって探せば良いのか分からない方も多いでしょう。また施工業者は品質や技術のバラつきがあるので、良いところを探し当てるのは容易ではありません。
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防犯フィルムの選び方!業者と相談しつつ考えよう
基本的に防犯フィルムを選ぶ際は、施工業者と相談して商品を決定してもらうのがベストです。フィルムにも色々なものがあり、性能や価格などが異なるからです。
以下を参考に相談してみてください。
とにかく防犯性を高めたい場合は、CPマークを取得できる製品を選ぶ
防犯という意識を強く持たれている方は、防犯フィルムを選ぶ際に「CPマーク」を取得できる製品を施工業者に選んでもらうようにしましょう。
CPマークとは、国と民間企業で構成された団体が定めた称号のこと。防犯性の高い建物部品に与えられます。
CPマークを取得できる製品は
- ガラスの打ち破り試験
- ガラスのこじ破り試験
- ガラスの焼き破り試験
これらの試験で5分以上通過を許さなかったものが対象となります。
そして各試験を通過した製品を
- 厚み5㎜以上のフロートガラス及び3㎜厚複層ガラスの全面に施工する
- 防犯フィルム施工技能者という国家資格者が施工する
- 日本ウインドウ・フィルム工業会が指定する接着剤を使用して施工する
上記の条件を満たせばCPマークを取得でき、ガラスにCPマークのロゴを貼り付ける事ができます。
CPマークのロゴが貼り付けてあるフィルムを施工できれば、防犯という面において非常に心強いといえますね。
意匠(デザイン)やその他の機能重視の場合は業者に相談して一緒に選ぶ
CPマークが取得できなくても、ある程度の防犯性を有した製品はあります。
紫外線のカット・遮熱性の向上等が主な目的で、それに加えて防犯機能もあればいいと考えている方もいると思います。その場合はCPマークの有無にそこまでこだわらなくても良いでしょう。
ただしネット検索したり、ホームセンター等に行ったりすると「防犯フィルム」と銘打った商品が数多く販売されています。
あまりにも安い製品を選択してしまうと、安物買いの銭失いになってしまう可能性があることを覚えておきましょう。業者に相談して、価格と機能のバランスが取れたものを選ぶのがおすすめです。
防犯フィルムの製品例と施工単価の目安
防犯フィルムにはいろいろな製品があります。
ここではCPマークを取得できる製品を3つ紹介します。
①3M「SH15CLAR-A」
3Mはアメリカの世界的な化学・電気素材等のメーカーです。
施工価格(材料+施工費) | 1万5,000円~/㎡ |
※施工単価はあくまで目安です。業者によって異なります。
3Mの防犯フィルムはグレードごとにさまざまな価格帯で販売されています。
本製品はCPマークを取得できる性能を持ちながら価格も手頃。
また防犯面以外でも
- 飛散防止機能で災害時のガラスの飛び散りを防ぐ
- 紫外線を99%カットして肌を守る
- 防虫機能で虫が光に寄ってくるのを防ぐ
上記のような機能を備えており、防犯面以外でも役に立つこと間違いなしです。
②リンテック「ルミクール 1561UH」
リンテックという粘着素材などを扱う国内メーカーの製品です。
施工価格(材料+施工費) | 1万8,000円~/㎡ |
※施工単価はあくまで目安です。業者によって異なります。
本製品もCPマークの取得が可能で、他メーカーの商品と比べると引き裂きに対する強度が非常に高いという特徴があります。
また防犯性以外にも下記のような機能を備えており
- 飛散防止機能
- 紫外線の99%カット機能
上記3Mの製品に引けをとらない製品となっています。
③3M「ULTRA S2200」
①と同じく3Mの製品です。
施工価格(材料+施工費) | 2万円~/㎡ |
※施工単価はあくまで目安です。業者によって異なります。
こちらは他メーカーと比べてもトップグレードの製品。①の「SH15CLAR-A」と比較すると、以下の点が強化されています。
- フィルムの厚み
- 引っ張った際の伸び率
- 接着力
当然CPマークの取得可能な製品となっており
- 飛散防止機能
- 紫外線を99%カット
- 防虫機能
上記機能も兼ね備えています。
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