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壁の一部だけを張り替える費用はいくら?最低施工金額に注意しよう

最終更新日: 2025年04月24日

「一部だけ汚れた壁紙を張り替えたい」「アクセントクロスを貼り付けたい」

壁紙の一部だけを張り替える工賃は、1㎡あたり1,000~1,600円です。しかし壁紙を張り替える面積が狭すぎる場合は、最低施工金額が適用されて高上がりになるケースがあります。

壁紙の一部だけを張り替えるときでもお得な料金を適用する方法をチェックしてみましょう。

壁紙の一部だけ張り替えの費用相場

壁紙の一部だけを張り替える場合の費用相場は以下の通りです。

壁紙のグレード 1㎡あたりの張り替え費用相場
量産型(白色無地) 2,050円~3,100円
標準型(色柄豊富・高機能) 2,320円~3,400円
高級型(和紙・布・織物素材など高級素材) 2,900円~3,230円

※ミツモアにおける壁紙・クロスの張り替えリフォームサービスの見積価格から算出しています。(2024年1月1日~12月31日)

壁紙の一部だけ張り替えるときの注意点

汚れや傷がついた部分だけ取り替えるなど、壁紙の一部だけを張替えたときに違和感のないようにするためには、いくつかの注意点があります。代表的な3つの注意点を確認してみましょう。

① 壁紙の色味が合わないことがある

既存の壁紙と同じ品番の壁紙を用意しても、色が完全に一致しないことがあります。その理由は以下の通りです。

同じ品番の壁紙を用意しても色が合わなくなる理由

  • 経年劣化による色あせ
  • 日光による日焼け
  • 汚れによる黒ずみ
  • 生産ロットの違いによる色味の変化

張り替えから時間が経過している壁紙や日当たりがよい窓際の壁紙は色の差が出やすい傾向があります。事前にサンプルの型紙を取り寄せ、実際の壁に当てて色味を確認することが重要です。

② 壁紙の境目が目立つことがある

壁紙の一部だけを張り替えた場合、新しい壁紙と既存の壁紙との境目が目立つことがあります。特に以下のケースの張り替えは注意が必要です。

  • 柄物の壁紙の一部を張り替える
  • 既存の壁紙と厚さが異なる壁紙に張り替える
  • 既存の壁紙の下地を調整して張り替える

境目の目立ちやすさは、壁紙の厚みや柄、下地の状態、施工した職人の技術力によって変化します。基本的には無地の壁紙より柄物の壁紙のほうが、柄を合わせる必要があるため境目が分かりやすくなる傾向があります。

また既存の壁紙を剥がす際に下地まで剥がれてしまうと、段差が発生して境目が目立ちやすくなります。経験豊富な職人であればカッターの入れ方や糊のつけ方などを工夫して、なるべく境目が目立たないように丁寧に施工してくれます。

③ 最低施工金額が適用される可能性がある

多くのリフォーム業者では最低施工金額を設定しています。最低施工金額を設定する理由は、小規模な工事でも一定の経費が発生するためです。

張り替えたい面積が1㎡未満など、非常に小さい場合、㎡単価で計算した費用よりも最低施工金額の方が高くなり、結果的に割高になる可能性があります。

依頼する前に業者へ最低施工金額の有無と、その金額を必ず確認することが重要です。張り替えたい場所のみでは最低施工金額に届かない場合、別の箇所の壁紙の張り替えを同時に依頼することで安上がりになるケースもあります。

壁紙の一部だけ張り替える費用が高くなる3つの原因

壁紙の一部だけを張り替えるときの費用が高くなる原因は大きく分けると3つあります。

壁紙の張り替え費用が高くなる原因を知って、予算オーバーにならないよう工夫をしましょう。

① 張り替える範囲が狭い

壁紙を張り替える面積が極端に小さい場合は、最低施工金額が適用されて高上がりになることが多いです。張り替え費用を安くするために壁紙を張り替える範囲を小さくしたはずが、かえって費用が高額になる原因となるので注意しましょう。

最低施工金額は業者によって異なるものの、10,000~30,000円程度が目安です。ただし最低施工金額が適用される面積については大きく異なり、一概にこの面積以下であれば最低施工金額が適用されるとは言えません。見積もり時に最低施工金額の有無と適用される面積について、必ず確認しましょう。

② 下地の状態が悪く補修が必要

壁紙を剥がした下にある下地の状態が悪く、補修が必要な場合は追加料金が発生するケースが多いです。下地の状態と補修にかかる費用の目安を紹介します。

下地の状態 追加料金の目安
ひび割れ・ヘこみ 3,000~10,000円
大きな凹凸やへこみ 20,000~50,000円
カビが繁殖している 5,000~50,000円
古い壁紙が剥がしづらい 1,000~10,000円

これらの下地処理には材料費や手間がかかるため、費用が高額になりやすい要因です。

③ 壁紙のグレードが高い

特にアクセントクロスを張る場合に注意したいのが壁紙のグレードです。高級な素材で作られたクロスをアクセントとして用いる場合は、張り替える面積と単価についてよくチェックしましょう。

以下の素材を用いた壁紙は高額になりやすい傾向があります。

  • 和紙
  • 珪藻土
  • 輸入壁紙

ほかにもペットのひっかき傷に強い、汚れが拭き掃除だけで簡単に落ちる、高い防臭性能を持つ壁紙など、高機能でグレードが高い壁紙も高額になりやすいです。一般的な量産型クロスと比べて、高級なクロスは㎡単価が1,000円以上異なる場合もあります

壁紙の一部だけ張り替える費用を安く抑える3つのコツ

壁紙の一部だけを張り替えるときは総合的にみると高上がりになるケースも多いです。しかしコツを知っていれば張り替え料金を安く抑えることも可能です。

紹介したコツを用いて、一部分だけの壁紙張り替え費用をお得に節約しましょう。

① 一括見積もりで施工業者を見つける

壁紙張り替えの施工費用を抑えるのであれば一括見積もりサイトを活用して施工業者を選びましょう。一括見積もりサイト経由で依頼すれば、壁紙の張り替え業者も他社を意識した価格の見積もりを出すため、価格交渉を行わなくても安い金額で質の高い施工を受けられます。

一括見積もりサイトを使うときは、なるべく多くの業者が登録しているサイトを使いましょう。登録されている業者が多ければ多いほど、地域で活躍している中小規模の張り替え業者とマッチする可能性が高くなります。自宅周辺の壁紙張り替え業者に依頼できれば、出張料金を節約できることが多いです。

一括見積もりサイトで見積もりを取ったら、必ず比較してどの業者に依頼するか検討しましょう。施工費用だけでなく、施工保証の有無や口コミなどもチェックして総合的に判断することが大切です。

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② DIYで壁紙を張り替える

必要な道具が揃っていて手先の器用さに自信があるのなら、DIYで壁紙を張り替えても良いでしょう。DIYで壁紙の張り替えを行えば業者に依頼した場合の工賃や人件費を節約できるため、材料費や道具代のみで壁紙を張り替えることも可能です。

③ 複数の場所の壁紙張り替えを依頼する

壁紙を張り替えたい箇所が複数あるのなら、いっぺんに依頼をした方が1か所あたりの施工費用を抑えられる可能性があります。複数箇所の壁紙張り替えを依頼すれば最低施工金額以上の価格になるケースも多く、業者によってはお得な割引サービスを提供していることがあります。

たとえばトイレと洗面所など水回りの壁紙張り替えやリビングの一面と廊下の壁紙の張り替えなど、最も壁紙を張り替えたい場所に近い箇所の壁紙を張り替えると、結果的に費用を節約できるケースがあります。

壁紙の一部だけをDIYで張り替えられる?

壁紙の張り替え費用を抑えるためにDIYでの張り替えを検討する人もいるでしょう。

壁紙をDIYで張り替えた場合の費用例と、節約できてもDIYでの張り替えがオススメできない理由をチェックしてみてください。

壁紙の一部をDIYで張り替える費用例

DIYで壁紙を張り替えるのであれば、必要な費用は壁紙代と道具の購入費用です。最近では壁紙張り替えのDIYに向いたキットも販売されているので、初心者であればそのようなキットを用いて壁紙を張り替えることをおすすめします。

必要な道具と費用相場をまとめると以下の通りです。

壁紙の張り替えに必要な道具 費用例
工具セット

  • パテ用ヘラ
  • パテナイフ
  • 壁紙ローラー
  • 撫でブラシ
  • 壁紙用ヘラ
1,500~5,000円
糊付き壁紙 5,000~10,000円
合計金額 6,500~15,000円

業者に依頼した場合は標準型クロスで1㎡あたり1,300~1,800円の工賃が目安です。工賃とは別にクロスの費用がかかるため、張り替え費用全体は1㎡あたり2,320~3,200円が目安となります。

6畳のアクセントクロスを用いる場合は、張り替え面積の目安は10㎡です。仮に10㎡張り替えるのであれば、DIYと業者での価格差は以下の通りです。

作業費用の目安
DIYで張り替え 6,500~15,000円
業者に依頼 23,200~32,000円
価格差 16,700~17,000円

DIYであれば16,000円以上も費用を節約できます。手先が器用でDIYに必要な人手を確保できるのであれば、DIYに挑戦しても良いでしょう。

壁紙の一部張替えをDIYするのはオススメしない

費用面で大きなメリットがあるものの、壁紙の一部張替えをDIYで行うことはおすすめできません。壁紙の一部張替えのDIYを推奨しない理由を確認してみましょう。

壁紙の色味・柄合わせが難しい

既存の壁紙との微妙な色の違いを見極め、完全に合わせるのは困難です。柄物の場合、柄を正確に合わせる作業は特に難易度が高くなります。

境目の処理が難しい

カッターで真っ直ぐ切る、既存の壁紙との境目を重ねて切る(ジョイントカット)などの作業には技術が必要です。処理が甘いと、境目が剥がれたり、隙間ができたりします。

下地処理が不十分になりやすい

壁紙をきれいに貼るには、下地が平滑であることが重要です。小さな穴や凹凸も見逃さず、パテで埋めて平らにする作業を怠ると、仕上がりに影響します。

空気抜きやシワ伸ばしが難しい

貼る際に空気が入ったり、シワができたりしやすいです。撫でブラシやローラーを使って丁寧に空気を抜く必要がありますが、加減が難しく、破いてしまうこともあります。

角やコンセント周りの処理が難しい

壁の角(入隅・出隅)や、コンセント・スイッチ周りは、壁紙を正確にカットし、きれいに収めるのが特に難しい箇所です。

手間と時間がかかる

道具の準備、養生、壁紙のカット、貼り付け、後片付けまで、想像以上に手間と時間がかかります。

失敗のリスク

失敗して貼り直しが必要になると、壁紙代が無駄になり、余計な費用と時間がかかってしまいます。

壁紙の一部分だけの張り替えはプロに任せた方が確実で、結果的に満足度の高い仕上がりになることが多いです。

壁紙の一部だけ張替えはプロに依頼が手軽で確実

ミツモアでプロに仕事を依頼する流れの図解

壁紙の一部を張り替えるなら自分でもできるかも、と考えてしまいがちですが、壁紙の色味合わせや下地の処理など難易度の高い作業が複数あります。また慣れない作業は想定以上に時間がかかってしまうことが多いので、壁紙張り替え業者に依頼することをおすすめします。

壁紙張り替えを依頼する業者を見つけるなら、一括見積もりサイトがおすすめです。ミツモアであれば簡単な質問に答えるだけで、最大5事業者からの見積もりが最短2分で届きます。

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