「12畳のリビングの壁紙を張り替える費用はいくら?」「12畳の部屋の汚れたクロスを張り替える料金は?」


12畳の部屋の壁紙を張り替える費用相場は、標準タイプの壁紙であれば59,000円程度から依頼ができます。ただしグレードの高い高機能な壁紙を張ったり、アクセントクロスを用いるなどをすると張替え費用が高額になります。
12畳の壁紙張り替えの費用相場
12畳の部屋はリビングやダイニングなど、人が集まる広い部屋であるケースが多いです。12畳の部屋の壁紙張り替え費用を、壁紙のグレード別に紹介します。
12畳の部屋の壁紙を張り替える面積の目安は、壁と天井を張り替える場合は61.58㎡、壁のみの場合は42.14㎡です。ただし窓やドアなどの開口部の有無・数、壁の高さによって面積は変動します。
壁紙のグレード | 張り替え費用の目安 |
---|---|
量産型(白色・無地) | 60,000~84,000円 |
標準型(色柄豊富・高機能) | 72,000~108,000円 |
高級型(和紙・布・手加工品など) | 108,000~180,000円 |
※ミツモアにおける壁紙・クロスの張り替えリフォームサービスの見積価格から算出しています。(2024年1月1日~12月31日)
量産型の壁紙は、白の無地の壁紙です。賃貸物件や洗面所などに用いられることが多い、安価で取り回しがしやすい種類の壁紙です。しかしシンプルなデザインと質感であるため、リビング等に用いられることはまれです。
標準型の壁紙は、色柄が豊富でデザイン性に優れているものや防臭・防汚効果など機能性を高めた壁紙を指します。リビングやダイニングなど人が集まるところに用いられることの多いグレードの壁紙です。
高級型の壁紙は、和紙や布、手加工品、オーダーメイドの壁紙を指します。美観に優れる一方、高価であるため12畳の部屋に用いる場合はアクセントクロスとして一部分にのみ張り付けることもあります。
12畳の壁紙張り替えのオプション費用
業者や作業内容によっては基本的な張替え料金のほかに、以下に挙げるオプション作業の料金が発生することがあります。
- 破損・穴の補修費用
- 傷・へこみの補修費用
- 養生費用
- 剥がした壁紙の撤去費用
実際のオプション作業と費用例を表形式でまとめました。
オプション作業の例 | 作業範囲 | 費用例 |
---|---|---|
こぶし程度の大きさの穴の修理 | 1か所 | 15,000~20,000円 |
剥がれ・ひっかき傷の修理 | 1か所 | 3,600~6,300円 |
養生費用 | 1㎡ | 300~500円 |
剥がした壁紙の撤去費用 | 1㎡ | 1,200~1,500円 |
※ミツモアにおける、壁紙・クロスの張り替えリフォームサービスの見積価格から算出しています。(2024年1月1日~12月31日)
破損や傷、へこみの補修費用はどの業者でも追加料金が発生するケースがほとんどです。一方、養生費用や剥がした壁紙の撤去費用を基本料金に含めている業者とそうでない業者があるので、見積もりをよく確認しましょう。
12畳の壁紙張り替えを安く抑える4つのコツ
12畳の部屋の壁紙を張り替える場合、張り替える範囲が狭くとも40㎡以上と広いため費用総額が高額になりがちです。少しでも張替え費用を安くしたいのであれば、以下4つのコツをチェックしてください。
① 量産型クロスなど安価なものに張り替える
壁紙の張り替え費用には施工にかかる費用のほかにも、壁紙の本体価格がかかります。そのため、壁紙の張り替え費用を安くしたいのであれば価格の安い量産型クロスを選ぶことが効果的です。
量産型クロスは、デザインの選択肢は一般型クロスに比べて少ないものの、白やベージュ系の無地やシンプルな織物調などが中心です。量産型クロスのシンプルなデザインはどのようなインテリアにも合わせやすいというメリットがあります。
量産型クロスは大量生産によって費用を抑えている製品であり、品質が低いわけではありません。デザインに強いこだわりがなく、費用を最優先したい場合は最適な選択肢です。
1㎡あたりの壁紙の本体価格をグレード別にまとめると以下の通りです。
壁紙のグレード | 1㎡あたりの本体価格 |
---|---|
量産型クロス | 900~1,200円 |
標準型クロス | 1,000~1,500円 |
高級型クロス | 1,500~3,000円 |
② 1種類の壁紙のみ張る
壁の一面または一部のみに別の壁紙を貼り付けるアクセントクロスは、部屋をおしゃれに見せられるので人気の工法ですが、以下2つの理由で費用が高上がりになることが多いです。
- アクセントクロスは高価なものが多い
- 張り替える面積が狭いため壁紙の価格が割高になりがち
異なる種類の壁紙を使用すると、材料費の差額に加え、壁紙の切り替え部分の処理など施工の手間が増えるため、追加の施工費がかかるのが一般的です。
費用を抑えたい場合は、部屋全体を1種類の壁紙で統一することを検討しましょう。シンプルにまとめることで、部屋が広くすっきりと見える効果も期待できます。
③ 一括見積もりで施工業者を見つける
壁紙張り替えを依頼する業者によって料金設定やサービス内容は異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較をすることが後悔しない業者選びのうえで重要です。
1件ずつ業者を探して問い合わせるのは手間ですが、インターネットの一括見積もりサイトを活用すると、一度の入力で複数の業者へまとめて見積もりを依頼できます。
一括見積もりの活用手順は以下の通りです。
- 一括見積もりサイトにアクセスする
- 張り替えたい部屋の情報(広さ、現状など)を入力する
- 連絡先などの必要情報を入力し、依頼を送信する
- 複数の業者から見積もりが届くのを待つ
- 各社の見積もり内容(料金、作業範囲、保証の有無など)を詳細に比較する
- 気になる業者に現地調査を依頼し、正確な見積もりと作業内容を確認する
複数の見積もりを比較すると、地域の費用相場を把握でき、不当に高い料金を請求されるリスクを減らせます。ただし、提示された金額の安さだけで即決せず、業者の施工実績、担当者の説明の分かりやすさ、保証内容、口コミなども含めて総合的に判断して、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
④ DIYで壁紙の張替えを行う
費用を大幅に抑える方法として、DIYで壁紙を張り替える選択肢もあります。
DIYで壁紙を張り替えれば業者に依頼する場合の施工費がかからないため、材料費だけで済む点が最大のメリットです。
近年はホームセンターやインターネット通販で、初心者向けの壁紙や施工道具セットも手軽に入手できるので、道具を揃えてDIYにチャレンジするのも良いでしょう。
12畳の壁紙張り替えをDIYするのはオススメしない
DIYであれば12畳の壁紙の張り替えの費用を大幅に抑えられますが、2つのリスクがあるため推奨はしません。
12畳の部屋の壁紙張り替えをDIYですることを検討しているのであれば、実際に道具や資材を揃える前に以下の項目をご確認ください。
なお、12畳の部屋の壁紙張り替え面積の目安は以下をご参照ください。
張り替える範囲 | 張り替え面積の目安 |
---|---|
壁と天井 | 61.58㎡ |
壁のみ | 42.14㎡ |
① 張り替える範囲が広いため失敗のリスクが高まる
壁紙の張り替えは、見た目以上に技術と経験、そして手間が必要な作業であり、特に広い面積を均一に美しく仕上げるのは初心者にとって難易度が高いです。
シワや気泡が入りやすい
広い面積に糊を均一に塗り、空気が入らないように注意しながら壁紙を貼る作業は難しいです。塗りムラは剥がれの原因になり、残った空気は見た目を損ないます。
柄合わせが難しい
柄物の壁紙の場合、隣り合う壁紙の継ぎ目で柄を正確に合わせる必要があります。少しのズレでも目立ってしまい、全体の仕上がりを損ないます。
コーナーや障害物周りの処理が難しい
部屋の角(入隅・出隅)や、コンセント、スイッチ、エアコン周りなどは、壁紙を正確にカットし、きれいに貼り付ける技術が必要です。
剥がれてくる可能性がある
下地処理が不十分だったり、糊の塗布量や糊を塗ってから貼るまでの時間を示す「オープンタイム」が適切でなかったりすると、施工後しばらくして壁紙が浮いたり剥がれたりする原因となることがあります。
時間と費用をかけてDIYしても、仕上がりに満足できず、結局プロにやり直しを依頼することになれば、当初の予算を大幅に超えてしまう可能性があります。
② 必要な壁紙の量を見極めづらい
張り替える範囲 | 張り替え面積の目安 |
---|---|
壁と天井 | 61.58㎡ |
壁のみ | 42.14㎡ |
12畳の部屋に必要な壁紙の量を正確に計算することは難易度の高い作業です。
部屋の壁の高さと幅から面積を算出するだけでなく、窓やドア、クローゼットなどの開口部を除外し、さらに柄合わせのためのロス分(柄の繰り返し幅に応じた余裕分)や、カットミスなどに備えた予備分も見込む必要があります。
計算を間違えて壁紙が足りなくなると問題が生じます。
同じ品番の壁紙を追加で購入しようとしても、既に廃番になっている可能性があります。購入できても生産ロットが異なると微妙に色味や質感が違う場合があり、継ぎ足した部分が悪目立ちしてしまうリスクがあります。
逆に壁紙を多く買いすぎれば、無駄な費用がかかります。
壁紙張り替え業者に依頼すれば、壁紙のロスなども発生しづらく、適切な金額での施工が期待できます。
12畳の壁紙張り替え業者の料金と口コミをチェック
12畳の部屋の壁紙張り替えは標準タイプであれば、59,000円程度を目安に張替えを依頼できます。壁紙の張り替え費用は壁紙のグレードや張り替える範囲によって変動します。
もし12畳の壁紙張り替えを安く依頼したいのであれば、一括見積もりサイトを活用しましょう。一括見積もりサイトであれば誰でも簡単にお得な業者を見つけられます。
一括見積もりサイトを使うときは、地域で活躍する業者が多数登録されているサービスを利用することをおすすめします。地域の壁紙交換業者や工務店に依頼すれば出張料などが発生せず、壁紙の張り替え費用を節約することが期待できます。