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ビニールクロスとは|壁紙の機能とメリット・デメリット

最終更新日: 2024年08月08日

ビニールクロスは、塩化ビニールを主成分に作られた壁紙の一種です。

ビニールクロスは他の壁紙に比べて価格が安いにもかかわらず、以下のようなたくさんの機能を持つ製品があります。

  • 耐水機能
  • 汚れ防止機能
  • キズ防止機能
  • 抗ウイルス機能
  • 抗アレル機能
  • 防カビ機能
  • 消臭機能

ビニールクロスのリフォームを検討している場合、「ビニールクロスはどのように選べば良いのだろうか?」、「ビニールクロスはDIYで張り替えられるの?」と気になるのではないでしょうか。

ビニールクロスは自分で張り替えることも可能ですが、使用場所や家庭環境に応じて適切な製品を選ぶことがポイントです。失敗せずに綺麗に張り替えたい場合や、懸念点がある場合は専門業者に依頼すると安心してリフォームできます。

この記事では、ビニールクロスの機能について詳細を説明したうえで、メリットやデメリット、部屋や状況に応じた選び方などをご紹介します。

ビニールクロスとは

ビニールクロス

ビニールクロスは、主に塩化ビニール(PVC)を主成分とする素材で作られている壁紙です。耐久性や耐水性に優れており、幅広い用途で使用されています。

ビニールクロスは多彩なデザインやカラーが揃っており、インテリアの雰囲気に合わせて選ぶことができます。また、施工のしやすさとメンテナンスの簡単さからDIYも可能です。

湿気や汚れが気になる場所にも適しており、機能性を重視した壁紙として多くの家庭や施設で使用されています。最もメジャーで、多くの日本の住宅で使われる素材の1つです。

ビニールクロスの豊富な機能の例7つ

ビニールクロスと家の模型

ビニールクロスは、製品によってさまざまな機能がそなわっています。多様な機能があるので、それぞれの特性を理解し、使用する場所や用途に応じて選ぶことが重要です。主な機能は以下のとおりです。

耐水機能

耐水機能のあるビニールクロスは水に強いため、キッチンや浴室など湿気の多い場所でも使用できます

水によるダメージを受けにくいので、長い間綺麗な状態を保つことができます。特に水回りのリフォームでは、耐水性の高いビニールクロスを選ぶことでカビや汚れの発生も防ぐことができ、清潔な環境を維持できるでしょう。

また、耐水機能をそなえたビニールクロスは汚れを簡単に拭き取れるため、日々のメンテナンスも楽になります。

汚れ防止機能

ビニールクロスには、表面にラミネート加工が施されており、汚れ防止機能のある製品も存在します

汚れ防止機能のあるビニールクロスは、付着した汚れを水や中性洗剤で簡単に拭き取ることができるため、常に清潔な状態を保つことができます。

特に、子供部屋やキッチンなど汚れがつきやすい場所では、汚れ防止機能のあるビニールクロスが非常に便利です。

汚れ防止機能により壁紙の寿命が延び、リフォームの頻度を減らすこともできます。

キズ防止機能

ビニールクロスの中には、表面が強化されており、キズ防止機能をそなえた製品があります

キズ防止機能があれば、ペットの引っかきキズや家具の移動による傷を防ぐことができ、壁紙を綺麗なまま保つことが可能です。

特に、ペットを飼っている家庭や小さな子供がいる家庭では、キズ防止機能が非常に役立ちます。キズ防止機能を持つビニールクロスは、耐久性が高く、日常の摩耗や衝撃にも強いため、リビングや子供部屋など頻繁に使用される場所に最適です。

また、キズ防止機能により壁紙の張り替え頻度が低くなれば、コスト削減にもつながります。

抗ウイルス機能

ビニールクロスには、抗ウイルス機能を持つ製品もあります。表面に付着したウイルス成分を減少させる効果があり、特に衛生面を重視する家庭や施設で重宝されます。

抗ウイルス機能を持つビニールクロスは、病院や学校、オフィスなど、多くの人が利用する場所での使用がおすすめです。抗ウイルス機能により、インフルエンザや風邪などの感染症のリスクを低減し、清潔な環境を維持することができます。

抗ウイルス機能のビニールクロスを選ぶと、安心して過ごせる生活環境をつくれるでしょう。

抗アレル機能

ビニールクロスには、表面に加工された薬剤によって、アレルギー症状を引き起こすアレル物質(花粉、ダニの糞など)の活動を抑える効果がある抗アレル機能の製品もあります

抗アレル機能によって空気中のアレル物質が抑制され、呼吸器系の健康を保つことができるので、アレルギー体質の方がいる家庭にとって非常に有用です。リビングや寝室など、長時間過ごす場所にも適しています。

防カビ機能

防カビ機能のあるビニールクロスは湿度を調整し、カビの発生を防ぐ効果があります

特に湿気が多い場所や通気性の悪い場所での使用に適しており、浴室やキッチン、地下室など、湿度が高くカビが発生しやすい場所で使用すると効果的です。

カビの発生を抑え壁の綺麗さを保つだけでなく、健康リスクを低減し、快適な住環境を維持することにもつながります。

消臭機能

消臭機能をそなえたビニールクロスは、光触媒など臭いを消すためのフィルムが用いられており、汗やタバコ、ペットのにおいなどが気になる場合に非常に有効です。消臭機能により、室内の空気を常に清潔で快適な状態に保つことができます。

特に、ペットを飼っている家庭やタバコを吸う方がいる家庭では、消臭機能のビニールクロスが重宝するでしょう。玄関やリビング、トイレなど、匂いがこもりやすい場所での使用もおすすめです。

ビニールクロスのメリット

メリットのアルファベット

ビニールクロスには、多くのメリットがあります。ビニールクロスの主なメリットは次のとおりです。

それぞれのメリットを具体的にご説明します。

他の壁紙に比べて安価

ビニールクロスは、他の壁紙と比べて価格が安いことが特徴です

安価でありながら機能性に優れた製品が多く、予算内で質の高いリフォームを実現することができます。頻繁に壁紙を張り替えたい場合でも、コストを抑えてリフォームを楽しむことが可能です。

ビニールクロスはコストパフォーマンスが高いため、「なるべく費用を抑えて壁紙をリフォームしたい」という方におすすめです。

デザイン・カラーが豊富

ビニールクロスには、木目調や大理石調、花柄など多様なデザインがあり、カラーも豊富です。そのため、部屋の雰囲気やインテリアに合わせて壁紙を選ぶことができます。

デザインの選択肢が多いため、どんなスタイルの部屋でも理想どおりに仕上げることができるでしょう。デザインとカラーのバリエーションの多さは、ビニールクロスの魅力の一つです。

施工しやすい

ビニールクロスは軽量で簡単に貼り付けられるため初心者でも扱いやすく、 DIYでのリフォームも可能です。プロに依頼する場合でも施工が容易なので、工期が短くて済みます。

ビニールクロスの施工は特別な工具や技術を必要としないため、手軽に行うことができます。ビニールクロスであれば、どなたでも気軽に壁紙の張り替えに挑戦できます。DIYを行いたい方にとって、ビニールクロスは便利な素材です。

手入れしやすい

ビニールクロスは耐水性が高く汚れにも強いため、手入れが非常に簡単です

汚れが付着しても、水や中性洗剤で拭き取ることができます。特に、キッチンや子供部屋など汚れがつきやすい場所では、手入れのしやすさが大きなメリットとなるでしょう。

また、耐久性があるため、頻繁に張り替える必要もありません。

ビニールクロスは手入れが簡単なので、忙しくてなかなか壁紙のメンテナンスの時間が取れない方にもおすすめです。

ビニールクロスのデメリット

確定申告をしないことのデメリット

ビニールクロスには多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。デメリットを理解し、適切な対策を講じることが重要です。ビニールクロスの主なデメリットは以下のとおりです。

カビが発生しやすい

ビニールクロスは通気性が低いため、湿気がこもりやすい場所ではカビが発生しやすいです。特に浴室や地下室など、湿気が多い環境では注意が必要です。

しかし、定期的に換気や除湿を行えば、カビの発生リスクを低減することができます。また、防カビ機能を備えたビニールクロスを選ぶことで、カビの発生を抑えられます。

もしカビが発生してしまった場合は、早期に対処し、専門業者に清掃や張り替えを依頼することがおすすめです。

クロスの張り替えを業者に依頼する

部分補修ができない

ビニールクロスは、部分的な補修が難しいです。一部だけ張り替えると、その部分だけ剥がれてしまう可能性が高いからです。

そのため一部にだけ目立つキズや汚れがある場合でも、クロス全体を張り替えることが推奨されます。全体を張り替えるとなると、費用と時間がかかってしまうでしょう。

予めキズ防止機能や汚れ防止機能をそなえたビニールクロスを選ぶことで、張り替えの頻度を減らすことができます。

シックハウス症候群に注意が必要

ビニールクロスや接着材に含まれるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)は、シックハウス症候群の原因となる恐れがあります。シックハウス症候群とは空気が汚染することで発症する健康障害のことで、吐き気を催したり頭が痛くなったりする恐れがあります。

特に、新築やリフォーム直後はこれらの化学物質が放出されるため注意が必要です。シックハウス症候群を防ぐためには、低VOCやノンVOC製品を選ぶことが推奨されます。また、施工後は十分な換気を行うことが重要です。

ビニールクロスを選ぶときには、メーカーの情報や専門家のアドバイスを参考にし、安全性の高い製品を選ぶようにしましょう。

ビニールクロスを選ぶポイント

ポイントのアルファベット

ビニールクロスをリフォームする際には、使用する場所や目的に応じて適切な製品を選ぶことが重要です。下記のようなさまざまな場所や状況に適したビニールクロスの選び方をご紹介します。

キッチンやトイレなどの水回り

キッチンやトイレなどの水回りには、耐水機能や汚れ防止機能をそなえたビニールクロスが適しています

水回りは湿気や水滴が発生しやすいため、防水性が高いクロスを選ぶことで長期間にわたって清潔な状態を保てます。また、汚れがつきやすい場所でもあるため、汚れ防止機能をそなえた製品を選ぶと良いでしょう。

その他、消臭機能を持つビニールクロスを使用すれば、嫌な臭いを抑え、快適な空間を維持することができます。

リビングや寝室

リビングや寝室には、デザイン性と機能性を兼ね備えたビニールクロスが最適です。リビングや寝室は長時間過ごす場所であるため、快適でリラックスできる空間を作ることが重要です。

抗アレル機能や消臭機能を持つビニールクロスを選べば、清潔な環境を保つことができます。

また、部屋の雰囲気に合わせたデザインや色のビニールクロスを選ぶことで、部屋のコーディネートを楽しむこともできるでしょう。

子供やペットがいる家庭

子供やペットがいる家庭では、耐久性と安全性を重視したビニールクロスを選ぶことがおすすめです

汚れ防止機能やキズ防止機能をそなえたビニールクロスであれば、日々の汚れや傷から壁を守れます。また、抗アレル機能や抗ウイルス機能を持つビニールクロスを選べば、子供やペットがいても安心できる清潔な環境を保てるでしょう。

さらに、低VOCやノンVOC製品を選ぶとシックハウス症候群のリスクが低減され、子供やペットの健康を守ることができます。

店舗やオフィス

店舗やオフィスでは、耐久性とデザイン性を兼ね備えたビニールクロスが適しているでしょう

店舗やオフィスは多くの人が出入りし汚れや傷がつきやすいので、長持ちするように耐久性を重視することがポイントです。

また、店舗やオフィスの雰囲気に合ったデザインのビニールクロスを選ぶことで、顧客や従業員にとって快適な空間を提供することができます。

ビニールクロスのリフォームはプロに相談しよう

壁紙を貼り替える業者

ビニールクロスは安価なうえに、非常に便利な素材です。

デザインやカラーも豊富なので、リビングや寝室から水回り、店舗やオフィスなどあらゆる部屋に使用することができます。

ビニールクロスの張り替えはDIYも可能ですが、部分補修が難しい、シックハウス症候群に気をつけなければならないなどの注意点もあるため、専門家に任せた方が安心です。

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