タブレットPCはコンパクトで持ち運びが容易なため、すっかり身近なアイテムとなりました。しかしスマートフォンの性能と大きな違いがないことから、買ったはいいものの徐々に使わなくなってしまったという人もいるのではないでしょうか?
廃棄しようにも処分方法が分からず、家の中で放置してしまいがちなタブレット。そこで廃棄する際の方法や注意点を紹介します。
タブレットはまず下取りや買取の検討がおすすめ
まだ正常に作動するタブレットを廃棄する場合は、各キャリアで下取りしてもらう、またはリサイクルショップで買い取ってもらう方法がおすすめです。
ここではdocomo・au・Softbank・Appleといったキャリアやメーカーごとの下取り方法に加え、リサイクルショップで買い取ってもらう方法をそれぞれ紹介します。
docomoの場合
docomoで購入したタブレット(iPadを含む)は、docomoで下取りを依頼するのがおすすめです。下取りを依頼するとdocomoで新たに購入する端末の料金から、下取り金額を割引してもらえます。割引金額は最大で数万円分にも。下取りの条件は以下のとおりです。
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正規店で購入しており、新規の端末をdocomoで契約するなどの条件を満たせば、他社で購入した端末でも引き取ってもらえます。
docomoの買取手順
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オンラインで申し込みをし、送られてくる専用キットを用いて郵送する方法でも手続きは可能です。
auの場合
auでもタブレットの下取りを行っているので、auでタブレットを購入した方はauで下取りを依頼するのがおすすめです。下取りの際に、機種変更または新規契約を同時に行うことが条件なので注意してください。
下取りをしてもらうと、下取り金額分のポイント付与や割引をしてもらえるなどのメリットがあります。しかし、以下のような場合は下取りを断られてしまいますので注意しましょう。
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上記のような不具合がなく正常に作動するタブレットは、auでの下取りを検討してみてください。
auの買い取り手順
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auもオンラインから申し込み可能です。詳しくは以下のサイトでお確かめください。
Softbankの場合
Softbankの下取りには、以下2種類の特典があります。
※どちらかを選択してください |
付与されるPayPayボーナスは、下取り対象の機種によってさまざま。たとえば「12.9インチiPad Pro」なら27,360円相当、「11インチiPad Pro」なら21,600円相当が付与されます。
ボーナスの金額は安価になりますが、破損品も下取り可能です。また新たに契約する端末から最大28,800円の割引を受けられます。
iPad以外に「Lenovo TAB5」をはじめとした複数の機種が下取りの対象です。
Softbankの買い取り手順
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下取りや買取はオンラインから申し込みをし、郵送することでも手続きができます。対象機種などの詳細は、以下のURLでお確かめください。
Appleの場合
Appleの下取りはApple Storeもしくは、オンラインでの下取り手続きをすることで利用可能です。オンラインの場合は申し込みをした後に、郵送される配送キットを使って商品を送り返すだけ。
下取り金額は、Apple Storeのギフトカードによって支払われます。おおよその下取り金額は最大54,000円にもなるのだそう。
破損したタブレットも下取りが可能ですが、破損状況によって金額が異なります。下取り価格がどれくらいになるのか、Appleの公式サイトで確認できるので、傷のあるタブレットを持っている方は調べてみてください。
Appleの買い取り手順
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リサイクルショップの場合
リサイクルショップで買取をしてもらう際の価格相場は2,000〜30,000円。機種や状態によって大きな差があります。
壊れたタブレットでも買取してくれる店舗もありますが、全店ではないため事前の下調べが必要でしょう。購入時の付属品や箱が付いていると買取金額が上がる可能性が高くなります。付属品を保管している場合は、必ずセットで依頼しましょう。
より高額で引き取ってもらいたい人には複数のリサイクルショップへ持ち込み、金額を比較することをおすすめします。ネットで無料査定ができるサイトも多いので、ぜひ利用してみてください。
廃棄や回収を検討する
壊れてしまって下取りや買取が難しい場合には、回収サービスを利用しましょう。各キャリアや自治体、メーカーへ持ち込むと処分費用がなく、無料で回収してもらえます。しかし自治体やメーカーなど、キャリア以外で回収してもらう際には要注意です。データ消去を自分でしっかりと行う必要があるため、少し手間がかかります。
キャリアショップに回収してもらう
docomoやau、Softbankといったキャリアには、タブレットを無料で回収してくれるサービスがあります。キャリアへ持っていき、回収を依頼すると回収はもちろんデータ消去まで行ってもらえるので安心ですね。
さらに自己判断で下取りは難しいと思っていても、実際にお店に持っていくと少額での引き取りにはなるものの、下取りが可能である場合も少なくありません。その場合は前述したように、新規端末からの割引やポイントの付与が受けられます。ダメもとで相談しに行ってみるのもいいかもしれません。
自治体に回収してもらう
自治体が行っている小型家電リサイクルを利用した、タブレットの回収方法も選択肢としてあげられます。自治体のサービスを利用する場合、タブレットが小型家電リサイクル法(※)の対象になっていることが条件です。そして対象であるか非対象であるかは自治体によって異なりますので、お住まいの自治体に問い合わせてみてください。
タブレットがリサイクル法の対象となっている場合は、郵送するか専用の回収ボックスへ持っていくなどの方法で回収してもらえます。
タブレットが非対象である地域の場合は、お住まいの地域で指定された曜日に不燃ごみとして廃棄してください。
※小型家電リサイクル法とは平成25年に施行された、小型家電を対象にリサイクルを推進するための法律です。
メーカーに回収してもらう
本体に「PCリサイクルマーク」というものがつけられているタブレットは、家庭向けのパソコンと同じように、製造元であるメーカーに回収してもらえます。
PCリサイクルマークとは、平成15年以降に販売された家庭向けパソコンに貼られているマークです。パソコン3R推進協会が貼付した「PCリサイクルマーク」が付けられたパソコン等の端末は、無料で廃棄処分することができます。
回収の手順は、対象端末のメーカーにリサイクルの申し込みをし、郵送するだけです。誰でも手軽にタブレットをリサイクルに出せます。
貴重な資源として再利用できる可能性があるため、不燃ごみ等で廃棄する前にシールが貼られていないかどうか確認してみてください。
家電量販店で回収してもらう
身近な家電量販店でも家電のリサイクルを行っています。大規模な店舗で例をあげると、ケーズデンキやヤマダ電機、ビックカメラなど。店舗へ持ち込むとタブレットを回収してもらえます。
家電量販店によって無料か有料か異なるため、ここでは大手5社それぞれの特徴や回収方法を解説しましょう。
・ケーズデンキ
近くの店舗にタブレットを持っていくと、無料で引き取ってもらえます。
・ヤマダ電機
店舗へ持ち込むと回収してもらえますが、リサイクル料金(500円〜)がかかりますので確認しておきましょう。
・ビックカメラ
1,958円の利用券を購入し、指定の箱に詰めて佐川急便に回収してもらえます。
・ヨドバシ
近くの店舗に持ち込むと、タブレットを無料で回収してもらうことが可能です。
・エディオン
店舗に持ち込むと、無料でタブレットを回収してもらえます。
タブレットを廃棄する際に注意するポイント
タブレットの廃棄方法にはさまざまな方法がありますが、廃棄するにあたり注意すべき点をご紹介します。
トラブルを事前に防ぐためにも、大切な作業です。廃棄方法を決めた方はもちろん、どの方法を選ぶか迷っている方も、以下で紹介する廃棄前に確認しておきたい注意事項を参考にしてください。
タブレットの機種やメーカーを確認する
廃棄するタブレットの機種やメーカーは必ず確認しましょう。下取りや買取をしてもらう際、機種とメーカーは重要なポイントです。新しいものや人気のメーカーであればあるほど、金額が高くなります。
またネットなどで、おおよその下取り金額を事前に把握しておくことも、より高額で買取をしてもらうためには必須。相場を知っておくと、お店で査定してもらう場合でも妥当な金額かどうか判断しやすいです。
機種やメーカーの確認とともに、タブレット本体についた傷の具合なども確認しておくとより正確な金額を知ることができます。
データの消去を確実に行う
キャリアで下取りや買取してもらう以外の方法で、タブレットを廃棄する際に必ず必要となるのがデータの消去です。しっかりとデータ消去を行わないと、思わぬところで個人情報や機密データの漏洩がおこります。
またタブレットの中身を引き継ぐ場合は、事前にバックアップをとることも忘れないようにしましょう。各機種のバックアップやデータ消去は、以下の方法で行ってください。
iPadのバックアップとデータ消去をおこなう
iPadの場合は「iCloud設定」をオンにし、バックアップをクラウド上に保存。その後新しいiPadでデータの復元を行い完了となります。その後、古いタブレットを初期化してください。
同時にパソコンなどにも、バックアップデータを保存しておく方法もおすすめです。
Androidのバックアップとデータ消去をおこなう
Androidの場合は、タブレットの「設定」から「ユーザー設定」を選択。バックアップとリセットをタップし「データバックアップ」にチェックを入れてください。新機種を起動した際はバックアップと復元を選択し、「自動復元」にチェックをつけたら完了です。
iPadにも共通していますが、データ消去のソフトを使うとより確実にデータの消去が行えます。
契約期間や未払金がないか確認する
下取りや買取はもちろん、リサイクル業者に引き取りを依頼する場合にも必要なのが、タブレットの契約内容を確認することです。契約期間が終了していない、また未払いの料金がある場合は廃棄できません。
万が一契約金の残りや未払い料金がある場合には、タブレットを購入したキャリアで残りの料金を支払ってから廃棄するようにしましょう。料金の残りは一括で支払える場合もあるので、お店の人と相談してください。
PCリサイクルマークが貼られていないか確認する
タブレット本体に「PCリサイクルマーク」が貼られていれば、PCと同じようにメーカーに引き取りを依頼し、リサイクルできます。
タブレットを廃棄する際、PCのリサイクルマークが貼られていたのに気が付かず、廃棄してしまうといった場合がよくあるケースです。適切に廃棄を行わないと、限られた資源が無駄になってしまいます。
マークの付いたタブレットなら、メーカーに無料で引き取ってもらえる上、資源を無駄にせず有効に再利用できるため、しっかりと確認して適切な処分方法を選びましょう。
タブレットの状態・動作を確認する
タブレットの状態や傷の具合もチェックしておきましょう。このとき画面が割れていたりヒビが入っていたりしないか、しっかりと起動するか、充電はできるかなど、見た目の不具合と動作をどちらも確認しておきます。iPadの場合は、ホームボタンの反応なども見落としがちな箇所ですので注意してください。
せっかく下取りや買取を依頼しようと持って行っても、動作に問題がある場合は断られてしまう可能性が高いです。
新しい機種であっても、タブレットの状態・動作は一度確認しておくことをおすすめします。
バッテリーを抜いて廃棄する
損傷が大きく下取り・買取に出せず、リサイクルも不可能。PCリサイクルマークも貼られていないタブレットは、不燃ごみとして廃棄します。
このような場合は、バッテリーの抜き忘れに注意してください。バッテリーは通常の不燃ごみで廃棄することはできません。不燃ごみとしてそのまま廃棄してしまった場合、ゴミ収集車で圧縮して運搬する際に発火してしまうなど、事故の原因となります。
必ず家電量販店やスーパーマーケットに設置されている「小型充電式電池リサイクルBOX」へ持っていきましょう。
バッテリーの捨て方については以下を参考にしてみてください。
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