汎用度の高いガラス製品は、様々なものに使われていますが、衝撃に弱く、割れてしまうことも。割れた場合は適切な処理をしなくてはいけません。
この記事ではゴミの出し方から、売却、リサイクルまで、ガラスの正しい処分の方法について解説します。
割れたガラスの処分方法
生活の様々な場面で便利に使われているガラス製品。ガラスは割れてしまうと鋭利な破片となり大変危険ですので、扱いには注意が必要です。
また、どのように処分すればいいか迷ってしまうかもしれません。ここでは、ガラスが割れてしまったときの破片の掃除の仕方や、ゴミとしての処分方法を紹介します。順にチェックしていきましょう。
割れたガラスは不燃ゴミに分別
粉々に細かく割れてしまったガラスは、不燃ゴミとして自治体のゴミ収集に出すことが可能です。自治体によっては危険物としての回収となる場合もあります。お住まいの自治体のゴミ収集ルールを確認しましょう。
また、大きなガラステーブルや窓ガラスが割れたときは、その大きさによってゴミの出し方が変わります。ガラス破片の一片が30cm以上だと、粗大ゴミに分類されることもあるため、自治体のゴミ分別方法を確認してください。
どうしても不燃ゴミとして出したいのであれば、指定の大きさ以下まで自分で割る必要があります。
割れたガラスの掃除方法と注意点
ガラスは割れるとナイフのようにとがった破片となり、とても危険です。割れたガラスを片付けるときの注意点をいくつか挙げます。
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これらの準備を整えてから割れてしまったガラスの片付けをするようにしましょう。
割れたガラスの掃除手順
次に割れたガラスの掃除手順を説明します。
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小さなかけらは、掃除機で吸い込むと本体破損の原因となる恐れがあります。掃除機を使う場合は中へ吸い込まないように、吸い口に網目の細かいゴミネットやストッキングをつけて吸い取りましょう。
また、細かいかけらも針のように尖っていて危険です。フローリングの溝に詰まったり、じゅうたんの毛に絡まったりしてしまう可能性があるので、破片が残っていないかじっくりチェックして、ガムテープの糊面で丁寧に取っていきましょう。
割れたガラスの処分方法と注意点
割れたガラスの破片は思わぬ凶器になります。ガラスをゴミに出す場合はゴミ袋に「割れ物」と書き、収集する人にわかるようにして出してください。
自分も収集する人もガラスの破片でケガをしないよう、細心の注意を払うようにしましょう。
処分方法の手順を説明します。
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ガラスにガムテープを貼ることで、破片がバラバラになってしまうのを防ぎます。破片でケガをしないよう、危険のない範囲で行いましょう。
ガラスの破片はゴミ袋に入れる前に、新聞紙やブルーシート、段ボールなどに入れます。破片がこぼれたり、袋を突き破ったりしないよう工夫しましょう。同じ理由でゴミ袋を二重にするのもひとつの手です。
大きめのガラスの処分方法
窓ガラスやガラステーブル、鏡などの大きなガラス製品を処分したい場合、そのままの大きさではゴミ回収に出すことができません。
ここでは、大きなガラス製品をゴミとして収集してもらえるサイズになるまで割って、小さくする方法を紹介します。準備をすれば自宅で安全に行うことが可能です。
ガラスを割る手順
大きなガラスを割るのはなかなか大仕事ですが、基本的に家庭にある材料を使って準備すれば安全に行うことができます。ガラスを割るステップは以下の通りです。
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準備を万全にしておくと、安全にかつ簡単に処分することができます。
ガラスを割る際の注意点
ガラスを割るときには、周囲にガラスの破片などが飛散しないよう、全面にテープを貼っておきましょう。飛散によるけがの防止になりますし、割るときに出る音を低減してくれるので、ご近所への騒音対策にもなります。
さらにブルーシートや新聞紙で包んでおくと、そのまま包んで安全に処分できるのでおすすめです。
強化ガラスは衝撃に強い設計なので、カナヅチで真ん中から叩くと反動でケガをするおそれがあります。強度の弱い端から順に叩いて割っていきましょう。
もし細かい破片が飛び散ってしまった場合は、箒とちりとりで掃除しましょう。フローリングの溝などに入った細かい破片はガムテープの糊面を押しつけて取ると、きれいに取り除けます。
ガラスを割れない場合は?
大きなガラス製品の場合、不燃ゴミとして回収できる大きさまで割れないこともあるでしょう。そのような場合は、粗大ゴミとして処分することになります。
それ以外の方法として、不用品回収業者やガラス専門業者など、民間の業者へ依頼することも可能です。それぞれの方法について紹介します。
粗大ゴミとして出す
多くの自治体では長さ30cmを目安として、それを超えるものは粗大ゴミ扱いとなります。不燃ゴミとは違い、回収費用がかかるケースが多いです。費用の相場としては、板ガラスなら1枚500円~1,000円前後、ガラステーブルや鏡などの家具は500円~1,500円程度はかかると思っておきましょう。
粗大ゴミは予約をしてシールや専用の用紙を貼るなど、自治体によって回収のルールが違いますので、自治体のHPで確認するか直接問い合わせてみましょう。
ゴミ処理施設に直接持っていく
自治体のゴミ処理施設に自分で直接持っていくことも可能です。粗大ゴミ回収を依頼するよりも費用が安くなる場合が多く、無料の自治体もあります。
搬入の日や時間が決められていたり、予約が必要だったりとルールがありますので、自治体のホームページなどで調べてみるとよいでしょう。
粗大ゴミを運べるだけの大きさの車があるなら、安上がりで収集を待たずに済むのでおすすめの方法です。
ガラスを回収している業者に依頼する
ガラス製品を取り扱う企業では、リサイクルを目的としてガラスの回収を行っていることがあります。
回収費用がかかってしまうことが多いですが、種類によっては買取対応してもらえることも。
自宅まで引き取りに来てくれるところもあるので、お住まいのエリアで回収を受け付けている企業を探してみるのもおすすめです。
ガラス製品の処分方法
割れてはいないが、不要となったガラス製品の処分の方法について説明します。
基本的に大きさや用途により、それぞれ適切な方法で処分しなくてはいけません。不燃ゴミ・粗大ゴミ以外に、どんな方法があるのでしょうか?製品ごとにチェックしていきましょう。
ガラステーブルの処分方法
天板部分などにガラスが使用されたテーブルを処分したい場合は、ほとんどの場合粗大ゴミ扱いとなります。ガラス素材だけでできたテーブルというのはほとんどなく、金属や木材など別の素材と組み合わされていることが多いでしょう。
他の素材がガラスに付着している場合は、粗大ゴミとして処分してください。粗大ゴミではなく、不燃ゴミの回収で出したい場合は、ガラス部分、金属や木材部分などに分解して出すことになりますが、手間と危険が伴うため、あまりおすすめできません。
その他の処分方法
ガラステーブルの状態によっては、売却することも可能です。特にデザインが凝ったものなどは高額で引き取ってもらえる可能性が高いため、リサイクルショップに相談してみましょう。出張サービスを行っている店舗もあるので、検討してみてください。
ネットオークションに出品して、引き取り手を探すこともできます。出品や発送の手間はかかりますが、リサイクルショップよりも高値がつくことも。
ただし、買い手がつくまでに時間がかかったり、出品時の写真とイメージが違うなどでトラブルが発生したりする可能性もあるので、利用する際は注意しましょう。
水槽の処分方法
不要になった水槽を自治体にゴミとして出す場合、サイズや自治体のルールによって処分方法が異なります。どの処分方法を選択するとしても、水槽の底の砂やホースなど、簡単に取り外せるものは取り外して分別しておきましょう。
ガラスに付着しているプラスチックの枠などは無理に外すと危険なので、そのままの状態にしておきます。多くの自治体で採用されている判別の基準は以下の通りです。
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不燃ゴミとして出すときは、割れ物で危険ですので箱に入れるか、新聞紙で包んで「割れ物」と表記してから捨てましょう。他にもルールがないか、自治体のホームページなどで確認してから捨ててください。
その他の処分方法
水槽の処分方法には、リサイクルショップでの買い取りやネットオークションに出品するという選択肢もあります。特に大型の水槽は需要が高いため、検討してみましょう。
また、水槽だけでなく照明やポンプ、水槽用クーラーなど周辺機器もまとめて買い取る業者もいるので、問い合わせてみてください。
水槽が抱えられないほど大きかったり、砂や付属品を外す手間が面倒だったりする場合は、お金はかかりますが、不用品回収業者に出すと簡単に処分することが可能です。
食器やグラスの処分方法
ガラスのボウルやグラス、ガラスのお皿などは、30cm以下の大きさなら不燃ゴミとして捨てることができる自治体が多いです。
万が一割れて、破片がゴミ袋を突き破って回収する人がケガをしないよう、新聞紙に包むか、箱やゴミ袋に入れて出してください。中身がガラス製品だということがわかるように、「割れ物」と書いた紙を貼っておきましょう。
その他の処分方法
ブランドもののガラス食器や未使用品は、リサイクルショップやネットオークションに出すというのも選択肢に入れてみましょう。食器は売買をする人が多い人気ジャンルなので、すんなり売却できることが多いです。
売却価格はネットオークションの方が高めですが、自分で出品や発送をする手間がかかる上に、相手に届いたときに破損しているとトラブルになることもあるので注意してください。
ガラスはリサイクルできるのか?
ガラス製品はリサイクルできるのでしょうか。またその方法も気になるところです。ガラスのなかでも、リサイクルできるものとできないものがあります。
ここではガラスのリサイクルの行方について解説します。
一般家庭で出されるゴミは大体不燃ゴミ
ガラスのリサイクルは、熱を加えて溶かすことで行われますが、一般家庭で出されるガラス瓶以外のガラスゴミは、リサイクルされず不燃ゴミとして埋め立て処分されます。
ガラスを溶かすには1,500度以上の高温が必要な上、不純物が混じっていると有害物質が発生する可能性があるため、ガラス瓶以外はリサイクルに向かないのです。
企業の産業廃棄物として定期的に大量のガラスゴミが出るような場合は、資源ゴミとして引き取られることもあるようです。
ガラス瓶はリサイクル可能
家庭から出るガラスゴミのなかでも、ガラス瓶はリサイクルされています。回収された瓶は、色ごとに分けられてから粉砕して異物を除去し、新しい瓶やアスファルトの材料、タイル、住宅の断熱材などとして再利用されているのです。
地域によってガラス瓶の収集ルールは違いますが、無色、茶色、その他の色で分別している自治体もあるので、ルールを確認してください。また、紙ラベルはガラスを高温で溶解する際に燃えてなくなりますが、プラスチックが混じるとリサイクルガラスの強度が落ちます。取れるプラスチック蓋は取り除いておきましょう。
ちなみに、窓ガラスや車のガラスなど高品質が求められるガラスには、リサイクルガラスは使用していません。原材料から作ったほうがコストが割安な上、不純物を除去しやすいためリサイクルガラスは使用しないのです。
割れたガラス瓶は?
ガラス瓶はリサイクルできますが、割れているガラス瓶はリサイクルはできません。不燃ゴミとして出すようにしましょう。
不燃ゴミとして出す際には新聞紙に包んでからガムテープで巻き、破片が突き出ないようにゴミ袋に入れます。「割れ物」と袋に書いて、ガラスゴミであることが分かるようにしておきましょう。
ガラスはルールに従って正しく処分を
ガラスは基本的に不燃ゴミに分類され、自治体で回収してもらえます。
ただし割れた状態のまま袋に入れて捨てると、ゴミ捨てに来た他の人や収集担当者にケガをさせてしまうおそれがあります。
鋭利な部分が外に出ないよう、梱包してからゴミに出しましょう。
まだ使える不用品は不用品回収業者に依頼する手も
割れたガラスやガラス単品を回収してもらうことはできませんが、まだ使えるガラス製品や、その他にも使わない家具・家電がたくさんある場合は「ミツモア」で不用品回収業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
自宅まで引き取りにきてもらえる上、トラックに積み込める分であれば定額で回収してもらえるパックプランも多いので、大掃除や引越しに伴う不用品処分におすすめです。
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