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食器の処分方法9選!素材や状態によって引き取り先が変わる?

最終更新日: 2025年07月24日

食器は一般的に可燃ごみで処分できます。ただし、お椀やプレートなど、素材やサイズなどによっては不燃ごみや粗大ごみ扱いとなる自治体があるため、注意が必要です。

特に引っ越しや家の整理整頓などを機に大量の食器を処分する際、状態によってはリサイクルショップやフリマアプリなどへ引き取ったほうが費用が抑えられます。

素材や枚数、状態などを踏まえ、最適な食器の処分方法を見つけましょう。

食器の処分費用をチェック

【30秒でわかる!】最適な食器の処分方法診断

食器を処分する際、手間の大きさや費用など、状態によって最適な方法が変わります

状態が良ければ、売却や譲渡、寄付することが可能です。ただし割れてたり、漆が剥げたりすると、自治体や不用品回収業者への引き取りも選択肢に入ります。

下記「食器の処分方法診断シミュレーター」では、食器の状態や費用といった簡単な質問に答えると、最適な食器の処分方法が把握できるので確かめてみましょう。

Q1. 処分したい食器の状態は?
Q2. 時間に余裕はありますか?
Q2. 費用を最小限にしたいですか?
Q3. 自分で運べますか?
Q3. 他の不用品もありますか?
診断結果:おすすめの処分方法
処分方法
自治体の家庭ごみ
自治体の粗大ごみ
処理施設への持込
不用品回収業者
買取業者・リサイクルショップ
NPO団体への寄付
フリマアプリ
知人・友人に譲渡
神社に奉納
費用
手間
スピード
おすすめ度
無料
多い
遅い
★☆☆☆☆
安い(200円〜)
少ない
遅い
★☆☆☆☆
安い(90円〜10kgまで)
多い
普通
★☆☆☆☆
高い(7,500円〜)
少ない
早い
★☆☆☆☆
無料(売却収入)
少ない
普通
★★★★★
無料(送料負担)
普通
普通
★☆☆☆☆
無料(高額売却)
多い
遅い
★☆☆☆☆
無料
少ない
普通
★☆☆☆☆
普通(数千円/箱)
少ない
普通
★☆☆☆☆
診断結果:まだ使える食器で時間に余裕がある場合、買取業者・リサイクルショップでの売却がおすすめです。処分費用がかからないどころか、お金が戻ってくる可能性があります。


診断シミュレーターで最適な処分方法を把握できたら、該当する処分方法の見出しをクリックすると、詳細な手順や費用などがわかります。

状態が良くない食器を処分する方法4選

皿やコップにひびが入るなど、状態が良くない食器を処分したい場合は、自治体や専門業者に引き取りを依頼しましょう。素材や枚数などによって選択肢が変わり、具体的には下記のとおりです。

処分方法 費用 メリット デメリット
自治体の家庭ごみで処分する 無料 ・処分費用がかからない
・事前に回収の申し込みは不要
・大量の処分に数ヶ月単位の時間がかかる
・分別や安全な梱包の手間が大きい
自治体の粗大ごみとして処分する 200円~(※) 業者より費用を安く抑えられる ・収集まで1週間~2週間以上かかる場合あり
・対象外の自治体が多い
自治体のごみ処理施設へ直接持ち込む 90円~(10kgまで) ・粗大ごみの収集よりも早く処分できる
・手数料が重量制で割安の場合あり
・自分で車の積み込みから運搬まで行う
・受付が平日昼間のみの場合が多い
不用品回収業者に依頼する 7,500円~ ・梱包や運び出しまで依頼できる
・食器棚などの家具や家電も一緒に引き取る
・処分費用がかかる
・悪質な業者も存在する

※ミツモア調べ(2025年7月現在)

(※)大阪市の場合(自治体によって処分費用が変わります)

1.自治体の家庭ごみで処分する

処分したい食器がごく少量(1袋〜2袋に収まる程度)で、他に処分するものがない場合は、自治体の家庭ゴミとして処分してもらいましょう。

費用をかけずに処分できる一方で、自治体ごとに細かいルールが定められているため、大量に食器を処分したい人には向いていません。

メリット・デメリット

  • 処分費用がかからない
  • 事前に収集の申し込みは不要
  • 大量の食器を処分するには数ヶ月単位の時間がかかる
  • 分別や安全な梱包の手間が非常に大きい

【素材別】食器やグラスなどの処分の仕方

自治体によって異なりますが、食器を家庭ごみで処分する際、使われている素材によって分別が必要です。食器別の一般的な分別の区分は、以下のように変わります。

食器の素材 分別区分 処分時の注意点
陶器・磁器・ガラス製品(茶碗、小鉢、コップなど) 不燃ごみ ・新聞や厚紙で包んでから処分する
・ごみ袋に「ワレモノ」「キケン」などと明記する
金属製(スプーン、フォークなど) 金属ごみ(不燃ごみ) ナイフやフォークは、新聞や厚紙で包んでから処分する
プラスチック製 プラスチックごみ(可燃ごみ) 自治体によって分別区分が変わるので事前に確認する
木製・竹製(箸、お椀、平皿など) 可燃ごみ 自治体によって分別区分が変わるので事前に確認する

特に陶器やガラス製、金属製の食器を処分するときは、ご自身だけでなく、収集作業員の方への安全も配慮しましょう。

2.自治体の粗大ごみとして処分する

基本的に食器そのものは粗大ごみの対象外ですが、自治体によっては例外的に引き取ってもらえるケースがあります。たとえば大阪市の場合、200円〜1,000円で引き取ってもらうことができ、具体的な引き取り条件は、下記のとおりです。

  • 食器棚やダイニングボードと一緒に中に入った食器
  • 直径30cm、または50cm以上の大きなサイズの皿類

3辺の長さが自治体の規定以上のサイズの場合、電話やホームページで役所に申し込んだ後、処理費用分のゴミ処理券をコンビニや郵便局などで購入しましょう。その後、氏名や受付番号を記載した処理券を食器に貼り、収集日の朝に指定場所まで運び出します。

メリット・デメリット

  • 専門業者に依頼するより処分費用が安く抑えられる可能性あり
  • 自分で指定場所まで運び出す
  • 申し込みから収集まで1週間~2週間以上かかることが多い
  • 事前に自治体への確認が必要

3.自治体のごみ処理施設へ直接持ち込む

自分で運搬する車がある場合、自治体のゴミ処理施設へ直接不要な食器類を持ち込んで処分してもらうのも選択肢のひとつです。多くの施設では、料金は10kgあたり数十円〜数百円といった重量制を採用しています。

大量の食器を持ち込む場合でも、比較的安価に処分できる一方で、事前予約や平日の昼間のみ受け入れ可能な施設があるため注意しましょう。

東京をはじめとした主要な自治体の処分料金は、下記のとおりです。

地方自治体 持ち込み先 食器類の処分手数料
東京都立川市 クリーンセンター 30円~(1kgあたり)
神奈川県横浜市 鶴見工場を含む4箇所 13円~(1kgあたり)
愛知県名古屋市 富田工場を含む4箇所 200円~(10kgまで)
大阪府大阪市 舞洲工場を含む6か所 90円~(10kgまで)
福岡県福岡市 東部工場を含む4か所 140円~(10kgまで)
北海道札幌市 発寒破砕工場を含む3箇所 200円~(10kgまで)
宮城県仙台市 今泉工場、葛岡工場、松森工場、石積埋立処分場 1,500円(100kgまで)

※2025年7月時点の処分費用です。自治体によって改定される可能性があるため、最新の情報は各自治体の公式サイトで確認してください。

メリット・デメリット

  • 粗大ごみとして出すよりも早く処分できる場合あり
  • 処分手数料が重量制で、割安な場合が多い
  • 車への積み込みや運搬をすべて自分で行う
  • 施設の受付が平日昼間のみなど、時間が限られる

4.不用品回収業者に処分を依頼する

引っ越しや実家の片付けなどで出てきた大量の食器をはじめ、食器棚などの家具類を処分したい場合は、不用品回収業者に処分を依頼しましょう。食器の分別から梱包、回収まで依頼することができ、即日に回収してもらえる業者もあります。

メリット・デメリット

  • 重い食器を運んだり、割れないように梱包したりする手間がない
  • 食器棚や他の家具・家電も一緒に引き取ってもらえる
  • ほかの処分方法と比べて費用がかかる
  • 信頼できる業者を慎重に選ぶ必要あり

不用品回収業者に依頼したときの処分費用

原則として「トラックの積載量」で料金が決まります。食器単体ではなく、家全体の不用品をまとめて処分するとお得になるでしょう。

主なトラックのサイズごとの料金相場と、積載できる荷物の目安は以下のとおりです。

車両のサイズ 料金相場 積載量の目安
乗用車約1台分 7,500円~ 1R分の荷物量(ダンボール数箱分)
軽トラック約1台分 12,400円~ 1R〜1Kの荷物量(小型家電、段ボール数箱分)
1トントラック約1台分 22,200円~ 1DK~2DKの荷物量(食器棚、タンス、中型家電など)
2トントラック約1台分 32,800円~ 2DK〜3DKの荷物量(家財一式分)

※ミツモアにおける不用品回収業者の基本料金より参照(2025年7月時点)

ただし、業者によっては階段での搬出(2階以上)や、深夜早朝の作業などで追加料金が発生する場合があります。最終的な料金は必ず見積もりで確認することが大切です。

専門業者に食器類の処分を依頼する

状態が良い食器の価値を活かす処分方法5選

箱に入ったままの贈答品やほとんど使われていないブランド食器など、状態が良い食器を処分したいときは、店舗や団体、知人などへ引き取ってもらうようにしましょう。

具体的な処分方法は、下記のとおりです。

処分方法 費用 メリット デメリット
リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらう 無料 ・売買が成約すれば現金化可能
・出張買取の利用で手間なく買取できる
状態がよくないものやノーブランドの食器は買い取ってもらえない
NPO団体に寄付をする 無料(別途送料負担) ・捨てる罪悪感がなくなる
・ノーブランドや中古品でも引き取ってもらえる
・発送の手間がかかる
・送料は自己負担
フリマアプリやネットオークションで売却する 無料(別途送料負担) ・自分で価格が決められる
・食器によっては高値がつく場合あり
・売却まで時間がかかる
・値下げ交渉やクレーム対応の手間がかかる
知人や友人に譲渡する 無料 ・無料で引き取ってもらえる
・「ジモティー」の利用で手軽に取引可能
・すぐに引き取り手が見つかるとは限らない
・譲渡先とのトラブルの可能性あり
神社に奉納する 数千円(1箱あたり) 気持ちの整理がついて手放せられる ・お焚き上げ料がかかる
・すべての神社で対応しているわけではない

※ミツモア調べ(2025年7月現在)

1.リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらう

箱に入ったままのブランド食器や、未使用の贈答品の食器セットなどがある場合、リサイクルショップや食器専門の買取業者に査定を依頼しましょう。自分では価値が分からない食器でも、食器の状態やブランドによっては適正な価格で買い取ってもらえます

主な買取方法は、下記のとおりです。

買取方法 特徴
店頭買取 売りたい食器を直接店舗へ持ち込み、その場で査定・現金化してもらえる
宅配買取 食器を段ボールに詰めて送るだけ。自宅にいながら査定を依頼できる
出張買取 量が多い場合や、食器棚など他の家具も一緒に売りたい場合に最適

メリット・デメリット

  • 出張買取を利用すれば自分で重い食器類を運ぶ手間がなくなる
  • 売買が成約すればその場で現金化できる
  • ノーブランドや使用感のある食器類は買い取ってもらえない

2.NPO団体に寄付をする

売値はつかないけど、十分使える食器類を処分したいときは、NPOをはじめとした非営利団体に寄付できます。団体によっては送料がかかるところがある一方で、処分費用をかけずに手放せられるでしょう。

食器の寄付を受け付けている主な団体は、以下のとおりです。

寄付を受け付けている団体 発送時の注意点
Eco Trading ・ダンボールに不要な食器類を梱包して発送
・送料は自己負担
・過度な汚れや破損があるものは受付不可
一般社団法人リボーンプロジェクト ・ダンボールに不要な食器類を梱包して発送
・送料は無料(荷物の重量は30kg以内)
いいことシップ ・団体へ直接持ち込む際は事前連絡が必要
・送料は自己負担
・札幌集荷センターでは受付不可

各団体によって引き取ってもらえる食器の条件や、送料の取り扱いが異なります。必ず公式サイトで詳細を確認しましょう。

メリット・デメリット

  • 捨てる罪悪感がなく手放せる
  • ノーブランドの食器や中古品でも受け付けてもらえる
  • 段ボールの準備や発送の手間がかかる
  • 送料は自己負担になるケースが多い

3.フリマアプリやネットオークションで売却する

「メルカリ」や「ヤフオク!」といったフリマアプリやネットオークションで、不要な食器類を売却するのも選択肢のひとつです。人気ブランドのお皿や価値の高い陶磁器などは、状態が良ければ、高値で購入してもらえる可能性があるでしょう。

ただし、写真撮影から梱包、発送まで一連の業務は自分で行う必要があります。

メリット・デメリット

  • 自分で価格を決められる
  • 希少価値の高い食器類は高値での売却の可能性あり
  • 売却まで時間がかかる
  • 値下げ交渉やクレーム対応の手間が発生する

4.知人や友人に譲渡する

親しい友人や知人、親族に声をかけて不要な食器類を引き取ってもらうことも選択肢に入れましょう。相手の好みによっては、費用をかけずに譲渡できます。

もし身近に譲る相手が見つからない場合は、地域密着型の掲示板ジモティーを活用するのもおすすめです。無料で出品することができ、近所の人と直接やり取りをして手渡しできるため、梱包や発送の手間も省けるでしょう。

ただし個人間でやり取りを行うため、相手の好みやニーズに合わせて丁寧にコミュニケーションを図ることが大切です。

メリット・デメリット

  • 処分費用がかからない
  • 「ジモティー」の利用で手軽に取引可能
  • すぐに引き取り手が見つかるとは限らない
  • 譲渡先とのトラブルの可能性あり

5.神社に奉納する

子どものお食い初めで使った食器や、親から譲り受けた大切な食器など、強い思い入れが宿る食器を手放したいときは、神社で奉納することも検討しましょう。すべての神社で対応しているわけではありませんが、感謝を伝えて奉納することで、心の区切りをつけやすくなります。

ただし、数千円程度のお焚き上げ料がかかる点に注意が必要です。

メリット・デメリット

  • 気持ちの整理がついて手放せられる
  • 数千円のお焚き上げ料がかかる
  • すべての神社で対応しているわけではない

大量の食器を処分する場合は不用品回収業者に依頼しよう

ミツモアの不用品回収のメリット

引っ越しや大掃除、遺品整理などで大量の食器を家庭ごみで処分しようとすると、時間と手間がかかります。できる限りスピーディーに処分したいときは、自治体のごみ処理施設へ直接持ち込むことも可能ですが、効率よく処分したいときは、不用品回収業者に依頼しましょう。

ミツモアなら、食器類をはじめとした処分したいものや、運び出しまでのルートなど、簡単な質問に答えるだけで最大5つの業者から見積もりが届きます。料金や作業内容の比較だけでなく、不明な点があれば、チャットで相談できるので、安心して食器類を処分してもらえるでしょう。

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不用品回収サービスとは?

まだ使い道のある不用品を、リユース目的で回収してくれるサービスです。
「古物商許可」を取得した事業者のみが不用品回収を行えます。
壊れていても修理できるものや部品が再利用できるものは引き取ってもらえますが、廃棄物として捨てるための回収はできません。

FAQ:不用品回収で回収できないものについて