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確定申告書は印刷して用意できる!コンビニでのやり方や注意点まとめ

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最終更新日: 2024年06月28日

確定申告書の用紙を税務署まで取りに行かなければならないとなると面倒に感じてしまいますが、確定申告書は自宅で印刷して用意することも可能です。

本記事では、確定申告書を印刷して用意する方法や注意点をまとめています。これから確定申告をしなければならない方はぜひ参考にしてください。

この記事を監修した税理士

風間公認会計士事務所 - 東京都品川区南品川

 

確定申告書ってどう用意する?

確定申告書の用意
確定申告書ってどう用意する?

1年間の所得や所得税を確定するために行うのが確定申告です。確定申告は確定申告書を税務署に提出して行いますが、初めての場合には確定申告書の用紙をどのようにして入手したらよいかわからないかもしれません。

確定申告書の書式は決まっていますので、印刷するなどして用意しましょう。

印刷がおすすめ!

確定申告は定められた様式の確定申告書を税務署に提出することにより完了します。確定申告書の書式は決まっているため、何らかの形で確定申告書を入手しなければ確定申告はできません。

最も手軽に確定申告書を入手する方法として、インターネットからダウンロードして印刷する方法があります。確定申告書を自宅で印刷すれば、どこにも行かずに確定申告書を用意できます。

確定申告書を手に入れる方法としては、税務署に取りに行く方法確定申告会場でもらう方法税務署に頼んで郵送してもらう方法もあります。自宅で印刷できない場合にはこれらの方法も検討してみましょう。

PC・スマホから確定申告書等作成コーナーで記入して印刷できる!

確定申告書を印刷して用意する場合には、国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーを利用するのがおすすめです。

パソコンやスマホから確定申告書等作成コーナーにアクセスし、指示に従って入力を行えば、必要事項が記入された状態の確定申告書を印刷できます。

参考:国税庁 確定申告書等作成コーナー

確定申告書等作成コーナーを利用すれば、申告書を作成する過程で必要になる計算も、コンピュータがすべて行ってくれます。自分で電卓を使って計算する必要はありません。

確定申告書等作成コーナー作成した申告書データは、自分のパソコン等に保存することも可能です。データを保存しておけば、数字等が間違っていた場合にもそこだけ訂正すればOKです。

e-Taxなら印刷不要

確定申告書等作成コーナーで作成した確定申告書は、印刷して提出する以外に、e-Taxを使って送信する方法があります。e-Taxとはインターネットを経由して行う電子申告のことです。

e-Taxを利用する場合には、確定申告書を印刷する必要はありません。インターネットを介して税務署にデータを送ることができます。

e-Taxによる電子申告をするためには、事前に機器やソフトを用意する必要があります。確定申告やパソコン操作に慣れていない初心者には難しいかもしれませんので、わからない場合には印刷して提出した方がよいでしょう。

PDF版を印刷して手で記入も!

インターネットから白紙の確定申告書をダウンロードし、自宅のプリンターで印刷して手書きする方法もあります。

確定申告書等作成コーナーの使い方がよくわからない人や、手書きした方がやりやすいと感じる人にはこちらの方法もおすすめです。

確定申告書書式(PDF版)は、国税庁ホームページからダウンロード可能です。

参考:確定申告書等の様式・手引き等(令和5年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁

2022年提出の確定申告までは確定申告書がA・Bに分かれていましたが、2023年提出分より1種類に統合されました。

個人事業主の確定申告も、サラリーマンの還付申告も新しい確定申告書を使いましょう。

なお個人事業主の場合には、確定申告書と一緒に収支内訳書青色申告決算書の提出も必要です。収支内訳書や青色申告決算書の書式も、国税庁のホームページからダウンロード可能です。

確定申告書を印刷するときの注意点

確定申告書を印刷するときの注意
確定申告書を印刷するときの注意

カラーでも白黒でもOK

確定申告書の書式には色がついています。しかし、確定申告書を印刷するときには、必ずしもカラー印刷しなくてもかまいません。確定申告書は白黒で印刷したものを提出してもOKです。「自宅ではカラー印刷ができない」「インクがもったいない」という場合には、白黒で印刷しましょう。

用紙のサイズはA4!

確定申告書を印刷する用紙としては、A4サイズの用紙を使わなければなりません。用紙の大きさが違えば受け付けてもらえない可能性がありますので注意しておきましょう。

用紙は普通紙で!

確定申告書を印刷するときには、普通紙、PPC用紙、OA共通用紙、コピー用紙等の表示のある用紙を使いましょう。

インクジェット用紙、フォト用紙、マット紙等のように、表面に光沢がある用紙、厚みのある用紙(0.1mmを超えるもの)、色つき用紙は使ってはいけません。

確定申告の書類は片面で!両面印刷はNG

確定申告書用紙は、第一表、第二表の2枚に分かれています。紙がもったいないからと言って、両面印刷しないようにしましょう。確定申告書は片面ずつ印刷する必要があります。

(印刷後)端の3つの四角が正方形であることを確認!

確定申告書を印刷したら、印刷した帳票の左上、左下、右上に表示されている黒い四角形が正方形になっているかを確認します。

下の画像のように、正方形が用紙の隅にかかっていなければOKです。もし用紙の隅にかかっているようなら、印刷し直した方がよいでしょう。

確定申告書

自宅で確定申告の書類を印刷できないときはコンビニで!

確定申告書を印刷するコンビニ
確定申告書をコンビニで印刷

自宅にプリンターがなく、確定申告書を印刷できない場合には、コンビニに行って確定申告書を印刷することができます。セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンのマルチコピー機を使って確定申告書を印刷する方法を知っておきましょう。

コンビニで印刷ができる!

大手コンビニの店舗にはマルチコピー機が設置されています。コンビニのマルチコピー機を利用すれば、提携しているインターネットサイトに登録したデータをプリントアウトできます。

国税庁の確定申告書等作成コーナーで作成した確定申告書データも、コンビニのマルチコピー機を使って印刷可能です。

確定申告書のコンビニ印刷をする場合には、「ネットプリント」(セブンイレブン)または「ネットワークプリント」(ローソン、ファミリマートなど)というサービスを利用します。いずれかのサービスを利用してデータを登録すれば、対応しているコンビニのマルチコピー機からプリントアウト可能です。

なお、マルチコピー機で確定申告書を印刷するときには、白黒片面で1枚20円の手数料がかかります。確定申告書をコンビニでカラー印刷すれば料金が高くなってしまうので注意しましょう。

確定申告書をスマホから入力してコンビニで印刷すれば、パソコンやプリンターを持っていなくても、確定申告書を作成・印刷できます。確定申告書をわざわざ取りに行ったり、手書きしたりする手間をかける必要はありません。

セブンイレブンでの印刷手順

セブンイレブンで確定申告書の印刷を行う場合には、ネットプリントを利用します。ネットプリントを利用して確定申告書を印刷する場合には、必ずしもユーザー登録しなくてもかまいません。

確定申告書の作成から印刷までの大まかな手順は、次のとおりです。

  1. 国税庁の確定申告書等作成コーナーで確定申告書を作成し、作成したPDFファイルのデータをパソコンなどに保存
  2. ネットプリントのサイトから手順1で保存したPDFファイルをインターネット上にアップロード
  3. アップロード後に表示されるプリント予約番号を控える(スマホアプリ利用の場合、QRコードを取得する)
  4. セブンイレブンのマルチコピー機のタッチパネルのメニューから、「プリント」→「ネットプリント」を選択し、手順3で控えたプリント予約番号を入力
  5. 料金を投入してプリントアウトする

詳しい印刷方法については、ネットプリントのサイトをご参照ください。

参考:確定申告書 パソコンからセブンイレブンで印刷する方法

ファミリーマートでの印刷手順

確定申告書をファミリーマートで印刷する場合には、ネットワークプリントサービスを利用できます。印刷までの手順は、大まかには次のとおりです。

  1. 国税庁の確定申告書等作成コーナーで確定申告書を作成し、PDFファイルをパソコン等に保存
  2. 手順2で保存したPDFファイルをネットワークプリントのサイトに登録
  3. ファミリーマートのマルチコピー機の前面パネル「プリントサービス」から「ネットワークプリント」を選択し、硬貨を投入
  4. ログイン画面でユーザー番号、パスワードを入力してログインし、文書プリントから登録したデータを選んでプリントアウト

詳しい印刷方法については、ネットワークプリントのサイトをご参照ください。

参考:作成した申告書を、コンビニエンスストアで印刷できます。|ネットワークプリントサービス

ローソンでの印刷手順

確定申告書をローソンで印刷する場合も、ネットワークプリントサービスを利用できます。手順はファミリーマートで印刷するときと同様です。

詳しい印刷方法については、以下のサイトもご参照ください。

参考:【確定申告に便利】パソコンで作成した確定申告書類をローソンで簡単にプリントできるって知ってた?

作成、印刷、提出までの流れ

確定申告書とパソコンと電卓
確定申告書提出までの流れ

確定申告書は自宅のプリンターやコンビニのマルチコピー機で印刷できることがわかりました。確定申告書の作成から提出までの流れをおさらいしておきましょう。

確定申告書の作成・記入!

確定申告書を作成するときには、国税庁ホームページの確定申告書等作成コーナーを利用してオンラインで記入する方法と、国税庁ホームページで確定申告書の用紙をダウンロード・印刷し自分で手書きする方法の2つがあります。

確定申告書等作成コーナーを利用する場合には、源泉徴収票や保険料控除証明書などを手元に用意し、指示に従って入力していきます。入力した数字等にもとづき、税額は自動計算されます。

用紙をダウンロード・印刷して手書きする場合には、印刷した用紙に自分で数字等を手書きしていきます。確定申告書用紙の指示に従って、自分で電卓を使うなどして税額を計算し、記入します。

確定申告書を印刷!

確定申告書等作成コーナーで確定申告書を作成する場合には、入力完了後、必要事項が記入された状態の確定申告書を印刷できます。

印刷する方法としては、自宅のプリンタから印刷する方法と、インターネット上にデータを登録しコンビニのマルチコピー機を使ってプリントアウトする方法があります。

提出は持参か郵送で!

確定申告書は、住所地または事業所の所在地の税務署に提出します。提出するときには、税務署の窓口に直接持参する方法郵送で提出する方法があります。

なお、確定申告書を提出するときには、マイナンバーが確認できる書類本人確認書類の提示が必要です。具体的には、次のような書類が必要です。

  • マイナンバーカードがあればマイナンバーカードのみで可
  • 通知カードまたはマイナンバー入りの住民票+免許証など

監修税理士からのコメント

風間公認会計士事務所 - 東京都品川区南品川

令和2年分の確定申告時から電子申告(又は電子帳簿保存)でない場合、青色申告特別控除の金額が55万円となりました。65万円の特別控除を取るには、電子申告(又は電子帳簿保存)が必要となります。ただ、電子申告が難しいという方も一定数いらっしゃるかと思いますので、そのような方は、本記事を参考にして、申告書の準備に取り掛かっていただくのが良いかと思います。

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この記事を監修した税理士

風間公認会計士事務所 - 東京都品川区南品川

風間優作(かざまゆうさく) 1985年千葉県銚子市出身。兵庫県立大学大学院卒業。 上場会社経理部にて一般経理実務を経験した後、Big4監査法人及び税理士法人にて、公認会計士・税理士としての実務を経験し独立開業。現在は会計監査やIPO実務だけではなく、個人・法人税務から売上アップ・資金繰りコンサルまで幅広く対応している。