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自分でできる確定申告の白色申告!帳簿の記入方法・ポイントを解説

最終更新日: 2020年01月08日

個人事業主や自営業者の方が確定申告に臨む際、「青色申告は難しそうだから、最初は白色申告で」という方も多いのではないでしょうか。

しかし、青色申告に比べて簡単とはいえ、日頃からの帳簿付けは欠かせません。というのも平成26年度から事業者の記帳が義務化されたからです。

まずは白色申告の概要を理解した上で、日頃どのように帳簿をつけていくのかをくわしく説明していきます。

本記事で白色申告を乗り切ったら、節税効果の高い青色申告にも挑戦してみましょう!

関連記事:青色申告の帳簿のつけ方と必要書類|65万円控除を目指そう

確定申告の白色申告とは?

確定申告の税理士
確定申告と白色申告を簡単に説明します

確定申告とは、1年間の所得を計算して必要な税金を確定させる手続きのことです。そして、その申告方法には「青色申告」と「白色申告」の2種類があります。

白色申告は、青色申告選択者以外の人が確定申告を行う際に選択します。サラリーマンなど普段確定申告しない方が高額医療費を支払った等で、その年だけ確定申告の必要が生じた場合がその一例です。

また白色申告には、青色申告を選択した時の様々な控除は受けられせんが、普段の記帳が簡潔で提出書類も少ないというメリットがあります。

確定申告が必要な人の条件

電卓をたたく男性
確定申告が必要な人の条件とは?

どういった方が白色申告を選択するのでしょうか。確定申告が必要な方の条件とともに見ていきましょう。

サラリーマンで確定申告が必要な人

サラリーマンは源泉徴収と年末調整によって会社が支払う税金の確定を行っているため、基本的に確定申告をする必要はありません。ただ特別な事情がある場合、確定申告を行う必要があります。

例えば2,000万円以上の年収がある場合や20万円以上の副業所得がある場合です。これらの収入が恒常的にある場合は青色申告を選択するとよいでしょう。

一方、ある年だけ確定申告する必要が生じた場合、手続きの簡単な白色申告を選択するとよいでしょう。例えば、高額の医療費が発生した場合やふるさと納税を行った場合(※)です。

また年の途中で退職したり、「退職所得の受給に関する申請書」を提出してなかったりする場合も年末調整されていないので、確定申告した方が良いです。

※ワンストップ特例を利用できない場合

サラリーマン以外で確定申告が必要な人

給与をもらっていない方は基本的に確定申告して、自分の収入を国に報告する義務があります。ただ事業所得が基礎控除額38万円を超えない場合、その義務はありません。

アルバイト・パートの場合

勤務先がアルバイト・パートに対して源泉徴収を行っていない場合や年度途中で退職した場合は確定申告を行う必要があります。

不動産や株で一定以上の収入がある場合

不動産や株で年間20万円以上の所得があった場合、確定申告が必要です。ただ株の利益を特定口座で処理している場合は源泉徴収されているので、確定申告する必要はありません。

白色申告の帳簿付けのツールは主に3つ

電卓とお金
白色申告の記帳方法は3種類!

白色申告は青色申告に比べて、簡単な記帳付で確定申告ができます。

なので、自分で帳簿付けなどの手続きをやろうと考えている人も、多いのではないでしょうか。

白色申告の帳簿付けには、以下の3つの方法があります。

  1. 会計ソフト
  2. エクセル
  3. 簡易帳簿やノートに手書き

それぞれについて、順番に確認しておきましょう。

会計ソフトで帳簿付け!無料で利用できるものも……

会計ソフトが入ったパソコン
記帳は会計ソフトで簡単にできる!無料ソフトもあり

白色申告で確定申告を行うにあたって、一番おすすめなのが会計ソフトで帳簿付けをする方法です。

最近はさまざまな会計ソフトが出ており、知識がなくても簡単に白色申告をすることができます。

たとえば、『やよいの白色申告オンライン』や『マネーフォワード クラウド確定申告』は無料で使えるプランもあるので試しやすいです。

会計ソフトで帳簿付けをすると、ミスもしにくくなるので気楽に行えます。白色申告の記帳について不安があるなら、会計ソフトを利用するようにしてください。

エクセルや手書きでの記帳を検討している人も、一度会計ソフトがどのようなものかを実際に見てみると良いでしょう。

エクセルで帳簿付け

エクセルがインストールされたパソコン
エクセルでも記帳付は簡単にできます

白色申告の帳簿付けは、エクセルでも行えます。青色申告に比べて簡素な白色申告の場合は帳簿付けがそこまで難しくないので、エクセルでも知識があれば十分に対応できます。

ちなみに、会計ソフトを購入したくない人でもエクセルで帳簿付けは可能ですが、慣れていなければ効率が悪くなりやすいです。またミスもしやすいので帳簿付けをし終えたら入念に確認するとよいでしょう。

少し試してみて記帳に時間がかかるようであれば、会計ソフトを導入したほうがストレスなく行えると考えられます。

簡易帳簿やノートへの手書き記帳も可能

白色申告は、ノートに手書きで記帳していく方法も認められています。特にツールに指定はないので、パソコンがないのならノートに書いていきましょう。

簡易帳簿というノートも売られており、それを使えば記帳がやりやすいです。ただし、自分自身で白色申告をするなら、できればパソコンで行ったほうがミスなく行えるでしょう。

手書きで記帳を行う場合には、ミスがないように気をつけながら行っていってください。

白色申告の帳簿の付け方・書き方のポイント

白色申告の帳簿
帳簿付けの際にチェックするべきポイントを解説!

白色申告で確定申告をする際、帳簿付けから申告まですべて自分で行うことに不安を持っている人も多いのではないでしょうか。

確定申告を行うとき、白色申告の帳簿の付け方や書き方には、以下のようなポイントがあります。

  1. やることは「帳簿への記帳」と「記録の保存」の2つである
  2. 白色申告の帳簿付けは「入金」「出金」を毎日記入
  3. 領収書・請求書・銀行振込の控えを保管する
  4. 帳簿や領収書の保存期間を知っておく

これらのポイントを理解しておけば、白色申告での確定申告は可能です。

それぞれについて、順番に確認していきましょう。

やることは「帳簿への記帳」と「記録の保存」の2つ

白色申告で確定申告をする際に必要なのは、帳簿への記帳と記録の保存です。

白色申告の帳簿は比較的簡単な「単式簿記」で行われ、その帳簿は記録として7年間の保存が必要です。

単式簿記での記帳と7年間の記録の保存を行うのだと覚えておきましょう。

白色申告は「入金」「出金」の記録をしっかりつける

白色申告の帳簿
記帳は毎日行いましょう!

白色申告の帳簿付けは、簡易な記載でOKです。「入金」「出金」についてお金の流れが分かるように記載されていれば、ノートに自分で表を作って書いても問題ありません。入金と出金に関して記載すべき項目は以下の4つだけです。

  • 日付
  • 取引先
  • 金額
  • 取引内容

「いつ」「誰と」「いくら」「何を」取引したのか分かるようになっていれば良いのです。非常に簡単ですよね?

ただし、簡易だからと甘く見て、記帳を後回しにする人が多いので気をつけてください。できれば、記帳は毎日行うようにしてください。

領収書・請求書・銀行振込の控えを保管する

白色申告で確定申告を行う際、領収書や請求書、銀行振込の控えは保管しておかなければなりません。

これらの書類は、白色申告で作成したデータの証拠ともなりうるものです。したがって、5年間の保存が定められています。

事業によっては、領収書や請求書、銀行振込の控えはたくさん溜まってしまうかもしれません。しかし、ファイリングをするなどして、わかりやすく整理して保管しておきましょう。

帳簿や領収書の保存期間は7年 or 5年

領収書などの書類は5年間の保存が必要だと述べましたが、帳簿にも保存期間があります。

帳簿の保存期間は、収入や経費を記載したものは7年間、それ以外のものは5年間です。

白色申告をし終えたらもう使わないだろうと思うかもしれませんが、あとあと税務調査が入ったときには帳簿が確認されます。したがって、しっかりと保存期間中は保管しておくようにしてください。

白色申告で用いた帳簿や領収書を保存期間内に捨ててしまうと、不当な確定申告だと思われるかもしれません。

白色申告を効率的に行うための帳簿付け時の工夫

確定申告の税理士
帳簿付けの際のひと工夫で、白色申告をスムーズに!

白色申告を効率的に行うためには、帳簿付けのときに工夫をすることが大切です。

まだ白色申告の帳簿をつけてないという人は、ぜひ以下を参考にしてください。

  1. 時期的な区切りをつけて帳簿付けをする
  2. 帳簿付け時に、経費欄を収支内訳書のものと揃えておく

白色申告の帳簿の書き方に不安がある人は、特にしっかり確認しておくと良いでしょう。

時期的な区切りをつけて帳簿付けをする

時期的な区切りをつけて帳簿付けをするのは非常に重要です。

帳簿付けは確定申告の期限内に終えていればいいため、ついつい後回しにしてしまいがちですが、確定申告直前にまとめて行うのは負担が大きいとされています。

したがって、できるなら毎日帳簿付けをする習慣をつけておきましょう。毎日が難しいなら毎週や毎月というように区切りをつけて記帳を行ってください。

どれだけ日々の仕事が忙しくても、必ず1ヶ月ごとには行うべきです。

帳簿付け時に、経費欄を収支内訳書のものと揃えておく

帳簿付けをするときには、経費欄を収支内訳書のものと揃えておくこともポイントです。

消耗品費や通信費などという勘定科目を揃えておけば、収支内訳書を記入するときにスムーズになります。そのため、事前に使用する勘定科目を決めておくと良いでしょう。

以上が、確定申告を白色申告で行う際の帳簿付けの工夫でした。

しかし、忙しくて自分では帳簿付けが難しいという人も多いと思います。

そのような場合には、どうすれば良いのでしょうか。

白色申告における必要書類と書き方

確定申告
白色申告の方法は?

記帳のハウツーと合わせて、実際に白色申告を行う際に必要な書類とその書き方をご紹介します。

青色申告と比べて難易度が低いとされる白色申告ですが、以下を通して実際に記入した際にどれくらい難しいと感じそうかイメージしてみてください。

白色申告に必要な書類

白色申告に必要な書類は次のとおりです。

  1. 確定申告書B
  2. 収支内訳書
  3. 各種控除関係の証明書

確定申告書作成にあたっては、まず収支内訳書から記載していきます。手書きの場合、記入はボールペンを使用することになりますので、控の様式で下書きをしてから記入していきましょう。

収支内訳書 1ページ目

収支内訳書 1ページ目
収支内訳書 1ページ目
  • 住所……自宅の住所を記入します。
  • 事業所所在地……開設している店舗や事務所の住所を記入します。
  • 屋号……事業で用いている店舗名や事務所名を記入します。
  • 売上金額……商品を売り上げた金額を記入します。
  • 家事消費……自家用に商品を消費した場合も売り上げとして金額を記入します。仕入金額または定価の70%の高い方を記入します。
  • 経費……事業で必要だった経費を勘定科目別に記入していきます。
  • 給料賃金の内訳……従業員がいる場合は、給与や源泉徴収額を記入します。
  • 税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳……確定申告で税理士に依頼した場合などは、報酬を記入します。
  • 家族専従者の氏名等……家族専従者がいる場合は、氏名、続柄、従事月数を記入します。

収支内訳書 2ページ目

収支内訳書 2ページ目
収支内訳書 2ページ目
  • 売上金額の明細……主な売上先ごとに店名や売上金額を記入していきます。
  • 仕入金額の明細……主な仕入先ごとに店名や仕入金額を記入していきます。
  • 減価償却費の計算……10万円以上の物品で耐用年数が1年以上のものがあれば、減価償却費の計算をして記入します。
  • 地代家賃の内訳……店舗や事務所が賃貸の場合は家賃を記入します。
  • 利子割引料の内訳……金融機関からの利子はここには記入しません。個人や法人からの借入金の利子があれば記入します。
参考:国税庁 収支内訳書

確定申告書B  第一表

確定申告書B  第一表
確定申告書B  第一表
  • 住所氏名……住所氏名や生年月日などの個人情報を記入します。「個人番号」には、マイナンバーを記入します。
  • 収入金額等……個人事業で得た収入を「営業等」に記入します。
  • 所得金額……個人事業で得た収入から経費等を差し引いた金額を「営業等」に記入します。経費が収入を超過していれば、マイナスの金額になります。
  • 所得から差し引かれる金額……生命保険料控除、配偶者特別控除、基礎控除など該当する者をそれぞれの欄に記入します。
  • 税金の計算……「所得金額」と「控除額」から「課税される所得金額」を算出します。またその金額を基にして税額を算出します。
  • その他……専従者がいる場合は、専従者給与を記入します。
  • 還付される税金の受取場所……源泉徴収をされている場合などで税金の還付があれば銀行の口座番号などを記入します。

確定申告書B  第二表

確定申告書B  第二表
確定申告書B  第二表
  • 所得の内訳……源泉徴収をされていれば、その金額を記入します。
  • 雑所得……個人事業主以外で得た収入を記入します。
  • 特例適用条文等……住宅ローン控除など各種特例を適用してもらう場合に記入します。
  • 所得から差し引かれる金額に関する事項……第一表で控除金額を記入した場合、ここに詳細を記入します。
  • 事業専従者に関する事項……家族で従業員になっている者がいれば記入します。
  • 住民税・事業税に関する事項……16歳未満の扶養家族がいる場合やふるさと納税などの寄付行為があれば記入します。

各種種控除の証明書は、生命保険や社会保険などの控除を受ける際に必要な証明書です。毎年11月頃に生命保険会社などから郵送されてくるので、確定申告まで大事に保管しておきましょう。

参考:国税庁 確定申告書B

忙しくて帳簿付けになかなか手が回らない場合は?

確定申告に悩む個人事業主
白色申告すら面倒なら税理士に依頼も

毎日の仕事に忙しくて帳簿付けになかなか手が回らないということもあるはずです。

そうは言っても、確定申告の期間は決められているので、どうにか対策をしなければなりません。

自分では帳簿付けの時間が取れないときは、以下のいずれかを検討すべきです。

  1. 税理士への代行を依頼する
  2. 税理士に効率の良い会計ソフトの使い方を相談する

それぞれの対策について、順番に確認していきましょう。

税理士への代行を依頼する

確定申告の準備に時間をかけられないようであれば、税理士への代行を依頼するのが良いでしょう。

税理士に確定申告の代行をしてもらえば、自分では面倒なことをしなくて済みます。確定申告に慣れている税理士であれば、簡単な白色申告はお手のもの。領収書の量にもよりますが、最短1日でやってもらえることもあるのが嬉しいポイント。

ただ、税理士に依頼するのは高額な費用がかかるのではないかと不安な人もいるかもしれません。しかし、税理士にもよりますが数万円で対応してもらえることがほとんどです。

したがって、ギリギリまで自分でやるつもりだったけれど間に合わなそうという場合も、税理士に依頼すれば解決できます。

また税理士に代わりに確定申告を行ってもらうことによって、申告ミスを防ぐことも可能です。簡単な白色申告とは言え、専門知識がないと大変なので、少しでも不安があるのなら税理士に確定申告を依頼してください。

また、こちらの記事ではミツモアに登録している税理士の紹介と、依頼に必要な費用や選び方を解説していますのであわせてご確認ください。>>個人事業主にお勧めの税理士55選と税理士の選び方

税理士に効率の良い会計ソフトの使い方を相談する

税理士に効率の良い会計ソフトの使い方を相談することも対策の1つです。

これは、確定申告までにまだ期間があるという場合に行うべきことだと言えます。

自分で会計ソフトを使って白色申告をしようと思っていても、確定申告の経験があまりなければ時間がかかりやすいです。そこで、税理士に効率の良い白色申告のやり方を聞くことによって、スムーズに確定申告ができます。

また白色申告での確定申告を自分で行おうと思ったら、できるだけ早めに会計ソフトの使い方を聞きに行くべきです。そうすることで、日々の記帳の手間が最小限におさえられます。

以上が、忙しくてなかなか帳簿付けができないときに考えることでした。

いずれの対策をとるにしても、税理士に相談に行くことになります。

確定申告について不安が出てきたなら、できるだけ早めに税理士のところにアドバイスをもらいに行くべきでしょう。

帳簿付けの代行を頼むならミツモアで!

ミツモア

ご説明してきた通り、白色申告は帳簿への記帳と記録の保存ができていれば問題ありませんので、自分でもできます。

しかし、多くの人は帳簿への記帳に時間がかかったり、ミスが出てしまったりということに悩まされます。

したがって、帳簿付けは税理士に代行してしまったほうが安心です。税理士に心当たりがない人は、ミツモアで税理士に依頼をするのが良いでしょう。

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確定申告は期限が決まっているので、不安が出てきたなら早めの相談がベストです。

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