蛍光灯には寿命があるため、使用しているといつかは使えなくなってしまいます。新しい物に取り替える際、安全に作業するにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか?蛍光灯の種類別に、正しい取り外し方を紹介します。

蛍光灯を取り替える前に種類を確認
蛍光灯にはいくつかの種類があります。取り替える前に種類をチェックして、それにあった方法で取り外すことが大切です。
種類によって外し方が異なる
蛍光灯は主にその形状から2つに分けられます。
ひとつは「直管型」と呼ばれるもので、棒状の蛍光灯です。短い物から長い物まで多くの種類があり、オフィスなどでよく使用されています。
もうひとつは「丸型蛍光灯」で、その名の通り環状の蛍光灯です。家庭で使用されていることが多く、大小ふたつの蛍光灯がセットになったタイプもあります。
蛍光灯を外す際の注意点
蛍光灯は割れやすいため、取り扱いには注意する必要があります。蛍光灯を取り外すときには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか?
安定した足場を利用する
照明器具は高い位置にあるため、なんらかの足場を使用する必要があります。
家庭では脚立や椅子などを足場にするケースが多いですが、安定しているかどうかは重要なポイントです。
足場が安定していないと、蛍光灯を取り替えている最中に倒れてしまうかもしれません。倒れたときに蛍光灯が割れると大変危険です。足場が壊れやすくなっていないか、ぐらついていないかをチェックしておきましょう。
また、足場を置く場所は、段差がないところを選ぶようにすることも大切です。たとえ少しの段差でも、バランスを崩して転倒してしまう可能性があるため、なるべく平らな場所を選びましょう。
交換作業をするときには、ほかの人に足場を支えてもらうのがおすすめです。
スイッチをオフにする
蛍光灯を取り外す際は、必ずスイッチをオフにしてから作業しましょう。
蛍光灯に電気が通じたまま作業をすると、感電する恐れがあります。蛍光灯が切れてしまっていると、電源が入っているかどうかが分かりづらいため、慎重に確認しましょう。
また、通電している状態の蛍光灯は熱くなっています。触るとやけどをする場合もあるため、作業前にはスイッチをオフにしてから少し待ち、熱を持っていないことを確認してから交換するようにしましょう。
直管型蛍光灯の外し方
直管型蛍光灯はオフィスで使われることが多いタイプですが、家庭でもキッチンなどで使われることがあります。
直管型蛍光灯を交換する際は、どのような外し方をすればよいか、確認しておきましょう。
外し方は大きく3種類
直管型蛍光灯の外し方は、大きく分けて3種類あります。
ひとつめは、90度回転させて外すタイプです。ドライバーを回すように90度回転させると、ロックが外れて簡単に取り外せます。
ふたつめは左右どちらかに蛍光灯をスライドさせて、取り外す方法です。乾電池を取り外すときをイメージすると、分かりやすいでしょう。
最後のひとつは、蛍光灯の左右にカバーが付いているタイプです。このカバーを中央に寄せることで取り外せます。
カバーが付いているものは見た目で分かりやすいですが、それ以外のふたつは見分けが付きにくいかもしれません。
その場合は、まず90度回転させてみて、それで外れなければ、左右どちらかにスライドさせてみましょう。
力任せに外さないことが大切
蛍光灯がうまく外れないことがあっても、力任せに外さないことが大切です。
不必要に力を入れると、蛍光灯が破損したり、落としてしまったりする可能性があります。割れてしまうと危険なため、慎重に取り扱いましょう。
照明器具の取り扱い説明書があるようなら、事前に確認しておくのがおすすめです。
丸型蛍光灯の外し方
丸型蛍光灯は直管型と違って線がつながっているため、外し方に戸惑う人もいるでしょう。
しかし、手順を押さえておけば、特に難しいものではありません。丸型蛍光灯を外す際の手順を紹介します。
カバーを外す
丸型蛍光灯を使った照明器具にはカバーがあるタイプが多いので、カバーを外すことから始めます。
スイッチが入ったままでは、カバー部分が熱を持っている可能性もあるため、オフにしてから始めましょう。
カバーの外し方は形状によって違いますが、丸型シーリングの場合はカバーの両端を持って回せばOKです。
バネによって固定されているタイプの場合は、カバー全体を軽く下に引き下げたあと、固定している金具をひとつずつ外していきましょう。
ソケット端子を抜き金具から外す
丸型蛍光灯は照明器具と線でつながっていますが、まずこの線と蛍光灯の接続部分であるソケット端子を抜きましょう。
コンセントを抜くようなイメージで作業すれば、簡単に抜くことができます。
ソケット端子が抜けたら、丸型蛍光灯を固定している金具を外していきます。ひとつにつき3カ所程度止められているため、落とさないように気を付けながら、順に外していきましょう。
安全に配慮して蛍光灯を取り外そう
蛍光灯は薄いガラス管でできているため壊れやすく、取り扱いには気を付けなければいけません。また、電気を使用するものですから、感電などへの注意も必要です。
手順自体はそれほど難しくないため、形状によるやり方の違いをしっかり確認しておけば、誰でも取り外しできます。
安全面には十分配慮した上で、手順を守って蛍光灯の取り外しを行いましょう。