ミツモアメディア

ルーメンとは?明るさの単位を知って正しいLED電球を選ぼう

最終更新日: 2020年12月10日

ほとんどのLED電球には、明るさを示すためにルーメン表記が採用されています。正しい見方が分かれば、部屋に適した電球の明るさを判断できるため、照明選びに迷うことがなくなるでしょう。ワットとの違いやLED電球の正しい選び方を解説します。

ルーメンとは?

電球近年の照明器具には、ルーメンとワットの2種類が、明るさを判断できる単位として使われています。それぞれの意味や違いを知っておきましょう。

光の明るさを示す単位

ルーメン(lm)は、光の明るさを表す単位です。ルーメンで示される数値が大きい照明器具を選べば、室内をより明るくできます。

ルーメンの正確な定義は「光源から放たれた光束の量を示す単位」です。光源から出る光の線の集まりを「光束」といい、光束の量が多いほど明るくなります。

現在市場に出回っている照明器具は、ルーメンを使っているものがほとんどです。LED電球の明るさをより判断しやすくするという目的のもと、業界団体である「日本電球工業会」の働きかけで、2011年7月以降の製品はルーメン表記で統一されています。

ワットとの違い

ワット(W)とは消費電力を示す単位です。ひと昔前のLED電球には「白熱電球40ワット相当」のように、明るさをワットで表記していました。

しかし本来明るさを示す単位ではないワットは、LED電球の明るさを正確に表す単位としては使い勝手が悪くなってきたため、現在はより正確に示せるルーメンが採用されています。

白熱電球とLED電球の消費電力を比較すると、同じ明るさでもLED電球の方が、より小さい消費電力で済みます。

LED電球の明るさをワット数で示そうとすると、数値の幅が小さくなってしまい、ワット数と光量が比例しにくい点がデメリットです。ルーメン表記なら数値の幅がより広くなるため、LED電球同士の光束を比較しやすくなります。

ルーメンで照明を選ぶポイント

電球ワットになじみが深い人は、ルーメンでの照明選びに抵抗を感じることも多いでしょう。以下に挙げるポイントを押さえ、ルーメンで適切な光量を見極めましょう。

ワット相当を参考にする

ルーメン表記のあるLED電球のほとんどは、ルーメン値だけでは明るさを判断しにくいことから、ワット相当も併記されています。

照明を選ぶ際にワット相当の数値を参考にすれば、ワット数に対応した白熱電球の明るさをイメージできるため、製品を選びやすくなるでしょう。

LED電球にルーメン表記を統一して載せるようになってからは、ワット相当に対応するルーメン値がガイドラインで示されています。

例えば、一般白熱電球の場合、20W相当は170lm以上、40W相当は485lm以上、60W相当は810lm以上です。

部屋の広さごとの推奨ルーメン

業界団体である「日本照明工業会」の「住宅用カタログにおける適用畳数表示基準」では、部屋の広さに応じた推奨値が示されています。

例えば、部屋の広さが6畳なら2700~3700lm、8畳では3300~4300lm、10畳の場合は3900~4900lmが、一般的な住宅における光量の目安です。

部屋の明るさは、暗いだけでなく明るすぎる状態でも、目に負担がかかりやすくなります。推奨値として示されている数値の範囲内なら、適度な明るさを確保できるでしょう。

高齢者が過ごす部屋の照明を選ぶ場合は、目安の1.5倍程度の明るさを確保できれば、ものが見やすくなるとされています。

省エネを意識するならルーメンパーワット

同じ明るさを放つ照明でも、種類が違えば消費電力に差が生まれる場合があります。例えば、LED電球は白熱電球に比べ、より少ない電力で同等の明るさを得られるため、省エネにつながります。

省エネを意識した照明選びで重視したい数値が、ルーメンパーワット(lm/W)です。消費電力1ワットあたりのルーメン値を示すルーメンパーワットの数値が大きいほど、より少ない電力で明るい光を効率よく得られます。

同じ種類の電球でも、ルーメンパーワットの数値が200の電球と100の電球を比べると、消費電力に2倍の差が生まれます。

家計と環境に優しい省エネライフを目指すなら、電気代をより安く抑えられる照明器具を選びましょう。

光の広がり方にも注意しよう

電球照明を選ぶ際は、明るさや消費電力と併せて、光の広がり方にも注意しましょう。代表的な光の広がり方には「下方向タイプ」と「全方向タイプ」の2種類があります。

手元を明るくする下方向タイプ

照明の下部に光束が集まるタイプが下方向タイプです。手元や足元をより明るくしたい場合に向いています。

トイレ・玄関・廊下・階段など、比較的狭い場所で効率よく明るい光を確保したい場合に、ダウンライトとして使うのがおすすめです。

壁に掛けた絵画や展示物を並べたコレクションケースを照らす、スポットライトとして使用するのもよいでしょう。

書斎やダイニングでも、手元にしっかりと明かりが欲しい場合は、下方向タイプの照明が適しています。

部屋全体を明るくする全方向タイプ

光を全方向に広げるタイプは、部屋全体を明るくしたい場合に向いています。光の広がり方は白熱電球に似ており、電球を使用するさまざまな器具で、用途に合わせて使えるでしょう。

リビングやダイニングなど、室内を広く使用する部屋のダウンライトにおすすめです。ペンダントやフロアスタンドといった、光を拡散するタイプの照明器具にも適しています。

全方向タイプの製品は「光が広がる」「全方向に明るい」「光を広げるレンズ付き」などの表記から判断できるでしょう。

ルクスやカンデラとの違い

電球光の明るさを表す単位には「ルクス」や「カンデラ」もあります。それぞれの意味やルーメンとの違いを解説します。

ルクスは照度を表す

照度とも呼ばれるルクス(lx)は、単位面積あたりの明るさを示す値です。室内の壁や床における一定の面積に、どれくらいの光の量が入射しているかが分かります。

照らす場所と照明の距離に大きく左右されることが、ルクスの特徴です。ルーメン値が同じ照明でも、照らす場所が近ければルクスの数値は大きくなります。

労働基準法やJISでは、照明を設置する場所の用途や作業内容に応じて、ルクスの基準が定められています。オフィスなどに照明器具を設置する際は、ルクスを意識した明るさを選ぶことが重要です。

カンデラは光度を表す

光源から一定の方向へ放たれる光束を示す値がカンデラ(cd)です。光度とも呼ばれます。

ルーメンが全方向へ放たれる光の量であるのに対し、カンデラは単位立体角あたりの光の量を表す単位です。

全方向に放たれた光でも、光の量は均一に広がってはいません。カンデラの数値が高い方向には、より多くの光が放たれています。

カンデラの特性を利用した代表的な仕組みが車のライトです。ライトの方向を変えることでカンデラの数値を高めると、より明るく道路を照らせるようになります。

cd/㎡は輝度を表す

単位面積あたりのカンデラは「cd/㎡」という単位で示され、算出される数値は「輝度」と呼ばれます。輝度は照射面を光源とは異なる角度から見た際に、どのくらい明るく見えるかを示す値です。

同じ光源から光が放たれている場合、照射面に近いほどまぶしく見えるため、輝度は高くなります。

また、輝度は光源の発光部分がどれだけ輝いているかを示す値でもあります。輝度の値が大きすぎてものが見えにくくなるような、不快なまぶしさを表す言葉が「グレア」です。

部屋に最適なLED電球を選ぶ

電球現在のLED電球には、光の明るさを示す単位として、ルーメンが使われています。従来の白熱電球に使われていたワットに比べ、より明るさを判断しやすくなっていることが特徴です。

照明を選ぶ際は、部屋の広さに合わせた推奨ルーメンを確認したり、省エネにつながるルーメンパーワットを重視したりすると、適切な光量を得やすいでしょう。ルーメンの正しい見方を覚えて部屋に最適なLED電球を選べば、より生活が快適になるはずです。