2世帯住宅などで一つのキッチンを共有している場合、生活時間帯によっては不便が生じるかもしれません。
対策として補助用のミニキッチンを別室や2階などに設置するのも一案です。ミニキッチンの特徴やメリット・費用相場を解説します。
ミニキッチンとはどんなもの?
「ミニキッチン」とはそもそもどのようなキッチンを指すのでしょうか。ミニキッチンの具体的な特徴と、設置するメリットを解説していきます。
サイズや機能を抑えたコンパクトなキッチン
「ミニキッチン」はメインのキッチンを補助する、コンパクトサイズのキッチンです。1口コンロや小さめのシンクなど、設備は最小限に抑えられています。中にはミニ冷蔵庫や換気扇・収納棚などがセットになっているタイプもあり、バリエーションは豊富といえるでしょう。
間口のサイズとしては90cm、105cm、120cm、150cmの4種類が一般的です。またメーカーによっては180cm以上のやや大きめのミニキッチンを扱っている場合もあります。奥行きはほとんどが50〜60cmほどで、設置する部屋の間取りを選びません。
ミニキッチンを作るメリット
親世帯と子世帯で生活リズムが違っていても、ミニキッチンがあれば別々に食事を取れて便利です。調理や片付けが夜遅くなってしまうときでも、物音などを気にする必要がありません。
階段の昇降をせずに簡単な調理をしたり、水やお湯が使えたりするのもうれしいポイントです。2階や3階のベランダに花や植木などを置いている場合でも簡単に水やりができるでしょう。
また被介護者や足腰の弱っているお年寄りの寝室に設置すれば、移動距離を最小限に済ませられます。
ニーズに合わせて仕様を選べる
ミニキッチンの仕様やオプション・設備などはどのように選べばよいのでしょうか。ニーズに合わせたミニキッチンの選び方を解説します。
フルユニットとハーフユニットの2種類
ミニキッチンの仕様は「フルユニット」と「ハーフユニット」の2種類です。どちらにも一長一短がありますので、設置場所や用途に合わせて最適な方を選びましょう。
フルユニットは「ボックスタイプ」とも呼ばれ、シンクやコンロの上部に水切り棚や収納スペース・照明などが設置されています。照明は手元灯になり、部屋が暗いときや手元が陰になるときに便利です。
対してハーフユニットには収納スペースや照明がありません。開放感のある見た目がメリットといえるでしょう。機能性ではフルユニットに劣りますが、補助用キッチンとして使うなら十分かもしれません。
多彩なオプションで使いやすさアップ
ミニキッチンはメーカーによって多彩なオプションを選択できます。
冷蔵庫や給湯器・電気温水器・二つ目のコンロなどを付けて利便性を高めたり、換気扇を付けて臭い対策をしたりするのも一案です。扉やシンクを好みの色に変える、ワークトップのデザインを変えるなど外観にこだわれるのもうれしいポイントでしょう。
また上部の収納棚にミラー扉を付ければ洗面所との兼用もでき、スペースを有効活用して部屋を広く使えます。
あえてコンロなしにするケースも
ミニキッチンを補助用として利用する場合には、あえてコンロなしにする選択肢もあります。コンロの分だけキッチンの上が開放されるため、最低限の幅の間口でも広いスペースを利用可能です。
電子レンジや電気ケトル・炊飯器など置きたいものを自由に置くことができ、見た目もすっきりまとまります。ふだんは収納している卓上IHやカセットコンロを料理のときだけ設置するなど、工夫すればさまざまな使い方ができるでしょう。
また導入費用が安く抑えられるのもうれしいポイントです。
ただし卓上IHやカセットコンロを利用する場合、その分の収納スペースを確保する必要があります。家電が多くなるとコンセントの増設も考えなければならなくなるため、必要なものと不要なものを整理して計画的に導入しましょう。
ミニキッチンのおすすめメーカー
ミニキッチンはさまざまなメーカーで取り扱いがあり、それぞれに特徴が異なります。どのメーカーを選べばよいか分からない人に向けて、おすすめのメーカーを三つ紹介します。
シンプルで使いやすい「パナソニック」
パナソニックで展開されているミニキッチンは「キッチンユニットMKV」と「MXキッチン」です。
キッチンユニットMKVはシンプルで使いやすいミニキッチンといえるでしょう。扉タイプとオープンタイプの2種類から選べ、どちらもシンクやダウンライト・食器棚・水切り棚は備え付けです。また換気扇やコンロ・冷蔵庫をオプションで付けられます。
対してMXキッチンはつり戸棚とレンジフード換気扇が付いた、高級感のあるミニキッチンです。色や柄・収納タイプ・キッチンレイアウトなどに幅広いバリエーションがあり、こだわりを追求できるでしょう。
オプションが充実した「クリナップ」
クリナップの「コルティ」は、レイアウトや設備・オプション・デザイン・サイズを自分好みにカスタマイズできるのが特徴です。
壁付きだけでなくオープンキッチンの選択肢もあり、部屋の間取りや広さに合わせて空間を自由に演出できます。
また上下に広い収納スペースがあるため、片付けがしやすく生活感がでにくいのもうれしいポイントといえるでしょう。戸棚やステンレスパイプはサイズを細かく調整でき、収納タイプも開き扉とスライドの2種類から選べます。
その他にシンクの開き戸に鏡を付けて洗面台として使う、コンロを取り替えがしやすいテーブルコンロにするといった変更も可能です。間口サイズは150〜210cmで、シンクやコンロのサイズも用途に合わせて選べます。
おしゃれで種類豊富「サンワカンパニー」
サンワカンパニーではミニマムでおしゃれなミニキッチンを数多く販売しています。ヨーロッパのデザイントレンドを取り入れつつ国内生産にこだわっており、デザインと品質を兼ね備えたキッチンといえるでしょう。
例えばグッドデザイン賞を受賞した「コンパクトキッチン430」はオールステンレスのシンプルなミニキッチンです。
取っ手をなくすことで凹凸のないスタイルを実現しており、どのような部屋にもしっくりとなじみます。生活空間に設置するセカンドキッチンとして、デザイン性にこだわりたい人には特におすすめです。
ミニキッチン設置リフォームの費用
ミニキッチンを設置する場合、リフォーム費用はどのくらいかかるのでしょうか。費用相場とリフォームを依頼する際のポイントを解説します。
工事の内容やオプションによって変動
リフォーム費用はミニキッチンの本体価格に加え、工事内容とオプションによって異なります。
ミニキッチン本体の費用目安は100,000~300,000円ほどです。ここに既存キッチンの撤去や、新しいキッチンの搬入・組み立ての費用が加算されます。配水配管工事・換気工事などの費用もプラスされ、総額でかかる費用は約300,000~650,000円が目安になるでしょう。
ただし2階以上に設置する場合や既存配管とつなぎにくい場合などは、配水工事が高額になるケースも多いようです。また冷蔵庫や換気扇などのオプションを付ける場合には、その分の費用も加算されます。
以下の関連記事では、キッチンリフォームにかかる費用をより詳しく紹介しています。また、リフォームの際にかかる費用内訳も紹介しています。
一括見積もりで比較検討しよう
実際の具体的な費用感が知りたいときは、複数のリフォーム業者から一括見積もりを取りましょう。同じ条件で複数の見積もりを比較すれば、安い業者と高い業者が分かります。
業者は登録に審査が必要なため、悪質業者に当たりにくいのもうれしいポイントです。
ミニキッチンを便利に活用しよう
ミニキッチンはコンパクトなだけでなく、用途に合わせて自由にカスタマイズできるのが魅力です。2世帯住宅などに設置すれば、日常のさまざまな問題を解決できるかもしれません。
メーカーごとにさまざまなミニキッチンが展開されており選択肢も豊富です。各メーカーのミニキッチンの特徴を把握して、最適なキッチンを選びましょう。
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