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古い窓枠をリフォームする費用は?カバー工法や内窓設置などの平均料金

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最終更新日: 2025年07月23日

「窓枠が劣化してすき間風が入り込む」
「断熱性を高めて光熱費を抑えたい」

古い窓枠をリフォームする費用は、30,000~170,000円です。そこで過去の見積もりをもとにした平均料金を、一目で把握できるようにまとめました。

さらにクロス張り替えの費用が高くなるケースや安くするコツ、写真付きの張り替え事例も掲載しています。

古い窓枠をリフォームする費用相場

古い窓枠をリフォームする費用は、30,000~170,000円です。内訳は「工賃+窓本体+ペアガラス本体」に分かれています。

工法別の工賃

工法 工賃相場
カバー工法による設置 1枚あたり7,000~12,000円
内窓の設置 1枚あたり7,700~35,000円

窓とペアガラスの本体代

種類 90cm×90cm 190cm×90cm 210cm×135cm
窓の本体料金 5,750~25,000円  7,000~13,800円  8,000~14,300円
ペアガラスの本体料金 10,000~50,000円  22,000~25,300円  36,000~180,000円

※ ミツモアにおける断熱工事の見積もり価格から算出しています。(2024年1月1日~2024年12月31日)

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目的別の古い窓枠の交換費用

窓の使い勝手を改善したい場合

窓がガタついて開閉しにくい、鍵をかけにくいといった場合には窓サッシ周りを改善する必要があります。サッシの交換が一般的な方法といえるでしょう。

工事は1日、2日ほどで完了し、価格も3~5万円で施工できます。

窓の大きさや高さを変更したい場合は、外壁の一部のサイズを合わせる必要があるため、25~50万円ほどかかるでしょう。

断熱・結露対策をしたい場合

断熱や結露対策するためには窓の交換が有効な方法です。カバー工法やはつり工法で窓交換を検討しましょう。

施工方法 費用 施工期間 特徴
カバー工法 10~20万円 1日 既存の窓の上から新しい窓を取り付けるため、開口部が小さくなる
はつり方法 180×170㎝未満の小窓:10万円~

180×170㎝以上:30~50万円

2、3日 窓をまるごとリフォームできるため、既存の窓枠でデザインやサイズを制限されない

交換をしなくても内窓を取り付けることで、断熱や結露を防止することも可能です。

窓を外したり、壁を壊したりする必要もないため低コスト・短期間でリフォームができます。費用は180×170㎝以内の内窓は8~15万円、それ以上の大きめの窓だと15~30万円ほどで、施工には1ヶ所30分~2時間かかるでしょう。

性能の高い断熱・遮熱ガラスを使用した場合は30万円前後と高額になりますが、その分確実な断熱などの効果を感じられます。

関連記事:窓の断熱性を高めるならリフォーム?DIY?予算に合わせて検討を|ミツモア

防音対策をしたい場合

防音対策をしたいときはサッシを交換するよりも、内窓を取り付けたほうが効果的です。

1ヶ所あたり30分~2時間で施工でき、費用は8~15万円、大きい窓だと15~30万円ほどになります。

遮音機能のついた窓ガラスに交換する方法もあります。工事には1日必要で、費用は5~15万円ほどで済むでしょう。

防犯性を高めたい場合

侵入されない窓、外部からの視線を遮断できる窓など、お家の防犯性を高めたい場合にも窓のリフォームは効果的です。

内窓を取り付けることで、割れにくく侵入されにくい窓になります。

防犯タイプの窓ガラスは8~15万円ほどで施工可能です。防犯ガラスの場合はオーダーメイドが多いため、商品を納品するのに1週間ほどかかるでしょう。

雨戸やシャッターを取り付けることで外部からの視線を遮断し、空き巣対策にもなります。防犯面だけでなく、台風時の激しい雨風から家を守り遮熱効果も期待できます。

180×170㎝の窓1ヶ所につき、10~15万円前後でリフォーム可能です。窓の上から枠をつけ足していく作業なので、1日で施工が完了することが多いです。

関連記事:防犯フィルム施工の価格相場!単価や内訳・施工例を紹介!うちの場合はいくら?|ミツモア

耐震補強をしたい場合

窓の耐震性は、耐震補強フレームを設置したり、窓の面積を小さくしたりすることで高めることができます。

耐震補強フレームを取り付ける場合は、工事は2日ほどで費用が100万円前後かかるでしょう。足場の設置が必要になると別途費用がかかるため、あらかじめ施工会社に確認してみてください。

補強フレームは外観を変えてしまうため、気になる場合は開口部を減らして窓の面積を小さくすることをおすすめします。工事には2、3日ほどかかり25~50万円の費用が必要となります。

古い窓枠の交換方法は2種類

窓サッシの交換方法はどんな窓にしたいかで変わります。施工方法は、はつり工法(壁カット工法)・カバー工法の2種類です。どの工法が自分の付けたい窓に適しているか確認してみましょう。

はつり工法(壁カット工法)

壁を切断して今付いているサッシの枠を取り外し、新たなサッシを取り付けるため、窓サッシ交換の選択肢の幅が広い施工法です。

1つの窓の施工には1日ほどかかります。

もとから付いている窓枠の形状に左右されることなく部材を選ぶことができ、色合いやデザインも自分の好きなものを選ぶことができます。

カバー工法

カバー工法は今付いている窓枠の上から新しい窓枠を設置する方法で、施工時間が数時間程度の小規模工事で設置が完了します。

周辺の壁や床の工事をする必要がなく、騒音や粉塵も抑えることが可能です。古めの住宅や集合住宅の改修工事などに向いている工法です。

窓の開口部がひと回り小さくなってしまうので注意しましょう。

部品交換でも対処できる4つの場合

窓サッシの故障で交換を考えている人もいると思いますが、ゴムパッキンや戸車が劣化している場合には、サッシ全体を交換しなくても部分的に補修や交換を行って改善できます。

  • ゴムパッキンの劣化

ゴムパッキンは窓サッシをガラスから外し、古いゴムパッキンを新しいものと交換します。

そのまま取り付けただけでは固定できないため、養生テープでガラスに仮止めして外れないようにしておきましょう。ゴムパッキンの上から窓サッシを取り付ければ完了です。

  • 戸車の故障

戸車の交換はガラスをサッシから外さずに交換できます。戸車を固定しているネジをゆるめ、新しい戸車に替えれば終わりです。スムーズに動くか確認しましょう。

  • クレセント錠の劣化

クレセント錠とは窓に付いてる鍵のことで、経年劣化によりゆるんだり、締め付けが悪くなったりします。個人で交換できる部品のため、今使用している品番と同じものを購入し説明書にしたがって取り付けを行ってみてください。

  • 網戸の劣化

サッシによっては網戸が一緒になっている場合もありますが、劣化してしまった網戸だけを交換することは可能です。網戸はサッシよりも寿命が短いため穴が空いていたり、ゴムが劣化していた場合は網戸を交換しましょう。

新しい窓枠の素材の選び方

サッシの種類と特徴

窓サッシに使われてる素材は主に4種類です。それぞれの特徴を並べてみてみましょう。

種類 メリット デメリット
アルミ ・耐久性・耐候性・防火性に強い

・腐食しにくく、サビにも強い

断熱性が低い
木製 ・質感や風合いの良さが、デザイン性に優れている

・断熱性が高く、結露しにくい

・価格が高い

・天然素材のため劣化しやすい

樹脂 ・断熱性能が高く、劣化・変色しにくい

・カラーバリエーションが豊富

アルミやアルミ樹脂複合に比べて価格が高い
複合 ・アルミサッシより断熱性が高い

・室内側が樹脂のため、結露しにくい

アルミと比べると価格が高くなる

色選びも重要

サッシの色を選ぶ際は、内側と外側で色の見せ方が違うことを意識しましょう。

外側の色には外壁と似た色または外壁と相性のいい色を選ぶことをおすすめします。内側には部屋のインテリアに合う色を選ぶことで、統一感が生まれます。

アルミや木製のサッシは内側と外側で色を変えることができないので注意しましょう。

見せ方の違いにこだわりたい場合には、外側と内側で色を変えることができる樹脂や複合サッシを選ぶのがよいでしょう。

古い窓枠を放置すると起こるトラブル3選

窓が故障している場合は早急に対応する必要があります。では交換せず窓サッシの劣化を放置するとどんなデメリットがあるのでしょうか。

開閉できなくなる

最もイメージしやすいトラブルは、開閉ができなくなってしまうことではありませんか?

経年劣化や気温の変化や、建物の歪みでかかる圧力によって、窓サッシは変形することがあります。

サッシが変形することで、レールとの間に生じる摩擦が大きくなり、スムーズな開閉ができなくなってしまうのです。

戸車の変形も窓のスムーズな開閉を妨げる原因になります。サッシや戸車の劣化をいつまでも放置してしまうと、窓が閉まらなくなったり、鍵がかけられなくなったりしてしまうこともあります。

遮音性や断熱性が低下する

窓ガラスと建物の間にある窓サッシは、遮音性や断熱性を高める役割も担うパーツです。

窓サッシが変形してすき間ができてしまうと、部屋の保温性が損なわれ、冬場の室内が暖まりにくくなってしまいます。

またすき間から音が漏れてしまう、遮音性の低下も考えられます。室内の音は外に漏れやすくなり、室外の騒音はよりうるさくなってしまうのです。

遮音性の高い窓ガラスを使用しているにもかかわらず、騒音が気になる場合は窓サッシが変形していないか確認してみてください。

ガラスや窓全体が落下してしまう

劣化を放置して窓サッシの変形が進むと、窓ガラスが外れやすくなりとても危険です。

窓全体が落下してしまうケースもあるので、劣化を発見した場合は窓サッシの交換または補修をしましょう。

またゴムパッキンは窓サッシとガラスを密着させる役割をになうパーツのため、パッキンが劣化することで窓ガラスが落下しやすくなってしまうことにも注意が必要です。

窓サッシを長持ちさせるコツ

交換や補修を行っても、またすぐ故障が出てしまわないか心配する人もいると思います。

経年劣化や災害など、窓サッシが劣化してしまう要素はたくさんありますが、できるだけ長持ちさせるためにはどうしたらよいでしょうか?

劣化しにくい窓サッシを選ぶ

窓サッシの中で最も劣化しにくい種類は、腐食が起こりにくい「樹脂サッシ」です。それぞれの耐用年数を比べてみましょう。

樹脂 50年
アルミ 20~30年
木製 20~30年

複合サッシは内側に断熱性の高い樹脂や木製、外側には耐久性に優れたアルミを使い素材の利点を活かすことができるため、長持ちさせられるサッシと言えます。

天候や気温などの環境によって劣化のしやすさは変化するため、上記の耐用年数よりも早く劣化してしまう可能性があります。あくまでも目安として参考にしてください。

日常的に清掃する

窓サッシの汚れやゴミを日常的な清掃できれいにしておくことで、窓の開閉動作をスムーズなまま保つことができます。無理やり開閉などをして傷つける可能性も少なくなるため、日常的に窓周辺の清掃をすることをおすすめします。

  1. 掃除機でほこりを除去
  2. 取り切れなかったゴミをつまようじや歯ブラシで取り除く
  3. 中性洗剤を薄めた水をサッシにかける
  4. スポンジでこする
  5. 洗い流して、乾いた雑巾で拭き取る

毎日でなくても、汚れやゴミが溜まってしまう前に掃除するようにしましょう。

10年をメドに定期点検を受ける

窓サッシの修理や交換に対応している業者の中には、窓サッシの定期点検を行う業者もいます。

定期的に掃除をしておくだけでも、劣化しづらくなると思いますが、10年程を目安に定期点検を受けてみるのもおすすめです。

不具合があれば早期発見でき、結果的に修理や交換の費用を安く済ませることができるのです。

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