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CPUの適正温度は?温度が異常に高い場合の原因と対処法を解説

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最終更新日: 2024年06月28日

パソコンを使用する際に、CPUの温度が異常に高くなってしまう場合があります。そのまま使い続けていると熱暴走してパソコンが落ちてしまったり、場合によっては故障してしまったりするので、適正温度と高温になった場合の対処法を知っておきましょう。

CPUの適正温度

CPU

CPU(Central Processing Unit)が高温になった場合、そのまま放置していると故障の原因になる可能性があります。適切な対処が必要ですが、異常な温度になっていることを認識するには、CPUの適正温度を知っておかなければいけません。

そもそもCPUとは?

CPUとは、通称「プロセッサ」と呼ばれるパソコンの制御・演算を担当するデバイスです。

パソコンの司令塔とも言える存在で、マウスやキーボード、メモリなどとデータをやり取りします。ソフトウェアやハードウェアから送られる情報を制御・実行する役割を持つので、CPUの性能がパソコン全体の性能に大きく影響します。

CPUのメーカーとしてはIntelやAMDが有名です。さまざまな製品がリリースされており、性能によって価格も30,000円程度で購入できるものから、100,000円を超えるものまであります。

負荷の掛かり方で温度は変わる

CPUはそれ自体が熱を持つのが特徴で、適正温度は40~70度ぐらいと言われています。負荷の掛かり具合で温度が変化し、ほぼ負荷のない状態では40度前後で、中程度の負荷ならば50~60度、高負荷の状態なら60~70度ぐらいが稼働に問題ないとされている温度です。

しかし80度~90度を超える場合、何らかの不具合が疑われる状態です。あまりに高温の場合は熱効率が悪くなっていたり、CPU自体が故障していたりする可能性があります。

CPUが高温になる原因は?

バーチャル空間

CPUが高温になってしまう原因は何でしょうか?さまざまな可能性が考えられますが、多くの場合、以下の要因がCPUの温度を上げています。

高負荷が掛かっている

もともとCPU自体が発熱する構造になっており、さらに高負荷が掛かることで温度が上がってしまいます。

通常CPUは負荷が掛かっても異常なほど高温になることはありません。しかしパソコン内部の熱を外部にうまく逃がせないような状態だと、やがて熱暴走してしまう場合があります。パソコンの冷却機能に問題がない場合は、CPUの故障も考えられます。

冷却ファンのトラブル

CPUが高温になってしまう原因の多くは、冷却ファンのトラブルです。パソコン内部には熱を外部に出すための冷却ファンが取り付けられており、パソコンの起動中は絶えず稼働して熱を放出し続けています。しかし冷却ファンが故障して稼働しなくなってしまうと、パソコン内部に熱が溜まってしまい、CPUの熱暴走の原因となります。

また、ごみやほこりがパソコン内部に溜まることで通気性が妨げられ、外部に熱を放出できなくなってしまう場合も多いです。特に購入してから一度もパソコンの筐体を開けていない人は、内部に溜まったほこりやごみが原因で熱を持ってしまう場合があるので注意しましょう。

グリスの効果切れ

グリスとはCPUとCPUクーラーの間にあるゼリー状のパーツを言います。CPUが発した熱をクーラーのヒートシンク(放熱板)に伝える潤滑剤のような役割を果たしており、CPUとクーラーの熱伝導率を向上させる目的で塗布されます。

パソコンを長期間使っていると、このグリスが乾燥して固まってしまい、熱の伝導率が落ちてしまうのです。その結果、CPUをうまく冷却できなくなり、熱暴走の原因となります。

温度が高い場合の対処法

CPU

CPUが高温になる主な原因を確認したところで、具体的な対処法を説明します。CPUの温度に異常を感じたら、速やかにパソコンの電源を落とし、以下の対処法を試してみましょう。

室温を下げる

CPUはそれ自身が熱を発しますが、外部の温度にも影響を受けます。パソコンが設置されている場所の温度が高すぎると、冷却ファンを使ってもCPUをうまく冷やすことができません。その結果、熱暴走してしまう可能性があるので、部屋の温度にも配慮する必要があります。

通常、パソコンを使用する場所の適正温度は5~30度程度と言われています。高温になる環境でパソコンを操作するのは避けましょう。特に、夏場の熱がこもりやすい部屋での使用は要注意です。

冷却ファンを清掃する

冷却ファンやパソコンの給気口を掃除することで、内部にこもっていた熱が放出されるようになり、CPUの温度が正常に戻る場合も多いです。CPUが高温になると、すぐに故障を疑う人もいますが、パソコン内部に溜まったほこりが原因になっているケースは珍しくありません。

デスクトップの場合はパソコンの筐体を取り外し、冷却ファンや給気口などにほこりが溜まっていないかチェックしましょう。ほこりが目立つ場合はファンを取り外して除去し、状況が改善されるか確認してください。

冷却用のアイテムを使う

CPUの熱暴走を防ぐために、さまざまな冷却パッドが販売されているので、積極的に活用してみましょう。特にデスクトップに比べて内部に熱がこもりやすい構造をしているノートパソコンには、底の部分に挟むタイプの冷却用パッドが有効です。パソコンショップや家電量販店で2,000~3,000円程度で購入できます。

また外付けタイプの冷却ファンも販売されているので、CPUの熱が気になる人は導入してみると良いでしょう。

CPUにグリスを塗る

上述のようにCPUの熱をヒートシンクに伝えるグリスが固まってしまうと、熱伝導率が落ちてしまい、CPUが高温になってしまいます。

CPUを取り外してグリスを塗布し直すことで状況が改善される可能性があるので、パソコンの構造に詳しい人は挑戦してみると良いでしょう。こちらもパソコンショップや通販などで500~1,000円程度で購入できます。

CPUの温度の計測法

CPU

CPUの温度が異常に高くなった場合の対処法を解説してきましたが、そもそもCPUの温度が分からないので異常かどうか判断できないという人も多いでしょう。CPUの温度を測る方法としては、温度計を用いる方法と、温度測定用のソフトウェアを利用する方法があります。

温度計を使えば大体の温度は測定できますが、一般的には専用のソフトウェアを使って温度を計測します。無料で利用できるソフトもあるので、積極的に利用しましょう。

CPUの温度を計測できるソフト

CPUの温度を調べられるフリーソフトとしては「Speccy」や「Core Temp」「HWMonitor」などが有名です。

特に「Speccy」は数あるフリーソフトの中でインターフェースが分かりやすく、使用言語もデフォルトの英語から日本語に切り替えることが可能です。ソフトの選択に困った場合はこちらを選んでおくと良いでしょう。簡単操作でCPUの温度を計測できます。

参考:Speccy Ι 公式ページ

CPUの熱暴走に注意しよう

CPU

CPUの適正温度と、温度が高すぎる場合の対処法を解説しました。CPUの適正温度は負荷の掛かり具合によって変わりますが、大体40~70度と言われています。高負荷時に80度を超えるような場合は異常を疑った方が良いでしょう。

多くの場合、冷却ファンの不具合やパソコン内部にほこりが溜まっていることが原因なので、定期的にパソコンを開けて掃除をすることをおすすめします。CPUの温度を正確に測りたい人は、フリーの計測用ソフトを利用しましょう。

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