青に白い文字が浮かんだ画面を｢ブルースクリーン｣と言います。パソコンにブルースクリーンが現れたときは、エラーコードをたどることが大切です。
最終更新日: 2024年06月28日
ブルースクリーンが起きる原因からエラーコードの読み方まで詳しく解説していきます。
ブルースクリーンとは何か？
「Blue Screen of Death/B to D」を称してブルースクリーンと言われています。別名｢STOPエラー｣や｢停止エラー｣と言われ、青いスクリーンを示します。
端的にいえば、ブルースクリーンが表示されているときは、パソコン内部で問題が起きている状態です。主な原因にソフトウェアとハードウェアのトラブルがあり、エラーコードを確認、解決していくことで正常な状態に直すことができます。
ブルースクリーンになってしまったとき、パソコン内部はエラーコードを記録するなどして動いているので電源は切らないように注意しましょう。表示されたエラーコードを記録しておくと修理業者に依頼するときにスムーズです。
どんなタイミングで発生する？
表示されるタイミングは以下のタイミングが多く見られます。
- パソコンを起動させた後のメーカーロゴの表示前後
- 起動後の作業中
- パソコンシステムの更新アップデート後
一度ブルースクリーンが表示され、原因を追及しないまま作業を続けていると、またブルースクリーンになり最悪のケースだとデータが消えてしまうことが。ブルースクリーンが発生した時は原因の特定・対処を行い、可能であればバックアップを取っておきましょう。
ブルースクリーンの主な原因
パソコンを使用中に発生するトラブルはさまざまありますが、深刻度が高いブルースクリーンを表示させるほどの問題があるのはそれほど多くありません。それぞれに何かしらのトラブルが起きるとブルースクリーンは表示されます。トラブル内容は以下の通りです。
ソフトウェアのトラブル
コンピューターに命令を出すシステムなど情報プログラムを主にソフトウェアと指します。以下のようなソフトウェアにトラブルが生じた場合、エラーを修復出来ずにブルースクリーンがだされます。
- セキュリティソフトのトラブル
- 接続している周辺機器との相性が合わない
- 外部からのウイルスに感染
- 大量のメモリーを使い、メモリー不足
- アップデートしたドライバーのシステム障害
ハードウェアのトラブル
コンピューターを物理的に支えている装置をハードウェアと指します。周辺機器やメモリディスクなどのハードウェアが部品の破損を生じていると、以下のようなトラブルが起こります。
- キーボードなど周辺機器のトラブル
- メモリの損傷や破損
- ハードディスクの不具合
ブルースクリーンの対処法
何かしらのトラブルが生じている際に表示されるブルースクリーンは原因によって対処法が異なります。しかし速やかに原因を特定することは容易ではないため、対処法を1つずつ以下の順に行うことがおすすめです。
あせって電源を切らない
画面が動かない状態になっていてもあせって電源を切らないよう注意しましょう。メモリーやシステムなどのソフトウェア、接続されたハードウェアにトラブルが起きていると青い画面に英語でエラー内容が表示されます。画面は静止していますがパソコン内部は稼働しているのです。
ブルースクリーンが表示され、エラーを読み取ったあと、10分程度でパソコンは再起動し始めます。この再起動が始まるまで、パソコンをむやみに触るのは控えましょう。
再起動が行われた場合は起きていたトラブルが解消され、状態が改善されているケースが多いです。再起動が正常に行われないときは、原因追及が難しくなるため修理業者へ依頼することを考えましょう。
外付け機器を取り外して起動する
外付けしているSSDやHDDを取り外す対処を行いましょう。マウスやキーボードも同様です。全て取り外して再起動が行われれば、原因は外部機器のハードウェアにあると特定できます。
外部機器の接触状態から、パソコンにインストールされているドライバーが外付け機器を認識出来ているのかなど探っていきましょう。ドライバーのアップデートを確認するなどしながら1つずつ改めて取り付けていき、さらに原因を追求していきます。
ドライバーが古くエラーを起こしていたのか、外部機器に故障や破損している物が混じっていないかなど原因を特定し、修理・改善していきましょう。
更新プログラムのアンインストール
アンインストールすることで状態が改善されるケースがあります。バージョンをアップデートしたことでシステムに不具合が起きているか、正常にアップデートされていないかなどのトラブルが起きている可能性があるためです。
アンインストールを行い、インストールが行われる前のパソコン状態に戻して状態を改善させます。ただし、外付けのHDDなどに問題がある上でこの対処法を行うとパソコン状態をさらに悪化させてしまうため、外付け機器にトラブルがないか確認してから行いましょう。
ウイルススキャンを実行する
外部からのウイルス感染も原因として考えられます。再起動が行われた後、念のためウイルス対策ソフトを使ってウイルス感染をチェックしましょう。
ウイルス対策ソフトはウイルスを見つけ次第、駆除まで行ってくれます。再起動が正常に行われないのであれば、セーフモードを利用しパソコンを立ち上げてからウイルス対策ソフトを使用しましょう。
システムの復元を実行する
トラブルが発生したものの原因が特定出来ず、上記の対処法を試してみても状態を修復できないのであれば、システムトラブルが起きる前の状態に戻す方法も有効です。
システムの復元方法はメーカーやOSによってこまかなステップに違いがあります。一般的には｢詳細オプション｣より｢システム復元｣を選択すると完了することが多いでしょう。
復元することでパソコンの状態は改善できますが、システムにトラブルが起きていた最中のデータなども一緒に消されてしまいます。日頃からデータのバックアップは行っておきましょう。
エラーコードの種類
白い文字の羅列は「エラーコード」です。エラーコードを調べれば、トラブルの詳細や修復作業内容などが判明するでしょう。突然ブルースクリーンが現れても慌てずに対処できるように、表示されやすいエラーコードを紹介していきます。
メモリのトラブルの場合
- 0x0000002E：キャッシュメモリやメモリの状態に問題が発生しています。メモリを交換することが状態改善に効果的です
- 0x000000F2：メモリが不具合やドライバーと相性が合っていない可能性があります。アンインストールなどを行い、不具合を改善していきましょう
- 0x0000007E：特定しにくい原因でメモリが破損している状態です。ドライバーの不具合もの場合もあり、このエラーコードもメモリを交換すると改善に繋がることが多いです
HDDが原因の場合
- 0x000000F4：接続しているケーブルの損傷やメモリに問題が起きています。原因の追及は難しくなるため、修理業者への修理依頼がおすすめです
- 0x0000007A：ハードディスクが壊れていたり、破損していたりする場合があり、データが消えてしまう場合もあります
ドライバー関連のトラブルの場合
- 0x00000116：ディスプレイを管理するドライバーに不具合が生じています
- 0x0000003F：ドライバーが正常にクリーンアップされていないか、適切なメモリ管理が行われていない可能性があります
- 0x0000000A：接続に必要なドライバーが正常メモリアドレスを使用していないときに表示されます。対象のドライバーを見つけ、アップデートか不要ならば削除を行うと改善します
エラーコードを確認しよう
ブルースクリーンの状態は極めて稀であり、急に表示されるととあわててしまうかもしれません。しかし落ち着いて原因を特定することで素早い改善に繋がるため、落ち着いて対処していきましょう。
表示されているエラーコードを確認し、適切な対処を行ってみてください。それでも状態を改善できないのであれば、専門の修理業者へ依頼することも視野にいれておきましょう。
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