パソコンをよく使っている人でも、マザーボートの確認方法を知っている人は意外に多くありません。
マザーボードはパソコンの土台となる基盤で、これを調べることでCPUとの相性やパソコンの性能がわかります。この機会に確認方法を知っておきましょう。
マザーボードの基礎知識
まずはマザーボードとはなにか、その役割を知っておきましょう。パソコンを自作する人でもない限り、マザーボードという言葉は聞いたことがあっても、パソコンのどの部分を指し、どういった役割を持っているか知らない人は少なくありません。
マザーボードとは「メインボード」とも呼ばれ、コンピューターの主要な電子回路基板を言います。本体の裏側に取り付けられており、パソコンを制御するためのベースとなる存在です。コンピューターの心臓部ともいえるでしょう。
マザーボードの役割
マザーボードはCPUやメモリ、グラフィックボードなど、パソコンの主要なパーツに電源を供給したり、情報をやり取りしたりするのが主な役割です。ユーザーが実際に手にして使用するマウスやキーボードなどのハードウェアもそこに接続され、回路を通じて信号がやり取りされています。
またマザーボードにはBIOSプログラムが組み込まれており、これによってコンピューターシステム内のデータの流れが制御され、パソコンとその周辺機器、そしてユーザー間の情報伝達を担っています。
マザーボードの確認で何が分かる?
それでは、マザーボードを確認することでなにがわかるのでしょうか?主な情報は製品の型番を確認することで判断でき、主にCPUやメモリとの相性、そしてパソコン自体の性能がわかります。
CPUやメモリとの相性
マザーボードを確認すれば、接続するCPUやメモリとの相性が判断できます。相性が悪いと機能を十分に果たすことができず、さまざまな不具合が生じる可能性があるので注意が必要です。
パソコンを購入する場合、はじめから相性のよいマザーボードとCPU、メモリなどが実装されています。ですが、新たにメモリを実装したりパーツを交換したりする場合は、マザーボードとの相性をチェックしておくことが大事です。
パソコンの性能
一般的に、パソコンの性能はコンピューターの頭脳にあたるCPUや、データを記録するメモリ、グラフィックボードなどのスペックで測られます。しかし、それらをまとめる役割を持つマザーボードによって、パソコン全体の性能が決めるといっても過言ではないでしょう。
性能の高いCPUやメモリを制御するには、マザーボードの性能も高くなければいけません。従って、型番を確認すれば、そのパソコンがどの程度の性能を持っているかを判断することができます。
マザーボードの確認方法
マザーボードの型番を確認する方法はさまざまで、自分のやりやすい方法でチェックすれば問題ありません。以下の方法があげられるので、この機会に覚えておきましょう。
直接箱を開けて確認
もっともわかりやすい方法が、パソコンの箱を開けて直接マザーボードを確認する方法です。ノートパソコンでは直接確認はできませんが、デスクトップ型のパソコンはケースを外すことで、内部に設置されているマザーボードを直に確認できます。
ほとんどの場合、基盤に型番が記載されているので、それをメモしてインターネット検索すれば、どの程度のスペックを持っている製品かすぐに判断できるはずです。
取扱説明書で確認
購入したパソコンの取扱説明書に、マザーボードの型番が記載されている場合も多いです。パソコンによっては梱包ケースに記載されていることもあります。購入した際にマザーボードやCPU、実装メモリなどの型番や種類をメモしておけば、箱を捨ててしまってもすぐに確認できるでしょう。
型番がわからない時は、パソコンの商品名でインターネット検索すれば、実装されているマザーボードが何か確認できる場合もあります。パソコンメーカーに問い合わせて教えてもらってもよいでしょう。
コマンドプロンプトで調べる
パソコンの機能を使って型番を確認する方法も有効です。代表的なのがコマンドプロンプトを利用する方法で、次の手順で型番を確認できます(※Windows 10の場合)。
- デスクトップ画面左下の検索ボックスに「cmd」と入力
- 表示されたコマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」をクリック
- コマンドプロンプトが起動したら「systeminfo」と入力してEnterキーで実行
- 使用しているパソコンのシステム情報が表示される
- さらに「wmic baseboard get product」と入力
- マザーボードの型番が表示される
なお、型番以外の情報を知りたい場合は、続けて「wmic baseboard get product, Manufacturer, version, serialnumber」と入力すれば、詳細な情報を確認できます。
BIOSから調べる
BIOSはマザーボードに実装されているパソコンの設定に関するプログラムで、BIOSのメニューから型番を確認できる場合もあります。パソコンを起動する際にF2キーあるいはDeleteキーを押したままにしておくと、BIOSの設定画面が表示され、型番が表示されます。
BIOSはパソコン全体の設定に関わる大事な項目なので、扱い方を間違えるとパソコンが起動しなくなるなどのトラブルが起こる可能性があるので注意しましょう。パソコン初心者の場合は、ほかの方法を試したほうがよいでしょう。
DirectX診断ツールを利用
Windows 10の場合、DirectX診断ツールを利用することでマザーボードの情報を確認できます。Windowsに標準搭載されている機能で、次の手順で製造元と型番を表示させることが可能です。
- デスクトップ画面左下の検索ボックスに「dxdiag」と入力
- 「コマンドの実行」をクリックする
これだけでパソコンのシステム情報が表示されます。欄内の「システム製造元」と「システムモデル」がマザーボードの情報です。
フリーソフトを使う
サードパーティーがリリースしているフリーソフトを利用して、マザーボードの情報をチェックする方法もあります。代表的なフリーソフトして「CPU-Z」が有名で、パソコンのCPUやメモリ、グラフィックボードなどの情報を簡単に確認でき、搭載されているマザーボードも確認できます。コマンド操作が苦手な人におすすめです。
Macでマザーボードを確認する場合
Apple社のMacでマザーボードを確認する方法も解説しておきます。Macの場合は製品のシリアル番号から搭載されているマザーボードの型番を判断できますが、Windowsとは違って、マザーボードの交換が想定されているわけではないので注意しましょう。あくまでもスペックを確認するための方法です。
シリアル番号から調べられる
Macのシリアル番号はシステム情報から確認可能です。Macの画面左上にあるAppleロゴをクリックし、ドロップダウンメニューから「このMacについて(About This Mac)」を選択します。するとシステム情報とシリアルナンバーが表示されるので、それをインターネットで検索して調べましょう。
検索する際には「(表示されたシリアルナンバー) motherboard」などで、キーワード検索するとよいでしょう。Windowsの場合とは違い、マザーボードを調べる機会は多くないでしょう。必要な場合は検索して確認する必要があります。
マザーボードの型番を調べてみよう
マザーボードの型番を確認する方法を解説しました。マザーボードを確認すれば、相性のよいCPUやメモリ、パソコンの性能がわかります。
方法はいくつもあるので、自分の好きな方法で調べれば問題ありません。調べるのが面倒だと感じる場合が多いようですが、コマンドなどを利用すれば簡単に調べられるので、一度試してみるとよいでしょう。
ミツモアでスマホ・パソコン修理のプロに見積もりを依頼しよう!
ミツモアでは豊富な経験と知識を持ったプロにスマホ・パソコン修理の見積もりの依頼ができます。まずはプロに相談をしてみてはいかがでしょうか?
[ボタンリンク url=”https://meetsmore.com/services/device-repair” title=”スマホ・パソコン修理の見積を依頼する!”