Windows 10のパソコンから異音がする場合は、何らかの不具合が疑われます。放置すると故障の原因となる場合もあるので、基本的な対処法を知っておきましょう。音が突然途切れる場合や、音質がおかしくなった際の対処法を解説します。
最終更新日: 2024年06月28日
パソコンからの異音は不具合のサイン？
Windows 10に限らず、パソコンから異音がする場合は何らかの不具合が起こっている可能性があります。対処法を知るためにも、まずはWindowsの音がおかしくなってしまう原因を理解しておきましょう。
Windows10の音がおかしくなる理由
パソコンが出力する音に不具合が発生する場合、次の原因が考えられます。
- パソコンのサウンド設定の不具合
- ステレオミキサーの不具合
- 外部スピーカーの接触不良
- パソコンの過剰負荷
- 他の機器の電気信号の影響
このように、さまざまな原因が考えられるので、一つひとつ原因を探っていく必要があります。特に次のポイントをチェックしましょう。
- スピーカーの配線と音量
- サウンド設定
- 音楽ソフトやアプリの音量
- サウンドドライバー
パソコン側のサウンド設定の確認やサウンドドライバーの更新・アンインストールによって状況が改善する場合もあるので試してみましょう。
Windowsアップデートが原因の場合も
Windows 10のアップデートが原因で、サウンドノイズが発生するケースも報告されているようです。たとえば、2021年の3月に配布された「KB5000842」以降を適用したパソコンにおいて、高音のノイズが発生する不具合が起こる可能性があることをMicrosoftが発表しています。
一定のオーディオ環境で特定のアプリを使った場合に発生する可能性がありますが、2021年6月のアップデートで解決しているとのことなので、まだアップデートしていない場合は更新するようにしましょう。
サウンドがおかしいときの基本的な対処法
それではWindows 10でサウンドに不具合が生じた場合の、基本的な対処法を確認していきましょう。いずれも基本的な対策ですが、多くの場合はすぐに状況を改善することが可能です。
パソコンを再起動する
もっとも簡単かつ基本的な対処法はパソコンを再起動することです。システムの一時的なエラーや過負荷による不具合が発生している場合は、再起動をかけることで解決する場合が少なくありません。
ただし、それでも改善しない場合は頻繁に再起動をかけるのは避けた方が無難です。パソコンの本体部品に負荷がかかり、故障の原因になるため、再起動しても直らない場合は以下の方法を試してみましょう。
サウンド関連の設定を見直す
システムのサウンド関連の設定が変更されたことで、出力される音がおかしくなっている可能性があります。一度Windowsのサウンド設定を確認してみましょう。
とくに外部スピーカーを接続している場合は、システム側の出力設定がスピーカーの仕様に合っていないとサウンドに不具合が生じる場合があるので、次の手順でサウンド設定を行います。
- 画面下にあるスピーカーのアイコンを右クリック
- 一覧から「サウンド」を選択
- 「再生」を開いてスピーカーを「既定のデバイス」に設定
パソコンで利用できるサウンドデバイスが複数ある場合、既定のもの以外をオフにすることで症状を改善できる場合があるので試してみましょう。また、次の手順でスピーカーの再生テストを行うこともできます。
- スタートボタンから「設定」を選択
- 「システム」→「サウンド」の順に選択
- サウンドコントロールパネルを開き、使用中のスピーカーを選択
- プロパティから詳細タブを開き、テストボタンをクリック
これで再生テストを行い、問題なければサウンドの問題は解決したといえるでしょう。
ドライバーを再インストールする
デバイスドライバーを再インストールすることで、不具合が解消する場合もあります。次の手順に従って、デバイスマネージャーからドライバーの再インストールを行いましょう。
- スタートボタンを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択
- 再インストールを行うドライバー(サウンドデバイス)をダブルクリック
- 「デバイスのアンインストール」をクリック
- パソコンを再起動する
再起動をかけると、削除したドライバーは自動でインストールされます。音が正常に出力されるか確認しましょう。
音の症状に合わせた改善法について
出力される音の症状に合わせた改善法も確認しておきましょう。症状に応じた対処法を実践することで、より確実に不具合を解消できます。
音飛びや雑音の場合
出力される音が飛び飛びになっていたり、雑音が混じったりしている場合は、CPUへの負荷を確認してみましょう。音声あるいは動画の再生中にほかのアプリを起動すると、CPUに負荷がかかって音が飛んでしまうことも少なくありません。
不要なアプリケーションを終了させることで正常に音が出る場合があります。また、「電源プラン」を高パフォーマンスに設定し直すことで音が正常化される場合もあるので試してみてください。
ただしパソコンの機種によっては、高パフォーマンス設定自体がない場合があることも覚えておきましょう。
音がこもって聞こえる場合
出力される音がこもって聞こえる場合は、サウンドデバイスの効果が原因の可能性があります。次の手順でサウンドエフェクトの設定をリセットすることで、状況が改善しないか確認してみましょう。
- スタートメニューから「コントロールパネル」を選択
- 「ハードウェアとサウンド」を選択
- 「Realtek HD オーディオマネージャ」をクリック
- 「スピーカー」タブにある「サウンドエフェクト」をクリック
- 環境欄にある「リセット」をクリック
- コントロールパネルを閉じる
これでサウンドエフェクトがリセットされます。正常に音が出るか確認してください。
対処が難しい場合は業者へ依頼を
ここまで説明してきた対処法を試しても不具合を解消できない場合は、業者に修理依頼を出すことを検討しましょう。メーカーによる修理よりも安価に対応してもらえるだけでなく、メーカーが対応しないような古いパソコンも修理してもらえる可能性があります。
料金は業者によって変わってくるので、複数の業者に見積もり依頼を出して、信頼できるところに修理を依頼しましょう。
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異音が発生しても慌てずに対処しよう
Windows 10の音がおかしくなる原因と対処法を解説しました。システムの再起動やサウンド設定など、簡単な対処法で状況が改善する場合がほとんどですが、デバイスの故障などによって音が正常に出力されない場合もあります。
慌てずに一つひとつ原因を探り、適切な対処をすることが大事です。個人での対応が難しい場合は、業者に修理を依頼しましょう。
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