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お風呂の排水口が臭い!6つの原因と対策方法を解説

最終更新日: 2024年03月21日

お風呂の排水口には、いろいろな汚れが溜まります。汚れの原因別に対策方法を紹介していくので、お風呂掃除の参考にしてみてください。

お風呂の排水口が臭い6つの原因と対策法

お風呂場の写真

お風呂の排水口が臭いときの、おもな原因と対策法は以下。

原因 対策法
髪の毛 パイプクリーナー
皮脂・垢 重曹・アルカリ性洗剤
石鹸カス クエン酸・酸性洗剤
黒カビ 塩素系漂白剤
詰まり ラバーカップ
排水トラップの異常 排水トラップの交換

ちなみに上記のうち洗剤は、まずお風呂用の中性洗剤を使ってみましょう。それでもニオイが取れなかったときに、重曹やクエン酸を試してみるのがオススメです。

いずれにせよ、普段からお風呂場をササっと掃除しておくことが大切です。この機会に風呂掃除を習慣づけてみてはいかがでしょうか。

関連記事:効果的なお風呂掃除のやり方・コツ | ミツモア

1.髪の毛はパイプクリーナーで溶かす

排水口にはヘアキャッチャー(ゴミ受け皿)がついていますが、それでも細かいゴミや髪の毛は通過してしまいます。

排水口の奥へ入ってしまった髪の毛は、流れてきた洗剤や皮脂汚れと混ざり合いやすいので、悪臭や詰まりの原因になるのです。

髪の毛がたまると自然に流れていきにくいので、「パイプユニッシュ」などのクリーナーを使って配管洗浄をするのが効果的。ニオイの元となる汚れを溶かしてくれます。

2.皮脂・垢には重曹・アルカリ性洗剤

人体から排出される皮脂や垢などの汚れが排水口に溜まると、悪臭の原因になります。汚れが養分となってピンクのヌメリや雑菌、カビなどが繁殖していくので注意しましょう。

皮脂汚れや垢などは、酸性の汚れになります。そのため逆の性質をもつ、「重曹」などのアルカリ性洗剤を使うと効果的。重曹以外には「セスキ水」「アルカリ電解水」があり、もちろん市販の風呂用アルカリ性洗剤も効果があります。

とはいえ、お風呂の汚れがどの種類かを判断するのは難しいですよね。基本的には、まず中性洗剤を使って排水口を掃除してみるのがオススメです。

3.石鹸カスにはクエン酸・酸性洗剤

シャンプーやボディソープを使ったときには、石鹸カスという汚れが発生します。石鹸カスはアルカリ性です。

アルカリ性の汚れ落としに最適なのは、「クエン酸」や市販の酸性洗剤など。クエン酸は化学成分をつかわずナチュラルクリーニングすることができます。

汚れの種類が分からない場合は、クエン酸や酸性洗剤を使う前にまずは中性洗剤から試してみてください。汚れが酸性だった場合、同じ性質の洗剤だとあまり効果がありません。

4.黒カビには塩素系漂白剤

お風呂場に黒カビが発生すると、汗臭いような酸っぱいような、こもった悪臭がただよってきます。

排水口にカビを見つけたら、「カビキラー」などの塩素系漂白剤を使って除去しましょう。

ただし排水口にカビができているときは、壁・床・天井、タイルの目地、浴槽エプロンなどに広がっている可能性があります。そのため浴室全体からカビを除去することが必要です。

5.詰まりにはラバーカップ

お風呂の排水口の流れが悪くなったり、水があふれてきやすくなったりしているとき、もしかしたら排水管のなかで詰まりが起こっているかもしれません。

そんなときはラバーカップ(すっぽん)を使うのがオススメです。ラバーカップ(すっぽん)はトイレの詰まり除去として知られていますが、風呂用やキッチン用の小さいタイプもあります。

6.下水臭いときは排水トラップの点検・交換

排水口から下水やドブのような悪臭がするときは、もしかしたら排水トラップが不調かもしれません。

排水トラップは排水管と排水口のあいだに設置されていて、常に一定の水が溜まっている場所です。この水がフタの役割をして、下水から空気が上がってくるのを防いでいます。

なんらかの原因で、排水トラップに水が溜まらなくなっていたり、排水トラップが破損したりしていると、排水管から下水のニオイが上がってきてしまうのです。

関連記事:排水トラップとは?仕組み・構造や種類をおさえて、水のトラブルに対処しよう! | ミツモア

排水口・排水管の掃除方法

排水口は主に3つのパーツを綺麗にしていきます。

  • フタ
  • ゴミキャッチャー
  • 排水筒

排水筒は、水を溜めて下水道の悪臭や害虫が入ってこないようにする器具のことです。ゴミキャッチャーのすぐ下にあります。

基本は中性洗剤を使って掃除

排水口を掃除するときは、基本的には中性洗剤を使いましょう。

「中性」と聞くと効果が薄いように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。界面活性剤や除菌剤の力で、汚れや雑菌をしっかり落とすことができます。

排水口のフタやヘアキャッチャー、排水筒まで外して、各パーツに洗剤をかけながら、歯ブラシを使ってやさしくこすりましょう。

重曹・クエン酸

重曹やクエン酸を使うときは、あらかじめ水に溶かしてスプレー容器に入れておくと便利です。

  • ぬるま湯100mlをスプレー容器に入れる
  • 重曹またはクエン酸を小さじ1杯入れ、かき混ぜる

まずはヘアキャッチャーから、髪の毛などの目立つゴミを除去しましょう。

パーツを分解したら、重曹またはクエン酸スプレーを吹きかけ、歯ブラシなどでこすり洗いします。

汚れが落ちにくい場合は、重曹をふりかけると研磨剤の役割を果たしてくれます。

カビには塩素系漂白剤

汚れや臭いが取れない場合は、ふたを外した状態でカビキラーやハイターをまんべんなく吹きかかけて数分置き、シャワーを掛けてよく流しましょう。フタの裏側にも漂白剤を掛けると、よりキレイになりますよ。

また塩素系漂白剤には刺激臭が伴うため、必ず換気して使うようにしましょう。

ヘドロも一気に解決!パイプユニッシュ

それでも臭いが消えない場合はパイプユニッシュなどのパイプクリーナーを使って排水管を掃除します。ヘドロ汚れも一気に解決してくれます。

パイプクリーナーを排水口に適量注ぎ、15分放置しましょう。放置後、水で洗い流せば完了です。15分間放置することで、汚れが溶けて落ちやすくなります。

以下の記事では、より詳しく掃除方法について説明しているのでご参照ください。

関連記事:お風呂の排水口が臭い?原因と掃除方法を解説|ミツモア

新築のお風呂の臭いの原因は「排水トラップ」

排水口を取り出す人
新築なのにお風呂が臭う場合も

長年つかった風呂場から臭いがするのは納得できますが、新築で入った家なのにお風呂場が臭う場合はそうもいきませんよね。

この場合は汚れではなく「排水トラップ」が原因の可能性が高いです。

【原因①】水が蒸発した

長時間家を空けたり入居するまでに時間が経っていたりすると、水が蒸発して無くなることがあります。

この場合、コップ1杯程度の水を排水口に流し込んでみてください。封水の減少が原因であれば、この工程一つで解消される場合があります。

【原因②】排水トラップが壊れている・取り付けられていない

排水トラップが壊れていたり、穴が開いていたりなどの不良があると、排水トラップが機能せず悪臭が漂います。

害虫が侵入する恐れもあるので、速やかに下水工事に対応している業者を呼んで修理してもらいましょう。

取り付けられていない場合も同様に即対処が必要になります。賃貸の場合は大家さんに、新築の場合は住宅メーカーに即問い合わせをしてください。

日頃からできる!簡単!排水口の臭い予防

排水口を掃除する人
排水口の臭いは予防できる

排水口が臭うほど汚れが溜まってしまうと、お掃除が大変ですよね。ここでは日頃からできる予防策を解説します。上手に臭いを予防して、お風呂時間を気持ちよく過ごしましょう。

【予防法①】こまめに掃除する

1番の予防は、臭いの元である汚れを溜めないことです。浴室を使い終わったらゴミキャッチャーに溜まったゴミを取り除く習慣をつけましょう。

ご家族がいらっしゃる場合は、最後に使った人にゴミを取ってもらうと綺麗な状態を保てます。

お風呂の洗剤とスポンジで、こまめにこすり掃除をすれば完璧です。

【予防法②】ぬめり予防には「アルミホイル」が効果的

アルミホイルを丸めたものをゴミキャッチャーに置いておくとぬめりを予防してくれます。金属イオンには抗菌効果があるので、ぬめり防止に有効なんです。

すぐにできる予防方法なので、今日から試してみてはいかがでしょうか。

【予防法③】排水口カバーを使って詰まりを防ぐ

詰まり予防としては、まずは排水口カバーを利用しましょう。排水口カバーは排水口の穴に被せて使用するアイテムです。元からフタがあるタイプの排水口には、フタの下に置ける排水口カバーもあります。

排水口カバーには小さな穴がたくさん開いていて、水だけを下に流して髪の毛や石鹸カスなどはしっかりキャッチしてくれます。ぬめりにくいステンレスカバーや使い捨てタイプのシール状カバーなど、バリエーションも豊富です。排水口のフタの形や穴の大きさを測ってから、適切なサイズの排水口カバーを探してみましょう。

【予防法④】100均のネットで髪の毛をキャッチ

100円均一ショップでは、排水口用のネットが販売されています。ゴミ受け用のネットといえば、キッチンの三角コーナー用が一般的ですね。

キッチン同様にネットを排水口に使用することで、髪の毛が奥に流れるのを防げます。100均では、排水口のサイズに合わせたネットとリングが5枚前後セットされたものが人気です。

汚れが溜まったらそのまま取り外して捨てるだけです。掃除の手間が大幅に省けますよ。

排水口を掃除しても臭うときに確認する場所

風呂釜

お風呂を沸かすと生臭い臭いがする場合は、風呂釜の汚れを疑いましょう。

風呂釜とは追い焚き配管のことです。「追い焚き」をする際、浴槽の水を追い焚き配管に吸い込んであたため、再度浴槽に送り出しています。

お湯が循環する際に、風呂釜内に皮脂やアカ、雑菌、入浴剤などが入り込み、雑菌が増殖してしまうのです。

風呂釜は市販の専用洗剤やオキシクリーンなどで汚れを落とすことができます。また日頃から、浴槽にお湯を張った場合は、使用後に浴槽を中性洗剤などで掃除することも大切です。

詳しい掃除方法については以下の記事で説明しているのでご参照ください。

関連記事:【タイプ別】風呂釜の洗浄方法|おすすめの洗浄剤も紹介します!|ミツモア

換気扇

浴室内がカビ臭いときは、換気扇が原因かもしれません。

換気扇は空気と共に湿気を吸い込むので、しめったホコリが溜まりやすく、これをエサにするカビが発生してしまうのです。

換気扇は3か月に1回を目安に、パーツを外して丁寧にお掃除すると良いでしょう。換気扇は種類が多く、どこまで外せるか、お掃除しやすいかなどタイプによって様々です。

下記の記事で、詳しいお掃除方法をタイプ別に解説しているので、是非ご参照ください。

関連記事:お風呂の換気扇を掃除しよう!タイプ別の掃除方法と理想の頻度とは?|ミツモア

床や壁、タイルの目地

お風呂の壁を掃除する人

むわっとしたこもった汗臭さは、床・壁の汚れが原因の可能性が高いです。

皮脂や髪の毛などの汚れがたまった状態で時間が経つと、酸化して臭いの原因になります。

また室温も湿度も高いため、ピンク色のぬめりを発生させる「ロドトルラ」という酵母や黒カビが繁殖しやすい場所でもあります。こまめなお掃除を心がけましょう。

基本的にはお風呂用の中性洗剤をつかって、ブラシでこすり洗いすればOK。タイルの目地などにカビが生えている場合は、塩素系漂白剤を使いましょう。

関連記事:【汚れの色別】お風呂の床の掃除方法|ミツモア

浴槽エプロン

浴槽のエプロンの場所
浴槽エプロンはどの部分?

マンションのお風呂の臭いに悩まれている方も多いのではないでしょうか。その場合、「浴槽エプロン」が原因であることが多いです。

お住まいがマンションの場合、ユニットタイプの浴槽で側面にカバーのようなパネルが取り付けられていますよね。

このパネルを外すと、毛髪、皮脂、石けんカスによるぬめりやカビなどが発生して悪臭を放っていることがあるんです。酷いとコバエが発生することもあります。

塩素系洗剤と熱いお湯を用いてお掃除することをおすすめします。

関連記事:実はカビがびっしり!?浴槽のエプロン掃除方法を徹底解説|ミツモア

汚れがひどい場合はプロの業者に依頼しよう

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