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排水口の髪の毛の掃除|ヘアキャッチャー・髪の毛を溶かす方法

最終更新日: 2024年06月28日

お風呂の排水口には髪の毛が溜まってしまいますが、「掃除するのが億劫」、「どうやって掃除すれば良いんだろう」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

排水口に溜まった髪の毛は主に2つの方法で綺麗に取り除くことができます。

排水口に髪の毛を溜めたままにしておくと、悪臭や雑菌、害虫の原因となったり、排水管が詰まったりする恐れがあります。そのため適切な頻度で取り除き、排水口を綺麗に保つことが大切です。

この記事では、ヘアキャッチャーを使う方法と髪の毛を溶かす方法について詳しくご説明します。

1日に抜ける髪の毛の量と日々の対策

人間の髪の毛は1日に50〜100本ほど自然に抜け落ちます。そのうちの約60%は、入浴中やシャワーを浴びる際に抜けると言われています。髪の毛が濡れることで重くなり、さらに指やクシによる刺激が加わるためです。

お風呂場の排水口には髪の毛が溜まりやすいため、定期的な掃除が必要です。日々の対策として、まず入浴後には排水口の目皿に溜まった髪の毛を取り除く習慣をつけましょう。これだけでも、髪の毛が排水管に流れ込み、詰まりの原因となることを防げます。

さらに、入浴前に髪をブラッシングすることも効果的です。ブラッシングによって抜け毛があらかじめ取り除かれるため、お風呂での抜け毛の量を減らすことができます。

髪の毛が少量でも溜まると、石けんカスや皮脂汚れが付着し、ヌメリや悪臭の原因となるため、こまめにチェックし取り除きましょう。日々の対策をしっかりと行うことで、排水口の詰まりや悪臭を防ぐことができ、お風呂を清潔に保つことができます。

排水口の髪の毛を取り除く方法

排水口に溜まってしまった髪の毛を綺麗にする方法は、主に次の2つです。

それぞれの方法を詳しくご説明します。

ヘアキャッチャーを使う

排水口に髪の毛が流れ込むのを防ぐためには、ヘアキャッチャーの使用が効果的です。ヘアキャッチャーは、排水口の上に設置することで、髪の毛やその他の異物が排水管に入るのを防ぎます。これにより、排水管が詰まるリスクを大幅に減らすことができます。

設置後は、定期的にヘアキャッチャーをチェックし、溜まった髪の毛やゴミを取り除くようにしましょう。これを怠ると、キャッチャー自体が詰まりの原因となり、逆効果になることもあります。毎日の入浴後に確認する習慣をつけると良いでしょう。

髪の毛を溶かす

排水口に溜まった髪の毛を取り除く方法の一つとして、髪の毛を溶かす方法もあります。特に、排水口の奥に詰まった髪の毛を取り除くのに効果的です。髪の毛を溶かすためには、洗剤などを使用します。

まず一般的に使用されるのが、市販のパイプクリーナーです。パイプクリーナーは強力な化学薬品で、髪の毛や石けんカスを分解して流れやすくします。

また、アルカリ性の洗剤も髪の毛を溶かすのに有効です。例えば水酸化ナトリウムを含むトイレ用の洗剤や、排水口専用の洗剤などがあります。

さらに、重曹とクエン酸を使う方法もあります。化学薬品を使わずに髪の毛を溶かすので、環境にも優しい方法です。

ヘアキャッチャーの種類

排水口の髪の毛をキャッチするヘアキャッチャーには、主に3つのタイプがあります。

この3タイプの特徴を紹介します。

カバータイプ:繰り返し使用できる

カバータイプのヘアキャッチャーは、プラスチック製やステンレス製のザルのような形状で、排水口に被せて使います。排水口の上に簡単に設置でき、髪の毛やゴミを効果的にキャッチします。

カバータイプの利点は、洗って繰り返し使用できる点です。使用後は髪の毛や汚れを取り除き、水で洗い流すだけで簡単にお手入れできます。耐久性が高く長期間使用できるため、コストパフォーマンスも良いです。

さらにカバータイプはしっかりと固定されるため、シャワーの水流にも耐えることができます。髪の毛が流れていくことなく、しっかりとキャッチできます。

カバータイプを利用する際には、耐久性や洗いやすさ、デザイン性などを考慮して、最適なものを選ぶと良いでしょう。

ネットタイプ:使い捨て

ネットタイプのヘアキャッチャーは、使い捨てで手軽に使用できることが特徴です。紙製の目皿が付いたタイプや、既存の排水口の目皿に取り付けるタイプがあります。

ネットタイプは、設置が簡単で使い終わったらそのまま捨てることができるため、掃除の手間を大幅に減らすことができます。さらに、排水口に直接触れることなくゴミを処理できるため衛生的です。

紙製の目皿が付いたタイプは、そのまま排水口に設置するだけで使えます。使用後は、ネットごと取り外して捨てるだけで済むため、直接髪の毛に触れることなく処理できます。

また、既存の排水口の目皿に取り付けるタイプもあります。目皿の上にかぶせるだけで簡単に設置でき、髪の毛やゴミをしっかりとキャッチします。ネットが目詰まりした場合も、取り外して新しいネットに交換するだけなので、手間がかかりません。

しかし使い捨てであるため、ランニングコストがかかる点には注意が必要です。

シールタイプ:使い捨て

シールタイプのヘアキャッチャーは、排水口の周りを乾燥させた後、排水口の上に直接貼り付けることで髪の毛やゴミをキャッチする使い捨てタイプです

シールタイプは、髪の毛やゴミがシールに引っかかるため、排水口に流れ込むのを効果的に防ぎます。使用後はシールを剥がして捨てるだけで済むため、掃除の手間も大幅に省くことができます。さらに、直接髪の毛に触れる必要がないので衛生的です。

しかしシールタイプは、頻繁に交換する必要があるため、ランニングコストがかかります。また、シールを剥がす際に粘着剤が残ることがあるため、定期的に排水口の周りを清掃することも重要です。

シールタイプを選ぶ際には、粘着力や取り扱いやすさを考慮して選ぶと良いでしょう。

排水口の髪の毛を溶かす方法

排水口の髪の毛を溶かす方法は、主に3つです。

各方法の詳細や注意点を説明します。

パイプクリーナーを使う

排水口に詰まった髪の毛を溶かす方法の一つが、パイプクリーナーを使うことです。パイプクリーナーには、髪の毛や石けんカスを分解する力があります。

まず、パイプクリーナーを排水口に注ぎ込みます。次に、製品の指示に従い一定時間放置します。この間に、パイプクリーナーが髪の毛や汚れを分解していきます。最後に、たっぷりの水で洗い流すことで、溶けた髪の毛や汚れが排水管を通って流れ出ていきます。

パイプクリーナーを使用する際には、必ず換気を行い、手袋を着用するなどの安全対策を徹底しましょう。また、目に入らないように注意が必要です。

パイプクリーナーを定期的に使用することで、排水口の詰まりを未然に防ぐことができます。しかしあまり頻繁に使用すると、排水管自体にダメージを与える可能性もあるため、必要に応じて使用することが望ましいです。

アルカリ性の洗剤を代用する

排水口の髪の毛を溶かすためには、家庭用のアルカリ性洗剤を代用する方法もあります。アルカリ性洗剤には、水酸化ナトリウムなどの成分が含まれており、髪の毛を分解する働きを持っているからです。トイレやお風呂の掃除に使う洗剤の中には、排水口の詰まりにも効果的なものが数多くあります。

まず、アルカリ性洗剤を排水口に直接注ぎ込みます。次に、一定時間放置して洗剤が髪の毛や汚れを分解するのを待ちます。最後に、水で十分に洗い流せば完了です。

アルカリ性洗剤を使用する際には必ず換気し、手袋を着用してください。強力な成分が含まれているため、皮膚や目に触れないように注意が必要です。

重曹とクエン酸を使う

重曹とクエン酸を使って排水口の髪の毛を溶かすことも可能です。環境に優しく手軽に実施できるため、小さなお子様やペットがいる家庭にも適しています。

重曹は研磨作用があり、汚れを浮かせる効果があります。クエン酸は酸性であり、重曹と反応して発泡します。この発泡作用が髪の毛や汚れを分解し、排水口の詰まりを解消します。

まず、重曹約1/2カップを排水口に振りかけましょう。次に、クエン酸と水を混ぜた液体約1/2カップを注ぎます。約15分から30分放置したら、たっぷりの熱湯で洗い流します。発泡作用によって浮き上がった髪の毛や汚れが、熱湯によって流れ出る仕組みです。

重曹とクエン酸は手軽に手に入るため、コストを抑えられます。しかし、化学薬品に比べて即効性がやや劣るため、定期的に実施することが望ましいです。

以上のとおり、ヘアキャッチャーや髪の毛を溶かす方法により、排水口の髪の毛を綺麗にできますが、汚れが酷くなってしまった場合はプロに依頼することがおすすめです。

お風呂の排水口掃除をプロに依頼する

排水口の髪の毛を取り除かないとどうなる?

排水口の髪の毛を取り除かずに放置すると、下記のような事態になってしまいます。

石けんカスが蓄積して掃除の手間がかかる

排水口に髪の毛を放置すると、石けんカスが蓄積しやすくなります。石けんカスが長期間蓄積すると、排水口の周りにヌメリが発生し掃除が困難です。

固くなった石けんカスや髪の毛が排水口にこびりつくと、通常の掃除では取り除きにくくなります。強力な洗浄剤やブラシを使って擦らなければならず、時間と労力がかかり大変です。

悪臭、雑菌、害虫の原因となる

排水口に溜まった髪の毛を放置すると、腐敗して悪臭が発生することがあります。髪の毛は有機物のため、長時間湿った環境に置かれると細菌やカビが繁殖しやすくなるためです。

悪臭が発生した場合、パイプクリーナーやアルカリ性洗剤を使用して排水管内を洗浄し、臭いの元を完全に除去する必要があります。場合によっては、専門の清掃業者に依頼しなければなりません。

このような手間を避けるためには、日常的に排水口の清掃を行い、髪の毛が溜まらないようにすることが重要です。

排水管が詰まってしまう

髪の毛が排水口の目皿をすり抜けると、排水管が詰まってしまう可能性があります。排水管が詰まると、水が流れなくなる恐れがあるので注意が必要です。

排水管が詰まると、シャワーや浴槽に水が溜まり、使用中に水が溢れてしまう可能性があります。排水口の詰まりにより、お風呂全体に悪臭が漂うこともあります。

このような事態を避けるためには、排水管に髪の毛が流れないように、日常的に排水口の髪の毛を取り除くことが重要です。ヘアキャッチャーにより、排水管に流れる前に髪の毛をキャッチすることも有効です。

排水口の掃除はプロに依頼するのがおすすめ

排水口の髪の毛を放置すると、石けんカスが蓄積して掃除の手間がかかる、悪臭や雑菌、害虫の原因となる、排水管が詰まってしまうという事態に陥ります。

このような状態にならないよう、適切に掃除をしましょう。すでに汚れが酷くなってしまった場合は、プロに掃除してもらうことがおすすめです。

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