プッシュ通知サービスは、リアルタイムで情報を届けられます。メールマガジンと比べると開封率やクリック率が高い点から、顧客に効率的に情報を提供可能です。プッシュ通知サービスを活用すると、コンバージョン率や顧客ロイヤルティの向上など、様々な効果が期待できます。
無料で使えるプッシュ通知サービス3製品と、活用方法の事例、さらに有料サービスを使うべきシグナルについても解説します。
無料プッシュ通知サービスおすすめ3製品の比較表
無料で使えるプッシュ通知サービスのうち、おすすめの3製品の比較表を作成しました。対応プラットフォームや無料枠の制限を確認して、自社にマッチしたサービスを選びましょう。
| 製品名 | 対応プラットフォーム | 無料枠の制限 | 技術的知識の必要性 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| PUSHCODE | ウェブブラウザ | 月5,000通まで | 不要 | 全機能を無料で利用できる |
| CORE PUSH | スマホアプリ | 端末数100台まで | 不要(SDK組込型) | 小規模テスト向け |
| bpush | ウェブブラウザ | 制限なし | 高度な技術的知識が必要 | 完全な自社管理ができる |
おすすめの無料プッシュ通知サービス3製品
無料で使える、おすすめの無料プッシュ通知サービスを3つ紹介します。
PUSHCODE
PUSHCODEは月間5,000通まで完全無料で利用でき、FREEプランでも全機能が使えるのが最大の特徴です。
購読者数が500人の場合、計算上、月に10回程度の全体配信が可能です。ブログの更新通知や週次のお知らせなど、配信頻度が低い用途に向いています。
一方で、ECサイトのカート放棄通知のように高頻度の自動配信を行う場合は、すぐに上限に達する可能性があるため注意が必要です。
| 有料プランの有無 | あり |
| 有料プランの価格 |
|
CORE PUSH
CORE PUSHは端末数100台まで無料で、その範囲内であれば配信回数は無制限という特徴を持ちます。
アプリ開発のテスト段階や、社員100人以下の社内通知用など、利用者の上限が明確な場合に最適です。
ただし、101人目のユーザーが登録した時点で有料プランへのアップグレードが必要になるため、不特定多数向けのBtoCアプリには向きません。
| 有料プランの有無 | あり |
| 有料プランの価格 |
|
bpush
bpushはオープンソース型で、ソフトウェアライセンス料は無料ですが、自社サーバーへの設置と運用を自分で行う必要があります。
外部サービスに依存せず完全に自社管理したい企業に向いていますが、GitHubからのダウンロード、サーバー設定、セキュリティ対策まですべて自己責任で行うため、プログラムに関する詳しい知識が必須です。導入の手軽さを求める場合は、他のSaaS型サービスを選ぶべきでしょう。
| 有料プランの有無 | なし |
| 有料プランの価格 | – |
| GitHub | GitHubパブリックページ |
プッシュ通知サービスを活用すると得られるメリット
プッシュ通知は、メールマガジンに代わる顧客接点として注目されています。開封率の高さとリアルタイム性により、ユーザーの行動を即座に喚起できるのが最大の強みです。低コストで始められる点も、予算に限りのある中小企業にとって大きな魅力となります。
開封率が高くリアルタイムで情報を届けられる
プッシュ通知の開封率は約30%以上で、メールマガジンの10~20%と比べて圧倒的に高いのが特徴です。
スマートフォンのロック画面に直接表示されるため、ユーザーは他の作業を中断することなくワンタップで内容を確認できます。タイムセールの開始告知や在庫再入荷のアラートなど、「今この瞬間」にユーザーの行動を促したい場合に最適です。
情報の鮮度が重要な施策では、メールよりもはるかに高い効果を発揮します。
顧客ロイヤルティとブランド認知を向上させる
プッシュ通知は、ユーザーがアプリやウェブサイトを閉じた後でもコミュニケーションを継続できる点が強みです。
配送状況の確認や注文完了の通知など、ユーザーにとって役立つ情報を適切なタイミングで提供することで、ブランドへの信頼感が高まります。
ただし、過剰な配信や的外れなメッセージは逆効果となり、数秒で通知をブロックされるリスクもあるため、配信内容とタイミングの慎重な設計が必要です。
低コストで開始できる
プッシュ通知サービスの多くは無料プランが用意されており、初期投資なしで導入をテストできます。メールマガジンのように開封されない大量配信にコストをかけるのではなく、高い反応率が期待できるユーザーに絞った配信が可能です。
無料プランで成果を確認してから有料版へアップグレードする段階的な導入も選択肢になります。ただし、無料プランには配信数や機能の制限があるため、本格運用を見据えた計画が重要です。
プッシュ通知の無料サービスを選ぶポイント
無料プランだけで判断すると、導入後に「自社の環境では使えなかった」という失敗につながります。「無料かどうか」よりも先に、自社の目的と技術要件を明確にすることが重要です。以下3つの条件をよく確認しましょう。
対応プラットフォーム
プッシュ通知サービスは「ウェブサイト用」と「スマホアプリ用」に大別され、どちらを選ぶかで候補が根本的に変わります。
ウェブプッシュの場合は対応ブラウザの確認が必須で、bpushはGoogle ChromeとFirefoxに対応していますが、iOSのSafariへの対応状況はサービスごとに異なります。
アプリプッシュの場合は、iOS・Androidの両方に対応しているか確認が必要です。
Firebase Cloud Messaging(FCM)のように、すべてのプラットフォームに対応するサービスもあります。
既存システムやCRMとの連携の可不可
顧客データを活用した高度な配信を行うには、既存のCRMや顧客管理システムとの連携が不可欠です。
たとえば「購入履歴○○円以上のユーザーにだけクーポンを配信」といった施策を実現するには、顧客データベースとの接続機能が必要になります。
無料プランでは、こうした連携機能が制限されているケースが多いため、将来的な拡張性を考慮した選択が求められます。API連携やウェブhookに対応しているかも重要な確認ポイントです。
配信機能の詳細
無料プランでは、高度な配信機能に厳しい制限がかかるのが一般的です。
基本的な全体配信やスケジュール予約は多くのサービスで利用できますが、特定条件のユーザーに絞った配信である「セグメント配信」やECサイトのカート放棄時の自動リマインダーなどの「自動配信」は有料機能となるケースが多いです。
プッシュ通知サービスの活用事例
近年では、多くの企業がプッシュ通知サービスを自社のマーケティングに活用しています。「じゃらんnet」「Uber Eats」「OLIVE des OLIVE」の3事業者のプッシュ通知サービス活用事例を紹介します。
じゃらんnet
宿泊予約サイトのじゃらんnetが配信している公式アプリでは、ユーザーの端末の位置情報を活用した「ジオプッシュ機能」というプッシュ通知を活用し、マーケティング施策を実施しています。
じゃらんの提携している飲食店や施設が近くにあると、プッシュ通知で該当の飲食店や施設のクーポンなどを自動的に発信するサービスです。
アプリを利用しているユーザーはジオプッシュ機能によってお得な情報を受信でき、提携店舗や施設にとっては新たな顧客の獲得につながる、双方にとってメリットのある活用事例だといえます。
Uber Eats
デリバリーサービスアプリを運営するUber Eatsは、ユーザーがアプリから料理を注文した後に、配達員の現在地や注文した料理の配達予定時間など、配達に関する情報をプッシュ通知でリアルタイムに伝えています。
ユーザーはあとどの程度待てば料理が到着するのかを把握できるため、「いつ料理が来るのか分からない」というストレスに悩まされることが減り、顧客満足度の向上につながります。
OLIVE des OLIVE
アパレルメーカーのOLIVE des OLIVEでは、自社アプリのマーケティング強化を目的にプッシュ通知を活用しています。導入前にデモを活用して事前検証を行った結果を受け、サービスの契約を決めました。
プッシュ通知の導入後は50~70%の高い開封率を獲得しており、アプリにユーザーの関心を集めることに成功しています。
プッシュ通知の導入で反応率を向上させよう

プッシュ通知はユーザーが普段使っている端末に情報を自動送信できるため、ユーザーにリアルタイムで最新情報を配信でき、開封率やコンバージョン率などの向上につながります。顧客ロイヤルティの向上も期待できるため、ぜひ積極的に導入することをおすすめします。
プッシュ通知を導入するときは、ウェブ用とアプリ用があるため、導入前にどちらが必要なのかよく確認することが大切です。
プッシュ通知サービスには無料で使えるものもありますが、配信通数の上限や機能制限が設けられているケースもあるので、本格的に使いたい場合は有料版の検討も必要になってくる点には注意しましょう。
まずは無料サービスから始めて、成果が出てきたら有料版へアップグレードするのも選択肢です。サービスの活用で顧客反応率の向上をめざしてみてはいかがでしょうか。
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