テレアポ代行の費用相場はいくら？単価が変動する要因と回避策

「自社のリソースだけではアポイント獲得が追いつかない」「もっと効率的に新規顧客を開拓したい」と考え、テレアポ代行の利用を検討している事業者も多いのではないでしょうか。

テレアポ代行会社の情報を調べ始めると、「成果報酬型」や「月額固定型」など様々な料金体系がありますが、業者や商材によって費用相場は変わります。

テレアポ代行の料金体系別の費用相場について、なぜ単価が変動するのかという理由から代行会社選びで失敗しないための回避策を含めて解説します。

テレアポ代行の費用は「3つの料金体系」の選択で決まる

テレアポ代行の費用相場は、主に3つの料金体系によって決まります。成果報酬型は1アポイントあたり2,500円から80,000円、月額固定型は月額30万円から100万円程度、コール課金型は1コールあたり100円から700円です。

どの料金体系でも費用と成果が変わります。それぞれの料金体系がどのような特徴を持ち、どのような企業に向いているのかについて確認しましょう。

成果報酬型

アポイント1件の獲得につき費用が発生する料金体系です。アポイントの「質」（例：単なる担当者か、決裁者か）や商材の難易度によって、価格差が生まれます。

最大のメリットは、アポイントが取れなければ費用が一切発生しないため、初期の金銭的なリスクを最小限に抑えられる点です。特に以下のような状況の企業に適しています。

• 新規事業を立ち上げたばかりの企業
• 予算が限られている企業
• 商材の市場性が未知数な企業

ただし、アポイントの「質」が低くなる可能性がある点と、もし自社商材がアポイントを取りやすい場合、成果が出るたびに費用がかさみ、結果として月額固定型より総費用が割高になる可能性がある点に注意が必要です。

月額固定型

成果の件数に関わらず、毎月一定の金額を支払う料金体系です。他のプランに比べて高額になる傾向があります。

このプランの大きな特徴は、電話業務だけでなく、営業戦略の立案やトークスクリプトの改善、結果分析といったコンサルティング業務までサービス範囲に含まれることが多い点です。営業手法の確立や高単価な商材を取り扱っている企業に向いています。

コール課金型

アポイントの獲得件数ではなく、電話をかけた「コール数」に応じて費用が発生するプランです。相場はかけ直しの有無など、任せる業務の詳細によって単価が変わります。
コール単価が安くて、成果報酬型よりもアポイント1件あたりの費用を低く抑えられる可能性があるため、商材の知名度が高いケースや休眠顧客を掘り起こしたいケースに最適です。

テレアポ代行の単価が変動する要因

テレアポ代行の費用は、依頼する業務の難易度や内容によって大きく変わります。単価が変動する具体的な要因を見ていきましょう。

アポイントの「質」と「難易度」

アポイントの「質」は、テレアポ代行の費用を左右する大きな要因のひとつです。同じ「アポイント1件」でも、誰とのアポイントか、どの程度商談に近いかによって、獲得の難易度が異なります。

具体的な違いは、以下のとおりです。

【決裁者のアポイント】

• 高難易度（費用が高い）：社長や役員など、その場で判断できる「決裁者」
• 低難易度（費用が安い）：まずは話を聞くだけの「担当者」

【商談のアポイント】

• 高難易度（費用が高い）：具体的な導入時期や予算感が決まっている「見込みの高い」
• 低難易度（費用が安い）：資料請求やセミナー参加の案内

決裁者へのアポイントや、すぐに商談へつながるような「質の高い」アポイントは、獲得の難易度が上がります。そのため、高度なトークスキルや入念な事前準備が必要となり、アポイント1件あたりの単価が高く設定されやすい傾向です。

サービスの「範囲」（どこまで任せるか）

どこまでの業務を代行会社に任せるかという「サービスの範囲」も、費用に大きく影響します。月額固定型プランなどでよく見られますが、基本の電話業務以外にも、以下のような業務をまとめて依頼することが可能です。

• リストやトークスクリプト作成
• 架電結果を分析し、営業戦略やトーク内容の改善まで行う
• アポイント獲得後の日程調整や資料送付

任せる業務範囲が広がるほど、代行会社の作業工数や必要な専門性が増えるため、費用は高くなります。

コール業務の「詳細」（かけ直しや対応時間）

コール課金型プランの場合、電話をかける際の細かな業務内容によって1コールあたりの単価が変わります。たとえば、1コール100円のプランと300円のプランの場合、かけ直しの有無や対応時間などで違いがある傾向です。

ぴったりのテレアポ代行を無料で診断する

テレアポ代行選びで失敗しないための回避策

テレアポ代行会社を選ぶ際には、よくある失敗のパターンを知り、事前に対策を打つことが大切です。代行会社選びで失敗しないための具体的な3つの回避策を解説します。

契約前に「成果の定義」を明確にすること

特に成果報酬型プランで起こりがちなのが、「アポイントは取れたが、全く商談につながらない」という失敗です。テレアポ代行会社と契約する前に、「何を成果（アポイント）とするか」の定義を明確にすり合わせておきましょう。

たとえば、以下のような条件を決めておくことが大切です。

• 面談相手の役職：決裁権を持つ人（社長・役員）か、担当者レベルでも良いか
• 商談の時間：最低でも30分以上の商談時間が確保されているか
• 相手の状況：単なる情報収集か、具体的な導入意欲があるか
• アポイントの場所：Web会議か、対面での訪問か

月額固定型のテレアポ代行会社を選ぶ

もしも自社の商材がアポイントを取りやすい場合、成果が出るたびに費用がかさむ成果報酬型よりも、月額固定型を選んだ方が総費用を抑えられる可能性があります。アポイントが取りやすい商材とは、具体的に以下のような特徴を持つものです。

• 知名度が高い
• 価格競争力がある
• 市場のニーズが明確である
• ターゲットが広い

自社の商材がこれらに当てはまる場合、月額固定型の会社にも見積もりを取り、成果報酬型を選んだ場合のシミュレーション（予測）と比較検討しましょう。

代行会社にすべての業務を丸投げしない

代行会社を単なる「外注先」ではなく「パートナー」と捉え、積極的に情報共有を行い、自社にもノウハウを蓄積することが重要です。代行会社任せにせず、自社からも以下のような関与を心がけましょう。

• ミーティングの定期的な開催
• 商談結果のフィードバック
• 自社からの積極的な情報提供

このように連携を密にすることで、アポイントの質が向上するだけでなく、契約が終了した後も自社の営業活動に活かせる「生きたノウハウ」を手に入れることができます。

ぴったりのテレアポ代行を無料で診断する

代表的なテレアポ代行会社の費用

これまでの料金体系や失敗回避策を踏まえ、代表的なテレアポ代行会社3社の具体的なサービス内容や費用例を紹介します。

株式会社ディグロス

株式会社ディグロスは、テレアポ代行やインサイドセールス支援を行う会社です。アポイントの難易度（例：決裁者アポ、担当者アポ）に応じて成果報酬単価が細かく設定されています。

料金体系は、成果報酬型でアポ1件あたり1万円〜8万円です。商材の難易度やターゲットによって金額が変わるため、商材の単価や営業プロセスが複雑で、架電業務以上の支援（コンサルティング）を求める企業におすすめします。

ぴったりのテレアポ代行を無料で診断する

株式会社ネオキャリア

株式会社ネオキャリアは、BtoB（法人向け）営業に特化したテレアポ代行サービスを展開しています。BtoB特有の難易度の高いアポイント獲得に強みを持ち、会社独自のインテントデータを活用して顧客へのアプローチを行うのが特徴です。

料金は月額50万円からですが、アプローチリスト数によって変動します。専門的な知識が必要なサービスも会社で研修を実施するため、特に法人向けの新規開拓を強化したいという企業に最適です。

ぴったりのテレアポ代行を無料で診断する

株式会社イクイップ

イクイップが運営する「ビズコール」は、アポイントの「質」にこだわった成果報酬型のテレアポ代行サービスです。初期費用0円の完全成果報酬型で、契約前に「どのような状態のアポイントを成果とするか」を細かく定義できます。

料金は1コール121円からです。平均アポイント取得率も8％〜1％と高いため、アポイントの質を重視したい企業に向いています。

ぴったりのテレアポ代行を無料で診断する