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セルフレジのメリット・デメリットを徹底解説【店舗・顧客別】

ぴったりのセルフレジをさがす
最終更新日: 2025年02月03日

近年、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、様々な店舗で当たり前のように見かけるようになったセルフレジ。その導入は、人手不足の解消や業務効率化に繋がる一方で、導入コストや顧客への影響など、考慮すべき点も多く存在します。

この記事では、セルフレジの導入を検討している店舗経営者や担当者、セルフレジの利用に関心のある顧客に向けて、導入のメリット・デメリットを徹底解説。導入を成功させるためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

セルフレジ導入のメリット【店舗側】

スーパーに設置されたセルフレジ

セルフレジ導入のメリットは人件費の削減や業務効率の向上、会計ミスの防止やレジ回転率の向上があげられます。またそのほかに非対面による衛生面向上などのメリットもあります。

人件費の削減

セルフレジの導入により、レジ業務に必要な人員を削減できます。従来の有人レジではレジ1台につき1人以上のスタッフを配置する必要がありましたが、セルフレジであれば複数台を1人で管理することが可能です。これによって人件費を削減し、経営コストを抑えることができます。

業務効率の向上

セルフレジを導入すれば、レジ業務にかかる時間を削減できます。店舗スタッフはレジ打ち業務から解放され、商品の陳列や顧客対応など、ほかの業務に集中することができます。

店舗全体の業務効率が向上すれば、より質の高いサービス提供にもつながります。

会計ミスの防止

セルフレジを導入すると現金を取り扱う機会が減るので、ヒューマンエラーを大幅に削減できます。自動精算機による正確な会計処理は、釣り銭の渡し間違いや金額の打ち間違いなどのミスを防止し、レジ締め作業の負担を軽減します。

レジ回転率の向上

セルフレジの導入はレジ待ち時間の短縮につながります。特にセミセルフレジではスタッフが商品のバーコードをスピーディーにスキャンし、顧客は精算を行うだけでよくなるので、レジの回転率を大幅に向上できます。

またセルフレジはキャッシュレス決済にも対応しているため、現金のやり取りによる時間のロスを減らすことも可能です。

衛生面の向上

セルフレジで現金の受け渡しをなくして顧客自身で会計を完結させることで、接触機会を減らして衛生的な環境を保つことができます。コロナ禍以降で消費者の衛生意識が高まっている中、見逃せないメリットだといえるでしょう。

セルフレジ導入のメリット【顧客側】

セルフレジでレシートを受け取る様子

セルフレジの導入は店舗側だけでなく、レジ待ち時間の短縮や多用な決済方法への対応など顧客にとっても多くのメリットをもたらします。

レジ待ち時間の短縮

セルフレジを導入することで、レジの待ち時間が大幅に短縮されます。特にフルセルフレジの場合、複数台のレジを設置することでレジ待ちの行列を緩和し、スムーズな買い物体験が実現します。

自分のペースで買い物できる

セルフレジでは自分のペースで会計を進めることができます。急いでいるときはスピーディーに、ゆっくり選びたいときは時間をかけて、自分のペースで買い物を楽しむことができます。

プライバシーの保護

セルフレジでは店員に購入商品を見られることなく会計を済ませられます。プライバシーを重視したい商品を購入する際には、セルフレジが特に重宝します。

さまざまな決済方法が利用可能

多くのセルフレジはクレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、さまざまな決済方法に対応しています。現金を持ち歩かなくても、決済をスムーズに行うことができます。

24時間利用可能

24時間営業の店舗ではセルフレジを利用することで、深夜や早朝などスタッフが少ない時間帯でも自分の都合がよい時間に買い物できます。

セルフレジ導入のデメリット【店舗側】

タブレットPOSレジで決済する若い女性

セルフレジの導入には多くのメリットがある一方、導入コストが発生したり、顧客へのサポート対応が必要になったりとデメリットも存在します。

導入コストがかかる

セルフレジの導入には初期費用として、機器の購入費用や設置費用、システム構築費用などが発生します。またランニングコストとして、メンテナンス費用やシステム利用料などが継続的に発生します。

セルフレジの導入コストは機種や機能によって異なりますが、1台あたり100万円~400万円ほどが目安となります。導入を検討する際は、費用対効果をしっかりと検討することが重要です。

利用客へのサポートが必要

セルフレジの操作に不慣れな顧客に対しては、操作方法の説明やサポートが必要になります。特に、高齢者や機械操作に慣れていない顧客に対しては、丁寧なサポートが求められます。

導入初期段階ではサポートスタッフを多めに配置し、顧客が安心してセルフレジを利用できるように配慮しましょう。

万引き・不正のリスク

セルフレジでは顧客自身で商品のスキャンや精算を行うため、万引きや精算忘れなどのリスクが伴います。これらのリスクを軽減するために、防犯カメラの設置やセキュリティシステムの導入を検討しましょう。

接客機会の減少

セルフレジ導入により、店舗スタッフと顧客の接触機会が減少し、店舗の雰囲気が無機質になってしまう可能性があります。顧客とのコミュニケーションを重視する場合は、有人レジとの併用やセルフレジのサポートスタッフによる丁寧な接客を心がけましょう。

セルフレジ導入のデメリット【顧客側】

買い物袋をたくさん持って店舗を後にする顧客

セルフレジの導入は顧客にとってもいくつかのデメリットがあります。

操作が難しい

機械操作に不慣れな方にとっては、セルフレジの操作が難しく感じることがあります。商品のスキャンや支払い方法の選択など、操作を覚えるのに時間がかかるケースもあります。

店舗側は操作がわかりやすいセルフレジを選ぶとともに、丁寧な説明やサポートを提供する姿勢が求められます。

決済方法が限られる

セルフレジの中には現金支払いに対応していないものもあります。現金派の顧客にとってはセルフレジの利用を不便に感じるかもしれません。現金支払いにも対応したセルフレジを導入したり有人レジも併設したりなど、顧客のニーズに対応した環境の整備が必要です。

エラー対応が難しい

セルフレジでバーコードが読み取れないなどエラーが発生した場合、顧客自身で解決できないケースがあります。

このような場合は店舗スタッフを呼んで対応してもらう必要がありますが、スタッフがすぐに対応できない場合、顧客はストレスを感じてしまいます。店舗側はエラーが発生した場合に迅速に対応できる姿勢を整えておくことが重要です。

無機質な印象を受ける

セルフレジは店員とのコミュニケーションを減らしてしまうため、温かみを感じられないと感じる顧客もいます。特に、高齢者の中にはセルフレジでの無機質な対応を好まない方もいます。

店舗側はセルフレジの導入だけでなく顧客とのコミュニケーションを大切にするなど、店舗全体であたたかい雰囲気を作ることが重要です。

セルフレジ導入を成功させるためのポイント

税理士による計算

セルフレジを導入する際には店舗の状況や顧客のニーズを十分に考慮したうえで、適切な機器を選定して導入計画を立てる必要があります。

店舗に合ったセルフレジを選ぶ

セルフレジにはフルセルフレジやセミセルフレジのほか、タブレット型やキャッシュレス決済専用の機種などさまざまな種類があります。店舗の規模や客層、業種にあわせて最適な機種を選びましょう。

たとえば大規模スーパーマーケットであれば複数台のフルセルフレジを導入し、小規模コンビニエンスストアであればセミセルフレジと有人レジを併用するなど、店舗の状況にあわせた最適な組み合わせを検討しましょう。

使いやすいセルフレジを選ぶ

セルフレジは顧客が自分で操作するため、操作性や画面の見やすさ、わかりやすさが重要になります。導入前にセルフレジを実際に操作して、使いやすさを確認しましょう。

たとえばタッチパネルの反応がよいか、ボタンが大きくて押しやすいか、エラーが発生した際にわかりやすい表示になっているかなどを確認しましょう。

費用対効果を考える

セルフレジの導入費用だけでなく、ランニングコストや人件費削減効果などを総合的に考慮して費用対効果を検討しましょう。導入後、どれくらいの期間でコストを回収できるか、将来的な収益につながるかを計算することが重要です。

サポート体制を確認する

セルフレジにトラブルが発生した場合に、迅速に対応してくれるサポート体制があるかどうかを確認しましょう。

24時間対応のコールセンターがあるか、メンテナンス契約を結ぶことができるかあど、導入後のサポート体制も確認しておくことが重要です。

セルフレジの導入事例

店舗に陳列されたデニム

実際にセルフレジを導入した店舗の事例を紹介します。

スーパーマーケットの事例

地元密着型スーパーの「せんどう茂原緑ヶ丘店」では、セミセルフレジ「スピードセルフ」の導入によって人手不足解消などのさまざまな課題を改善しました。

新店舗のオープン時のスタッフ募集では「お金を扱わないから安心」と明記したところ、定員の3倍以上の募集があったとのことです。

人手不足の解消につなげつつ、レジ研修の時間削減にも成功し、そのぶんの時間を接客研修に回すことができました。

コンビニエンスストアの事例

コンビニ大手のローソンはコンビニ業界でセルフレジを始めて導入。20%の売上アップを実現しました。

「店舗現場の人手が足りない」といった課題を解消するアイデアとしてセルフレジの導入を考えはじめ、必要な機能を絞り込む形で新たなセルフレジのイメージづくりに着手。コンビニに寄せられるクレームの半数以上がレジに関するものだったことから、あっという間にレジ操作が終わって時短につながるセルフレジの導入を進めていったとのことです。

レジ待ちに不満を持っていたランチタイムのお客様を中心にセルフレジの率先的な利用が進み、レジの設置だけで売上の向上に成功しました。

ドラッグストアの事例

ウイング薬局 日本橋店では、薬局専用セルフレジ「PharmaCube」を導入。2021年の開局から半年後に導入したとのことです。「ミスを最小限にしたい」「店舗の経営効率をよくしたい」これらの理由から導入を決意。

レジ対応にかかる時間を1日あたり約30分削減して、業務効率が上がりました。また職員の残業時間が減り、人件費のコスト削減にもつながったとのことです。

アパレルショップの事例

アパレル大手のユニクロでは、多くの店舗にセルフレジを採用。RFID(無線自動識別)の技術を用いたICタグが商品についており、複数のタグに埋め込まれた情報を瞬時に読み取る方法を取っています。

そのため顧客はレジの会計操作に迷うこと無く、レジ操作も一瞬で完了。快適な買い物体験をセルフレジで担保しています。

飲食店の事例

ラーメン店「麺や虎鉄」では、blaynのセルフレジ「K2ローレル」を17店舗に導入。常連のお客様が多かったことからこれまでは現金のみの券売機での運用だったところ、キャッシュレス決済ができるセルフレジへの移行が実現したとのことです。

海外のお客様にうれしい4か国語音声案内対応機能でコミュニケーションの負担を削減したり、キッチンプリンターとの連携でスムーズに注文を捌いたりと、店舗オペレーションの改善に貢献しています。

セルフレジの導入でレジ業務の効率化を

セルフレジに現金を投入する様子

セルフレジの導入には人件費の削減や業務効率の向上、会計ミスの防止やレジ回転率の向上などさまざまなメリットがあります。一方で導入コストが発生したり、顧客へのサポート対応が必要になったり、万引き対策が必要になったりと考慮すべきデメリットも挙げられます。

セルフレジの導入にあたっては費用対効果を十分に検討し、店舗の状況や顧客のニーズにあった機種選びが重要です。自店舗にぴったりのセルフレジを見つけて、レジ業務の効率化を目指していきましょう。

次の記事ではおすすめのセルフレジを一挙紹介して比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。

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