人手不足が深刻化する清掃業界では、委託費が前年比15%上昇する一方で、清掃品質は落とせません。そのような悩みを抱える施設管理責任者が注目しているのが水拭き業務用ロボット掃除機です。
最終更新日: 2025年12月18日
ミツモアに寄せられた問い合わせを分析すると、導入を決断した施設には共通点がありました。それは「試用期間で現場の声を聞いた」「ROIを明確に計算した」「自社の施設タイプにあわせて選んだ」という3つです。
この記事では、施設タイプ別に適した機種の選び方から、導入に失敗しない3つのステップ、実際に導入した施設の現場の声まで、意思決定を支援する情報をまとめました。
業務用ロボット掃除機選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。どのような用途なのかなどの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりのサービスを最短1分で自動診断。理想の業務用ロボット掃除機が見つかります。 |
【施設タイプ別】水拭きができる業務用ロボット掃除機早見表
まず、施設タイプから推奨機種を確認しましょう。下の表から該当する施設タイプをクリックすると、詳細な選び方にジャンプします。
| 施設タイプ | 推奨機種 | 主な理由 |
| 病院、クリニック | PUDU CC1 | 多機能、人検知、外来ロビー |
| 商業施設、ショッピングモール | Scrubber 75 | 広範囲、大容量、長時間 |
| 工場、倉庫 | T7AMR | 高圧、油汚れ、堅牢 |
| 工場、倉庫（中規模） | Scrubber 50 Pro | 中規模工場、コスパ重視 |
| オフィスビル | HAPiiBOT | 小型、静音、コンパクト |
| 介護施設、福祉施設 | PUDU CC1 | 安全性重視、多機能、簡単設定 |
| レイアウトが複雑な施設 | Phantas | 複雑なレイアウト、AI認識 |
| 大規模商業施設 | Neo 2.0 | 自動給排水、大規模施設 |
| スーパー、ドラッグストア | BROIT | 中規模店舗、コスパ、国産 |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細は各メーカーや代理店に問い合わせてください。
施設タイプ別おすすめ水拭き業務用ロボット掃除機
【病院、クリニック】外来ロビー向け多機能清掃機
外来ロビーやエントランスは、1日に数百人が出入りし、外部から土砂や汚れが持ち込まれます。営業時間中に清掃すると患者の動線を妨げ、閉院後は清掃時間が限られます。感染症対策として高い衛生レベルを維持するには、人手による清掃だけでは限界があります。
外来エリアに適した機種を選ぶ3つのポイントは、多機能性（掃く、吸う、拭く、磨くの4in1で効率化）、人検知機能（患者やスタッフとの衝突の回避）、強力清掃（外部からの土砂や汚れを17,000Paの吸引力で除去）です。
推奨機種：PUDU CC1（Pudu Robotics）
| 項目 | 内容 |
| 清掃能力 | 700から1,000㎡/h |
| 特徴 | 運転音70dB未満、人検知センサー、4in1機能（掃く、吸う、拭く、磨く）、吸引力17,000Pa、タンク容量15L、外来ロビー・エントランス向け |
| 適用施設 | 総合病院の外来エリア、クリニック、歯科医院の待合室、透析施設 |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細はメーカー・代理店に問い合わせてください。
【商業施設、ショッピングモール】広範囲を効率清掃
閉店後、わずか4時間で2,000㎡以上のフロアを清掃しなければなりません。時間と人手が限られている中、開店準備に間に合わせる必要があります。
商業施設に適した機種を選ぶ3つのポイントは、清掃能力（広範囲2,000㎡以上をカバー）、大容量タンク（頻繁な給排水作業を削減、90L以上）、長時間稼働（閉店後の短時間で完了、6時間以上）です。
推奨機種：Scrubber 75（Gausium Robotics）
| 項目 | 内容 |
| 清掃能力 | 最大1,400㎡/h |
| 特徴 | 清水タンク75Lと汚水タンク50L、8時間連続稼働、自動充電、清掃レポート機能 |
| 適用施設 | ショッピングモール、百貨店、空港、大型駅構内 |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細はメーカー・代理店に問い合わせてください。
【工場、倉庫】油汚れや粉じんに強い耐久設計
工場の床に染み込んだ油汚れや、切削粉が積もった通路、塗料が飛び散った作業エリアは、家庭用やオフィス用の清掃機では対応できません。加えて、故障のリスクも高まります。工場の管理には、清掃力と耐久性の両立が求められます。
工場に適した機種を選ぶ3つのポイントは、ブラシ圧力（油汚れを落とす高圧スクラバー20kg以上）、耐久性（粉じんや金属粉に耐える堅牢設計IP54以上）、大型ダストボックス（粉じん量が多くても対応50L以上）です。
推奨機種：T7AMR（Tennant Company）
| 項目 | 内容 |
| 清掃能力 | 洗浄幅650mm(T7AMR 650モデル) or 800mm(T7AMR 800モデル) |
| 特徴 | ブラシ圧最大75から86kg、洗浄水タンク110Lと汚水タンク133L、耐衝撃設計 |
| 対応汚れ | 油汚れ、金属粉、コンクリート粉じん、塗料 |
| 適用施設 | 製造工場、物流倉庫、食品工場、自動車整備工場 |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細はメーカー・代理店に問い合わせてください。
【工場、倉庫・中規模】コスパ重視の堅牢設計
中規模の工場や倉庫で、油汚れや粉じんに対応しつつ、導入費用も抑えたいというニーズがあります。大型施設ほどの規模ではないが、家庭用では耐久性が不足するという課題を抱える施設に適しています。
中規模工場に適した機種を選ぶ3つのポイントは、ブラシ圧力（油汚れを落とす高圧スクラバー20kg以上）、耐久性（工場環境に耐える堅牢設計）、コストパフォーマンス（中規模施設に適した価格帯）です。
推奨機種：Scrubber 50 Pro（Gausium Robotics）
| 項目 | 内容 |
| 清掃能力 | 要問い合わせ |
| 特徴 | 25kgブラシ圧、耐久設計、油汚れや粉じんに対応 |
| 対応汚れ | 油汚れ、粉じん、工場床の頑固な汚れ |
| 適用施設 | 中規模工場、倉庫、食品工場 |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細はメーカー・代理店に問い合わせてください。
【オフィスビル】コンパクトで狭い通路もスムーズに清掃
オフィスビルで求められるのは、什器が密集した狭いスペースの清掃です。会議室周辺やキャビネットの間、通路幅70cm前後の場所は、大型清掃機では入り込めず手作業に頼らざるを得ません。
オフィスに適した機種を選ぶ3つのポイントは、小型設計（通過幅60cm以下でデスク間を通れる）、静音性（早朝清掃でも周囲に配慮できる50dB以下）、低価格（初期費用を抑えたリース導入が可能）です。
推奨機種：HAPiiBOT（アマノ株式会社）
| 項目 | 内容 |
| 清掃能力 | 洗浄幅508mm、最大2,032㎡/h（理論値） |
| 特徴 | コンパクト設計、AI自律走行、クラウド管理システム対応 |
| 適用施設 | オフィスビル、コワーキングスペース、小型店舗、学習塾 |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細はメーカー・代理店に問い合わせてください。
【介護施設、福祉施設】安全性と清掃品質の両立
介護施設で導入をためらう理由の一つは利用者の安全への不安です。認知症の方が予期せぬ動きをしたとき、ロボットはしっかり止まるか。夜間、トイレに向かう利用者とぶつからないか。
一方で、日常的な清掃業務の質を落とすことはできません。限られた職員数で、フロアを毎日清潔に保つ必要があります。
介護施設に適した機種を選ぶ3つのポイントは、安全性（利用者と衝突しないための人検知センサー必須）、清掃品質（日常的な汚れを確実に除去できる吸引力と水拭き機能）、複数階対応（エレベーター自動乗降で複数階を担当）です。
推奨機種：PUDU CC1（Pudu Robotics）
| 項目 | 内容 |
| 清掃能力 | 700から1,000㎡/h |
| 特徴 | 運転音70dB未満、人検知センサー、エレベーター自動乗降、4in1機能（掃く、吸う、拭く、磨く）、吸引力17,000Pa、タンク容量15L |
| 適用施設 | 特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービス、グループホーム |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細はメーカー・代理店に問い合わせてください。
【レイアウトが複雑な施設】AI認識で効率的な清掃
複雑なレイアウトや、家具や什器が頻繁に移動する環境では、固定的な清掃ルートでは対応できません。障害物が多い施設や、床材が混在する施設では、AIによる環境認識が重要です。
複雑レイアウト施設に適した機種を選ぶ3つのポイントは、AI汚れ検知（床の汚れを自動で検知して集中清掃）、3D環境認識（複雑な障害物を立体的に把握）、床材自動認識（タイル、フローリング、カーペットを自動判別）です。
推奨機種：Phantas（Gausium Robotics）
| 項目 | 内容 |
| 清掃能力 | 400から700㎡/h |
| 特徴 | AI汚れ検知、3D環境認識、床材自動認識、コンパクト設計（通過幅520mm） |
| 適用施設 | 複雑レイアウトのオフィス、飲食店、ホテル、多床材混在施設 |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細はメーカー・代理店に問い合わせてください。
【大規模商業施設】自動給排水で完全自律運用
大規模な商業施設では、清掃範囲が広いだけでなく、給排水作業の頻度が高くなり、スタッフの負担が増大します。夜間の無人運用を実現したい施設には、完全自律運用が可能な機種が求められます。
大規模施設に適した機種を選ぶ3つのポイントは、自動給排水（ドックステーションで自動的に給水・排水）、長時間稼働（広範囲を一度に清掃）、遠隔管理（クラウドで複数台を一元管理）です。
推奨機種：Neo 2.0 (Avidbots)
| 項目 | 内容 |
| 清掃能力 | 最大4,000㎡/h |
| 特徴 | ドックステーション対応、自動給排水、充電自動化、クラウド管理、遠隔サポート |
| 適用施設 | 大規模商業施設、空港、ショッピングモール、大型倉庫 |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細はメーカー・代理店に問い合わせてください。
【スーパー、ドラッグストア】国産で安心の中規模店舗向け
スーパーやドラッグストアでは、営業時間中の清掃が難しく、閉店後の限られた時間で効率的に清掃する必要があります。中規模店舗に適したサイズで、国産メーカーのサポートを重視する施設に適しています。
スーパー・ドラッグストアに適した機種を選ぶ3つのポイントは、適切なサイズ（中規模店舗に最適なタンク容量と清掃幅）、国産の安心感（日本メーカーによるサポート体制）、コストパフォーマンス（初期費用を抑えた導入が可能）です。
推奨機種：BROIT（アイリスオーヤマ株式会社）
| 項目 | 内容 |
| 清掃能力 | 要問い合わせ |
| 特徴 | 清水タンク10.5Lと汚水タンク11.8L、国産（アイリスオーヤマ）、交換式バッテリー |
| 適用施設 | スーパー、ドラッグストア、飲食店、中小規模オフィス |
※導入費用は施設規模や契約内容により異なります。詳細はメーカー・代理店に問い合わせてください。
【スペック比較表】水拭きができる業務用ロボット掃除機
自社の施設に適した機種を選ぶため、主要8機種のスペックを比較しました。
| 機種名 | タイプ | 清掃能力 | 主な特徴 | おすすめ施設 |
| PUDU CC1 | コンパクト | 700から1,000㎡/h | 運転音70dB未満、人検知、4in1機能、エレベーター自動乗降 | 病院、介護施設 |
| HAPiiBOT | コンパクト | 最大2,032㎡/h（理論値） | コンパクト、AI自律走行、洗浄幅508mm | オフィス、小型店舗 |
| Scrubber 50 Pro | 高清掃力 | 要問い合わせ | 25kgブラシ圧、耐久設計 | 工場、倉庫 |
| Scrubber 75 | 高清掃力 | 最大4,500㎡/h（理論値） | 清水75Lと汚水50L、長時間稼働 | 大型商業施設 |
| T7AMR | 高清掃力 | 洗浄幅650mm or 800mm | ブラシ圧最大75から86kg、堅牢構造 | 工場、物流 |
| Phantas | 自律移動型 | 400から700㎡/h | AI汚れ検知、3D環境認識 | 複雑レイアウト |
| Neo 2.0 | 自律移動型 | 最大4,000㎡/h | ドックステーション、自動給排水 | 大規模施設 |
| BROIT | コンパクト | 要問い合わせ | 清水10.5Lと汚水11.8L、国産 | スーパー、ドラッグストア |
※清掃能力は使用環境により変動します。
※導入費用は施設規模や契約内容により異なるため、見積もりが必要です。
導入費用について
水拭き業務用ロボット掃除機の導入費用は、施設の規模、契約期間、台数などで大きく変動します。具体的な費用については、以下の方法でお問い合わせください。
導入費用を確認する方法：
- 無料見積もり： ミツモアで複数社の見積もりを一括取得
- 無料デモ： 現場で実機を試用しながら費用を相談
- 代理店相談： 各メーカーの正規代理店に直接問い合わせ
水拭き業務用ロボット掃除機の導入事例
数字だけでは伝わらない、導入現場の実態を紹介します。ここでは、実際に導入した2つの施設事例です。
【介護施設】利用者との共存を実現し、スタッフの心の負担を軽減
導入企業：カームライフ（介護付き有料老人ホーム）
導入前の課題：
- 清掃は外部委託していたが、スタッフの体調で清掃品質が安定しない
- 清掃業者がいない日は職員が掃除を担当し、本来の介護業務で手一杯となる
- 利用者の安全確保と清掃品質の両立
導入機種：PUDU CC1（1台）
- 導入費用：リース契約
- 清掃面積：約1,500㎡
導入後の成果：
- 職員は清掃業務を気にすることなく本来の介護業務に集中可能
- 人検知機能により利用者との衝突ゼロ
- 利用者がロボットに話しかけるなど、施設内のコミュニケーションのきっかけにも
代表取締役の塚本氏は「80から90代の方にロボットは馴染みがないと思っていましたが、受け入れがとても良く、満足度に繋がっています。利用者がロボットに『今日もよく働くね』などと話しかけていて、コミュニケーションの一環となっています」と語ります。
【介護施設】外部委託費を削減し、清掃品質のバラつきをなくす
導入企業：サン・グリーンホーム（特別養護老人ホーム）
導入前の課題：
- 人件費や物価の高騰に伴い経費削減を求められていた
- 人でなくてもできる床清掃をロボットに代替したい
- 感染症対策として高い衛生レベルが求められる
導入機種：PUDU CC1（1台）
- 清掃面積：1日平均1,203㎡
導入後の成果：
- 年間140万円以上の費用削減（外部委託費を従来の7割に圧縮）
- 清掃品質の安定（毎日同じレベルで清掃可能）
- 感染症発生率の低下（床の衛生状態が向上）
施設長の藤原氏は「水拭きが終わった後の排水が真っ黒になっているのを見て、こんなに床が汚れていたのか…と驚きました。清掃時間も人より早く、1フロア30分程度で終わるので効率的です」と語ります。
【導入前に】失敗を防ぐ2つのステップ
「高額な買い物なので、絶対に失敗したくない」
導入を検討する施設管理責任者もよくこう話します。カタログには魅力的なスペックが並んでいますが、本当に現場で使えるかどうかは別問題です。
現場で実際に試用することが、失敗を防ぐ重要なポイントです。
失敗を防ぐ2つのステップを解説します。
1.短期レンタルまたは無料デモで現場確認（1カ月から3カ月）
「カタログでは良さそうだったのに、実際に使ったら通路が狭くて通れなかった」
これは、ある施設管理責任者の経験談です。カタログスペックと実際の現場は大きく異なる場合があります。
なぜ試用が必要か：
デスク配置や床材、段差の高さやWi-Fi状況など、現場にはカタログに記載されていない要素が多くあります。
スタッフの操作性も重要な要素です。給排水作業は簡単か。モップ交換は誰でもできるか。メンテナンスの手間はどうか。使ってみなければ分かりません。
清掃品質もしっかり確認しましょう。汚れの落ち具合、乾燥時間、床に水が残らないかなども重要です。
試用方法：
- 無料デモ： 1週間程度（多くの代理店が対応）
- 短期レンタル： 機種により月額4万円から20万円程度で、1カ月から3カ月試用可能
- ミツモア経由： 複数社の試用プランを一括比較できる
確認すべき主なポイント：
- 最小通過幅と施設レイアウトの適合性
- 段差（2cm以上）の対応可否
- 充電ステーションの設置場所
- Wi-Fi環境の安定性
- スタッフの操作難易度
- メンテナンス（給排水、モップ交換）の頻度と手間
試用期間中はスタッフ全員に使ってもらい、「これなら使える」という声が揃ってから導入を決めることが重要です。
2.スタッフと経営層の意見を集める
「現場の意見を聞かずに導入し、結局使われなくなった」
これは、ある企業の失敗例です。経営層が良いと考えても、現場スタッフが使いにくいと感じれば、ロボットは結局倉庫に置かれてしまいます。
試用期間中に、以下の関係者から意見を集めてください。
現場スタッフ（清掃担当者）：
実際に操作するのは現場スタッフです。操作性やメンテナンス負担、清掃品質への満足度を確認します。ロボットに仕事を奪われると感じる方もいますが、実際には重労働から解放され、より大切な業務に集中できる場合が多いです。
施設管理責任者：
導線の邪魔にならないか。利用者や来客からの反応は良いか。想定通りの投資対効果になっているか。
経営層：
総費用が許容範囲か。他施設への展開は可能か。
すべての関係者が納得して初めて導入を進めることで、失敗を防ぐことができます。
試用で納得できれば本導入となりますが、購入かリースで迷う方も多いでしょう。詳しくはQ10「リースと購入はどちらがお得ですか？」をご覧ください。
水拭き業務用ロボット掃除機のよくある質問
導入検討の際によくある質問とその回答をまとめました。
Q1：業務用と家庭用の違いは何ですか？
A：業務用は清掃能力、耐久性、連続稼働時間が大幅に高く設計されています。
| 比較項目 | 家庭用 | 業務用 |
| 清掃能力 | 20㎡から50㎡/h | 800㎡から4,000㎡/h |
| 耐久性 | 週数回の使用を想定 | 毎日8時間稼働を想定した堅牢設計 |
| タンク容量 | 0.3L | 10Lから90L |
| 価格 | 3万円から10万円 | 機種により大きく異なる（要問い合わせ） |
家庭用を業務用途で使うと故障リスクが非常に高くなります。業務用は毎日の長時間稼働を前提としています。
Q2：導入にかかる初期費用はいくらですか？
A： 機種や施設規模により大きく異なります。購入時は本体費用に初期設定費用がかかり、リースの場合は初期設定費用のみ発生します。
初期設定費用（マッピング作業、スタッフ研修）は10から30万円程度が一般的です。充電ステーションは本体に含まれる場合が多いです。具体的な費用は、複数社から見積もりを取得して比較することをおすすめします。
Q3：補助金や助成金は活用できますか？
A：中小企業省力化投資補助金や業務改善助成金が使えるケースがあります。
中小企業省力化投資補助金（補助率2分の1、上限数百万円）、業務改善助成金（補助率4分の3から10分の9、賃上げとセット）、事業再構築補助金（新規事業の場合のみ）などがあります。
補助金を活用することで初期費用の軽減が可能です。
Q4：メンテナンス費用はいくらですか？
A：月額1から3万円（消耗品費用）、年1から2回の定期メンテナンス費用（5から10万円）が一般的です。
モップパッドは月1から2回交換（1枚3,000から5,000円）、ブラシは半年ごとに1回交換（1個1から3万円）、フィルターは3カ月に1回交換（1個3,000から5,000円）などが目安です。
リース契約の場合、月額費用に保守メンテナンスが含まれていることもあります。消耗品の自動発送サービスの提供企業もあります。
Q5：騒音レベルはどれくらいですか？
A：水拭きや吸引を行う機種の場合、60から70dB（一般的な掃除機程度）が主流です。
施設タイプ別の目安は次の通りです。
55から65dB（静かなオフィス・会話レベル）：
オフィス、病院、介護施設向け。バキューム音はしますが、会話を妨げないレベルです。
65から75dB（掃除機・電話のベル）：
商業施設、駅、病院のロビー向け。周囲に環境音（BGMや人の話し声）がある場所では気になりません。
入院病棟のような絶対的な静けさが必要な場所以外（ロビーや廊下など）であれば、60dB台の機種でも日中問題なく稼働できます。数値だけでなく、デモで実際の音を聞いてみることをおすすめします。
Q6：人手は不要になりますか？
A： 完全に不要にはなりません。監督、メンテナンス、細部の清掃は人手が必要です。
給排水、モップ交換（1日1から2回）、充電ステーション周りの清掃、ロボットが入れない箇所（階段や狭い隙間）、異常時対応はスタッフの担当となります。
床面の水拭き作業（全体の70から80%）は削減できます。人手が完全にゼロにはなりませんが、重労働から解放されることでスタッフはより重要な業務に注力できます。
Q7：故障した場合のサポートは？
A： 保守契約があれば、1から3日以内に代替機または修理対応が受けられます。
保守契約には出張修理、代替機の提供、定期点検などが含まれます。保守契約がない場合、出張費用や部品代・技術料などがかかります。
保守契約加入で、故障時も迅速な対応が受けられるため安心です。
Q8：Wi-Fi環境がなくても利用できますか？
A： 基本的な清掃は可能ですが、遠隔管理やスケジュール設定など一部機能は使えません。
Wi-Fiなしでできるのは手動による清掃や充電ステーションへの自動帰還です。スケジュール設定や清掃レポートの閲覧、遠隔操作などはWi-Fi環境が必要です。
機能を十分に活用したい場合、Wi-Fi環境の整備をあわせて検討しましょう。
Q9：複数台を同時運用できますか？
A： 可能です。広い施設では複数台運用が一般的です。
複数台で清掃することで時間短縮、清掃エリアごとの分担、故障時のバックアップなどの効果があります。一方で充電ステーションの台数やWi-Fi環境、メンテナンス負担が増える点には注意が必要です。
Q10：リースと購入はどちらがいいですか？
A： 長期間（5年以上）使う場合は購入、初期費用を抑えたい場合はリースがおすすめです。
一般的に5年単位で比較すると購入の方が総費用は低くなりますが、リースでは初期費用を抑えられ、保守費込みや経費処理がしやすい、契約終了後の新機種乗り換えができるといった利点もあります。購入の主なメリットは長期的な費用削減や資産計上ができる点です。
まずはリース導入で効果を確かめてから本格購入に切り替える方法も選択肢のひとつです。詳細費用は必ず複数社から見積もりを取得し、比較検討するとよいでしょう。
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