近年、IT業界ではプログラミング未経験の新入社員が増えており、「現場で通用するスキルを短期間で身につけてほしい」「基礎からしっかり教育して即戦力化したい」といった人事担当者や教育担当者の悩みが増えています。
最終更新日: 2025年10月29日
しかし、どのプログラミング研修が新入社員に合うのか、研修ごとの違いや選び方のポイントが分からず、導入を迷っている方も多いのではないでしょうか。実際に自社内で研修を実施するか、外部サービスを活用するか、新人教育を成功に導けるプログラムをどう選べば良いのかといった課題もあるかと思います。
本記事では、新入社員向けプログラミング研修の主な内容や実施スタイル、比較時のポイント、そして厳選したおすすめ研修8選を詳しく紹介。さらに、導入の際の注意点まで分かりやすくまとめています。
プログラミング研修とは？
プログラミング研修とは、新入社員が実務で必要なプログラミングの基礎や実践力を身につけるための教育プログラムです。ここでは、その目的や主な内容、実施方法について分かりやすく紹介します。
新入社員向けプログラミング研修の目的
新入社員向けプログラミング研修の目的は、単なる技術習得にとどまりません。現代のIT現場では、未経験の新卒社員でも「自ら課題を見つけ、ロジックを組み立て、実際にコードを書く」という力が強く求められています。
そのため研修では、“プログラマーとしての思考力”を鍛えることが大きな柱です。単なる暗記や作業の繰り返しではなく、課題解決力・論理的思考・設計書や仕様書をもとに実装する力、チームで連携してものづくりを進める協働力まで幅広く育成します。
また、バージョン管理やコードレビューなど実践的な現場ルールも重視。配属後の実務を見据え、実際の開発現場で即戦力となれる能力・マインドセットづくりを目的としています。
プログラミング研修の主な内容
プログラミング研修は、ITの基礎知識をじっくり学ぶ座学から、実際に手を動かしてコードを書くハンズオン演習まで、実践的かつ体系的な内容が特徴です。
研修序盤ではアルゴリズムの考え方や主要言語（Java、Pythonなど）の基本文法を段階的に習得し、続いて現場で必須となるコーディング、デバッグ、バージョン管理（Git）の実技を重点的に行います。
さらに、チームでのプログラミング、ペアプログラミング、コードレビューといった協働開発も疑似体験し、実務に即した開発プロセスへの対応力を磨きます。
加えて、設計書の読み書きやAPIの活用、実際の業務システムを模した課題制作に取り組むことで、配属後すぐ現場で役立つ応用力が身につきます。発表やチーム成果物のアウトプットの機会も多く、受け身ではなく「現場志向」の成長ができるのが大きな特徴です。
プログラミング研修の実施形態
プログラミング研修には主に「社内研修」と「外部委託」の2つの実施形態があります。社内研修では、自社の業務や独自システムを題材にでき、自社に合わせたきめ細かな指導が可能ですが、教える側のリソース不足や教育ノウハウの蓄積が負担となる場合もあります。
一方、外部委託では専門教育会社による集合・オンライン研修が中心で、体系的な最新カリキュラムや未経験社員対応の実績が豊富です。
昨今はオンライン形式が増えており、チャットや動画解説を活用した個別フォロー、受講者の進捗に合わせた柔軟なサポートも進化しています。また、短期集中・反転学習・実践プロジェクトワークなど、多彩なプログラム形式から選べるのも特徴です。
請求代行サービス選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。業種や従業員数などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりのサービスを最短1分で自動診断。理想の請求代行サービスが見つかります。
新入社員向けプログラミング研修を導入するメリット
新入社員向けプログラミング研修を導入することで、基礎力の底上げや現場で役立つ実践スキルの習得、個々の適性把握が可能になります。ここでは、導入の主なメリットを詳しく解説します。
現場で役立つバージョン管理・デバッグスキルの習得ができる
プログラミング研修を導入することで、現場で本当に役立つ実践的なスキルが身につくのが大きな魅力です。なかでも、バージョン管理（Gitなど）やデバッグ技術は、現代の開発には欠かせませんが、多くの新入社員にとってなじみが薄い分野です。
研修では、Gitの基本操作やブランチ運用、チームでの協調的なコード管理の方法、実際の不具合発見から修正に至るまでの具体的な手順を、ハンズオンで身につけます。そのため、配属後すぐに現場のワークフローに対応できる即戦力となり、安心して業務に取り組める自信が育ちます。
また、実務で求められる開発ルールやミスへの対処法も体得できるため、トラブル時にも落ち着いて行動できる新人を育成することができます。
チーム開発・協働の実践体験ができる
新入社員向けプログラミング研修では、単独でコーディングするだけでなく、チーム開発やペアプログラミングなど現場を想定した協働作業の体験を重視しています。
こうした研修を通じて、単なる技術力だけでなく、メンバーと意見を交わすコミュニケーション力や役割分担、レビューでのフィードバック力、課題をオープンに相談する姿勢など、実際の現場で不可欠な協業スキルを養うことができます。
また、進捗管理や成果物の共有、チームでの問題解決など、実務さながらの体験により、配属後も自信を持ってプロジェクトになじめるようになります。
提出課題で個々の強みを発見できる
プログラミング研修では、実践的な課題提出を重ねることで、受講者一人ひとりの得意分野や考え方、アプローチの特徴が浮き彫りになります。
人事や育成担当者は、課題の提出内容やアウトプットを分析することで、誰がどの技術や工程に強みを持つのかを的確に把握でき、配属先決定や将来的な育成計画づくりに役立てることができます。
また、受講者自身もフィードバックを通じて自分の得手・不得手を客観的に認識できるため、自己成長への意欲や目標意識が高まります。
新入社員向けプログラミング研修の比較ポイント
新入社員向けプログラミング研修を選ぶ際は、実践力や現場適応力がしっかり身につくかどうかが重要です。ここでは、比較時に特に確認したいポイントを分かりやすく紹介します。
対応しているプログラミング言語・フレームワーク
研修が対応しているプログラミング言語やフレームワークは、比較検討時の重要なポイントです。自社のサービスやシステムで利用している技術と合致しているか、または今後強化していきたい分野に対応しているかを必ず確認しましょう。
例えば、JavaやPython、JavaScript、C#などの主要言語だけでなく、SpringやReact、Djangoといった現場で使われるフレームワークまで学べるプログラムは実務にも直結します。
また、文法の知識習得だけでなく、IDEの使い方やビルドツール、バージョン管理ツール（Gitなど）など、現場に即した周辺技術まで網羅しているかも重要です。こうした実践的な内容までカバーされていれば、配属後すぐに戦力として開発業務に参加しやすくなります。
実際の開発現場を想定した課題やプロジェクトの有無
プログラミング研修を選ぶ際は、座学だけでなく、実際の開発現場に近い課題やミニプロジェクトが組み込まれているかを重視しましょう。
要件定義から設計、コーディング、テスト、リリースまで、一連の開発プロセスを疑似体験できる研修は、配属後の現場適応力や即戦力化に直結します。こうした実践的な課題を通じて、理論と現場のギャップを埋めるだけでなく、問題解決力やプロジェクト推進力など、実務に不可欠なスキルも養えます。
さらに、自社の開発フローや業務内容に近いカリキュラムかどうかを、サンプル課題や教材で事前にチェックしておくのがおすすめです。
チーム開発・ペアプログラミングの体験機会
現代の開発現場では、チームで協力してシステムを構築するのが一般的です。そのため、プログラミング研修を比較する際は、単なる個人作業だけでなく、チーム開発やペアプログラミングのような協働作業の体験機会が十分に設けられているかを重視しましょう。
こうした実践的なプログラムでは、技術力に加えて、コミュニケーション力・役割分担・レビューのやり取りといった現場で必須となるソフトスキルも養えます。
仲間と連携しながら課題を解き合い、互いにフィードバックを交わす経験を積むことで、配属後も自信を持ってチームに溶け込み、プロジェクト内で早期に戦力化しやすくなります。
新入社員向けプログラミングおすすめ研修8選
新入社員向けプログラミング研修を8つ紹介します。
新入社員研修（コードキャンプ株式会社）
- エンジニア監修の実践的なカリキュラムで、即戦力となるスキルを習得
- 企業のニーズに応じて柔軟にカスタマイズ可能な研修プラン
- 学習進捗を可視化するシステムを活用し、個々の理解度に合ったサポートを提供
コードキャンプ株式会社の新入社員研修は、現役エンジニアが監修した実践的なカリキュラムで、現場で即戦力として活躍できるスキルをしっかりと身につけられるのが強みです。
企業ごとのニーズや新人のレベルに合わせて、学習内容や到達目標を柔軟にカスタマイズできるため、自社に最適な研修プランを提案してもらえます。
さらに、受講者一人ひとりの学習進捗や理解度をリアルタイムで可視化できるシステムを導入。これにより、個別の弱点やつまずきもタイムリーに把握し、マンツーマンでのサポートが可能です。
プログラミング研修（株式会社リスキル）
- AIが講師を務め、リアルタイムでの学習サポートとコスト削減を実現
- 動画と演習を組み合わせ、受講者の進捗を企業がリアルタイムで把握可能
- 年間2,000名以上の未経験者を育成し、累計1万人以上の実績を保有
株式会社リスキルのプログラミング研修は、AIが講師としてリアルタイムで学習サポートを行う点が大きな特長です。これにより、人的コストを抑えつつ受講者一人ひとりの疑問やつまずきに即時対応でき、効率良く学習が進みます。
また、動画教材と実践演習を組み合わせたカリキュラムで、理解度を深めながら着実にスキルを習得可能。企業側は受講者の進捗状況や成果をリアルタイムで把握できる管理システムを活用できるため、新人教育の効果を可視化しやすい点も強みです。
年間2,000名以上の未経験者を育成し、累計1万人以上の実績を持つなど、多数の企業から信頼されているおすすめの研修サービスです。
新入社員・新人ＩＴ研修（株式会社インソース）
- 講師とサポート講師の二重体制で、受講者の理解度に応じた指導が実施
- ITスキルだけでなく、社会人としての基本的なビジネススキルも習得可能
- 研修中の進捗状況や小テストの結果で、受講者の成長をリアルタイムで把握
株式会社インソースの新入社員・新人IT研修は、講師とサポート講師の二重体制を採用し、受講者一人ひとりの理解度に合わせた丁寧な指導が受けられるのが特長です。
カリキュラムではITスキルの習得だけでなく、社会人として必要なコミュニケーションやビジネスマナーなど基本的なビジネススキルも網羅しています。
さらに、研修中は進捗状況や小テストの結果を企業側がリアルタイムで把握できるため、受講者ごとの弱点や成長をきめ細かくフォロー可能です。ITの基礎から社会人基礎力までバランスよく身につけたい企業におすすめの研修サービスです。
新入社員向けJava研修（株式会社シンクスバンク）
- 受講形式を日程が決まっている形式と、自分のペースで学べる形式から選択
- IT基礎からJavaのWebアプリ開発まで段階的に学び、チームでの開発演習も実施
- 研修終了後には、技術力や姿勢、人柄等を総合的に評価した個別レポートが提供
株式会社シンクスバンクの新入社員向けJava研修は、受講者の状況に合わせて「決まった日程で受講する形式」と「自分のペースで進められる形式」が選べる柔軟さが特長です。
ITの基礎知識から始まり、JavaによるWebアプリ開発まで段階的に学習できるカリキュラムを採用。実践的なチーム開発演習も取り入れており、新人でも現場で役立つスキルと主体的に学ぶ姿勢が自然と身につきます。
研修終了後は、技術力・学習姿勢・人柄などを総合評価した個別レポートが企業へ提供されるため、適切な配属やフォローにも活用可能です。
Java研修（上級コース）【インターネット・アカデミー株式会社】
- 実務で必要な技術を学び、実践的な開発演習を通じて即戦力となるスキルを習得
- ITリテラシーやビジネスマナーなど、社会人としての基礎知識も同時に習得
- 進捗状況や理解度テストなどを通じて研修効果を多角的に評価・可視化
インターネット・アカデミー株式会社の「Java研修（上級コース）」は、実務に直結する最新技術を学び、現場さながらの開発演習を通じて即戦力となるスキルを徹底的に身につけられるのが大きな特長です。
ITリテラシーやビジネスマナーもカリキュラムに組み込まれており、エンジニアとしてだけでなく社会人としての基礎知識もバランスよく習得できます。
さらに、進捗状況の管理や理解度テストによって、受講者一人ひとりの成長や研修効果を多角的に評価・可視化できる点もポイント。
新入社員向けプログラミング研修（株式会社ウィズダム）
- エンジニアが講師を務め、実践的な指導を通じて受講者の技術力向上を支援
- 受講者のスキルや企業の要望に応じて、カリキュラムを柔軟にカスタマイズ
- 講義と演習を組み合わせた実践型の研修で、現場で即戦力となる人材を育成
株式会社ウィズダムの新入社員向けプログラミング研修は、現役エンジニアによる実践的な指導が最大の魅力です。
受講者一人ひとりのスキルレベルや各企業ごとの要望に柔軟に対応し、カリキュラムをカスタマイズできるため、確実に現場で役立つ力を効率よく養うことが可能です。
また、講義による知識のインプットと、豊富な演習を組み合わせた“実践型”の構成により、学んだ内容をすぐに現場で生かせる即戦力人材の育成を実現します。
新入社員向けJavaプログラミング研修（エス・エー・エス株式会社）
- 実務経験豊富な講師が、わかりやすく丁寧に指導し、安心して学べる環境を提供
- Javaの基礎からWebアプリ開発やDB利用まで、実務に必要な技術を体系的に学習
- 技術研修から、ビジネスマナーの強化まで、総合的な人材育成を実現
エス・エー・エス株式会社の新入社員向けJavaプログラミング研修は、実務経験豊富な講師が、基礎から応用までわかりやすく丁寧に指導してくれるため、未経験者でも安心して学べる環境が整っています。
カリキュラムはJavaの基本文法からWebアプリケーション開発、データベースの利用方法まで、現場で即役立つ技術を体系的に習得できる内容です。
また、技術研修だけでなく、ビジネスマナーや社会人としての基本スキル強化にも力を入れており、総合的な人材育成が可能です。
新入社員向けプログラミング研修（株式会社FusionOne）
- 現役エンジニアが講師を務め、実務に即したスキルを習得できる指導を提供
- カリキュラムは初心者でも理解しやすく、基礎から応用まで段階的に学べる構成
- 個別サポート体制を整え、一人ひとりの理解度や進捗に合わせた丁寧なフォロー
株式会社FusionOneの新入社員向けプログラミング研修は、現役エンジニアが講師を担当し、実務で通用するスキルをしっかりと身につけられる指導が特長です。
カリキュラムは初心者にも分かりやすい内容で、基礎から応用までを段階的に学べる構成となっており、これからエンジニアを目指す新入社員でも安心して学べます。
また、個別サポート体制が充実しているため、一人ひとりの理解度や進捗状況に応じたきめ細かなフォローが可能です。実践力だけでなく、学習へのモチベーションも引き出しやすく、早期戦力化を目指す企業におすすめのプログラミング研修サービスです。
新入社員向けプログラミング研修を導入する際の注意点
新入社員向けプログラミング研修を効果的に進めるためには、技術面だけでなく新人がつまずきやすいポイントへの配慮が大切です。ここでは導入時の主な注意点をわかりやすく解説します。
開発環境トラブル（ローカル・クラウド環境構築）のサポート
プログラミング研修の導入時に多くの新入社員が最初につまずくポイントが「開発環境の構築」です。未経験者にとっては、PCへの開発ツールのインストールや各種設定、クラウドサービスの初期構築などが難しく、ここでトラブルが発生しやすい傾向があります。
この段階で適切なサポートがないと、研修の序盤から遅れをとってしまったり、学習意欲が下がってしまうリスクもあります。そのため、手順書やFAQをあらかじめ準備する、サポート担当者を配置して随時質問を受け付ける、といった受け入れ体制をしっかり整えておくことが重要です。
特にオンライン研修の場合は、リモート接続や画面共有ツールを活用し、遠隔でもトラブル解決のサポートができるようにしておきましょう。
Git等のバージョン管理ツールの運用とつまずき
現代の開発現場では、Gitなどのバージョン管理ツールはなくてはならない存在ですが、特に未経験の新入社員にとってはつまずきやすいポイントです。初歩的なコマンド操作のミスや、ファイルの競合・コンフリクトの対処に戸惑うことは珍しくありません。
研修を導入する際は、基本操作の習得だけでなく、トラブル発生時の対処法や、チームで協力して運用するためのルール・マナーまで具体的に解説することが重要です。
その上で、実際の演習を通して手を動かしながら慣れていくカリキュラムや、疑問が出た際にすぐ質問できるフォロー体制を用意することで、つまずきを最小限に抑えられます。
コードレビュー・ペアプロに慣れていない新人への配慮
プログラミング経験が浅い新入社員にとって、コードレビューやペアプログラミングは馴染みがなく、自分の書いたコードを他人に見せることや、他メンバーと同じ画面で作業することに強い抵抗や緊張を覚えるケースが少なくありません。
こうした新人が安心して取り組めるよう、まずはコードレビューやペアプロの目的やメリット、具体的にどのように成長につながるかをしっかり説明しましょう。
また、指摘の際はミス探しではなく「学び合い」「より良いコードを目指す共同作業」として前向きに捉えられる雰囲気づくりが重要です。
ぴったりのプログラミング研修選びはミツモアで
プログラミング研修は提供する会社によって特徴もさまざま。「どのサービスを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりのプログラミング研修が見つかります。
ぴったりのプログラミング研修を最短1分で無料診断
従業員数や対象の決済方法などの項目を画面上で選択するだけで、最適なプログラミング研修を最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランもサービスと一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5種類！比較・検討で最適なサービスが見つかる
最大で5種類の診断結果をお届けします。検討していたサービスだけでなく、思わぬサービスとの出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりのプログラミング研修がすぐに見つかります。
