紙の請求書をデータ化して管理できる請求書受領サービスは、重要な書類の保管に役立ちます。さらに支払いのし忘れの防止にもつながることもメリットです。
本記事では無料で利用できる請求書受領サービスを紹介します。選び方のポイントも紹介するので、ぜひ導入検討の一助にしてください。

「無料だからといって、自社に合わないツールを導入して失敗したくない」という方へ。ミツモアなら画面上で希望条件を選ぶだけで、御社の規模や業務フローに“本当に合う”製品だけを厳選してご提案します。導入後のミスマッチを未然に防ぐ相性診断で、コストをかけずに長く使える最適なサービスを見つけてください。
無料で使える請求書受領サービス2選
以上2つの請求書受領サービスは、無期限でサービスを使える無料プランが用意されています。「とりあえず請求書受領サービスを使いたい」という方はもちろん、「有料プランが気になるからお試しで使ってみたい」という方にもおすすめです。
「INVOY」受け取った請求書をクレジットカードで支払える

- データ化した請求書を検索できる
- 10枚まで一括アップロード・ダウンロードが可能
- 支払い忘れを防ぐリマインドメール機能を搭載
FINUX株式会社の「INVOY」は、請求書のデータをスムーズに保存できるサービスです。データで送付された請求書の保存や、紙の請求書の撮影・スキャンなど、幅広い方法でのデータ化と保存に対応しています。
最大で10枚の請求書を一度にアップロードできるので、データの取り込みにかかる時間を短縮できるのも便利です。管理しなければならない請求書が多い企業でも、手間をかけずにデータ化できます。
それぞれの請求書について、支払い状況のステータスが表示されます。リマインドメール機能も搭載されているので、支払い漏れを防げるでしょう。
| 取り込み可能数 | 無制限 |
| データ保存量 | 無制限 |
| 会計ソフトとの連携 | - |
| インボイス制度への対応 | ○ |
| 参考価格 | 要お問い合わせ |
「SATSAVE」チームでの電子帳簿保存法対応や共同での書類管理に最適
- 無料プランはすぐに利用を開始できる
- 領収書や注文書などのさまざまな書類に使える
- 細かな権限設定でセキュリティ対策もばっちり
アイテック阪急阪神株式会社の「SATSAVE」は、請求書だけでなく、領収書や重要な書類などPDF形式の文書を管理することが可能です。無料プランはすぐに利用を開始できるため、「できるだけ早く請求書受領サービスを導入したい」という企業に適しています。
電子帳簿保存法の改正にも対応しているので、追徴課税などのリスクを抑えられます。請求書だけでなく、領収書や注文書などの取り込みにも利用可能です。
ユーザーごとに利用範囲を制限でき、セキュリティ対策は万全。情報漏洩を防いで運用できるでしょう。
| 取り込み可能数 | 要お問い合わせ |
| データ保存量 | 500MB |
| 会計ソフトとの連携 | - |
| インボイス制度への対応 | ○ |
| 参考価格 | 5,000円/月~ |
無料で使える請求書受領サービスを選ぶポイント

請求書受領サービスには入力代行や自動データ化など、さまざまな機能があります。自社に合ったサービスを選ぶ際に気を付けたいポイントをチェックしましょう。
データ化の精度と範囲
請求書受領サービスの中心機能は、紙やPDFの請求書を読み取りデータ化することです。そのため文字を読み取るAI-OCRの精度は非常に重要です。
無料プランではオペレーターによる修正が含まれないことが多いため、AIの読み取り精度が業務の正確性に直結します。
また、サービスによってデータ化してくれる項目や範囲は異なります。請求日、支払先、金額、税率など、自社で管理したい項目が漏れなくデータ化されるか、無料プランの枚数制限で業務が収まるかを事前に確認しましょう。
対応できる請求書の種類
一言で請求書と言っても、フォーマットや媒体は企業によって異なります。受け取った請求書をすべて電子データ化するためには、請求書受領サービスで対応している請求書の種類が豊富である必要があります。
請求書は、紙やPDF、ファックス、電子データなど様々な方法で送付されます。受領後、スムーズにデータを電子化できるように、自社が受け取るすべての形式の請求書に対応できるサービスを選びましょう。
自動化など業務効率化機能の有無
請求書を受領した後の業務をどこまで自動化できるかも重要な選定ポイントです。
たとえば取り込んだ請求書データから振込データや会計仕訳を自動で作成する機能があれば、経理担当者の入力作業を大幅に削減できます。ほかにも支払依頼や承認作業をシステム上で行えるワークフロー機能も便利です。
自社が効率化したい業務を明確にし、その機能が無料で使えるかを確認しましょう。
法令への対応状況
請求書関連業務は、電子帳簿保存法やインボイス制度といった法令に則って行う必要があります。利用するサービスがこれらの法令に対応しているかは、必ず確認しなければならない最重要ポイントです。
特に、電子帳簿保存法の要件である「真実性の確保」と「可視性の確保」を満たした状態でデータを保存できるかは必須です。
また、インボイス制度に対応し、適格請求書発行事業者の登録番号をデータ化できるかなども確認しましょう。企業のコンプライアンスを遵守するため、法令対応は必ずチェックしてください。
会計ソフトなど他システムとの連携性
請求書を受領したあとは支払いなど金銭の動きがあることが一般的であるため、会計ソフトをはじめとした他のシステムとの連携が容易であるかも重要な指標です。
外部システムとの連携はAPI(Application Programming Interface)を用いる方法とCSVのインポート・エクスポートで行う方法があります。API連携のほうが手間が少ないですが、対応できるシステムが限られています。
既に自社で使っているシステムとの連携のしやすさを考えて、導入する請求書受領サービスを決定しましょう。
無料で使える請求書受領サービスの注意点

無料で使える請求書受領サービスを導入する際は、機能制限やサポートに十分注意して導入することが大切です。特に以下の点に気を付けましょう。
機能や容量・同時利用人数が制限されることがある
請求書受領サービスの無料プランでは、一部機能が使えなかったり使える人数が制限されていたりと、サービスに制限があることが多いです。自社で使いたい機能が無料プランでも使えるかどうかは、導入前にしっかり確認しておきましょう。
使っているうちにより高度な機能や容量を求める場合は、有料プランへの移行も検討しましょう。
次の記事では有料版の請求書受領サービスを、各製品の特徴や機能で比較しています。有料版の製品もあわせて検討するなら、ぜひ参考にしてください。
読み取り精度が不安定なことがある
有料プランの請求書受領サービスは、画像を読みとるOCRを利用して大まかな内容を読み取り、その後人の目でダブルチェックを行うものが多いです。しかし無料プランでは、OCRでの読み取りのみという場合も多いため、読み取り精度が不安定な場合があります。
自社で修正を行ってしまうと、結局二度手間となってしまいます。注意して製品を選びましょう。
法令対応が不十分なケースがある
無料プランを使っている場合は、法令対応に関するアップデートの適用方法に注意しましょう。
自動的にアップデートが適用されるサービスであれば良いですが、バージョン管理を手動で行わなければならない場合、知らず知らずのうちに法令違反のまま処理を行ってしまうリスクがあります。
コンプライアンス遵守の観点からも、法令対応に関する情報は詳細に確認することをおすすめします。
サポートが十分に受けられない
無料プランでは導入サポートや疑問点のサポートなど、その時々のサポートを十分に受けられないことがあります。
特に製品の導入に不慣れな企業は、サポートを目的に有料プランを検討するのもおすすめです。
有料版請求書受領サービスを使うべき条件
請求書受領サービスを使っていると、無料プランでは限界が来るタイミングがあります。以下の条件に当てはまったら、有料プランへの乗り換えを検討しましょう。
- 請求書の発行上限に達したとき
- 取引先数など登録データの上限に達したとき
- チーム利用を行うようになったとき
- 会計ソフトなど他システムとの連携を効率化したいとき
請求書受領サービスを経理作業に役立てよう

紙やデータの請求書をまとめてデータ化できるのが、請求書受領サービスの特徴です。データを入力する手間が省ける上に、入力ミスが減らせるのが請求書をデータ化するメリットです。支払いなどの関連作業をサポートする機能を搭載したサービスを利用すれば、業務負担やミスを軽減できます。
請求書受領サービスは、請求書以外の書類にも対応していると便利です。無料で利用できるサービスを導入して、毎日の経理や事務作業に活用しましょう。
ぴったりの請求書受領サービス選びはミツモアで

請求書受領サービスは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのシステムを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりの請求書受領サービスが見つかります。
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