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ポストCookieで何が変わる?新時代の集客法とは?

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最終更新日: 2022年11月08日

Webマーケティングに欠かせなかったCookie利用を制限する動きが強まっています。今後は「ポストCookie」と呼ばれる、新しい時代に合った集客方法の導入が必要です。ポストCookie前後で起こる集客方法の変化と、その対応策を解説します。

Cookie規制による「ポストCookie」時代の到来

パソコンのディスプレイを見る女性

長らくWebマーケティングに使われていたCookieの利用を制限するポストCookie時代が到来しています。Cookieがどのように使われてきて、なぜ規制されるようになったのかを国内の動向も踏まえて解説します。

Webマーケティングで活躍していた「Cookie」とは

Cookieとは「サイト訪問者の情報を一時的に保存する仕組み、もしくは情報そのもの」です。ドメインの発行元と利用する目的の違いで、以下の2種類に分けられます。

  • 1st Party Cookie:ユーザーが訪れたサイトが発行したCookie。サイト訪問者の利便性を高めるために利用される。
  • 3rd Party Cookie:ユーザーが訪れたサイト以外が発行したCookie。広告配信の効率化に使われる。

これまでWebマーケティング領域では、特に3rd Party Cookieが広く使われてきました。「ターゲティング広告(特定のユーザーに絞って打ち出す広告)」や「アナリティクスツール(分析ツール)」など、自社サイト内外のユーザーの動向や属性把握の際に活用されています。

個人情報保護と「ポストCookie」の関係

ポストCookieとは、世界規模でのSafariやGoogle Chromeの規制や日本国内の個人情報保護法の関係で「3rd Party Cookieの取得が制限された後」の状態のことです

Cookieが使えなくなることから「Cookieレス」ともいわれます。Cookie規制の最大の理由はプライバシーの保護にあります。

2018年の「GDPR(EU一般データ保護規則)」や2020年の「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」の施行を受け、ユーザーの行動を監視するCookieに反対する声が大きくなってきました。

これを受けて、Google Chrome(Google社)では、2022年後半から2023年後半にかけて2段階で廃止していくことを発表しています。

また、Safari(Apple社)でも最先端のプライバシー保護機能を備えた「インテリジェント・トラッキング防止機能」を強化しており、3rd Party Cookieをデフォルトでブロックする対応を取っています。

参考:Safariがサードパーティクッキーをデフォルトでブロック|InfoQ

プライバシー – 機能 – Apple(日本)

プライバシー サンドボックス マイルストーンのタイムラインの更新

日本国内におけるCookie規制の動向は?

日本で2022年4月に施行されたのが「改正個人情報保護法」です。新たに「個人関連情報」という枠組みが作られ、Cookieも該当します。

Cookieを使ったデータ収集・利用にはこれまで規制はありませんでしたが、今回の改正で「同意取得」の義務が発生します。

「ユーザーの同意が得られれば、Cookieを活用した広告配信や、ユーザー情報の取得は引き続き可能」ですが、今後さらなる規制の強化も予想されます。ポストCookieに備えた対応が求められるでしょう。

参考:令和3年改正個人情報保護法について

改正個人情報保護法の下でのCookieの取扱い 〜正確に対応の要否を判定し、対応方針を決定する道筋を示す – アンダーワークス Underworks

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ポストCookieで起こる集客方法の変化とは

屋外で人さし指を立てる女性

3rd Party Cookieの取得が制限されるポストCookieでは、これまでは異なる集客方法が必要です。これまでの集客方法と、ポストCookie時代に入ってから起こりうる変化について解説します。

3rd Party Cookieの集客に変わる施策の導入が必要に

これまでWeb集客では3rd Party Cookieが広く利用されており、「リターゲティング広告(過去に訪問したことのあるユーザーへ向けた広告)」はその代表格でした。

また、Cookieによってサイト訪問者の動向などを確認できるアクセス解析ツールの分析結果は、CV(サイトが設定した目標に対するユーザー行動の成果)を上げるなどサイト改善のために活用されてきました。

3rd Party Cookieが制限されるポストCookieでは、こうした施策への利用機会減少や数値の正確性欠如が予想され、新たな施策の導入が欠かせません

ユーザーの個人情報を尊重したデータ分析へ転換

これまで、Webマーケティングの領域では、個人情報保護への意識が高いとはいえない状況が続いてきました。例えば、企業は特にユーザーの許可を得ることなくCookieを収集し、自社サービスへの集客に利用するなどの行為です。

改正個人情報保護法の施行により、今後はCookieの利用にはユーザーの同意が必須となります。ポストCookie時代のマーケティング活動では、ユーザーのプライバシーや意思を尊重したデータ分析が重要です。

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ポストCookie時代の新しい集客法

グラフを見ながらディスカッションする人たち

ポストCookie時代では、3rd Party Cookieに依存しない集客方法が必要です。ヨーロッパを中心とした海外では、既にCookieの代替技術が開発・活用され始めています。今後、日本でも導入が進む可能性が高いこれらの技術を解説します。

世界が注目するCookieの代替技術

海外でも注目され、メディアでも良く取り上げられるのが「共通IDソリューション」です。これは、Cookieに代わるターゲティングに使えるIDを作り出し、Webマーケティングに活用する方法です。

共通IDの生成方法としては「メールアドレスなどユーザーが確定した情報を基に生成する方法」と「アルゴリズムで類推した情報を基にIDを生成する方法」があります。

その他にもGoogleが提供予定の「Chromeプライバシーサンドボックス」なども、注目されています。プライバシーに配慮し、Cookieに依存しないでマーケティングする手段です。

参考:プライバシーサンドボックスとは? – Chrome Developers

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ポストCookieへ向けてユーザー情報の取り扱いの見直しを

ディスプレイに指差し確認をする女性

世界は、Cookie規制の方向へ進みつつあります。今後、ポストCookieへの対応が必要であり、代替技術も出てきているところです。「個々のユーザーを尊重した情報の取り扱い」を意識して分析やマーケティングへ活用しましょう。

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