クッキーレス対策ツールおすすめ9選

欧州でGDPRが強化され、日本でも改正個人情報保護法が成立しました。iOSのSafariはすでにサードパーティクッキーが使えず、Googleも2023年までにChromeでのクッキーの利用を制限する見込みです。

クッキーはユーザーがサイトに訪れたときの「履歴や行動を保存してある個別の情報」であり、個人情報として捉えることができます。ユーザーが自社サイトを訪れた際に発行されたクッキーを、自社サイトで使う「ファーストパーティクッキー」の場合は問題ありません。

ただユーザーが他社サイトを訪れた際に発行されたクッキーを、自社サイトで使う「サードパーティクッキー」の場合は規制で利用できなくなります。この結果、継続が難しくなるマーケティング施策の例は、以下の通りです。

外部ユーザーの行動データを利用する「パブリックDMP」、1度自社サイト訪問してくれたユーザーに対して別のサイトで自社サイトの広告を配信する「リターゲティング広告」、複数のサイトにまたがって広告データを計測する「Web広告フリークエンシー」など、これらはサードパーティクッキー廃止の影響を強く受けるでしょう。

その代替案として、ファーストパーティデータ、プライベートDMP、コンテキストマッチング、IP解析などを使ったクッキーレス対策ツールがおすすめです。

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ファーストパーティデータの集め方としては、オンラインでは自社サイトに解析タグを仕込んで、追跡した顧客データ、購買データ、広告配信データなどが有効です。自社サイトで発行したクッキーのみを使うため、プライバシーの侵害に当たりません。

「Rtoaster」や「インティメート・マージャー」がファーストパーティデータを活用しセグメント配信できる代表的な製品です。

他にもウェブフォームを設置して個別に情報を収集する方法や、SNSやメールのやり取りを解析する方法があります。これらの情報はプライベートDMPに保管して分析することが一般的です。プライベートDMPにあるファーストパーティデータを使って、メール配信やプッシュ通知といったCRM施策やLTVの向上につなげます。

メリットは自社データのため、自社に関わりがある人のみの情報で精度が高いことです。デメリットとしては自社データに限られるため、クッキーレスで使えなくなるパブリックDMPほどのボリュームはありません。

従来のコンテンツ連動型広告では「コンテンツ＝内容」を解析しますが、コンテキストマッチングは「コンテキスト＝文脈」にある興味や意図を分析してくれます。AIによる技術向上によってよりマッチする広告が出せるようになりました。

例えば自動車メーカーの広告を「自動車のリコール記事」には載せませんし、ファーストパーティデータなどと合わせて「子供とキャンプに行くためのファミリーカー」のような、深い意図を読み取ることができます。

クッキーレス対策ツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

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