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DMPとはData Management Platform (データ管理プラットフォーム)の略称です。蓄積した大量のデータをインターネット上のサーバーに収集して、広告配信などのアクションプランの最適化を実現します。
顧客の属性や購入履歴、Webサイトへのアクセス履歴など、企業のマーケティング活動に必要となるデータはさまざまです。実際はこれらが別々の場所で管理されているケースは珍しくありません。
DMP(データ管理プラットフォーム)を利用すると、自社サービスを訪れたユーザーの行動履歴などを各所に散在しているマーケティングデータを統合して蓄積できます。それを自動分析してより深い顧客分析が可能になるため、「資料請求フォームで送信せずに戻った30代男性を対象に、キャンペーンバナーを表示する」ような、確度の高いプロモーション施策を実行できることが特徴です。
また月数千万件のユーザーや月数億件のアクセルログが格納されたデータベースを使えるパブリックDMPもあります。個人情報や行動履歴を絞った特定のユーザーに向けて、広告配信やメール配信ができるため、マーケティング施策が向上することがメリットです。
製品名 | Rtoaster | Juicer | Treasure Data CDP | activecore marketing cloud |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額料金 | 要問合せ | 5万0円 | 要問合せ | 要問合せ |
料金プラン | 1種類 | 2種類 | 1種類 | 1種類 |
無料プラン | - | あり | - | あり |
プライベートDMP | 可 | 可 | 可 | 可 |
パブリックDMP | 可 | - | 可 | - |
提供形態 | クラウド | クラウド | クラウド | クラウド |
※ ミツモア調べ(2021年11月時点)
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DMPツールにはプライベートDMPやパブリックDMP、さらにどちらにも対応したDMPがあります。それぞれ収集できるデータや価格が異なるため、自社データを管理、分析することが目的なのか、外部からのデータも統合したいのかなど、利用用途に合わせて選ぶ必要があります。
大手のDMPツールであれば、基本的なデータ管理はできるため、特に問題はありません。ただし契約したプランによっては「ビッグデータの分析がうまくできない」や「広告配信との連携が難しい」こともあります。自社の機能要件を満たすプランを選びましょう。
製品とによって分析機能には差があります。アクセスログ解析やセグメント分析はどの製品でもできますが、アトリビューション分析、サイト・アプリ内動線分析、ペルソナ分析、NPS・エンゲージメント分析、オーディエンスデータ取得、ペルソナ分析、NPS・エンゲージメント分析、類語取得・分析などは、一部の製品やプランでしかできません。
また取り扱えるデータもDMPの種類によって異なります。自社と同じような業種への導入実績を確認することによって、欲しいデータと扱っているデータがどの程度マッチしているのかを把握できるでしょう。
DMPはマーケティングの効率や質を向上させるツールであり、利用用途によっては外部ツールと連携する必要があります。CRMへ情報提供することによって、Webサイトをユーザーにパーソナライズされたものにしたいのか、広告配信ツールと組み合わせることによって、確度の高いユーザーに最適な広告を表示したいのかによって、適切なDMPツールが変わってきます。
利用目的に合っているツールなのか確認しておくと良いでしょう。例えば広告配信のためにDSPツールと密に連携している必要があるなどの場合があります。その際に利用したい外部ツールと連携ができないため、マーケティングの効果が最大化されないなどということがあっては本末転倒となってしまいます。そのため、自社の利用方法を想定し、利用したいツールとの連携を確認しておくことが望ましいです。
KARTE(カルテ)は、社内の顧客や商品、店舗データなどはもちろん、営業支援(SFA)や顧客管理(CRM)、データウェアハウス(DWH)などの外部サービスとも連携が可能です。KARTEに蓄積・統合された多種多量なデータを対象に、チャートやダッシュボードを作成してデータを可視化することができます。SQLがわからなくても、時間を割くことなくさまざまな角度からの分析に役立ちます。
KARTEは独自のリアルタイム解析エンジンを使用して、ユーザー1人ひとりの行動データを時系列に記録しています。分析機能だけでなく施策実施機能も兼ね備えているので、データ分析で得た課題に対する施策の実施・振り返り・改善というPDCAサイクルを素早く回せます。
KARTEはサポート体制も充実しており、専任担当者だけでなくカスタマーサポートチームも加わって活用方法や施策設計をサポートしてくれます。たとえば、基本的な仕組みや実践的な使用方法などを受講できる導入プログラム、新規担当者や他部署向けのトレーニング・勉強会、定例ミーティングなどが挙げられます。また、チャットやオンライン講座でのサポートもあるので、安心してサービスを利用できます。
導入実績
株式会社SBI証券、エン・ジャパン株式会社、株式会社ベイクルーズなど
コンテンツ最適化機能「action+」、マルチチャネルアクション機能「reach+」、カスタマーデータプラットフォーム「insight+」の3つの機能群(※3)で顧客のデータ収集、統合と分析、パーソナライズ施策をワンストップで行えます。
DMPツールは収集データが多い場合、処理速度が遅くなってしまうことが懸念点です。Rtoasterは2006年の提供開始以来、パフォーマンスを磨き続けご要望に応えてきた実績から、セキュリティ対策、コンテンツ高速配信、大規模データ処理を万全の体制で実現しています。大規模サイトでも安心して利用可能です。
導入時にはコンサルタントが施策設計や初期設定を支援してくれます。導入後も使い方や運用方法に関するサポートが受けられ、サポート満足度は98.6%を実現。350社以上を支援してきたノウハウがあるので、初めてWeb接客ツールを導入する企業でも高い成果が期待できます。
導入実績
株式会社バロックジャパンリミテッド、株式会社オンワードデジタルラボ、株式会社フェリシモ、株式会社ピーチ・ジョン など
※1 2021年4月時点
※2 株式会社BrainPad調べ(2017年9月~2020年8月)
※3 3つの機能群について、詳しくはこちら
すっきりと見やすい画面なので、DMPツールの導入に難しさを感じている方も安心して利用できます。PCのデータをスマホでの広告表示に生かすといった使い方もでき、デバイスの垣根を越えたマーケティング業務を行えて便利です。顧客情報の分析もきめ細やかで、ユーザー別のレポートが発行されるため、ターゲットを個人レベルに絞れます。
導入実績
パナソニック、マツダなど
4.7億にも及ぶブラウザ上の属性データや通信環境データを収集、解析し、独自の顧客プロファイルを構築できます。82種のセグメントが備わっているほか、カスタマイズ機能が充実しているため、企業の実情に応じた顧客データの活用ができて便利です。主要アドネットワークとの連携があるので、すぐに広告配信に移行することもできます。
顧客のデータ収集に長けているツールです。さまざまなサイトに点在する同一ユーザーの異なるIDを正確性の高い照合機能によって解析できるので、より詳細なプロファイルを作成できます。個人レベルで細かくセグメント化されたデータはシンプルなUI上で管理され、簡単にメールや広告を通した宣伝を行えます。
導入実績
ライフル、新生銀行など
AdobeはBMW、Lenovo、ウーバーイーツなど世界中に事業を展開する大企業から導入されているプライベートDMPです。コンテンツ制作や大量のデータの隅々まで網羅した分析、長期にわたる大企業との安定した運用経歴などから、多くの企業に支持を得ています。
Adobeの特徴の1つは、アクセス履歴や購入情報などのオンラインからのデータと、店舗での買い物や会話などのオフラインからの情報を統合して分析できる点です。取り込まれたデータはリアルタイムで分類されるので、顧客の行動をすぐにマーケティング業務へ反映させられます。
データの分析後は、メールや各種SNS、ダイレクトメールなど豊富な連携ツールを通してさまざまな形態で広告を打つことが可能です。サイトやアプリへの利用頻度に応じ、若年層にはSNSの投稿で、サイト利用があまりない人にはダイレクトメールを通してなど、それぞれのターゲットに最も効果的な方法で宣伝を行えます。
導入実績
味の素、花王、ブリヂストンなど
juicerの最大の特徴は無料でDMPツールを利用できる点です。導入に数十万円単位の価格がかかるDMPが多いなか、juiceでは期間や利用人数の制限なしでペルソナ分析やA/Bテストなど、ユーザー解析の基本的な機能を無料で利用できます。 4万社以上の企業に導入されている実績があるため、信頼して取り入れられるでしょう。
アクセス解析によって自動で訪問ユーザーの人物像を明確化できるので、ターゲットの絞り込みが可能です。単なる解析にとどまらず、訪問ユーザーの熱量や思考までも分析してくれるため、より綿密なマーケティング戦略の構築に役立ちます。
解析結果を示す画面はグラフや表が用いられており、アクセス状況を一目で把握でき便利です。A/Bテストやポップアップバナーの表示は簡単に編集、確認できるので、機械に不慣れな方でもすぐに戦略を打てます。
導入実績
イオン、ドコモ、ガンホーなど
マーケティング業務に役立つツールを多数リリースしているフリークアウト社のプライベートDMPです。GPS機能が搭載されており、顧客の行動をより深く分析できます。さらにブラウザとアプリをまたいだ分析ができるため、アプリで閲覧した商品をブラウザで勧めることも可能です。広告を出す際は独自エンジンが顧客情報に基づいた最適な戦略を提案してくれるので、コストを抑えての広告運用に繋がります。
AudienceOneは自社データとパブリックデータを統合して分析し、マーケティング戦略に生かせるDMPです。同一ユーザーの異なるIDを分析して収集できるため、1つのアプリやサイトにとどまらない広い範囲でデータを集められます。オプションではキーワードやユーザー分析結果から、関連度の高いユーザーを誘導することも可能です。
自社所有のデータ、他社保有のデータの収集と分析に特化したDMPツールです。無作為なデータ収集を前提としていないため、2023年後半に行われるクッキー廃止に対応しています。さらに顧客に対してアンケートや購入情報などのデータの提供を促進するので、ピンポイントな情報収集が可能です。
従来それぞれの部署や店舗が個別に保有して分析し、顧客へのアクションへ生かしていたデータをまとめて分析できます。処理や連携の手間が省けるほか、営業データやサポート履歴、店舗での購入情報などのさまざまな角度からデータを収集できて便利です。自社の業種やターゲットに合わせてデータを活用できるので、最適な環境でデータを活用できます。
導入実績
ホーユー、ビデオリサーチなど
世界中の企業へサービスを提供するトレジャーデータのツールで信頼感があります。日本にも支社があるため、サポート体制も安心です。
Treasure Data CDPでは、オンライン、オフラインのあらゆるデータを1つの基盤にまとめて分析し、独自のきめ細やかな顧客データベースの構築を促します。アクションの動機まで同時に分析されるため、より顧客に寄り添ったマーケティングが可能です。
自社で導入しているツールと連携すれば、分析をもとに実際にアクションを起こすことができます。顧客の特徴をもとに細かくグループ分けをし、それぞれに最適なメールの配信やポップアップコンテンツの作成ができるので、リピーターの獲得に繋がるでしょう。
導入実績
三井住友銀行、SUBARU、YAMAHAなど
DMPはプライベートDMPとパブリックDMP(オープンDMP)の2種類に大きく分けられます。プライベートDMPは社内データ、パブリックDMPは外部データを管理することが役割です。DMPではプライベートDMPのみ備えたツールと、プライベートDMPとパブリックDMPのどちらの機能も使えるツールが存在します。
プライベートDMPとは、自社の顧客データを保有するDMPです。顧客の基本データをはじめ、自社サービス上の行動履歴と、オフラインでの購買行動を一元的に管理できます。
既存顧客の年齢、性別、住所、職業などのデモグラフィック情報や、初回訪問からの経過時間と訪問回数といった行動履歴を深く分析することで、アップセルやクロスセルといった営業活動をサポートすることがメインです。
企業が自ら入手した顧客情報を統合的に管理し、分析するため、パブリックDMPのようにオンラインに限定せず、顧客のオフラインでの行動も分析の対象とします。
パブリックDMPは主に他社が運営しているWebサイトの情報を利用できるため、オープンDMPとも呼ばれています。ネットユーザーは自社以外のWebサイトにて日々、検索や閲覧、購買をしており、その行動履歴を分析することでも、より厳密な見込み顧客のニーズや興味などがわかるでしょう。
パブリックDMPは、そういった見込み顧客による自社以外のWebサイトでの行動を保存しており、それを自社のマーケティングに活用します。不特定多数のユーザーの動きを分析するため、新規顧客の獲得に使われるケースが多いです。
DMPはさまざまなチャネルからの顧客情報を収集できるため、顧客行動の「見える化」できます。顧客情報や購買履歴などの自社で収集したデータに加えて、ユーザー属性や趣味嗜好といった外部データを第三者機関から取得することで、多角的な顧客分析が可能です。
収集した顧客データを分析することによって、ターゲットがどのような興味を持っているのか、どのような属性を持っているのか正確に知ることができます。これらをもと顧客を分類(セグメント化)し、それぞれのセグメントに応じて最適なマーケティング施策を講じることができます。
自社のマンパワーのみで顧客の情報を分析するよりも、より精度の高いマーケティング施策を実行できるでしょう。またデータを分析していくことで、今まで見つけられなかったような新たなターゲット層の発見につながることもあります。
さまざまなデータを整理して広告やメルマガなどのマーケティング施策に反映する取り組みは、すべて手作業を行うと膨大な時間がかかってしまいます。
それがDMPツールを使うことによって、広告に対してユーザーがどのような反応をしたのかのデータを自動で収集できるため、マーケティング施策に対する効果の検証、修正、改善策の実施を高速で行うことが可能になります。DMPの導入は自社スタッフの負担を軽減し、全体の業務効率化にも寄与します。
顧客に関するさまざまな種類のデータを収集する機能です。顧客の基本情報や属性、これまでの購入履歴をはじめ、オンラインでの行動履歴や嗜好の変化なども収集します。より具体的には、次のようなデータが収集対象です。
収集した大量のデータには同一ユーザーの情報がさまざまな形で散在しています。同一ユーザーの情報を一つにまとめることによって、1ユーザーの詳細な情報を把握することができるようにします。
特定のルールに従って、データを分割(セグメント化)する機能です。RFM分析(Recency frequency monetary analysys)やクラスター分析などを通して、似ている集団を形成します。これらのユーザーに最適なマーケティングを行うことがメリットです。
例えば1週間でのサイトの訪問回数が2回以上のユーザーは「関心度が高いユーザー」とし、これを1つのセグメントとします。他にも会員登録をした場合は10点、関連ページへのアクセスをした場合は5点などのようにユーザーの各アクションを点数化することによって、点数ごとにセグメントを作り、ユーザーを分割することも一般的です。
収集・分析をしたデータを活用するための機能です。自社のWebサイトに訪問履歴のあるユーザーに対して、アプローチを行う広告(リマーケティング広告)を出したり、メルマガを配信したりなど、さまざまなアクションでマーケティング活動を支援します。
さらにプライベートDMPでは、会員情報に基づいて既存顧客にDMを配信したり、既存客が自社サイトに訪問した際に、会員用のWebサイトへの切り替えを行ったりする場合もあります。企業のマーケティングにDMPを活用すれば、データに基づいた戦略的な施策が打てるようになるわけです。
CRMの情報と連携することで、Webページを各ユーザ―にパーソナライズした形で運用することができます。例えば、ユーザーの情報を踏まえて関心度の高いコンテンツを優先的に表示することで、商品の購入や顧客満足度の向上につながります。
広告配信ツールと組み合わせることによって、ユーザーの属性や関心度、嗜好性などの情報から、最適な広告を表示することができます。例えば、過去に自社サイトを訪問しており、小さい子供がいる母親に絞って自社の子供用の靴の広告を表示することなどが可能です。
DMPのデメリットとしては、導入・運用に相応の費用がかかる点が挙げられます。高度な情報収集・分析機能が実装されているため、10万~1,000万円程度の導入費用がかかるのが一般的です。
従って、スタートアップ企業や、ビジネス規模の小さい中小企業は導入が難しいかもしれません。ただし、最近ではクラウド型のDMPも増えているため、徐々に導入に敷居は下がってきていると考えられます。
また、プライベートDMPの場合、外部からのデータも収集しますが、基本的に外部データは公開されていないため、収集するまでデータの質を見極めるのが難しいのもデメリットといえるでしょう。どういった種類のデータを提供しているのか、事前に提供元によく確認しておくことが重要です。
DMPの導入には多大な費用を負担する必要があり、運用体制の構築にも時間とコストがかかります。そのため、事前に費用対効果をしっかりと試算して、確実に効果が見込めるかどうかを厳しくチェックしておかなければいけません。
時間や費用の問題を疎かにしてしまうと、導入後に思うような効果を上げられなかった場合に、大きな経営上のダメージを追ってしまうでしょう。
導入後に問題なく運用できるか、コストに見合ったリターンが得られるのか、できるだけ定量的に分析し、費用対効果がプラスになると判断してから導入に踏み切る必要があります。
DMPは自社のマーケティング活動を効率化するのに有効なツールですが、非常に機能が多彩で、工夫次第でさまざまな施策に活用できます。しかし、何のために導入するのか、どういった使い方がしたいのかが事前に明確になっていなければ、宝の持ち腐れになってしまうでしょう。
どのような情報を収集・分析し、マーケティング活動に活かすのかは、実際にDMPを活用する部署だけでなく、全社的に明らかにしておくことが重要です。実行するマーケティング施策によってDMPの運用は大きく変わってくるため、具体的な運用体制も整えておかなければいけません。
DMPツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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