郵便料金の大幅な値上げとインボイス制度の経過措置の縮小が重なり、請求業務のコスト構造が大きく変化しました。ここで価格比較のみで安易に代行サービスを選んでしまうと、既存システムとのデータ連携や振込口座変更に伴うトラブルが発生するリスクがあります。
請求書発行代行サービス14社を2つのグループにわけ、それぞれに依頼できることやメリット・注意点を解説します。

請求代行サービス選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。対象の決済方法などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりのサービスを最短1分で自動診断。理想の請求代行サービスが見つかります。
【全14サービス】請求書発行代行サービスの比較表
| サービス名 | サービス分類 | 初期費用 | 月額基本料 | 郵送代行単価 |
|---|---|---|---|---|
| 楽楽明細 | 発行・発送特化型 | 100,000円(税抜) | 25,000円(税抜)~ | – |
| BtoBプラットフォーム 請求書 | 発行・発送特化型 | 要見積もり | 請求書の通数に応じたプランごとの変動制 | – |
| MakeLeaps | 発行・発送特化型 | 0円 | 0円~ | 195円(税抜) |
| Misoca | 発行・発送特化型 | 0円 | 8,800円(税抜)~ | 210円(税抜) |
| ivox発行請求書 | 発行・発送特化型 | 0円 | 0円~ | 172円(税抜)~ |
| バクラク請求書発行 | 発行・発送特化型 | 要問合わせ | 要問合わせ | 要問合わせ |
| INVOY | 発行・発送特化型 | 0円 | 0円~ | – |
| @Tovas | 発行・発送特化型 | 要問合わせ | 要問合わせ | 要問合わせ |
| Paid | 請求事務完結(まるなげ)型 | 0円 | 0円~ | 125円 |
| マネーフォワード 掛け払い | 請求事務完結(まるなげ)型 | 0円~50,000円 | 0円~30,000円 | 300円~500円 |
| NP掛け払い | 請求事務完結(まるなげ)型 | 0円 | 要見積もり | – |
| 請求管理ロボ | 請求事務完結(まるなげ)型 | 要問合わせ | 要問合わせ | – |
| DSK 請求書作成代行サービス | 請求事務完結(まるなげ)型 | 10,000円 | 10,000円~ | 郵送代実費 |
| HELP YOU | 請求事務完結(まるなげ)型 | – | 10万円~ | – |
※ 2026年1月現在、ミツモア調べ
※ 「-」は公式サイトに記載なし。
2026年は請求書発行を自社でやり続けると赤字になる?
2024年10月に郵便料金が改定され、50g以下の定形郵便の料金が110円に統一されました。これにより人件費を含めた請求書1通あたりの内製コストは、従来の想定を大きく上回る230円を超えています。
110円切手+人件費が生むコスト構造の変化
自社で請求書発行作業を続ける場合のコストは、郵便料金や封筒をはじめとする「物理コスト」と印刷・封入・投函などの作業にかかる「時間的コスト(人件費)」に分けられます。
| 項目 | 内訳・算出根拠 | コスト(1通あたり) |
| 物理コスト | 郵便料金(110円)+封筒・用紙・トナー代(約20円) | 130円 |
| 時間的コスト | 印刷・封入・投函作業(約3分)※時給2,000円換算 | 100円 |
| 合計コスト | – | 230円 |
月間の請求書発行件数が50通を超える場合、発行代行サービスを利用することがおすすめです。1通当たりの単価および人件費の観点から投資対効果(ROI)はプラスになります。
請求書発行を自社で続ける際に注意したいリスク
手作業による請求書発行には、誤封入や宛先間違いといった「誤送付リスク」が常につきまといます。
これらのミスは単なる事務エラーではなく、電子帳簿保存法やインボイス制度への準拠漏れといったコンプライアンスリスクとして捉えられます。
ミス発覚時の謝罪対応や再発行にかかる追加工数を考慮すると、月間発行枚数が少なくてもシステムによる自動化を優先すべき妥当性があります。
発行特化型と請求事務完結(まるなげ)型を選び分ける基準
請求書発行代行サービスは、発行特化型と請求事務完結(まるなげ)型の2種類に分けられます。この2つのうちどちらかを選ぶか、その最大の分岐点は「振込先口座の変更が許容できるか」です。
発行特化型は、既存の振込口座を維持したまま、印刷・郵送・電子送付のプロセスのみを自動化します。
一方、請求事務完結(まるなげ)型は、決済代行会社が債権を買い取る、あるいは回収を代行するため、取引先に対して振込口座の変更を依頼する必要があります。
| 分類 | 発行特化型(口座変更なし) | 請求事務完結型(まるなげ・口座変更あり) |
| 対象業務 | 印刷、封入、郵送、メール送付 | 与信審査、発行、入金管理、督促まで一括 |
| 未回収リスク | 自社負担 | 代行会社による100%保証(原則) |
| 主な目的 | 物理作業の工数削減、コスト削減 | 経理業務の完全自動化、リスク回避 |
| 適合企業 | 取引先への口座変更依頼が困難な企業 | 与信管理や督促の手間をゼロにしたい企業 |
おすすめの請求書発行代行サービス14選
おすすめの請求書発行代行サービスは以下の14社です。
【発行特化型のおすすめ請求書発行代行サービス】
【請求事務完結(まるなげ)型のおすすめ請求書発行代行サービス】
楽楽明細(株式会社ラクス)

国内シェアが高く、既存の販売管理システムとの連携実績が豊富です。最大の特徴は、CSVデータの取り込みにおいて列指定が極めて自由に行える点です。現在使用している独自システムから出力される特殊なフォーマットでも、マッピング設定により加工なしで取り込める可能性が高く、導入時のシステム改修コストを抑えられます。
BtoBプラットフォーム 請求書(株式会社インフォマート)
国内最大級の電子請求書プラットフォームです。受取側として利用している企業が多いため、電子化への切り替え依頼がスムーズに進みやすいのが強みです。完全なペーパーレス化を目指すエンタープライズ企業において、郵送コストを極小化するための第一選択肢となります。
MakeLeaps(リコー販売株式会社)
見積書から請求書への変換がスムーズで、承認フロー機能も充実しています。Salesforceなどの外部CRMとの連携が強力であり、営業データからシームレスに請求発行を行う体制を構築できます。100社以下の小規模利用であれば低コストで開始できる柔軟性も備えています。
Misoca(弥生株式会社)
個人事業主や小規模法人に最適化されたサービスです。2026年現在の郵送代行単価は1通210円に設定されていますが、1通からでも依頼できる手軽さが評価されています。弥生会計とのデータ連携が前提となっている場合、最も導入障壁が低いツールです。
invox発行請求書(株式会社invox)
AI OCRと入金消込の自動化に強みを持つサービスです。月額1,980円からのミニマムプランを提供しており、インボイス制度や電子帳簿保存法へのガバナンスを安価に構築したい企業に向いています。銀行口座明細との自動照合により、消込作業を大幅に効率化します。
バクラク請求書発行(株式会社LayerX)
AIによる入力レスを追求した次世代型システムです。UI/UXの設計が優れており、マニュアルなしでも現場が使いこなせる操作性が特徴です。50件未満の利用であれば月額無料からスタートでき、ITリテラシーに関わらず社内浸透が早い利点があります。
INVOY(FINUX株式会社)

シンプルなUIで、1通からスポット郵送が可能なクラウドサービスです。基本機能が無料で利用できるため、スタートアップやフリーランスが最初に導入するツールとして高い適性を持っています。インボイス制度対応のフォーマットも完備されています。
@Tovas(コクヨ株式会社)
郵送・メールに加え、製造業や流通業で根強いニーズがあるFAX送信にも対応しています。既存の帳票レイアウトを維持したままアウトソーシングへ移行したい企業のニーズに、柔軟な送付手段で応えます。
Paid(株式会社ラクーンフィナンシャル)

B2B決済の自動化における代表格です。独自のアルゴリズムによる与信審査と、100%の入金保証を提供します。未払い発生時の督促業務も代行するため、経理部門の精神的・実務的な負担を最小化したい企業に選ばれています。
マネーフォワード 掛け払い(マネーフォワード株式会社)
最短数秒での与信審査が可能な決済代行サービスです。SaaSビジネスなどの多頻度小口取引に適しており、入金消込までのフローを完全に自動化します。セキュリティ設計上、口座変更の申請にはサポート窓口への手続きが必要ですが、これは内部統制の観点から高く評価されています。
NP掛け払い(株式会社ネットプロテクションズ)
B2B後払い決済のパイオニアです。膨大な取引データに基づく精度の高い与信が強みで、個人事業主から大企業まで幅広くカバーします。請求書発行から督促までのフローを完全に外出しし、営業活動にリソースを集中させたい企業に最適です。
請求管理ロボ(株式会社ROBOT PAYMENT)
サブスクリプションモデルの請求管理に特化したサービスです。Salesforce等のCRMと連携し、受注データから自動で請求・消込・督促を実行します。複雑な請求サイクルを持つ企業において、キャッシュフローを安定させる基盤として活用されます。
DSK 請求書作成代行サービス(電算システム株式会社)
収納代行の専門会社が提供しており、コンビニ決済やゆうちょ振込票の作成・送付に標準対応しています。BtoC的な取引が含まれる場合や、特殊な収納形式を維持する必要がある業界において、手作業のミスを防ぎつつ確実に債権を回収します。
HELP YOU(株式会社ニット)
オンラインアシスタントによるBPO(実務代行)形式のサービスです。システム導入だけでは解決しない、個別の判断が必要な業務フローや、請求書発行に付随する営業事務までをチーム体制でサポートします。
請求書発行代行サービスの導入直前にぶつかる3つの壁と解決策
システムを選定した後、実務レベルでの稼働を成功させるためには、以下の3つのポイントをクリアする必要があります。
壁1:既存システムとのデータ連携(CSV加工の有無)
最も頻発するトラブルは、既存システムが出力するCSVの「文字コード」と「列構成」です。
多くのレガシーシステムは「Shift-JIS」を出力しますが、最新のSaaSは「UTF-8」を標準としています。取り込み時に文字化けが発生しないか、あるいはシステム側で自動変換が可能かを確認してください。また、列の順番を並び替えるためにExcelマクロを手動で実行する必要があるなら、現場の残業は減りません。マッピング機能が充実したサービスを選び、「ドラッグ&ドロップで完結」する状態を目指してください。
壁2:取引先への電子化・口座変更の案内
「まるなげ型」を採用する場合、振込口座が変わることに対する取引先への説明が不可欠です。
特に保守的な取引先からは「なりすましメールではないか」「社内登録の変更が面倒」といったクレームが出る可能性があります。これらを最小限にするためには、単なる通知ではなく「SDGsへの取り組み」や「インボイス制度への正確な対応」を理由に掲げ、十分なリードタイムを設けて案内することが重要です。
壁3:2026年時点の法規制要件への対応
2026年10月1日より、免税事業者からの仕入れに係る仕入税額控除の経過措置が「80%」から「50%」へと引き下げられます。
自社が発行代行を利用するだけでなく、受領する請求書の処理においても、この控除率の切り替えが自動で行われるか、あるいはインボイス番号の妥当性確認がシステム化されているかを再確認してください。法改正への追従は、もはやSaaS側に任せるのが標準的なリスク管理です。
失敗しないための逆引き選定診断チャート
自社にとって最適なサービスを特定するための判断基準をフロー形式で整理しました。
- Q1. 取引先に振込先口座の変更を依頼できるか?
- はい → 「請求事務完結(まるなげ)型」(Paid, マネーフォワード 掛け払い等)
- いいえ → Q2へ
- Q2. 自社システムからCSV出力が可能か?
- はい → 「発行特化型」(楽楽明細, BtoBプラットフォーム等)
- いいえ → 「BPO型」(HELP YOU等)
- Q3. 郵便とWeb発行の「ハイブリッド運用」が必要か?
- 必要 → 郵送代行連携型(MakeLeaps, @Tovas等)
- 不要(完全電子化) → クラウド専業型(バクラク, invox等)
ぴったりの請求代行サービス選びはミツモアで

請求代行サービスは提供する会社によって特徴もさまざま。「どのサービスを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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