脆弱性診断ツールとは、システム・OS・ソフトウェアの欠陥や懸念点を自動で見つけ出すツールです。情報漏洩や不正アクセス対策をしっかりと行っていない企業は脆弱性診断ツールを使ってセキュリティ対策をすることをおすすめします。
そこでこの記事ではおすすめの脆弱性診断ツール15製品と選び方について徹底解説。あわせてメリットも解説するのでぜひ製品選びの参考にしてください。
おすすめの脆弱性診断ツール15選
おすすめの脆弱性診断ツールを15製品紹介します。
脆弱性診断ツール選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想の脆弱性診断ツールが見つかります。 |
Vex
- フィードバックをもとに進化を続けるツール
- さまざまなWebアプリケーションに対応
- 初めての導入でも安心のサポート体制
「Vex」は数千サイトの診断実績を持つ、純国産の脆弱性診断ツールです。診断事例から得られた多様なフィードバックにより、よりよいプロダクトへと進化を続けています。
Vexの特徴はカスタマイズ性の高さです。Webアプリケーションの特徴に合わせて検査方法を調整でき、効果的な診断を行えます。
脆弱性診断のノウハウがない企業は、導入から運用までを一気通貫で支援してくれるプランが用意されているため安心です。
ImmuniWeb
- AIセキュリティプラットフォーム
- Webアプリで約4,000万件・モバイルアプリで約52万件の実績
- 国際セキュリティガイドラインを使用
「ImmuniWeb」は米国NISTをはじめとする、各国の検査標準に準拠した脆弱性診断サービスです。国内外のセキュリティガイドラインを網羅しており、最新の攻撃手法にも対応できます。
AIによる網羅的な診断と、人力によるきめ細やかな診断を組み合わせている点が強みです。AIとセキュリティスペシャリストが役割を分担することで、より高度な脆弱性診断を可能に。
「ImmuniWeb」の評価は高く、全世界でWebアプリケーションで約4,000万件、モバイルアプリで約52万件の導入実績を誇ります。
VAddy
- 直感的に操作できて誰でも使える
- 複数ユーザーの診断が可能
- 長年の運用で培われた経験を反映
「VAddy」はWAF「Scutum」の開発チームによって生み出されたクラウド型Web脆弱性診断ツールです。ツールにはWAF開発・運用で培われた有益なノウハウが詰め込まれており、信頼性は高いといえるでしょう。
VAddyの特徴は、使いやすさにこだわっている点です。直感的に操作できるUIと、充実したオンラインマニュアルが採用されており、知識のない人でも操作に迷いません。
また1プランにつき、3つのドメインを調査対象として登録できます。各サーバーに無料でユーザーを紐付けられるため、複数人での脆弱性診断が可能です。
Web Doctor
- 情報セキュリティサービス台帳の認可を受けている
- 診断開始からレポート提出までがスピーディー
- 継続的な脆弱性診断にも対応
「Web Doctor」は情報セキュリティサービス台帳の認可を受けたサービスです。脆弱性診断では「株式会社M&K」が独自開発した、純国産ツールを使用します。
診断にかかる日数が少なく、診断開始から3~5営業日で診断レポートの提出を受けることが可能です。またサービスはSaaS型で提供されるため、専用ハードの設置・アプリケーションのインストールは不要。年間約500サイト以上の診断実績があり、診断の精度は安定しています。
基本的には1回切りの申し込み型が基本ですが、1年間診断回数上限なしのサービスも利用可能です。
セキュリティ診断ツール(セキュドック)
- 用途に応じて2つのツールから選べる
- アカウント管理診断で情報漏洩を防止
- 分かりやすいレポートを自動作成
「セキュリティ診断ツール(セキュドック)」は内閣官房の組織や各省庁のセキュリティガイドラインに対応した脆弱性診断ツールです。環境に合わせ、スタンドアロン型の「スタンダード」・ネットワークを介する「センター」の2種類から選べます。
当ツールの実施により、対象マシンに紐付くアカウントの状態を簡単に把握できます。リスクが高いアカウントへの対応を取りやすく、情報漏洩対策に有益です。
また診断結果はグラフと数値で可視化されます。危険度の判定が容易になり、対応すべきリスクに優先度を付けやすくなるでしょう。
Securify Scan
- 充実の診断項目を何度でも利用できる
- 直感的な操作が魅力
- 分かりやすい診断結果で脆弱性対応につなげやすい
「Securify Scan」は豊富な診断項目を備えた脆弱性診断ツールです。脆弱性を突かれやすいSQLインジェクション・XSSのほか、ポートスキャン・混在コンテンツなどの診断にも対応しています。
診断結果は数値だけでなく、脆弱性が発生した背景、対策まで表示される仕組みです。管理画面で脆弱性について「対応」「除外」のステータスを付与すれば、対応漏れが起こる心配もありません。
診断はわずか3ステップで可能で、シンプルかつ操作しやすいUIです。セキュリティの知識がない人でも、直感的に診断を実施できるでしょう。
WEBセキュリティ診断くん
- 診断はサイトに負担をかけない深夜に実施
- 150以上の充実した検査項目
- 日々新しく生まれるリスクにも対応
「WEBセキュリティ診断くん」は診断したいURLを登録するだけの扱いが簡単な脆弱性診断ツールです。最短15秒・3ステップで利用できます。
「株式会社セキュアオンライン」の独自開発エンジンが、150以上もの項目で脆弱性診断を行います。診断は深夜に行われるため、運用中のサイトに負担をかける心配もありません。
またサイトの更新は毎日行われ、常に最新の状態が維持される仕様です。新しい脆弱性へも備えやすく、常にセキュアな環境を維持できます。
AeyeScan
- AIによる自動操作!最短10分の診断でスピーディー
- マウス操作のみ!誰でも簡単に診断可能
- 英語レポートにも対応
「AeyeScan」はAIとRPA(Robotic Process Automation)を組み合わせたSaaS型の脆弱性診断プラットフォームです。診断は完全に自動化されており、最短10分で診断が終わります。
診断結果は画面遷移図にて分かりやすく表示。総評・項目別の個別評価もあり、リスクポイントを見逃しません。英語GUI・英語レポートにも対応しているため、グローバルに展開している企業には特におすすめです。
必要な操作はマウスのみで完結し、難しい操作はありません。セキュリティ知識のない人でも扱いやすく、使う人を選ばないのが魅力です。
CYBER RESCUE
- 国内外の実践豊富なホワイトハッカーが診断
- 初期費用不要!完全成果報酬型
- 分かりやすく詳細なレポートですぐに対策を打てる
「CYBER RESCUE」は高度な知識を持ったホワイトハッカー(専任技術者)による脆弱性診断サービスです。実戦にもとづくハイレベルな診断により、他ツールでは発見困難な脆弱性まで調査できます。
CYBER RESCUEの料金は、着手金不要の完全成果報酬型です。内容にもよりますが、かかるコストを一般的なサイバーセキュリティ対策の1/10程度に抑えることも可能です。
診断結果はレベルから概要、対策まで詳細なレポートで表示されます。保守を担当するベンダーに共有すれば改善も容易です。
Flatt Security セキュリティ診断
- オーダーメイドのセキュリティ診断を実施
- 脆弱性再現方法・改修優先度が分かりやすいレポート
- 優れた実績を持つエンジニア集団による診断
「Flatt Security セキュリティ診断」は実績豊富なプロエンジニアによる脆弱性診断サービスです。システム全体の網羅的な診断を得意としており、わずかな脆弱性も見逃しません。
診断を依頼すると、プロダクトに合わせた最適な診断プランの提案を受けられます。自社の予算・プロダクトにマッチした、無駄のない診断が可能です。
また脆弱性の診断結果は、対応の優先度がひと目で分かる、開発者向けの仕様となっています。ノイズの少ない報告書により、修正対応までがスムーズです。
レイ・イージス セキュリティ診断サービス
- 診断規模に関係なく定額でサービスを提供
- 独自開発したAIツールを活用し短期間で診断を完了
- アフターサポートも充実
「レイ・イージス セキュリティ診断サービス」は独自開発されたAIツールを使って行われる脆弱性診断サービスです。
パッケージ型で提供されるため、上限回数・対象の絞り込みに気をつかう必要はありません。
またパッケージには再診断も含まれており、3カ月以内なら再診断を依頼できます。料金はFQDN単位で診断され、画面数・リクエスト数が多い場合でも、追加料金が発生する心配はありません。
ABURIDA
- 年間140サイトを超える診断実績
- 最新のセキュリティにも対応
- 診断後の相談・再診断も無料
「ABURIDA」はAIと手作業を組み合わせた脆弱性診断サービスです。最新のセキュリティにも対応できる質の高いサービスは、多くの企業から高評価を受けています。診断実績は、年間約140サイト以上と豊富です。
母体は大手SI企業のため、IT知識やスキルも信頼性が高いです。147項目の診断チェックリストで、どんな小さなリスクも見つけ出します。
診断結果が「危険度Medium」の項目は、対策後の再診断・無料相談が可能です。
セキュアイノベーション 脆弱性診断サービス
- 経済産業省の審査認証事業者に認証を受けたサービス
- 「認定脆弱性診断士」保有のエンジニアが脆弱性を検証
- 改善につながる対処法記載のレポートを受け取れる
「セキュアイノベーション 脆弱性診断サービス」は経済産業省「情報セキュリティサービス基準」登録事業社として審査認証を受けた脆弱性診断サービスです。
サービスを提供する担当者のほとんどは「認定脆弱性診断士(セキュリスト)」を保有しており、信頼性が圧倒的に高いです。診断結果はハイレベルなエンジニアによって確認、検証が実施され、検知漏れや誤検出を防ぎます。
またクライアントには、リスクへの対処法まで記載したレポートが提示されるため、スムーズに対策の実施が可能です。
日立ソリューションズ・クリエイト セキュリティ診断サービス
- ホワイトハッカーによるセキュリティ診断
- さまざまなOS・アプリに対応
- 検知漏れ・誤検知が少ない
「日立ソリューションズ・クリエイト セキュリティ診断サービス」はホワイトハッカーによる精度の高い脆弱性診断を受けられるサービスです。
実際に診断を行う際は、自社育成のホワイトハッカーがさまざまな手法で擬似攻撃を仕掛けます。擬似攻撃は人の手で行われるため、自動ツールにひっかかりにくい脆弱性まで拾い上げることが可能です。
診断可能な対象は、UNIX・Linux・Windowsの各種OSやアプリケーションなど、9万種類以上と豊富です。
NRIセキュアテクノロジーズ セキュリティ診断
- 大手金融機関にも採用される信頼性
- セキュリティ診断の種類が豊富
- 適切な対策のアドバイス・実施をサポート
「NRIセキュアテクノロジーズ セキュリティ診断」は独自アプリケーションにまで対応できる脆弱性診断サービスです。診断は主に手作業で行われ、補助的に診断ツールが利用されます。
脆弱性診断を行うのは、専門トレーニング受講済み・各種セキュリティ資格保有済みのトップレベルエンジニアです。柔軟かつ慎重な脆弱性診断への評価は高く、高度なセキュリティが求められる、金融機関などでも採用されています。
脆弱性診断の項目が豊富なことや、診断後には課題・対策を含めたレポートが提出される点も魅力です。診断結果を活かして、セキュリティレベルの高いシステムやアプリの運用につなげられるでしょう。
脆弱性診断ツール選びの比較ポイント
脆弱性診断ツールを選ぶポイントを4つ紹介します。
診断項目
脆弱性診断ツール・サービスによって、診断の対象と範囲が異なります。「何の脆弱性を調べたいのか」「どの程度の精度を求めるのか」を明確にした上で、比較検討することが必要です。
診断範囲を見るときのポイントは、診断項目を確認することです。診断項目はツールによって数十のものから100以上あるものまでさまざま。コストや時間を考えて、自社に合ったものを選択しましょう。
診断の種類
脆弱性診断サービスには「ツールのみの診断」「ツールと手動を組み合わせた診断」の2パターンがあります。
精度を重視するなら手動が望ましいです。反対に重要度の低い対象を診断する場合はツールのみでも十分でしょう。精度の高い主導とツールを組み合わせたものは比較的料金が高くなるので注意が必要です。
サポート体制
脆弱性診断ツール・サービスを見るときは「具体的な対策を提示してくれるか」「運営会社がセキュリティ対策まで行ってくれるか」をチェックしましょう。
そもそも脆弱性診断は、自社のセキュリティを強化するために行うものです。診断のみでは意味がなく、診断後にすべきことまでサポートしてくれる会社が望ましいといえます。
ただし社内にセキュリティ部門があり、自社でセキュリティ強化を実施できる会社は脆弱性診断のみのツールを選択した方がコストは安くなります。
導入実績
他社に多く選ばれている脆弱性診断ツールは、ある程度信頼性が担保されます。ツールの選定が定まったら、導入実績もチェックしてみましょう。
また導入実績で重視したいのは、同業種での実績があるかどうかです。同業種での導入実績が豊富なツールなら、自社のニーズにマッチする確率は高くなります。コスト・機能的に不満を感じることも少ないでしょう。
脆弱性診断ツールを利用するメリット
脆弱性診断ツールを利用すると情報漏洩や不正アクセスを予防でき、会社の信頼度向上につながります。
情報漏洩・不正アクセスを予防
脆弱性の診断を行うことにより、システムの欠陥・弱点を把握することが可能です。
一般的なサイバーアタックは、システムの脆弱性を狙って行われます。脆弱性診断ツールで現状を把握し、必要な対策を講じることは、企業にとって非常に重要です。
ただし脆弱性診断ツールを導入しただけでは、セキュリティリスクの回避にはつながりません。必ず診断をもとにした対策もしっかりと行いましょう。
社会的信用の向上
脆弱性診断ツール・サービスを利用している企業は、セキュリティ対策を気にかけている証拠です。ステークホルダーによい印象を与えやすく、社会的信頼の獲得にもつながります。
近年は社会全体で個人情報への意識が高まっており、情報漏洩があった企業には厳しい目が向けられます。また情報漏洩によって第三者に損害を与えた場合は、損害賠償請求をされることも。
定期的に脆弱性診断を行ってセキュアな環境を保つことは、深刻な被害を避けることにつながります。
脆弱性診断ツールを導入して安心・安全な会社にしよう!
脆弱性診断ツールは専門知識や特別な機械がなくても気軽に利用できます。
ツールによって料金体系・診断項目・対応範囲はさまざまなので、まずは自社のニーズを明確化してから脆弱性診断ツール選びを行いましょう。
そして脆弱性診断ツールでセキュアな環境を維持することは企業利益・信頼性の向上につながります。ぜひこの機会に脆弱性診断ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ぴったりの脆弱性診断ツール選びはミツモアで
脆弱性診断ツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりの脆弱性診断ツールが見つかります。
ぴったりの脆弱性診断ツールを最短1分で無料診断
従業員数や欲しい機能などの項目を質問に沿って選択するだけで、最適な脆弱性診断ツールを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5製品!比較・検討で最適なソフトが見つかる
最大で5製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬソフトとの出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりの脆弱性診断ツールがすぐに見つかります。