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DoS攻撃の一種F5アタックとは?脅威や概要、対策を詳しく解説

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最終更新日: 2022年11月01日

IT関連の記事を読んでいて、「F5アタックって何?」「DoS攻撃ってどういう意味?」と疑問を感じた人もいるでしょう。F5アタックの問題は何か、どう対策を立てればいいのか、わかりやすく解説していきます。

F5アタックとは?

パソコンのセキュリティ

DoS攻撃の一種といわれるF5アタックは、具体的にどんな攻撃なのでしょうか。F5アタックの仕組みや、誰でも実行できる簡単さに比べて厄介な性質、また最近の新しいタイプのF5アタック事情についても紹介します。

DoS攻撃の一種

F5アタックとはパソコンのキーボードにある、「F5」キーを押し続けるDoS攻撃の一種です。DoS攻撃はシステムに大きな負荷を与えて、Webサイトの運営を妨害する行為を指します。

一般にF5はサーバーにリロード(再読み込み)を指示するキーです。F5アタックで一度に大量のリロード要求を送れば、システムが対応できなくなり、最終的には停止する場合もあります。

古典的なサイバー攻撃

F5アタックは古典的なサイバー攻撃でしたが、2000年代に入ってからは、進化したDDoS攻撃が目立つようになりました。

DDoS攻撃は「分散型サービス妨害攻撃」という意味です。トロイの木馬やCode Redなどのウィルスを使って、複数のコンピューターを乗っ取り、一斉にDoS攻撃を行います。

もしF5アタックのDDoS攻撃を受ければ、DoS攻撃に比べて対処しにくくなります。

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F5アタックで考えられる被害

エンジニア 悩む

F5アタックによる被害には、どのような事態があるでしょうか。しばしばサーバーダウンによるサービス停止が取り上げられますが、たとえサーバーダウンにならなくても、被害があるかもしれません。F5アタックによって考えられる被害をみていきます。

サーバーダウンによるサービス停止

以前のF5アタックは、Webサイトのサービス停止をも引き起こす攻撃でした。最近はサーバーが進化してダウンに追い込まれる状況は減りましたが、Webサイトの正常な運営を妨害する点では同じです。

「使いたいときにアクセスできない」「画面表示に時間がかかる」という理由で、ユーザーがサイトから離れたり販売チャンスを逃したりします。金銭面と信用面の損失は、異常が長引くほど大きくなるでしょう。

さらなる攻撃を招くことも

DDoS攻撃の防衛に集中している間や、DDoS攻撃で麻痺してしまったときは、ハッキングに対してシステムが無防備になる可能性があります。

あるいはWebサイトの運営側が、DDoS攻撃の対応に気を取られている隙に、別のサーバーの顧客情報が抜き取られるかもしれません。

DDoS攻撃を受けた場合は無理に正常な運営を続けるよりも、セキュリティの確保が重要です。

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古典的なF5アタックが脅威である理由

ノートパソコンのキーボード

F5アタックは古典的な攻撃にも関わらず、防ぐのが難しい性質を持っています。また専門知識を持たなくても手軽に行える点から、誰でも実行できるのも特徴です。シンプルなF5アタックが脅威である理由を、具体的に説明していきましょう。

大規模な攻撃は性質上防ぐことが難しい

DDoS攻撃のF5アタックは、サーバーが処理できないほど大量の通信を送る性質上、対策が難しいのが特徴です。

国もIPアドレスもバラバラな場所から一度に何万回もアクセスがあれば、相手を特定しにくくアクセス遮断も間に合わないでしょう。攻撃元が普通のユーザーと見わけにくいのも厄介です。

サーバーの防衛に成功してもインターネット回線が詰まれば、サイトは被害を受けます。

簡単ゆえに多くの人が参加することも

基本的なF5アタックはF5キーを押すだけの攻撃なので、専門知識のない多くの人が参加できるのも特徴です。

普通のネットユーザーが犯罪と思わず、特定のWebサイトに反感を抱いて攻撃する場合もあります。

単独の攻撃では大した被害にならなくても、掲示板で協力者を募り何万人もの規模で攻撃を仕掛ければ、単純なF5アタックでも脅威になるのです。

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F5アタックの対策は?

サイバーセキュリティ

F5アタックの面倒さは、普通のユーザーアクセスと悪意あるアクセスの見分けがつきにくい点です。F5アタックを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?対策として連続アクセスの遮断や、WAFの導入についてお伝えします。

特定IPからの連続アクセスの遮断

F5アタックへの基本的な対策は、特定IPから送られる連続的なリロード要求の遮断です。IP制限は連続アクセスツールを利用した、DoS攻撃に対しても効果があります。

連続的にリロード要求したIPを記録しブロックリストに登録すれば、二次被害の防止に役に立ちます。

IP制限をする際は再読み込みする普通のユーザーまで遮断しないように、注意しましょう。

WAFの導入

F5アタックにはWAF(ワフ)の導入も有効です。WAFはWebアプリケーションレベルの、サイバー攻撃に特化したファイアウォールです。

たとえばネットショップ用のWebサイトでは、外部からの入力情報を受け付けたり、リクエストに応えて必要な情報を提示したりします。

WAFは情報の出入りを利用するタイプの攻撃から、サーバーを守ります。クラウドタイプのWAFは導入、運用も手軽なのでおすすめです。

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脅威性が高いDoS攻撃から守ろう

サイバーセキュリティ

F5アタックは単純な仕組みの割に、防ぐのが難しいサイバー攻撃です。もし被害を受ければ金銭面の損失や、信用の低下といった痛手は避けられないでしょう。F5アタックに有効なファイアウォールの導入など、前もって十分な対策を立てる必要があります。

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