IaaS(Infrastructure as a Service)とはサーバーやストレージなどのハードウェアを、クラウド上で必要な分だけ利用できるサービスです。有料版を活用するのが一般的ですが、無料枠を設定しているサービスもあります。無料で使えるおすすめのIaaSを紹介します。
最終更新日: 2023年10月31日
無料のおすすめIaaS5選
無料のIaaSにはサーバーやネットワークだけでなく、データベースなどのミドルウェアを提供するサービスがあります。無料で使える、おすすめのIaaSを紹介します。
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「Amazon Web Services」品質の高いIaaS
- 実績豊富で信頼性が高い
- 無料でも使える機能が充実
- 広い用途で利用可能
大企業でよく採用されているAmazon Web Services(AWS)には無料枠があり、品質の高い機能を無期限で利用できます。
無料枠では25GBまでのデータベースを使えたり、最大10個のアプリケーションやクラウドリソースを監視したりできます。
10GBの大容量ストレージもあるため、テキストや画像などのコンテンツも十分に保存できるでしょう。毎月6万2,000通までのメールサービスも付帯しています。検証用途ではもちろん、小規模であれば商用目的でも利用できるでしょう。
「Microsoft Azure」Microsoft製品が使える
- AWSに劣らない高いクオリティ
- さまざまなWindows製品が利用できる
- Windowsサーバー構築におすすめ
Microsoft AzureはMicrosoftが提供するIaaSです。同社の製品であるWindows Serverや、Officeソフトを利用できるのが魅力といえます。
無期限かつ無料で利用できる機能は55個もあり、高い品質を提供してくれます。例えば開発者向けの「SQL Server 2019 Developer Edition」という機能では、検証環境でアプリケーションの構築やテスト・デモなどの実施が可能です。
「Oracle Cloud」データベースに強み
- 大容量のストレージ機能
- データベースを無料構築可能
- 検証や商用どちらでも対応
Oracle Cloudは有名なデータベース製品を販売している、オラクル社が提供するサービスです。
無料で利用できるデータベースのストレージは合計20GBあり、1カ月の読み取り・書き込み可能回数は1億3,300万までになっています。1カ月あたり3,000通のメール送信も可能です。
アクセス頻度が低いデータは、10GBのアーカイブ・ストレージに保存できます。動画などの大容量コンテンツを保存しなければ、商用目的でも十分に利用できるでしょう。
「Google Cloud」AI機能が使える
- ラベルや顔検出できるAI機能あり
- ロギングやモニタリングが可能
- 機能が多く、幅広い用途で利用できる
AI機能が充実したIaaSの1つに、Google Cloudがあります。利用できるのは、音声文字変換機能や顔検出機能などさまざまです。
他には高性能な仮想マシンや、5GBまで使えるストレージなどがあります。
運用に便利な、ログを取得したりモニタリングしたりする機能も充実しています。
「IBM Cloud」40種類もの機能が無料
- 毎月25GBものストレージが利用可能
- 音声の文字起こしなどAI機能搭載
- 得意なAI分析で業務を効率化
IBM Cloudは大手IT企業のIBMが提供しているIaaSです。Google Cloudと同様に、AI機能が充実しているという特徴を持っています。音声を文字に起こす機能や、AIによる分析機能など、業務を自動化・効率化できるサービスを備えています。
AI機能だけでなく、基本的な機能も性能が高いサービスです。毎月25GBものストレージも使用できるため、ストレージ容量を重視する企業に適しています。
IaaSの選定ポイント
IaaSを選ぶ際は、今後の運用を見据えた観点も重要です。IaaSの選定ポイントを紹介します。
有料版へスムーズに移行しやすいか
業務をクラウドサービスで運用していると、運用次第では一部の機能をオンプレミスに戻すことがあります。
オンプレミスとクラウドの融合をハイブリッドクラウドといいますが、IaaSを選定する際はハイブリッドクラウドで利用できるか、柔軟性を確認した方がよいでしょう。
運用を続けていると、ストレージの容量や仮想マシンのメモリ・CPUでは対応できなくなることがあります。有償版に素早く移行できるなど、柔軟にスケールアップできることも大切です。
サービスを選定する際は、事前にこれらの柔軟性を確認しておきましょう。
サポート体制は手厚いか
サービスの無料枠は、意外に多くの機能を利用できます。それらをフルに使いこなすためには、機能をよく理解することが大切です。
無料サービスは基本的にサポート内容は充実していません。メールでの問い合わせなど、すぐに解決できないサービスしか利用できない場合が多くなるでしょう。
複数のサービスを比較して機能にほとんど差異がない場合、サポート体制の手厚さで選ぶとよいでしょう。有償サービスと同様に、電話やチャットで対応してもらえるのであれば、IaaSを導入しやすくなります。
便利な無料IaaSを有効活用しよう
無料のIaaSは、パラメーターに上限があるものの、高性能な機能が提供されています。特に大手企業が提供する無料IaaSでは、大容量のストレージやデータベース、AI機能も使用できるのが特徴です。
無料IaaSは有償版と比べても引けを取らない品質を提供してくれます。それぞれサービスの特徴をとらえ、自社に適したものを選びましょう。
IaaSを選ぶ際は、今後の運用も考えて選定すると失敗が少なくなります。例えばスケールアップしやすい柔軟性や、ハイブリッドクラウドに対応しているかなどです。手厚いサポート体制も重要になります。
無料でも便利なIaaSを活用し、業務を効率化しましょう。
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