ビジネスのあらゆるシーンで起用されているPR動画や映像コンテンツ。動画・映像制作を外注する際に費用の相場感を先に知っておけば、制作会社から算出される見積額が適正かどうかも判断しやすいでしょう。
最終更新日: 2024年06月28日
この記事では動画・映像制作の外注を検討している広報担当者向けに用途別・尺別の動画制作費用の相場を紹介します。
用途別動画制作・映像制作の費用相場
会社・事業・学校の紹介動画：10～200万円
会社や事業、学校のプロモーションに動画を採用する場合、静止画のみの1、2分のスライドショーであれば10万円と低価格から依頼できます。素材が社内にあり編集作業のみ外注する場合はフリーランスのプロに頼むのもひとつの手です。
3分以上の尺が必要な場合はカメラの台数に応じて費用がかかります。1カメラ30万円～、2カメラ80万円～を目安に試算しておきましょう。アニメーションやVR動画など特殊な演出を求める場合はさらに100万円程度がかかります。
商品・サービス・アプリなどのPR動画・広告動画：30～100万円
商品やサービス、アプリのPR動画・広告動画には実写と2Dアニメがあります。2Dアニメは撮影が不要で費用を抑えられたり、商品やサービス、アプリの訴求内容に合わせてさまざまな表現ができたりと商材を問わずに作成できる点が特徴的です。
アニメーションの質によって、10万～200万円以上と料金が変動しており、高いクオリティを求めれば求めるほど高額な支払いが必要になります。実写は撮影のロケーションや起用するキャストによって大きく料金が異なります。
採用で使用する動画：10～200万円
従業員のインタビュー動画は2分程度の尺であれば10万円前後で依頼できます。インタビュー動画に社内風景の撮影が加わると30万～80万円は必要です。
1日密着取材など尺が長めの動画制作を希望している場合は100～200万円かかります。
研修動画（新卒研修／マニュアル動画／ストーリー動画）：30～80万円
研修動画にはさまざまな種類があり視聴者や利用シーンによって適した動画が異なります。研修の手間を抑えるために新入社員向け研修やコンプライアンス研修の動画を作成する例も多く5万～30万円程度はかかります。
ストーリー性のあるドラマ仕立ての動画を希望している場合は100万～200万円程度は想定しておいたほうがよいでしょう。
従業員向けの動画制作を代行している企業は研修効率化のためのeラーニングシステムを提供する場合もあります。用途に応じて各社の見積り結果を比較してみるとよいでしょう。
YouTube用動画：5～20万円
近年自社のプロモーションの一貫でYouTubeチャンネルを開設する企業が増えています。どこまで依頼するかによって大きく費用が異なります。
YouTubeの場合撮影よりも編集作業に工数がかかるため、必要な素材を自社で用意したうえでプロに依頼したほうがクオリティの高い動画ができあがります。
5～10分の尺で用途により5万～300万円の制作費用がかかります。
VR動画：20～550万円
VR動画はVR動画制作用の専門ソフトなどの機材、操作スキルが必要です。ほかの種類の動画と同様動画の尺、演出の有無によって見積額が異なります。
数十秒から2分程度の尺であれば20万円前後から依頼できます。動画制作費のほかにロケ代や交通費等も必要です。
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動画の長さ(尺)別動画制作・映像制作の費用相場表
| 15秒～30秒の動画 | 1分～3分の動画 | 3分～5分の動画 | |
| スライドショー | 1万～5万 | 1万～5万 | 10万～20万 |
| テロップや演出付き動画 | 5万～10万 | 5万～80万 | 10万～100万 |
| 複数台のカメラを使った撮影動画 | 15万～50万 | 20万～100万 | 20万～150万 |
動画制作の費用を抑えるコツ
自社でキャスティング・企画をおこなう
動画制作に実写動画を希望した場合はプロのキャストを起用するためのギャランティや、移動時の交通費が必要です。撮影場所が遠方で撮影が数日に及ぶ場合は宿泊費も必要です。
数十万近くの予算をかければ動画制作と同時に企画や動画の構成作成、BGＭやナレーションの付与などを総合的に依頼できます。
社内でどのような動画を制作するのか企画・構成の段階から考え、キャスティングまでおこなえればその分の費用を抑えられるでしょう。
複数の制作会社へ見積り依頼し予算に合った制作会社を選定する
制作会社によって提示する見積額が異なるため複数の制作会社で見積りをとり、最終的に依頼する会社を決めましょう。最終的な制作物が自社のイメージ通りとなるかは企業のHPで公開されている制作実績をまずは確認しておきましょう。
担当者と直接連絡をとり要望や意図を思い通りに伝えられるか事前の確認が必須です。
一部の作業は内製化し撮影・編集のみ制作会社に依頼する(用意できる素材を提供する)
動画制作を依頼する際は撮影や編集に必要な素材をなるべく社内で用意するようにしましょう。担当者に完成イメージが伝わりやすく、スムーズなコミュニケーションにつながります。また制作期間も短縮できます。
フリーランスまたは中小規模の制作会社に依頼する
動画制作のうちの一部の定型作業はフリーランスまたは中小規模の制作会社へ依頼するのもひとつの手です。フリーランスは制作会社と比べるとあまり費用がかかりません。
ただし納品される作品のクオリティは保証されないため自己責任で依頼してください。
依頼する動画の尺を短くする
動画制作は尺を長く取ればとるほど高額な費用が必要です。依頼する動画の尺を1分短縮するだけで数万円の制作費用を節約できるケースもあるでしょう。
制作会社によって質にこだわりがあるケースと安さを売りにしているケースがあるため、自社の目的に応じて最適な企業を選定しましょう。
動画・映像制作会社の選び方
制作実績から自社がイメージしている動画を依頼できるかを確認する
制作会社を選ぶ際は制作会社のHPで公開されている過去の制作物を確認するとよいでしょう。企画や構成作成のサポートから依頼する場合は担当者との意思疎通の取りやすさなども最終的な制作物のクオリティに関係します。
動画マーケティングに関する知識があるかを確認する
動画制作会社がマーケティングを含めたサポートを提供する場合もあります。動画によるプロモーションの効果測定や改善を目的としているときは動画マーケティングにも強みのある制作会社を選定しましょう。
制作会社が撮影スタジオを有しているかを確認する
撮影が必要な制作では撮影スタジオを抑えるのに時間や費用が必要です。撮影スタジオがある制作会社であれば制作時間を短縮でき費用も抑えられます。
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