カメムシの対策はいつするべき?
カメムシは4~6月頃の産卵時期から活動をはじめ、9~11月に越冬場所を探して家に侵入しやすくなります。そのため春から秋にかけて重点的にカメムシ対策をするとよいでしょう。
どこにカメムシ対策すべき?
カメムシ対策する場所は、侵入経路となるベランダ、窓、網戸、玄関、換気口、換気扇などの隙間にするとよいでしょう。各場所の対策方法や対策グッズは記事内で紹介します。
カメムシは4~6月頃の産卵時期から活動をはじめ、9~11月に越冬場所を探して家に侵入しやすくなります。そのため春から秋にかけて重点的にカメムシ対策をするとよいでしょう。
カメムシ対策する場所は、侵入経路となるベランダ、窓、網戸、玄関、換気口、換気扇などの隙間にするとよいでしょう。各場所の対策方法や対策グッズは記事内で紹介します。
カメムシが家の中に入ってくる原因を知ることで、効果的な対策につなげましょう。「いつ」「どこから」「なぜ」カメムシが侵入するかを紹介します。
カメムシは春と秋に発生します。
春の4~6月ごろは交尾と産卵のために活動し、卵は1〜2週間程度で孵化。7月には成虫となって活動しています。
この時期は成虫の侵入にも気をつけつつ、卵が家屋内で孵化しないように対策しましょう。洗濯物、網戸、窓などに忌避スプレーをまいておくなど、カメムシが寄り付きにくい環境を作り、卵を産ませない作戦がオススメです。
そして秋9~11月ごろ、寒くなってくると越冬場所を探して住宅街に飛来するのです。
この時期は忌避スプレーなどの使用ももちろん大切ですが、隙間対策をして越冬場所として家屋内に浸入されないように対策しましょう。隙間テープを使って侵入口をふさいだり、換気扇や換気口に防虫ネットを貼ったりするのがオススメです。
カメムシの侵入経路となる可能性があるのは以下のような場所です。
おもにこのような侵入経路が考えられます。
網戸・窓サッシ・玄関などの隙間対策なら、隙間テープやモヘアシール(毛)を設置するという方法がよいでしょう。
換気口や換気扇などの隙間対策は、防虫フィルターがオススメ。あわせて周辺に忌避スプレーをかけておくと効果が上がります。
ドレンホースには専用の「防虫キャップ」を使用しましょう。防虫機能と合わせてエアコン稼働時に「ポコポコ」と鳴る音を消してくれる便利な製品もあります。
またカメムシは白色を好み、暖かいところに集まる習性をもっているので、洗濯物にくっつくことがあります。卵を産み付けられることもあるので、そのまま家に入れないように、洗濯物をチェックしておきましょう。室内干しも有効です。
カメムシが寄り付きやすいのは以下のような場所です。カメムシが家にやってくるということは、どれかの条件が当てはまっていると考えられます。
カメムシはおもに草や茎、果実などをエサとしています。そのため田んぼや畑の近くにある家、植木鉢や家庭菜園のあるベランダなどにはカメムシが寄り付きやすくなるでしょう。
また日当たりのいい場所が好きなので、南向きの壁や窓はカメムシが好む場所です。
ほかの虫と同じように「走光性」という性質もあるので、夜に光っている家の明かりや街灯にも寄りついてしまいます。
カメムシ被害を減らすには、家への侵入や、寄りつかないように対処するのが最も効果的です。
カメムシから洗濯物や植物を守ったり、侵入経路をなくしたりする方法を解説します。
カメムシはミントやハッカ油などのスッキリとした香りが苦手です。ドア周りやベランダでミントを栽培したり、ハッカ油を散布したりすることで、カメムシを寄せ付けない効果があります。
ちなみに「ハッカ」はミントの和名で、「ミント」を精油したものがハッカ油です。
ハッカ油は基本的に薄めて使うので、スプレーするなら無水エタノールと水を加えます。比率は以下の通りです。
ちなみにハッカ油は、ゴキブリをはじめとする多くの虫が苦手としています。また虫よけだけでなく消臭スプレーとして使ったり、バスオイルとして使ったりもできる優れものです。
虫こないアースの網戸・窓ガラス用は、ワイドミストなので広い面に吹きかけやすいのが特徴。忌避効果だけでなく殺虫効果もあります。
窓周辺や網戸に吹きかければ、虫除け効果は約2か月持続して、撥水成分が含まれているので雨にも強いという優れものです。
カメムシ以外にもヨコバイ、ブユ、アブ、ガ、ユスリカなど幅広い虫を寄せ付けません。そのため春や秋など虫が寄り付きやすい季節にはオススメです。
すぐれた防虫剤を数多く製造・販売しているフマキラーの「カメムシバリア」。網戸や窓ガラス、玄関灯など、カメムシが寄り付きやすい場所に噴霧することで、約3か月間ものあいだカメムシが侵入するのを予防できます。
フマキラーの製品のなかでも、園芸用の「カダン」シリーズとして販売されている製品です。庭木に直接かけることはできませんが、噴霧が舞い散った程度であれば問題ありません。
家庭化学工業の「カメムシいやよ〜」は、カメムシ専用の忌避剤です。
カメムシの出没場所に吊り下げるだけで、約2カ月間にわたって忌避効果を発揮します。効果範囲は直径約1mなので、物干し竿に吊り下げる際は1m間隔が目安です。
カメムシはほんの数mm程度の隙間から室内に侵入するので、侵入経路をなくしましょう。
注意したいのはドアや窓・網戸の隙間、エアコンの配管パイプ穴の隙間などです。
モヘアとは「毛」のことで、網戸やドアの隙間を埋めるために使うのがモヘアシールです。画像のモヘアシールは2mの長さまで使用できて約400円なのでコスパに優れています。
また網戸は右側に寄せ切った状態が正しい位置です。左側に寄せるとモヘアが機能しなくなり、隙間ができるので注意してください。
玄関に使用するのであれば、モヘアシールでも問題ありませんが、防音性能も高まるこちらの波型テープがオススメ。
隙間がなくなるのでカメムシなどの害虫が侵入しにくくなるほか、ドアを閉めたときの「バタン」という音を軽減してくれます。
また対候性に優れ、雨風にも強くへたりにくいので、玄関の隙間対策にオススメです。
こちらの換気口フィルターは防虫用のペルメトリンという成分が配合されていて、カメムシの侵入予防にも効果的です。
屋内外兼用なので使いやすく、ホコリやPM2.5を侵入させない対策にも使うことができます。フィルターの効果は約90日間持続するので、虫が出やすい1シーズンに1回貼るだけで便利です。
また調理中に換気扇が吸い込む油もキャッチしてくれるので、お手入れの手間を削減できるのもメリットです。
エアコンのドレンホースは、室外機周辺にのびている排水管のことです。冷房または除湿を使用しているときに発生した水を排水していますが、その中を通って虫が入りこむことがあります。
ドレンホースには防虫キャップを付けるのがオススメです。とくに画像の「おとめちゃん」という製品は、防虫効果だけでなく、エアコン稼働時に「ポコポコ」となるうるさい音の改善にも役立ちます。
エアコンのドレンホースなどを室外に出している配管穴は、「パテ」で埋められています。パテは粘土状ですが時間が経つと固まり、隙間をふさぐ役割です。
しかしエアコン設置から時間がたったり、設置不良があったりすると、パテが隙間をふさぎきれずに、そこからカメムシが侵入してくる可能性があります。
そういった場合はエアコン用のパテをもう1回埋めなおし、隙間を無くして対策しましょう。
ただし賃貸の場合、勝手にパテを剥がしたり埋めたりすると、退去時に原状回復が求められる可能性があるので注意してください。まずは管理会社に連絡しましょう。
カメムシは草食性の種が多いので、自家栽培の野菜や観葉植物を荒らすケースもあります。
とくに好んで食べる以下のような植物を栽培しているなら、農薬を使用して駆除するのがおすすめです。
マメ類や背の低い植物などは、防虫ネットを張るのが効果的です。
また防虫ネットにハッカ油スプレーや木酢液を散布すれば、より高い防虫効果を発揮します。どちらも天然由来成分なので、植物にかかっても問題ありません。
また広範囲にカメムシが発生したときは、「ベニカ水溶液」という農薬を散布するのが効果的とされています。ただし成熟したマメ類だと相性が悪く、枯れてしまう恐れがあるので注意してください。
ちなみに落ち葉や雑草は生育の温床になり、冬場は越冬に利用されます。近隣の落ち葉を除去したり、除草したり徹底するとカメムシ被害を減らせる可能性があります。
いくらカメムシを寄せ付けないように対策を講じても、洗濯物に付着したり室内に侵入したりするケースもあります。
ここではもしカメムシが現れたらどうやって駆除するのが効果的か、具体的な対策方法を解説します。
ちなみに、対処後のカメムシは「燃えるゴミに捨てる」もしくは「庭の土に埋める」などで処理しましょう。
一瞬でカメムシを駆除するなら、即効性の高い殺虫剤を使うのが効果的です。臭いを発する前に活動を停止させれば、廃棄も簡単にできます。
シラフルオフェンやフェノトリンを含んだ殺虫剤は、カメムシの神経細胞を破壊して活動を停止させます。昆虫には効果大ですが、人間を含む哺乳類や鳥・魚には大きな影響を与えません。
カメムシが大量に発生しているのであれば、殺虫スプレーで一網打尽にしてしまいましょう。
殺虫スプレーによってはカメムシ専用もありますが、その他の不快な虫に効く商品もあるため、家の状況に合わせて選べばOKです。
大量発生しているなら「バルサン」のような「くん煙タイプ」の殺虫剤も検討しましょう。
「殺虫スプレーを洗濯物に噴射するのはちょっと…」と思う人もいるかもしれません。殺虫スプレーに抵抗がある場合は、冷凍殺虫スプレーを使いましょう。
カメムシは急激な温度変化に弱いので、急激な冷気を発生させる「冷凍スプレー」を直接吹きかければ活動を停止します。殺虫成分を含まないので、子供部屋やキッチンなどの場所でも安心です。
アースジェット(アース製薬)の「凍らすジェット 冷凍殺虫」は、マイナス85℃(降下温度)で瞬間冷凍殺虫ができる凍結スプレーです。
殺虫成分や溶剤を使用していないので、衣類や食品の周りでも安心して使える上、使用後のベタつきもありません。
ただし、植物に対しては注意が必要です。冷却スプレーを植物に噴射してしまうと、植物がダメージを受けてしまいます。
また肌に吹きかけてしまうと凍傷になる恐れもあるため、殺虫スプレーとおなじく扱いには注意しましょう。
手元に殺虫スプレーや冷却スプレーがないときは、ガムテープや養生テープを使いましょう。
これらの粘着テープにカメムシを貼り付ければ、素手で触ることなく駆除できます。
カメムシのうえから強く押すと悪臭を発するので、そっと貼り付けて厚紙などでくるみ、ビニール袋に入れて廃棄します。
ここでのポイントは、できる限りスピーディーに作業することです。ゆっくりしていると、カメムシが悪臭を放つおそれがあります。
あらかじめ丸めるための厚紙、それを閉じ込めるビニール袋を用意しておき、素早く対処しましょう。
カメムシが室内に侵入してしまったら、ペットボトルの罠で対処することもできます。
上記のような手順で、簡単に「ありじごく」のような罠を作ることができます。
カメムシ対処にあたって、心に余裕のある方はお試しください。
【注意】
罠で使用したペットボトルを捨てる時には、カメムシを「燃えるゴミに捨てる」もしくは「庭などの土に埋める」といった処理をしたあとで、自治体のルールに従って分別のうえ捨てましょう!
掃除機で吸うとカメムシに接近する必要もなく、手軽に駆除できると思うかもしれません。
しかし吸い込んだ後に分泌液を発し、掃除機の中から悪臭が拡散します。
ほうきで払うと、悪臭を放ちながらカメムシを移動させることになるので、これもおすすめできる方法ではありません。
また言わずもがな、カメムシを叩いて潰すのもやめておきましょう。
叩くのに使ったモノや、つぶした床・壁に悪臭がつくので、嫌なにおいが残り続けてしまいます。
カメムシは、カメムシ目カメムシ亜目に属する昆虫の総称です。
5角形で亀の甲羅に似ていることから「カメムシ」と呼ばれ、強烈な悪臭を放つことから、地域によっては「クサムシ」や「クサンボ」といった俗称も。
ほかにも「ヘコキムシ」「ヨメサンムシ」「ブイブイ」といった方言で呼ばれることもあります。
実は日本だけでも1,300種類、世界中では25,000種類ものカメムシがいて、甲羅のような形以外にも「マルカメムシ」という丸いタイプ存在するのです。
発生時期 | およそ3月~11月 |
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おもな被害 |
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代表的な種類 |
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好む場所 |
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産卵時期 | およそ5~8月 |
まずはカメムシの生態や特徴を知り、想定される被害や対策を検討しましょう。
カメムシの悪臭の正体は、「ヘキサナール」や「トランス-2-ヘキセナール」と呼ばれる分泌液です。
カメムシは天敵から身を守るために、なにか刺激をうけたり危険を察知したりすると、腹部にある「臭腺」からこれらの分泌液を出します。
まあた仲間に対して危険を知らせる「警報フェロモン」の役割を果たすことも。
実はこの分泌液の悪臭は、カメムシにとっても有害です。密閉されたビンなどの中に閉じ込めて刺激を与えると、カメムシ自身の悪臭で死んでしまうのです。
ちなみにこの分泌液には、毒性があります。もし分泌液に触れた手で目をこすると、目が炎症を起こしてしまう可能性が……。
また素足で踏んでしまったり服の中に入ったりしたとき、皮膚が炎症を起こすおそれがあるため注意しましょう。
カメムシの強烈な悪臭は、手や服につくと水洗い程度では落ちず、2〜3日は臭いが残ってしまいます。
気候によっては国が注意喚起するほど大量発生し、壁や街灯がカメムシに覆われることも珍しくありません。
また暖かい場所を好むため、わずかなすき間からでも室内に侵入し、そのまま越冬しようとする傾向があります。
カメムシは果物や野菜を好み、ストローのような口で汁を吸います。カメムシに食べられた農作物や観葉植物が変形したり、穴が開いたりしてダメになってしまうケースも珍しくありません。
また葉っぱの裏を見ると、びっしり産卵されていることも……。
せっかく大事に育てた家庭菜園や観葉植物がダメージを受けないためにも、侵入を防ぐ予防対策、カメムシが現れたときの駆除を徹底しましょう!
おもなカメムシの種類
カメムシの主な種類は「クサギカメムシ」や「マルカメムシ」、「アオクサカメムシ」などです。日本では1,300種類、世界中では25,000種類が確認されています。
クサギカメムシは1.5cmくらいの大きさで、茶色や黒褐色の個体が多いでしょう。体に入ったまだら模様も特徴です。室内に入り込んだり、洗濯物について悪臭を発したりと、見たことがある人も多いかもしれません。
マルカメムシは体長0.5cm程度と、クサギカメムシに比べて小ぶりです。その名のとおり丸みを帯びた形をしています。生息数が多く、空き地や河川敷など、さまざまな場所で見かけるカメムシです。もちろん家の中に侵入することもあります。
アオクサカメムシは緑色のカメムシです。悪臭を発するだけでなく、農作物に被害をもたらす害虫としても知られています。
カメムシ対策は、まず家に近寄らせないことが大切です。忌避剤や防虫剤を使って、カメムシが寄り付かない環境を維持しましょ
う。
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