米びつを開けたら虫がわいていた…という経験がある人もいるでしょう。虫がわかないようにするには、お米の管理方法を工夫することが大切です。
虫がわいたお米は食べても大丈夫?
お米につく虫に毒はないので、虫を取り除けば食べられます。水につけ、死んだ虫や食われて空洞になったお米が浮いてきたら取り除きましょう。ただし、ごくまれにアレルギーを起こす可能性もあります。心配であれば思い切って処分してしまうのも手です。
お米に虫がつかないようにするには?
一番カンタンなのは、お米を密閉容器に入れて冷蔵庫に保管することです。虫が繁殖できない低温の環境に置いておくのです。その他の防虫方法についても記事内で紹介しています。
お米にわく虫の種類
お米を研ごうと米びつを開けると、小さな黒っぽい虫や白っぽいイモムシを見かけることがあります。これらはどのような種類の虫なのでしょうか。お米にわかないよう対策するためにも、まずは虫の特徴を把握しましょう。
お米にわく主な虫はコクゾウムシ
黒っぽい小さな虫がお米についていたら、米くい虫とも呼ばれる「コクゾウムシ」です。2~3.5mmの小さな虫で、ゾウの鼻のような長い口があるのが特徴です。
25~30℃の環境では特に活発に活動し、長い口でお米に穴をあけ、中に産卵します。産卵から1カ月後には成虫へと成長します。
コクゾウムシには羽があるため、飛んできてお米の中に侵入することがあるでしょう。特に管理状態が悪いと、米びつなどに入り込み、卵を産み付け繁殖してしまうこともあります。
また無農薬栽培のお米の場合には、稲の時点で卵を産み付けられている可能性もあるので注意しましょう。
他にもいるお米にわく虫たち
1cmくらいで乳白色のイモムシがお米に混ざっていたら「ノシメマダラメイガ」の幼虫を疑いましょう。吐いた糸で穀物をつなぎ、巣を作ります。
刺すことや毒を持っていることはありませんが、放置すると小麦粉や菓子類にも被害が広がるかもしれません。体長1cmほどの小さなガが室内に飛んでいる場合、ノシメマダラメイガの成虫の可能性があります。
「コナナガシンクイ」の幼虫や成虫も、お米につく虫です。熱帯地方に多く分布していますが、日本でも一般的に生息していることが確認されています。
成虫は2~3mmの小さな甲虫で、暗褐色の細長い形が特徴です。お米以外にも小麦・トウモロコシ・豆類など、デンプン質を好むことが分かっています。
虫がわいたお米は食べられる?
見た目の悪さから、虫がわいたお米を捨てたことがある人もいるかもしれません。虫がわいたお米は、その後どのように対処すればよいのでしょうか?
きちんと虫を取り除いたら食べられる
お米につく虫には毒がありません。そのため虫を取り除けば食べることができます。ただし、小さな虫をひとつずつ取り除く作業は大変なものです。
コクゾウムシを取り除くには、できるだけ見やすいよう、白い紙の上で作業しましょう。ピンセットで地道に取り除いた後は、いつもと同じように炊けばOKです。
お米を水にしばらくつけて、虫を殺してから処理する方法もあります。死んだ虫が浮いてきたら水を流し、再び水につけて虫が浮いてくるのを待ちます。この作業を、虫が出てこなくなるまで続けましょう。
また虫に食べられたお米は、中が空洞で水に浮くため、浮いているお米も取り除きます。
ただしアレルギーを起こす可能性も
虫がわいたお米を食べても人体に害が出ることはほとんどないといわれていますが、人によってはアレルギーを起こす可能性があります。また成虫は選り分けられても、卵は見えにくく、食べてしまうことも考えられます。
そのため、アレルギーが心配な場合には食べない方がよいでしょう。
虫がわかないようにするお米の管理方法
お米に虫がわく原因は、管理方法の悪さといわれています。正しい方法で保管することで、虫がわくのを予防できます。
閉度の高い容器に入れて冷蔵庫で保管
管理方法としてまず挙げられるのは、密閉容器に入れて「冷蔵庫」で保管する方法です。スリムな密閉米びつやペットボトルに入れれば、ドアポケットへ収納でき、省スペースで保管できます。
常温保存のほうが虫がわきやすいのは、20℃以上の温かい場所だと、虫が活発に活動しやすいためです。
一方、冷蔵庫内は常に低温に保たれています。虫は低温では孵化できないため、たとえ見えない卵が付着していたとしても、冷蔵庫で保存すればお米の中で虫が新たに増えることはないでしょう。
米びつに乾燥唐辛子を入れる
昔から行われているのが「乾燥唐辛子」を米びつに入れる対策です。唐辛子には虫が苦手な成分が含まれているため、米びつに入れると虫が近寄りにくくなります。
お米10kgに対し乾燥唐辛子5~6本が目安です。お米の中に混ぜる必要はなく、お米の上に置く・ふたに貼り付ける・お茶パックに入れるなどの方法で、虫よけ効果を期待できます。
乾燥唐辛子成分の入った防虫剤もあります。
常温の場合は米びつの防虫剤を使う
冷蔵庫での保管が難しい場合には、乾燥唐辛子のほかに、米びつ用の「防虫剤」も役立ちます。密閉容器にお米と防虫剤を入れればOKです。
お米の上に置く・中に刺す・つるすといった、いろいろな設置タイプのものが出ているので、使いやすいものを選びましょう。食品に利用するため、天然成分を使用して安全に使えるものを選ぶことも大切です。
また、明るく風通しのよい場所に置くようにしましょう。コクゾウムシは高温多湿で薄暗い環境を好むため、置き場所の工夫次第で虫が寄り付きにくくなります。
きちんと虫対策をしてお米を管理しよう
お米の管理が不十分だと、中でコクゾウムシやノシメマダラメイガの幼虫が発生するかもしれません。虫がわいたお米は、虫を取り除けば食べることができますが、アレルギーの心配がある人は避けた方が無難でしょう。
また虫対策として、保管の仕方を工夫することも大切です。密閉容器へ入れ冷蔵庫保存することや、乾燥唐辛子による虫よけ、専用の防虫剤の使用が役立ちます。
正しく管理することで、米びつ内での虫の発生を抑えしょう。
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