気付くと家の中で小さな虫が大量発生している場合があります。見た目もよいものではなく、不衛生で不快感もあるでしょう。そんな小さな虫が発生する原因や、駆除・予防する方法などを紹介します。よく家に発生する虫の種類も解説していきます。
室内に発生する小さい虫の主な種類
室内に発生し得る小さな虫は、時期によって大量発生する場合があります。家の中でよく見かけやすい、小さな虫の種類を紹介します。
羽が生えた黒い虫「クロバネキノコバエ」
クロバネキノコバエは、黒っぽい体に透明な羽を付けた虫です。コバエの仲間であり、体長は約1〜2mmほどで体が小さいため、網戸の目はすり抜けられます。
尾がとがっているのが特徴で、梅雨時期か秋かけて大量発生しやすいでしょう。湿気を好み、気温30℃ほどで湿度70%ほどが1番活発に動きます。
幼虫のえさが腐敗植物のため、植木鉢やプランター付近でよく見かけます。その名のとおりキノコから発生する場合もある虫です。
茶色の固い虫「シバンムシ」
家ので茶色い小さな虫を見かけたら、それはシバンムシ(死番虫)かもしれません。体長は2〜3mm程度で、背中がだ円形で丸みを帯びています。
乾燥した食品を好み、ペットフードや干ししいたけなどに付いていることが多いでしょう。食品以外にも畳や木材なども食べてしまいます。
家に発生しやすいシバンムシは、主に2種類存在します。タバコシバンムシと、ジンサンシバンムシです。見た目はあまり変わりませんが、後者の方が少し大きく細めです。
シバンムシアリガタバチと呼ばれる寄生虫が付いていることがあり、これは人を刺す場合があるので注意しましょう。
ダニに間違われる「チャタテムシ」
チャタテムシは湿気を好み、梅雨時期によく発生しやすい虫です。カビを食べるので通気性の悪い押し入れや納戸などでよく見かけるでしょう。移動する際は畳や障子をはう場合もあります。
体長は約1mmと小さく、体は薄い黄褐色です。ダニは肉眼では見えませんが、姿はダニによく似ています。そのような虫を見かけたらチャタテムシの可能性が高いでしょう。
チャタテムシはそのまま放置しておくと、本や壁紙、乾麺やマカロニなど家中のものを食べてしまいます。
発生する理由
小さな虫の群集は、見た目や衛生的にもよいものではありません。これらの虫が発生してしまう原因を紹介します。
えさになる生ゴミなどから繁殖
生ゴミ捨て場や、台所の三角コーナーは虫にとっては快適な環境といえます。虫にとってはゴミや微生物などがえさになり、湿度もあるため住み着くのにちょうどよいのです。
また生ゴミから発する腐敗臭につられて、虫が集まるのもひとつの原因です。生ゴミを長時間放置しておくと、いつの間にかコバエが飛び回っていることがあります。
洗濯機置き場や風呂場など、虫のえさとなる髪の毛やほこり、カビが発生しやすい場所にも虫は集まります。洗剤カスでもえさとすることがあるので、日頃からこまめな掃除を心掛けることが大切です。
窓などの開口部や隙間から侵入
小さな虫は最初から家の中にいるのではなく、外からやってくる場合がほとんどです。
建て付けが甘い窓や古い窓は、わずかな隙間が生じやすく、そこから小さな虫が侵入してくるのです。たとえ網戸状態にしている場合でも、網戸の目より小さな虫は隙間から簡単に入ってこられます。
玄関口に郵便受けを設けているドアは、新聞などが挟まれるとできてしまう隙間も侵入経路となりやすいのです。
家にこれらの隙間がないか確認し、気になる場所があれば対策するとよいでしょう。
小さい虫を駆除するコツ
小さな虫はほとんどの場合、大量発生しやすいため1匹ずつ駆除していては効率が悪いといえます。そのような小さな虫を駆除するコツを紹介します。
成虫だけでなく卵も駆除する
小さな虫は成虫だけでなく、卵も死滅させることがポイントです。目に見える虫だけ駆除しても、小さな卵が産み付けられていればすぐにまた増えてしまうでしょう。
小さな虫が1度に産む卵の数は多い傾向があり、卵対策をしなければ根本的な駆除が難しいのです。
すぐにできる方法として、熱湯をかけ方法があります。小さな虫は水回りに発生しやすいため、排水口や浴槽の下によく卵を産み付けます。そこに熱湯をかけると卵も死滅するでしょう。
リビングなど熱湯が使えない場所では、掃除機で吸い取るのが有効です。成虫だけでなく、卵も駆除できます。また吸い取った後は、ゴミを素早く処分することが大切です。
殺虫剤は使用方法に注意
小さな虫は数が多いため、1匹ずつ駆除するのではなく殺虫剤でまとめて駆除するのが効果的です。スプレータイプを使用する際は、虫が吹き飛ばないよう遠くから噴射しましょう。
ただしキッチンやリビングなどの場所は、人が触ったり口に入れたりするものがあるため、殺虫剤の使用をおすすめできません。ハエ取りテープや毒餌タイプを使いましょう。
くん煙タイプは、窓や扉を閉めて使わないと効果が薄くなります。窓にわずかな隙間があれば、目張りして利用するとより効果的です。
場所別・発生を防ぐ方法
虫の被害を予防するためには、日頃から掃除などを心掛けるのが大切です。場所別に虫の発生を防ぐ方法を紹介します。
虫が発生しやすいキッチンは要注意
キッチンに食べかすやほこりが落ちてるだけで虫は寄ってきます。定期的にこまめな掃除が大切です。
掃除が終わった後は予防対策として、お酢と水を1対1で混ぜたスプレーを吹きかけるとよいでしょう。お酢には殺菌効果があり、微生物の繁殖を防いでくれて虫を寄せつけない効果が期待できます。
排水口の臭いが気になる場合は、熱湯をかけるとコバエの卵などは死滅します。塩素系漂白剤をスプレーして5分ほど放置し、水で洗い流しても効果的です。
湿気が多い洗面所や風呂場で繁殖を防ぐ
水気の多い洗面所は、掃除を怠るとチョウバエなどの虫が湧くことがあります。定期的に掃除して、汚れがたまらない衛生的な状態を保ちましょう。
また配管内部が汚れていると、洗面台だけ掃除しても虫が発生することがあります。排水口専用洗剤を使って定期的に掃除をして、虫がわかないようにするとよいでしょう。
また風呂場は石けんカスがたまりやすく、これも虫が発生しやすい環境です。排水口のゴミ受けはこまめに掃除し、石けんカス汚れはこびり付いて落としづらくなる前に対処しましょう。
玄関や窓からの侵入を防ぐ
小さな虫は窓にわずかな隙間があれば侵入できます。家の中で気になる箇所は、隙間テープで目張りをして隙間をなくしましょう。
また玄関の照明をLEDに変えるのも、有効な手段のひとつです。LEDは白熱電球よりも虫が集まってこない性質があります。
市販された虫の忌避剤を玄関や窓の周辺に置くのも効果的です。虫が嫌う臭いである、ハッカやペパーミントのオイルを染み込ませた布を置いてもよいでしょう。
さらに網戸に防虫スプレーを吹きかけておくと安心です。
小さい虫は大量発生前に対処することが大切
小さな虫はそのまま放置しておくと、大量発生してしまう可能性があります。ほとんどの虫が1度に多くの卵を産み付けるため、あっという間に虫が湧いてしまうでしょう。
虫が発生するほとんどの原因は、掃除を怠ることで不衛生な環境を作っているからです。こまめに掃除すれば、虫が寄り付くことも卵を産み付けられることもなくなるでしょう。
また掃除だけでなく外から侵入される隙間がないかも確認します。虫の侵入経路があれば、隙間テープで目張りするなどの対策が有効です。
衛生的な環境を維持し、害虫が発生しない快適な空間を目指しましょう。
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