ゲジゲジはムカデと似た長い脚を持つ虫です。攻撃してきたり菌を運んだりはしませんが、見た目に不快感を抱く人も多いでしょう。家の中に入れないようにする対策や、発生したときの駆除方法をお伝えします。
ゲジゲジはなぜ発生する?
ゲジゲジが家の中に入ってくるのは、エサとなるゴキブリやダニなどの害虫がいるからです。ゲジゲジが出ないようにするには、まずは害虫を駆除し、家をきれいに保って繁殖を防ぐことが大切です。
ゲジゲジは人間に害がある?
ゲジゲジは基本的に刺すこともなく、人間に危害を加えません。微弱な毒はありますが、人間や犬、猫には影響しないレベルです。
そもそもゲジゲジとは?
居間や風呂場に突然現れるゲジゲジ。まずは特徴や、ムカデやヤスデなど似ている虫との違いを学びましょう。
ゲジゲジの特徴
ゲジゲジはムカデ網のゲジ目に属する生き物の総称で、標準和名を「ゲジ(蚰蜒)」といいます。ゲジゲジは通称であり、正式名ではないため注意しましょう。
古くから日本全国に生息しており、その素早い動きから「験者(げんじゃ)」がなまってゲジと呼ばれるようになったなど、名前の由来は諸説あり定かではありません。
日本では主に「ゲジ」「オオゲジ」の2種類が分布しています。ゲジの体長は25mmほどですが、オオゲジは文字通り40~80mmと、ゲジの倍以上の大きさがあるのが特徴です。
北は北海道から、南は南西諸島までを生息地としており、暗くて湿った場所を好む虫です。夜行性のため、エサとなる昆虫を求めて屋内に入り込む場合もしばしばあります。
夜にシャワーを浴びようとしたらお風呂場の換気扇にゲジゲジが貼り付いていた、なんて経験をされた方もいるのではないでしょうか。
ムカデやヤスデとの差
細長い胴体と無数の長い脚を持つゲジゲジは、ムカデやヤスデに似た外見をしていますが、実際は全く異なる生物です。
例えば、ゲジゲジはムカデのような毒を持っておらず、人間を噛むこともありません。また、ヤスデよりも移動速度が早く、ゴキブリやクモなど家で見かけるような虫を好んで食べる特徴を持っています。
褐色に黄の縞模様が入った胴体は不気味に感じますが、実は人間に対しては無害な虫です。
ゲジゲジは益虫?
昆虫には、人間や家などに対して悪い影響を与える「害虫」と、有益に作用する「益虫」が存在します。
ゲジゲジは人間にとっても利益といえる特性を持っているため、益虫と呼ばれてもおかしくありません。
ではなぜゲジゲジが益虫なのか、その理由を詳しく紹介していきます。
ゴキブリを捕食してくれる
全部で30本もある長い脚が一斉に素早く動く様は非常に不気味ですが、人間に害を与えることは全くありません。
ゲジゲジはゴキブリやダニなどの害虫を好んで食べる昆虫なので、むしろ益虫として扱われています。
俊敏で身軽な動きも特徴で、家の中を隅々までパトロールし、捕食してくれるのです。
毒性や病原菌もほとんどない
ゲジゲジは、人間にとってほとんど無害な虫です。また、人間を噛むこともありませんので、手で捕えるような行為をしなければ、攻撃されることは滅多にありません。
ゴキブリやネズミのように病原菌を保有することもないため、家の中に発生していたとしても心配する必要はないでしょう。
ただし、赤ちゃんが口にしてしまったり、子どもの近くに寄せ付けなかったりする工夫は必要です。
侵入を防ぐ方法
無害なゲジゲジですが、無数の長い脚を不快に思う方も少なくないでしょう。
虫が苦手ともなれば、駆除するのも難しく、怯える日々を過ごすことになってしまいます。ここからは、侵入を防ぐ方法をチェックしていきましょう。
発生する原因を知る
ゲジゲジの侵入を防ぐためには、その原因を把握するのが何よりも重要です。どういったルートを通って侵入しているかを下調べしないと、対策の打ちようがないためです。
ゲジゲジの基本的な生息範囲は野外で、暗く湿った場所を好む傾向にあります。またエサとなる虫が集まるようなところを求めてゲジゲジは移動します。
そのため家全体の掃除をこまめに行い、倉庫やクローゼットなど湿気の溜まりやすい場所の定期的な換気をしましょう。
侵入経路となる場所を塞ぐ
ゲジゲジはその細長い胴体を活かして、僅かな隙間からでも家に侵入してきます。例えば、窓のサッシや通気口、排水口などが挙げられます。
特に、湿度の高いお風呂場の換気扇は、ゲジゲジにとっては格好の侵入ルートです。
お風呂やトイレなどでゲジゲジを発見する時が多い場合は、窓のサッシ・換気扇から侵入していることが多いと考えられます。そのため、目の細かい網を貼り付けるなどの対策をしましょう。
侵入防止剤を使う
ホームセンターやネット通販で販売されている「侵入防止剤」は、ムカデなどの害虫だけではなくゲジゲジにも有効な商品があります。
侵入経路にスプレーするだけで、ゲジゲジが家に入り込むのを無効・軽減できますので、最も有効的な手段のひとつといえるでしょう。
実際に侵入防止剤を購入する際は、利用方法と注意書きをしっかりと読むよう心がけるのも大切です。
侵入防止剤にも様々なタイプがあり、正しい使い方をしないと効果が発揮されないケースがあるためです。
アロマの香りも有効
ヒノキやミント、シナモンなどのアロマの香りはゲジゲジにとって苦手な匂いのため、侵入防止として効果的です。
趣味でアロマオイルを部屋に焚いている方は、侵入防止剤を利用する前に一度試してみてはいかがでしょうか。
窓のサッシや換気扇などの侵入経路に、アロマオイルを数滴の水で薄めたものを振りかけるだけで充分な効果を期待できます。
駆除する方法
対策を講じていても侵入を完璧に防ぐのは難しく、最悪の場合は家の中に入ってくるゲジゲジもいることでしょう。
ゲジゲジを駆除するための具体的な方法をご紹介していきます。
殺虫剤で駆除できる
市販されているスプレータイプの殺虫剤を使用するのが、オーソドックスで無難な駆除方法です。ムカデに効果のある殺虫剤なら、ゲジゲジにも有効的ですので常備しておきましょう。
また、凍らせて駆除できる冷却タイプの噴射剤も効果的です。スプレータイプをゲジゲジに吹きかけた場合、しばらくは暴れまわりますが、冷却タイプなら一瞬で動きを奪えます。
虫の駆除が不慣れな方は、冷却タイプが安全で確実に駆除できる方法といえるでしょう。
燻煙(くんえん)剤を使う
家の中に現れたゲジゲジを見失ってしまった方は燻煙剤が有効です。
一室全体に虫を駆除する効果のある煙を充満させることで、クローゼットや押入れなどに逃げ込んだゲジゲジを一網打尽にできます。
燻煙剤の種類によっては、散布から数週間の防虫効果がありますので、一度だけではなく定期的に散布するのもおすすめです。
誘引殺虫剤がおすすめ
「ゲジゲジの姿を目にせずに駆除したい」と思っている方も少なくないでしょう。そういった場合は誘引殺虫剤の利用がおすすめです。
誘引殺虫剤とは、虫にとって魅力的なエサなどで釣ってエサに混ぜられた毒で駆除する方法です。
ムカデ用の誘引殺虫剤で、ゲジゲジにも効果のある商品も販売されています。一度試してみてはいかがでしょうか。
害虫駆除のプロ探しはミツモアがおすすめ
インパクトある外見から嫌悪感を抱く方も少なくないゲジゲジですが、実は人間にとっては無害であり、ゴキブリなどを食べてくれる益虫でもあります。しかし、その見た目の気持ち悪さから「何とか駆除したい」と考える人も多いでしょう。
ゲジゲジの発生を防ぐには、侵入されそうなルートがないか、細かくチェックすることが大切です。
窓のサッシや換気扇は侵入経路になりやすいので、網を貼ったり侵入防止剤を散布したり対策を行いましょう。また、ゲジゲジが部屋に現れる可能性を考え、殺虫剤を常備しておくと安心です。
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