30坪の一軒家でシロアリ駆除をするのにかかる費用の目安は10万~15万円です。依頼する業者や駆除の方法によって、金額に大きな差が出ます。
工法のメリット・デメリットや駆除業者を選ぶときに見るべきポイントを解説します。
【ポイント】
- 個人事業主は駆除費用が安く、大手事業者は高い傾向にある
- 薬剤を散布するバリア工法は安く、地面に毒餌を設置するベイト工法は高い
30坪の一軒家でシロアリ駆除をするのにかかる費用の目安は10万~15万円です。依頼する業者や駆除の方法によって、金額に大きな差が出ます。
工法のメリット・デメリットや駆除業者を選ぶときに見るべきポイントを解説します。
【ポイント】
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シロアリ駆除料金の内訳は「シロアリ駆除費用」+「追加工事費用」+「追加料金」で構成されます。作業範囲の広さや工法・依頼先によって価格は上下し、作業難易度が上がると追加料金が発生することもあります。
なお「調査費用」は基本的に無料。ただし床下点検口がなく、点検口設置工事が必要な場合は工事料金が発生します。
下記は、一軒家・戸建てにお住いの方向けのシロアリ駆除費用のシミュレーションツールです。自宅の坪数、床下収納・点検口・和室の有無、各種予防工事を有無を選択するだけで駆除費用の概算を計算することができます。シミュレーターは、2024年1月~12月の一年間で、ミツモアを利用して実際にシロアリ駆除を依頼した方が支払った料金を利用しています。
※シミュレーターは、2024年1月〜12月の1年間で、ミツモアを利用して実際にシロアリ駆除を依頼した方が支払った料金を参考に作成しています。
※シミュレーションで算出された金額は、あくまでも概算費用です。シロアリの駆除や予防にかかる値段は、事業者の規模や工法、被害の状況によって費用が大きく変わるため、下記より見積もりを取って確認してください。
シロアリ駆除の費用は、主に住宅の床下面積(1階の坪数)で決まりますが、それだけではありません。
実際の費用は、業者の価格設定、料金体系(定額制/単価制)、施工方法、サービス範囲(点検料・保証料など)によっても大きく変動します。
ここからは、ミツモアの2024年見積もりデータや主要業者の最新価格を基に、20坪~60坪住宅のシロアリ駆除費用相場を紹介します。業者ごとの単価や傾向も一覧表でまとめ、おおよその費用と比較のポイントも解説。該当する坪数のおおよその費用を知りたい方は、以下の項目をご覧ください。
※ シロアリ110番: 20坪(66㎡)以下は一律88,000円(税込、坪単価約4,400円)です。
※※ サニックス: シロアリ発生時、66㎡(20坪)の駆除と消毒作業費用は約270,000円(概算、一般管理費込)で、面積や状況によって変動します。
20坪(約66㎡)のシロアリ駆除にかかる費用は、およそ44,000円から270,000円程度と、依頼する業者や被害の状況、実際の施工範囲によって大きく幅があります。
特に20坪規模の住宅では、最低料金の設定が総費用に影響しやすい点に注意が必要です。例えば「シロアリ110番」のように20坪以下なら一律料金を設けている業者もあれば、「ミツモア」などを通じて坪単価の安い業者を探すことで総額を抑えられる場合もあります。
各社で料金体系が異なるため、それぞれの特性を理解した上で、複数の見積もりを比較することが重要になります。また、「サニックス」のように、シロアリの発生状況や過去の消毒履歴によって料金プランが変動し、一般管理費が別途かかるケースもありますので、詳細な見積もりを取って確認することが不可欠です。
小規模住宅では、坪単価の低さだけでなく、業者が設定する最低施工料金や定額料金の有無が最終的な費用を左右するため、複数の業者から見積もりを取り、料金体系の違いを比較して最適な選択をすることが大切です。 大手やフランチャイズ系の業者は費用が高めになる傾向が見られますが、全国対応の安心感や充実した保証体制を重視する場合には選ばれています。
シロアリ被害を未然に防ぐ予防施工であれば費用を抑えることができ、例えばミツモア経由で20坪の予防工事を行う場合、おおよそ46,000円~98,000円(坪単価2,300円~4,900円)が費用の目安です。築年数が浅い段階での早期対策が、将来的な被害リスクと余計な修繕費を抑える鍵となります。
※ サニックス: シロアリ発生時、99㎡(30坪)の駆除と消毒作業費用は、約390,000円(概算、一般管理費込)で状況により変動します。
30坪(約99㎡)のシロアリ駆除費用は、おおよそ66,000円から390,000円程度が相場です。
30坪規模の住宅になると床面積も広がり、業者間の価格差が一層顕著になる傾向があります。例えば、ミツモア経由での最低価格帯66,000円と、大手業者の価格とを比較すると、200,000円以上の大きな差が生じることもあります。
こうした価格差には、単に坪単価の違いだけでなく、各社が提供する保証内容、使用する薬剤の種類、施工後の保証体制の充実度なども影響しています。この規模の住宅は、経年により湿気がたまりやすい床下や水回り周辺の劣化が進んでいる可能性もあり、シロアリ被害のリスクも高まりがちです。
被害が進行する前に対策を講じることが、結果的に修繕費を含めた総費用を抑える上で非常に重要になります。被害発生前の早期予防であれば費用を抑えやすく、例えばミツモア経由で30坪の予防工事を行う場合、おおよそ69,000円~147,000円(坪単価2,300円~4,900円)から対応できるケースもあり、被害が出る前の対策が費用面でも有利です。
業者を選ぶ際には、価格の安さだけに注目するのではなく、その業者が地域にどれだけ対応力があるか、また気軽に相談しやすいかといった視点も大切です。複数の業者から見積もりを取り、それぞれの提案内容、保証の範囲、スタッフの対応などを総合的に比較検討しましょう。
「ミツモア」では複数の業者から見積もりを取り寄せて比較できるため、「どの業者に頼めば良いか迷ってしまう」という方にも適した探し方です。
※ サニックス: シロアリ発生時、132㎡(40坪)の駆除と消毒作業費用は、約510,000円(概算、一般管理費込)で状況により変動します。
40坪(約132㎡)のシロアリ駆除費用は、おおよそ88,000円から510,000円程度が相場です。
この規模の住宅になると1階の床面積もかなり広くなるため、施工範囲が広がり、それに伴って使用する薬剤の量や作業に必要な日数も増える傾向があります。業者によっては、特定の面積までは基本料金とし、それを超える部分については別途単価を設定している場合があります(例えばサニックスなど)。
一方で、「シロアリ110番」のように面積に応じて一律の単価で計算する業者の場合は、費用予測が比較的しやすいでしょう。また、2階建ての家であってもシロアリ駆除の対象となるのは主に1階の床下であるため、「延床面積がそのまま施工面積になるわけではない」という点に注意し、見積もりを取る際にはどの範囲を施工対象とするのかを明確に確認することが重要です。
シロアリ被害を未然に防ぐ予防施工であれば費用を抑えることが期待でき、例えばミツモア経由で40坪の予防工事を行う場合、おおよそ92,000円~196,000円(坪単価2,300円~4,900円)が費用の目安です。特に大規模な住宅ほど、一度被害が拡大してしまうと修繕費用も高額になりがちですので、事前の点検と早めの予防対策が、将来的な費用負担と家屋へのダメージリスクの両面で有利に働きます。
※ サニックス: シロアリ発生時、165㎡(50坪)の駆除と消毒作業費用は、約630,000円(概算、一般管理費込)で状況により変動します。
50坪(約165㎡)のシロアリ駆除費用は、おおよそ110,000円から630,000円程度が相場です。
50坪を超えるような住宅は、二世帯住宅や大型の一戸建てに多く見られ、床下の点検や薬剤散布に要する時間も長くなりがちです。そのため、施工費用は高くなる傾向にあり、業者によっては追加の人員が必要となることもあります。
このような大規模な物件では、総額が数十万円に及ぶことも珍しくなく、業者選定はより慎重に行う必要があります。特に高価格帯の業者、例えばアサンтеやサニックスなどでは500,000円を超える費用が見込まれるため、その価格に見合うだけの詳細な施工計画、使用薬剤の安全性、保証内容の充実度(例えばサニックスは施工後のシロアリ再発生時に上限1,000万円の修復費用補償をうたっています)などをしっかりと確認することが求められます。
ただし、床下の構造がシンプルで作業がしやすい場合や、被害が初期段階である場合には、予想よりも費用を抑えられるケースもありますので、見積もり時には床下の状況や作業の難易度についても説明を求めるとよいでしょう。
面積が広い住宅ほど、業者ごとの単価や諸経費のわずかな違いが最終的な総額に大きく影響を及ぼします。「ミツモア」のようなプラットフォーム経由では、複数の業者から相見積もりを取ることで費用を最適化できる可能性があるため、住宅の面積が広いほど比較検討の価値が高まります。
単に総額を比較するだけでなく、各社の提案内容、保証期間(多くの業者で最長5年の保証が付帯しています)、点検の頻度なども含めて総合的に判断することが、長期的な安心を得るために重要です。
60坪(約198㎡)のシロアリ駆除にかかる値段は、おおよそ132,000円から750,000円かかります。施工範囲が非常に広大になるため、作業が1日で完了しないケースもあり、それに伴い費用も下記のように高額になる傾向です。
※ サニックス: シロアリ発生時、198㎡(60坪)の駆除と消毒作業費用は、約750,000円(概算、一般管理費込)で状況により変動します。
60坪(約198㎡)のシロアリ駆除費用は、おおよそ132,000円から750,000円程度が相場となります。
60坪を超える広さの住宅では、施工範囲が非常に広大になるため、作業が1日で完了しないケースもあり、それに伴い費用も高額になる傾向があります。特に、基礎が複雑な構造(例えば、床下空間が細かく分断されている、点検口からのアクセスが困難であるなど)になっている場合や、被害が広範囲に進行している場合には、100,000円単位での追加料金が発生することも考慮しておく必要があります。
このような大規模かつ複雑な案件では、見積もり段階における現地調査の精度が極めて重要です。単に床面積を伝えるだけでなく、可能であれば家屋の図面を提供したり、業者に床下の隅々まで詳細に確認してもらったりすることで、より正確な見積もりを得ることができ、後の追加料金発生のリスクを低減させることが可能です。
見積書を受け取った際には、どの範囲をどのような工法で処理するのか、使用する薬剤の種類と量、作業に必要な日数、保証の範囲と期間、そして追加料金が発生しうる条件などが明確に記載されているかを確認しましょう。曖昧な点があれば、契約前に必ず質問し、書面での回答を得ることが望ましいです。
シロアリ被害を未然に防ぐ予防施工であれば費用を抑えることができ、例えばミツモア経由で60坪の予防工事を行う場合、おおよそ138,000円~294,000円(坪単価2,300円~4,900円)から対応可能な場合もあります。被害が深刻化する前に対策を講じることが、最も経済的かつ効果的な手段と言えるでしょう。
これほど大規模な住宅のシロアリ対策で費用を最適化するためには、見積もり段階で複数の業者に詳細な現地調査を依頼し、各社から提示される提案内容、具体的な施工計画、保証内容、そして総費用を徹底的に比較検討することが極めて重要になります。単に価格が安いというだけでなく、その価格でどのようなサービスが提供されるのか、万が一シロアリが再発生した場合の対応はどうなるのかなど、細部にわたって確認し、総合的に信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
シロアリ駆除の費用は、選択する工法によって大きく変わります。主な工法である「バリア工法」と「ベイト工法」は、それぞれ特徴が異なり、それが費用にも反映されます。
ご自宅の状況や予算に合わせて最適な工法を選ぶためには、まず各工法の値段がどのように決まるのかを理解することが大切です。ここからは、以下の2つの工法について、具体的な費用単価を中心に詳しく見ていきましょう。
| シロアリの駆除工法 | 1坪あたりの駆除料金相場 | 駆除工法の特徴 |
|---|---|---|
| バリア工法 | 3,000円~10,000円 | ・薬剤を直接散布し、即効性と持続的な予防効果が期待できる工法 ・費用は主に施工面積に左右される |
| ベイト工法 | 9,300円~12,000円 | ・子どもやペットに影響を与えずにシロアリを駆除したい人 ・シロアリの巣ごと根絶したい人 |
| 依頼先 | 1坪あたりの料金相場 |
|---|---|
| 個人経営の業者 | 3,000円 ~ 6,000円 |
| 全国展開している業者 | 6,000円 ~ 10,000円 |
バリア工法における1坪あたりの料金相場は、個人経営の業者でおおよそ3,000円から6,000円、全国展開しているような比較的規模の大きな業者では6,000円から10,000円が目安です。
バリア工法ではシロアリを駆除・忌避する薬剤を使用するため、駆除作業を行うことで5年程度の予防効果も期待できるのが一般的です。
バリア工法の費用を検討する上で、さらにいくつか知っておくべき点があります。特に以下の内容は、見積もりを取る際や業者を選ぶ上で参考になるはずです。
【ポイント】
バリア工法は即効性が高く、一度の施工で5年程度の予防効果も期待できる点が大きな利点ですが、正確な費用は施工面積、使用する薬剤の種類、そして依頼する業者によって変動します。坪単価だけでなく、平方メートル単価で提示されることもあるため単位の確認は必須です。駆除と予防を兼ねる場合と予防のみの場合では、料金に大きな差がないことも覚えておきましょう。
| 依頼先 | 1坪あたりの料金相場 |
|---|---|
| 個人経営の業者 | 3,000円 ~ 5,000円 |
| 全国展開している業者 | 5,000円 ~ 8,000円 |
ベイト工法は、個人経営の業者でおおよそ1mあたり3,000円から5,000円、全国展開している業者では5,000円から8,000円が単価の目安です。家の外周に毒餌(ベイト剤)を設置していくため、料金単価が長さ(m)で設定されているのが一般的です。
一般的な戸建ての外周を40mと仮定すると、費用総額は、個人経営の業者で120,000円から200,000円、全国展開している業者では200,000円から320,000円ほどです。この初期費用に加えて、ベイト工法では効果を維持するために定期的な点検とベイト剤の交換・補充が不可欠で、そのための年間管理料金が別途発生する点に注意が必要です。
この管理料金は、餌の減り具合や契約内容によっても変動するため、初期費用と合わせて年間どの程度の費用を見込むべきか、業者に直接確認することが大切です。
さらに、ベイト工法の費用や特徴について、具体的に把握しておきたい内容を紹介します。
ベイト工法は、じっくりと時間をかけてでも根本的な解決を目指したい場合に有効な選択肢です。
シロアリ駆除では、基本的な駆除作業以外の「追加工事料金」「追加料金」がかかるケースがあります。基本的には難易度の高い工事になればなるほど、追加で費用が加算されることになります。追加工事や追加料金がかかるケースの具体例は以下の通り。
それぞれどういった内容で、どのくらいの追加料金になるのかを順に見ていきましょう。
主に関東以南の温暖な地域に生息する「アメリカカンザイシロアリ」の駆除の場合、追加料金が発生する可能性があります。アメリカカンザイシロアリの駆除料金が高くなってしまう理由は、被害が大きい・見つけにくい・駆除が難しいから。複数回の処置が必要になるケースも多く、相場以上の料金になる可能性が非常に高いでしょう。
なお日本で一般的なシロアリは「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」の2種類。しかし近年、外来種であるアメリカカンザイシロアリの被害が増加しています。素人が種類を見分けるのは困難なため、室内でハムシの発生が見られた場合は速やかに業者に相談するようにしましょう。
シロアリ駆除や調査は、床下や天井など建物の内部に入って行われます。そのため点検口の場所や大きさによって作業難易度が変わる可能性があるのです。
確実に追加料金がかかってしまうのが、床下点検口を新設・拡張しなくてはいけない場合。点検口の設置工事には、1カ所あたり2万円から3万円程度の費用がかかります。
建物の構造によっても作業のしやすさは変わるため、明らかに作業時間がかかりそうな構造の場合は追加料金が発生するケースも。また被害場所が床下の存在しない浴室や玄関などの場合も、作業難易度が上がるので追加料金が発生することが多いでしょう。
シロアリ被害が甚大で木材の交換や大工工事が必要な場合、材料費や廃材処分費・作業費が別途必要になります。工事料金は被害の規模によって大きく異なるため、料金は業者に見積もりをもらってチェックする必要があります。
床下に湿度がたまって木材の腐食が起こっている場合は、湿度調整工事を提案されることもあります。理由はシロアリが腐食した木材を特に好むから。床下の環境を改善することによって、シロアリ被害が起こりにくい家にするためです。
工事内容によって料金相場が異なり、以下が料金の一例です。
| 作業内容 | 1坪あたりの料金相場 |
|---|---|
| 床下換気扇設置 | 25,000円 ~ 50,000円(1カ所あたり) |
| 調湿シート設置 | 25,000円 ~ 35,000円(1坪あたり) |
土休日や早朝夜間、連休などの繁忙期に作業を依頼すると「割増料金」がかかる業者もいます。割増料金の有無は業者によっても異なるため、割増料金の発生要件を事前に質問しておきましょう。
なおシロアリ駆除にかかる時間は、最低でも3時間程度。平日に駆除作業を依頼する場合は、作業時間も考慮して依頼しましょう。調査に時間をかける業者もいるため、余裕を持ってスケジュールを立てておけると安心です。
シロアリ駆除は「いざ見積もってみたら予想より高かった」という声が少なくありません。とはいえ、補助制度や契約上のルールを上手に活用すれば、数万〜数十万円単位で費用を抑えることも可能です。ここでは代表的な 5 つの方法を取り上げ、ポイントをコンパクトにまとめました。気になる項目からチェックしてみてください。
シロアリ駆除は、同じ延べ床面積・同じ工法でも業者によって 50,000円〜100,000円の差が出ることが珍しくありません。そこでまず行いたいのが “相見積もり”。最低 3 社以上 から見積もりを取り、総額と内訳を横並びでチェック しましょう。一社だけでは相場が分からず、追加費用の有無も見抜けないからです。
この 5 項目を比べれば、必要な工事だけか・薬剤の効果と保証が一致しているか・後から費用が増えないかを一目で判断できます。保証 5 年 を掲げる業者を基準に選ぶと、再施工リスクも抑えられます。
シロアリ駆除や被害箇所の修繕にかかった費用は、確定申告で「雑損控除」を使うと所得税・住民税が還付される場合があります。控除額は〈差引損失額-5万円〉と〈差引損失額-総所得×10%〉の大きいほうが適用される仕組みです。申請前に、次の 5 点を必ずチェックしましょう。
駆除・修繕費だけが対象。領収書を保存し、期限内に申請すれば数万円単位の還付が期待できます。予防工事や別荘・事業用物件は対象外なので注意しましょう。
新築は「品確法」、中古は「契約不適合責任」を使えば、売主や施工会社に駆除・修繕費を請求できる可能性があります。期限が短い点に要注意です。
新築は引き渡し後 10 年、中古は被害を知って 1 年以内が勝負。被害写真と調査報告書を添えて書面通知すれば、費用を全額カバーできる場合があります。
賃貸住宅でシロアリが発生したら、通常は貸主負担です。自己判断で業者を呼ばず、まず管理会社へ連絡しましょう。
写真+即連絡が鉄則。借主に過失がなければ費用は大家側負担になります。契約書の修繕条項を事前に確認しておくと安心です。
シロアリ被害後の改修工事には、自治体のリフォーム補助金を使えるケースがあります。要件を満たせば、工事費の 5%〜10%(上限50,000円程度)が戻ります。
一方で、駆除そのものを対象にした補助金制度はほとんどありませんので、あれば幸運程度に考えておくとよいでしょう。
交付決定前に着工すると無効になるため、まず窓口で要件確認→見積書提出→交付決定後に工事、の順で進めましょう。年度予算がなくなる前の早め申請がカギです。

シロアリ駆除費用を少しでも安くするために必要なのは、業者の選び方を工夫すること。シロアリによる被害は危険性が高く、工事箇所や内容を減らして節約するという選択肢はないからです。
前述の通り、シロアリ駆除を依頼できる業者は規模によって価格が大きく異なります。それぞれの特徴を知って、安く依頼するポイントを押さえましょう。
シロアリ駆除業者は、以下2種類の規模の業者に分けることができます。
| 大規模業者(ダスキン、JAなど) | 小規模業者(地域の個人事業主や中小企業など) | |
|---|---|---|
| メリット | ・大手ならではの信頼感がある ・比較的品質が統一されている |
・地域ならではの被害状況や駆除ポイントに精通している ・駆除費用が安い ・状況に応じて金額を設定してくれる |
| デメリット | ・価格が高い ・作業者を選べない ・サービスの融通が利きにくい |
・業者によって技術力にばらつきがある ・自分で業者選びをするのが難しい |
安く依頼したい場合は、圧倒的に小規模業者がおすすめ。30坪の一軒家だと、小規模業者に依頼した場合は大規模業者と比較して100,000円近く安くなる可能性があるからです。
ただし小規模業者には、業者によって技術力にばらつきがあるという注意点も。そのため以下のポイントをチェックして、技術力と経験のある業者を選ぶようにしましょう。
シロアリ駆除業者を決めるときには、複数社の見積もり比較が必須。見積もりは悪徳業者を見分けるための大きな判断基準になります。数は少なくなっているものの、未だ悪徳業者の事例は報告されているのです。
見積もり比較の際は、以下のポイントをチェックしましょう。
特に見積もりの金額が他社と比較して異様に安いケースは要注意。「無料点検」や「安さ」を強調して契約させ、最終的に高額請求する事例が報告されているからです。飛び入りで来た業者に即決することは避け、複数社の比較をしてから決めましょう。
とはいえ「どこに問い合わせれば良いのか分からない」「1件1件見積もりを取るのは面倒」という方も多いでしょう。そんなときはぜひミツモアを利用してみてください。
ミツモアはあなたの地域や求めるサービス内容を入力するだけで、複数のシロアリ駆除業者からおおまかな見積もりを提案してもらえるサービスです。
あなたにピッタリのシロアリ駆除業者が見つかりますよ。ミツモアは無料なのでぜひ一度試してみてください。