シロアリは木材を食い尽くし、家を倒壊させる恐れがあります。被害から家を守るためには、シロアリ予防が効果的です。
この記事では、シロアリ予防の工法や業者の種類などを紹介します。シロアリの生態や費用相場も見ていきましょう。
シロアリ予防の費用相場
シロアリ予防は業者ごとに費用が異なります。特に大手企業や中規模業者など、業者の種類によって価格が変動するものです。ここではシロアリ予防の費用相場を紹介します。
業者に依頼した際の費用相場
宣伝を多く使う大手企業の場合、1坪あたりの費用相場は8,000~10,000円程です。
一方ホームセンターや中規模業者の費用相場は、1坪約6,000~7,000円です。大手企業と比べ安くなるのは、宣伝費を抑えているためといえます。
他にも加盟している業者を、インターネットサイトで斡旋するサービスがありますが、これらの業者は5,000円以下で引き受けてくれる場合もあります。
これらの金額はあくまでも目安なので、正確な費用相場は実際に見積もりを取得して確認しましょう。
業者ごとに価格が異なる要因
業者によって価格が異なる理由は、宣伝費の違いだけではありません。一般的にシロアリ予防で使う薬品や手法は、どこの業者もほとんど変わりません。
それでも価格が異なる理由は、サービスの内容が変わるからです。
例えば保証期間内であれば、無料点検サービスが含まれていたり、無料調査の段階で、床下の画像やビデオを記録したりすると、価格が上乗せされることがあります。
利益を削り施工数を多くして、採算を取る方針がある企業は、他社と比べ価格が安くなるでしょう。
シロアリの生態と予防のタイミング
シロアリには家を倒壊させるほどの被害を与える力があります。家や庭でシロアリを見つけた際は、早めに対処しましょう。
日本でよく見るシロアリの種類や、シロアリの発生を予防するタイミングなどを紹介します。
シロアリとは
日本に生息して、被害を与えるシロアリといえば、大半がヤマトシロアリか、イエシロアリです。近年は駆除が難しい外来種の、カンザイシロアリの被害報告も増えています。
「アリ」という名前で見た目もアリに似ていますが、シロアリはゴキブリの仲間に区別されます。
シロアリは家の木材を食い尽くし、耐久性を低下させる害虫です。そのまま放置しておくと、ちょっとした地震で家が倒壊してしまう恐れもあるでしょう。
そのため家の周りでシロアリを見つけたら、すぐに対処することをおすすめします。
被害がおきやすい場所
シロアリは湿気でジメジメした場所を好み、人目につかないところでよく活動します。
そのため家の中でシロアリが繁殖している場合、主に水周りのキッチンや風呂場などで、よく見られるでしょう。
特に湿気のある場所で水漏れが発生していると、その床下が被害を受けている場合があります。
シロアリは、エサとなる木材があり外敵から身を守れる場所を好みます。地面に近い玄関もシロアリが発生しやすいです。
シロアリ予防を行うタイミング
シロアリ予防に使用する薬剤の効果は、バリア工法だと約5年といわれています。人間の健康に配慮した薬品の強さに抑えると、効果は5年しか続かないのです。
そのためシロアリ予防を実施するタイミングは、5年に1度が望ましいといえます。
ただしシロアリ予防の手法で、ベイト工法を採用した場合は、効果は一般的に2年間しか続きません。ベイト工法で予防した際は、2年に1回予防した方がよいでしょう。
またシロアリ駆除業者は施工した後の保証として、一般的に5年間の保証書を発行します。そのため駆除した後も、5年に1度はシロアリ予防をした方がよいでしょう。
シロアリ予防工法の種類
シロアリを予防する工法には、バリア工法とベイト工法があります。それぞれメリット・デメリットがあり、場合によっては選択する工法を変える必要があることを覚えておきましょう。各工法の内容を紹介します。
バリア工法
バリア工法は床下の柱や木材に薬品を吹き付けて、シロアリ予防する手法です。一般的なシロアリ予防工法で、多くの住宅に施工されています。
単純に吹き付けるだけでなく、木材の中にも薬剤を注入し、シロアリが寄り付かないようにします。
即効性があるだけでなく持続性もあり、効果は約5年間続くでしょう。一般的にベイト工法より金額が安く、よく利用される工法です。
人体にあまり影響がない薬品を使用しますが、小さな子供やペットには、あまり触れさせない方がよいでしょう。
ベイト工法
ベイトとは毒エサのことです。シロアリに毒エサを食べさせて、シロアリの巣ごと一網打尽にする手法です。
バリア工法に比べると人体に影響を与える可能性が低く、安心して使えるというメリットがあります。
ただしバリア工法に比べて即効性が低いうえ、シロアリが寄り付かない環境にすることはできません。
家の柱などに穴を開けずに済むメリットはありますが、一般的にバリア工法よりも、金額が高いデメリットもあります。
小さな子供やペットがいる家庭で、安全面に考慮したい人には向いている工法といえるでしょう。
シロアリ予防業者の種類
シロアリ予防を依頼できる業者は複数あります。大手企業や個人経営者などさまざまですが、それぞれの特徴を紹介します。
大手企業
メリット |
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デメリット |
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大手企業は資本も社員数も大きいため、信頼の厚さに期待できるメリットがあります。教育やマニュアルも充実している場合が多く、一定の品質が望めます。
しかし宣伝費用や人件費にコストをかけているので、依頼した場合費用が高くなりやすいデメリットもあるでしょう。
JA(農業協同組合)系の業者も、JAから認定されている、信頼性の高い業者です。しかしJAに紹介手数料を支払わないといけないため、その分費用が高くなってしまいます。
多少金額が高くても、仕事の品質を求める人にとっては、おすすめできる業者です。
中規模業者
メリット |
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デメリット |
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地元に根付いた業者の中には、中規模業者が多く存在します。これらの業者は大企業と異なり、柔軟な対応に期待が持てるでしょう。
現場状況に見合った価格設定する場合が多いため、費用やサービス内容に多少の融通を利かせてくれるメリットがあります。
地域密着型なので、アフターフォローにも信頼があります。何かあった場合は、すぐに駆けつけてくれるでしょう。
ただし大手企業に比べ、決まった社員教育やマニュアルを取り入れている企業は少ないでしょう。そのため、仕事の品質が担当者のレベルによって異なる場合があります。
ホームセンター
メリット |
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デメリット |
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事業を展開しているホームセンターに、シロアリ駆除を依頼することも可能です。価格は比較的割安で、依頼しやすいメリットがあります。
ただし施工自体は、ホームセンターが実施するわけではありません。宣伝や申し込み受付をするだけで終わる場合がほとんどであり、それ以降の契約や施工は、中小規模業者がします。
そのため品質やアフターフォロー内容も、各業者に委ねられ、信頼性も業者によって異なります。
紹介された業者は手数料をホームセンターに支払わないといけないため、案件数を多くこなさなければなりません。そのため1つの案件に対し、品質が落ちる可能性もあります。
個人経営者
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デメリット |
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個人経営者に依頼すると、一般的に金額は安くなります。企業のように定価が決まっていない上、個別に交渉しやすくなるためです。
元々シロアリに関する会社に勤めていて、それから独立する人もいます。開業する人は腕に自信があり、シロアリに熟知している可能性があるため、安くて丁寧な業者も少なくありません。
一方で経験の少ない人が独立している場合もあるので、個人経営者だからといって、技術が優れているとは限りません。金額は安いですが、品質や保証に関してリスクがあるでしょう。
悪徳業者には要注意
シロアリ業者の中には、高額請求や手抜き工事をする悪徳業者がいます。これらの業者にだまされないよう注意しましょう。悪徳業者の手口や特徴を紹介します。
悪徳業者の特徴
悪徳業者の手口の1つとして、無料調査とうたった飛び込み営業があります。調査といいつつ家中を見回り、「シロアリの被害に遭っている」と不安をあおる手口です。
このような飛び込み営業は危険であると、消費者庁も注意喚起しています。同庁の特定商取引法ガイドによると、訪問営業した業者は、氏名や団体名を名乗るようにと記されています。
最初に名乗りがなかったり、こちらから確認しても濁したりする業者は要注意です。
悪徳業者は最初に安い料金を提示し、施工後に追加料金を請求することもあります。また手抜き工事をする場合があるため、注意しましょう。
業者選びのポイント
納得のいく業者選びのポイントは、相見積もりを取ることです。1社だけでなく複数社から見積もりを取り、内容を比較しましょう。
見積もり金額を見ればおおよその相場が分かるだけでなく、高値をつけている業者も把握することが可能です。
またミツモアを利用すれば、1回の依頼で複数社から、見積もりを取得できます。ミツモアを利用すると、各社に連絡する手間が省けるので、とても便利です。
金額とサービス内容を比較して、より条件のよい業者を選択しましょう。
費用相場をよく知り、適切な業者選定を
日本で被害をもたらすシロアリといえば、ヤマトシロアリやイエシロアリがほとんどです。たまに外来種のカンザイシロアリの被害も報告されます。
これらのシロアリ被害を防ぐためにも、シロアリ予防は大切です。薬剤の効果が続く5年間を周期として、定期的に予防することをおすすめします。
業者には大手企業から個人経営者まで、さまざまです。業者の種類によって品質や価格が異なるため、納得のいく業者に依頼しましょう。
訪問営業する業者の中には、無料調査とうたい、不安をあおる悪徳業者がいます。高額請求される可能性があるため、それらの業者には注意が必要です。
シロアリが気になる人は、ミツモアを利用して相見積もりを取り、適切な業者に依頼して家を守りましょう。
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