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シロアリ駆除剤おすすめ9選!目的・成分・使い方で選ぼう

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最終更新日: 2024年03月28日

「自力でシロアリを駆除するには、どの駆除剤を選ぶべき?」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。製品によって成分や使用方法が異なるので、状況に適したものを選ぶことが大切です。

この記事では、シロアリ駆除剤の選び方やおすすめ商品を紹介します。

家に棲みついたシロアリを完全に駆除するには専門業者への依頼が確実です。市販の駆除剤を使うだけでは、家の奥深くまで侵食したシロアリが駆除しきれない可能性があります。

シロアリ駆除剤のおすすめ商品一覧と選び方のポイント

シロアリを駆除するのにおすすめな商品を9つご紹介します。詳しい特徴は商品名をクリックしてください。

商品名 タイプ 特徴
アースガーデン|シロアリ・羽アリ撃滅 スプレー 駆除・予防に使えて手軽
フマキラー|シロアリジェットプロ スプレー 床下やすき間にも届く噴射ノズル
イカリ消毒|シロアリ退治スプレー スプレー 広範囲・すき間どちらにも使いやすい
イカリ消毒|シロアリハンター 毒エサ 薬剤を噴射せず置くだけ簡単
アリアース|シロアリアース スプレー 効果が長続き、連鎖的に巣全体へ効く
アイメディア|ホウ酸スプレー スプレー ホウ酸で徐々に死滅させる
吉田製油所|白アリミケブロック 液体 希釈して広範囲に散布、木材防腐効果もある
ケミプロ化成|ジノテクトスプレッド 液体 土台の深くまで届き、侵食を防ぐ
吉田製油所|白アリ通行止め 粉末 水に溶かし木材に塗って侵食を予防

選ぶときは、主に以下の3つを考えましょう。

  • 成分:安全性重視か、強力な成分で確実に殺虫したいか
  • 目的:目の前のシロアリ駆除か、侵食を予防したいか
  • タイプ:スプレー噴射か、置くだけ駆除か

それぞれについて詳しく見ていきます。

成分で選ぶ

殺虫スプレーの噴射

シロアリの駆除剤には主に5種類の成分が使用されています。それぞれの特徴を簡単にまとめました。

成分名 特徴
ネオニコチノイド系 安全性が高い(ペットや赤ちゃんがいても安心)
フェニルピラゾール系 殺虫性が高い
フェニルピロール系 遅効性でゆっくり駆除
カーバメート系 中毒症状で駆除
ピレスロイド系 シロアリを寄せ付けたくない

【ネオニコチノイド系】ジノテフランなど

ネオニコチノイド系の駆除剤は、昆虫のみに作用し、人間性やペット・魚類への悪影響はないので、安全性の高い薬剤として知られています。

また、忌避剤の効果はないため、シロアリを駆除する際に、素早く逃げられることもありません。徐々に効果を発揮し、駆除することができます。

農薬としても使用されるもので、固体に付着した薬剤が他のシロアリにも作用し、駆除効果を広げる特性もあります。

ただし

【フェニルピラゾール系】フィプロニルなど

フェニルピラゾール系の駆除剤はシロアリ駆除に良く使用されます。少量で、高い駆除効果が見込めます。

忌避剤として、機能しないので、シロアリが避けずに食べてくれるのです。また、神経伝達の異常を起こし、興奮させる効果があります。

注意してほしいポイントは、シロアリには十分な効果が見込めますが、毒性が強く、人間やペット・魚類に対して悪影響が出てしまいます。

【フェニルピロール系】グレネード、クロルフェナピルなど

「フェニルピラゾール系」と名前が似ているため、混同されやすいのが、「フェニルピロール系」の薬剤です。

フェニルピロール系の効果は、シロアリに呼吸障害を起こさせて、駆除するものです。駆除効果が高いため、確実に殺すことができます。徐々に効果が現われ、シロアリを殺していく仕組みです。

毒性が高く、人間やペット・魚類にも悪影響を及ぼします。ペットと一緒に暮らしている際には、注意するようにしましょう。

【カーバメート系】

カーバメート系は、シロアリの神経に作用して興奮状態させることで駆除効果を発揮します。熱や光・酸に対しても強い特徴もあります。

カーバメート系は室内の空気を汚染してしまうことがあるので、屋内ではなく、屋外で使用するのがおすすめです。屋外に置いている木材などに使用されます。

また、コンクリート部分に吹きかけるのはやめましょう。アルカリによる加水分解を受けてしまい、駆除効果を発揮できなくなってしまうからです。

【ピレスロイド系】

ピレスロイド系の薬剤は、蚊取り線香によく使用されています。シロアリに麻痺や痙攣(けいれん)を起こさせて駆除するという仕組みです。

最も大きな特徴は、他の薬剤とは異なり、忌避性を持っていることです。

人間やペットに対しては影響ありませんが、魚類には悪影響を及ぼしてしまいます。川や池の近くに住んでいたり、魚を買っていたりする方は十分に注意しましょう。

「駆除」と「予防」で選ぶべき薬剤が異なることに注意

シロアリが侵食した家のイラスト

すでに侵食を始めたシロアリを駆除するときと、外から寄ってくるシロアリをブロックするときでは、使うべき駆除剤が異なります。

【シロアリを駆除したい】

すでに家に巣食って繁殖しているシロアリを駆除したい場合は、以下の3点がそろった駆除剤を選びましょう。

  • シロアリが嫌う成分が入っていない(非忌避性)
  • 効き始めるまでに時間がある(遅効性)
  • 巣にいる他のシロアリにも効果が広がる(伝播性)

シロアリが嫌う成分(ピレスロイド系)が入っていると、奥の方にいるシロアリが成分を察知してもっと奥へ移動してしまいます。そうなると完全な駆除が困難です。

また、シロアリが即死してしまうような駆除剤は、目の前のシロアリの駆除はできますが、巣全体にアプローチして全滅させることができません。駆除剤を散布されたシロアリが巣に帰ってから効き目を発揮するものが良いです。

シロアリには仲間同士でなめあって体を綺麗にする習性があるので、駆除剤が付着したシロアリが巣に戻ることで、ほかのシロアリにも成分の影響が伝播し(これをドミノ性ともいう)、巣全体のシロアリを駆除できます。

【シロアリが家に侵入するのを予防したい】

予防において意識するべきは、寄せ付けないことです。それゆえ忌避性に優れたものを選ぶ必要があり、この点が駆除の注意点と大きく異なります。

まずは安心して棲みつきやすい環境を作らないことが大事です。強い忌避性のある駆除剤で、シロアリが嫌がる状況にしましょう。

ただしわずかなすき間からでも侵入してしまうので、その部分を囲むように処置するか、すき間がひどければ修繕するなどしましょう。

駆除剤の形状・使いやすさで選ぶ

害虫駆除薬剤の散布器具

【置くだけタイプ】巣ごと駆除できる

置くだけでシロアリを駆除できる薬剤として、よく使用されるのが、「ベイト剤(毒えさ)」です。

「ベイト剤」はシロアリの好みに合わせた薬剤入りのエサを容器に仕込み、巣に持ち帰らせ、巣ごと駆除するタイプです。

予防と駆除の両方に適している商品もあるので、どちらの対策もしたいという方は、「ベイト剤」を使用するのがおすすめです。

設置が簡単で臭いもほとんどなく、人体への安全性も高いです。

【スプレー・注入タイプ】即効性がある

「スプレー・注入タイプ」の駆除剤は、シロアリに食べられた木材やシロアリが発生しやすい床下に使用すると効果をよく発揮できます。

シロアリの被害箇所がわかっている場合には、即効性があるので、すぐに駆除することができます。しかし、シロアリに被害を受けている箇所がわかっていない場合には、使用できないので注意しましょう。

【散布タイプ】駆除と予防の効果がある

「散布タイプ」は床下や土台などに薬剤を噴霧・塗布するタイプです。希釈する乳液タイプや油剤・粒剤・スプレーなど、そのまま使えるものもあります。駆除と予防のどちらにも強力な効果が見込めます。

業者がシロアリを駆除する際に使用することが多く、素人では扱いが難しいのが難点です。

市販の殺虫剤では完全に駆除することは難しい

「シロアリの駆除=目の前に現れたシロアリを駆除」と考えてしまい、ホームセンターなどで市販の殺虫剤を購入し、直接吹きかけるといった行為をやりがちです。

しかし、目の前にいるシロアリを駆除するだけでは、シロアリ全体を駆除することはできません。それどころか被害を拡大させてしまうこともあるのです。

駆除において大切なのは王アリや女王アリを駆除し、巣ごと壊滅させること。殺虫剤でシロアリがいなくなったと感じても、それは忌避効果でその場を離れているだけの可能性が多くあります。

とはいえ、なかなか自分で巣の奥までアプローチすることは難しいです。被害が深刻そうな場合は、無理せず業者に駆除を依頼することをおすすめします。

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【目の前のシロアリを駆除】おすすめ駆除剤3選

スプレータイプの殺虫剤

シロアリの生態や駆除剤選びのポイントを把握したところで、効果的な駆除剤を具体的に紹介していきましょう。まずは即効性のあるタイプからです。

アースガーデン「シロアリ・羽アリ撃滅 1000ml」

N/A

アースガーデン シロアリ・羽アリ撃滅

1つの駆除剤を長く使いたい方におすすめ!

スプレータイプで誰でも簡単に使用できる駆除剤です。個体に直接スプレーすることで、強力な即効性を発揮します。加えて忌避作用も十分で、退治だけでなく予防にも威力を見せてくれるのです。

木材防腐成分や防カビ成分も配合されているため、建材を傷めることなく、保護にも役立ちます。

駆除タイプ スプレー
対象害虫
  • ヤマトシロアリ
  • 羽アリ
駆除効果の有無 有り
予防の有無 有り:最長で6か月
有効成分
  • フタルスリン
  • ビフェントリン(ピレスロイド系)

フマキラー「シロアリジェットプロ 450ml」

シロアリジェットプロ

手が届きにくいところまで確実に噴霧したい方におすすめ!

殺虫・予防に加え木材防腐の3拍子が揃った、プロ仕様並みの効果が期待できる駆除剤です。

常温蒸散性のエムペントリンを配合しているため、狭い隙間に忍び込んだ個体にまでしっかりと届きます。

トラロメトリンは専門業者が使用するタイプにも含まれる成分で、速効性と長期予防効果を兼ね備えています。基礎や束柱などを守る木材防腐剤にはジプロコナゾールを採用した商品です。

また、シロアリや羽アリ、ムカデに駆除効果があるだけでなく、シロアリ・クロアリ・ダンゴムシ・ゲジ・ヤスデなどの害虫にも効果があります。

駆除タイプ スプレー
対象害虫
  • シロアリ
  • 羽アリ
  • ムカデ
駆除効果の有無 有り
予防効果の有無 有り:1年
有効成分
  • エムペントリン(ピレスロイド系)
  • シプロコナゾール(木材防腐効果)
その他
  • 屋外・床下専用
  • 1本で約15坪分の面積に使える

イカリ消毒「シロアリ退治スプレー木部用 420ml」

イカリ消毒 シロアリ退治スプレー木部用 420ml
イカリ消毒 シロアリ退治スプレー木部用 420ml
巣穴の場所を特定している方におすすめ!

ノズルには広角型を採用しているので、短時間で広範囲にかけて作業できます。付属の針ノズルを併用すれば、わずかな隙間にも駆除剤が行き渡るのです。

土台などに寄生するキクイムシにも対応しています。防除効果も備えているので、被害の発生を阻止したいところに噴霧することで、長期間にわたって予防効果が得られる駆除剤です。

駆除タイプ スプレー
対象害虫
  • 木部のシロアリ
  • キクイムシ
駆除効果の有無 有り
予防効果の有無 有り
有効成分 エトフェンクロップス

【巣ごとまとめて駆除】おすすめ駆除剤3選

シロアリの死骸

シロアリを徹底的に撃退するなら、巣に打撃を与える必要があります。コロニーの壊滅に効果的な駆除剤を厳選して紹介しましょう

イカリ消毒「シロアリハンター」

イカリ消毒 イカリシロアリハンター
イカリ消毒 イカリシロアリハンター
ペットと一緒に暮らしている人におすすめ

巣くってしまう代表格であるヤマトシロアリやイエシロアリに大きな効果を発揮します。有効成分には昆虫にだけ作用する脱皮阻害剤であるビストリフルロンが配合されていて、人やペットへの影響も心配ありません。

シロアリが特に好む松材をセットすることによって、優れた誘引性を実現しています。ただケースを設置するだけと使い方も簡単です、有効期間も2年間と長い点も嬉しいポイントです。

駆除タイプ ベイトタイプ(置くだけ)
対象害虫 シロアリ
駆除効果の有無 有り
予防効果の有無 有り:2年間
有効成分
  • ビストリフルロン
  • 松材
その他
  • 人やペットには害が出ない
  • シロアリを引き寄せる

アリアース「シロアリアース 450ml」

シロアリアース [450mL]
シロアリアース [450mL]
ベイト剤を置きたくないけど、巣ごと駆除したい方におすすめ!

特殊誘引剤を含ませたことで、シロアリを強力に引き付けます。エサとして好むアミノ酸を8種類も配合しているため、次々と引き寄せ、連鎖効果で巣を駆逐してくれるでしょう。

高いドミノ効果を備えているため、巣への大きなダメージが期待できる駆除剤です。通り道や巣の付近に撒けば、直接触れたり微粒ゼリーを食べたりした個体が、薬剤の効果をしっかり巣まで持ち帰ります。

シロアリや羽アリだけでなく、キクイムシやムカデ・ゲジゲジ・ワラジムシなどにも駆除効果があります。

駆除タイプ スプレー
対象害虫
  • シロアリ
  • 羽アリ
  • ムカデ
駆除効果の有無 有り
予防効果の有無 有り:1年
有効成分 ビフェントリン(ピレスロイド系)
その他
  • 巣ごと駆除できる
  • 木材防腐
  • 防カビ効果

アイメディア「シロアリ撃退ホウ酸スプレー」

アイメディア シロアリ撃退 ホウ酸スプレー
アイメディア シロアリ撃退 ホウ酸スプレー
シロアリ予防をする手間を省きたい方におすすめ!

侵入や寄生を阻止したい場所にひと噴きするだけで、強力な作用を発揮します。

防除性に加えて木材防腐性を備えた性能は、京都大学生存圏研究所にて行われた「JIS K1571:2010試験」で確認されているため、信頼感があります。

駆除タイプ スプレー
対象害虫 シロアリ
駆除効果の有無 有り
予防効果の有無 有り:約180日
有効成分 ポリホウ酸ナトリウム
その他
  • 農薬系薬剤不使用
  • 無香料

【駆除と予防を徹底的に】おすすめ駆除剤3選

シロアリ駆除のイメージ

駆除と同時に寄せ付けないための予防も肝心です。防除効果も備えたタイプについて、選りすぐって紹介します。

吉田製油所「白アリミケブロック業務用 400ml」

白アリミケブロック業務用400ml 白蟻駆除用木部処理用乳剤
白アリミケブロック業務用400ml 白蟻駆除用木部処理用乳剤

できるだけ安くシロアリ駆除と予防を行いたい方におすすめ!

極めて低い蒸気圧によって、揮発しにくい性質があります。そのため人やペットに健康被害を及ぼす危険性もありません。イエシロアリやヤマトシロアリ、アメリカカンザイシロアリなど、幅広い種類に有効です。

高い希釈倍率のため効率的に使用できる駆除剤です。土台の木部に噴霧・塗布して使用します。木材腐朽菌やカビにも効果があり、建材の保護作用を有している点も魅力です。

駆除タイプ 噴霧(スプレー)
対象害虫 シロアリ
駆除効果の有無 有り
予防効果の有無 有り:5年
有効成分 ジノテフラン
希釈倍率 水で50倍に希釈
その他
  • 木材防腐

ケミプロ化成「土壌用白アリ防除剤 ジノテクトスプレッド 4L」

土壌用白アリ防除剤 ジノテクトスプレッド 4L
土壌用白アリ防除剤 ジノテクトスプレッド 4L
シロアリの侵入を徹底的に防ぎたい方におすすめ!

安全性への配慮もしっかりとなされています。シックハウスで問題となる成分、VOC(揮発性有機化合物)を含んでいません。

水性タイプなので臭いも気にならず、安心して作業できます。

土の中に巣を作る性質を持つシロアリに対して、土中からの侵入を防ぐために効果的な駆除剤です。建物周辺の土壌に撒くほか、ベタ基礎に直接散布するだけで高い防除作用をもたらします。

駆除の対象が多く、以下の害虫のほかに、キクイムシやゲジゲジ・ヤスデ・ダンゴムシがいます。

駆除タイプ 噴霧(スプレー)
対象害虫
  • シロアリ
  • 羽アリ
  • クロアリ
駆除効果の有無 有り
予防効果の有無 有り
有効成分 ジノテフラン
希釈倍率 原液で噴霧
その他
  • 臭いが気にならない

吉田製油所「白アリ通行止め 450g」

白アリ通行止め 450g シロアリ予防剤
白アリ通行止め 450g シロアリ予防剤

使用後のにおいが気になる方におすすめ!

無臭性のため作業時もその後の生活でも臭いに悩まされることがなく、プラスチックや金属にも影響を与えません。

水に溶かす粉末タイプなので、保管にも便利です。

シロアリやヒラタキクイムシといった害虫のみならず、ナミダダケ・カワラタケなどの木材腐朽菌からも大切な住宅を守ります。使用するホウ酸塩は無機物のため揮発せず、揮発化合物も含んでいないため、住宅内の空気も安全です。

駆除タイプ 塗布
対象害虫
  • シロアリ
  • キクイムシ
駆除効果の有無 有り
予防効果の有無 有り
有効成分 ホウ酸塩
希釈倍率 水を指定の水位まで入れる
その他
  • 人やペットへの悪影響が低い

シロアリ駆除剤は人体やペットに悪影響?

健康状態がよくない人たち

過去のシロアリの駆除剤は人体に悪影響を及ぼす商品も多く、安全性が高くありませんでした。そのため、今でも「駆除剤って安全なの?」「健康に害を及ぼすかも」と不安に思うかたが多くいます。

現在のシロアリ駆除剤は、人体やペットに悪影響があるのでしょうか?

最近は安全性の高い駆除剤が多い

現在の駆除剤は人にも動物にも健康被害はほぼ心配ないです。蒸気圧が極めて低く製造されているため、揮発しにくくなっており、空気を汚す恐れがないからです。

室内への影響も著しく低いです。以前心配されていたシックハウス症候群を引き起こす薬剤は、既に使用が取り止めとなっています。

しかし、駆除剤の使用にともなってアレルゲンが飛散し、アレルギーを引き起こす可能性がある点には注意しましょう。

どうやって安全な駆除剤と判断できるの?

駆除剤の安全性を確かめる際は「公益社団法人日本しろあり対策協会からの認定を受けているか」で判断しましょう。認定された駆除剤は、「人体や環境への影響が少ない」ということが示されており、安全性の高い駆除剤だといえます。

シ認定を受けていない駆除剤の例としてよくあるのは、天然成分を使った商品です。天然成分と書いてあっても含まれている割合がごくわずかということもあります。必ず、商品説明を読んでから選ぶようにしましょう。

シロアリの生態と駆除のタイミング

シロアリが住み着いた住宅とルーペ

住宅の安全性を維持するうえで、シロアリ対策はとても重要です。布基礎や束柱(つかばしら)に巣くって侵食が広がってしまうと、建物の安全性や快適性が損なわれ、ときには大きな被害も生じます。

大切なマイホームを脅かすシロアリはどのような生態なのでしょうか?その特徴や特性について見ていきましょう。

シロアリは年間を通して産卵する

シロアリには産卵時期がなく、年間を通して卵を産み幼虫を孵化させることは、大きな特徴といえます。

シロアリはその名前からアリの1種だと思われがちですが、そうではありません。実際はゴキブリの系統にある昆虫ですが、アリと同様に女王をトップとする縦社会(コロニー)を形成しています。

女王アリは常に王アリとともに生活し、毎日生殖活動を行い産卵します。これがシロアリの強力な繁殖力を支えているのです。

シロアリ駆除はゴキブリにも効果がある?

シロアリを駆除すると、ゴキブリにも効果が有ります。しかし、ゴキブリを完全に駆除する程の効果を期待することはできません。

シロアリには強力な駆除効果が有りますが、シロアリ以外の害虫すべてに働くわけではないため、薬剤を購入する際は、商品説明をしっかり読むようにしましょう。

羽アリが出たら早めに行動を

羽アリはその名の通り目立つ翅(はね)を持つため、一見すると別の昆虫かと見間違うこともあります。しかしれっきとしたシロアリです。

4~5月になると巣からたくさんの羽アリが一斉に飛び立っていきます。これを群飛(ぐんぴ)といいますが、羽アリがこのように活発な活動を始めたら、早めの対策が求められます。

羽アリは将来的に女王アリや王アリとなる可能性がある存在です。巣から旅立ちそれぞれが新しい巣を作るための活動を始めます。

これは次々とシロアリの巣・コロニーを形成される危険性を示しているといえます。それゆえ羽アリや取れた翅を見つけたら、十分な注意とともに早期の行動が必要になるのです。

関連記事:家に羽アリが大量発生する原因と対処法!巣が作られやすい条件を知って予防・駆除しよう|ミツモア

シロアリ駆除を自分で行う際の注意点

注意事項

慣れていない人が駆除に臨むと、戸惑うことや分からないこともあるでしょう。薬剤も使用する場合もあるため、できるだけ知識を深めてから作業したいものです。

忌避効果のあるスプレーを中途半端に噴射しない

前述のとおり、すでに家で繁殖したシロアリを駆除したいときと、寄ってくるシロアリを予防したいときでは使うべき薬剤が異なります。

やってはいけないのは、繁殖したシロアリを駆除するときにシロアリが嫌がる成分を含んだ忌避スプレーを使うことです。

スプレーを嫌がったシロアリが家の土台の奥深くまで逃げてしまい、駆除が難しくなるおそれがあります。

忌避効果のあるスプレーを使うのは、シロアリがまだ巣食っていないと分かっているときにしましょう。

予防効果が続きにくいので定期的に駆除剤を使う

業者と素人ではシロアリの駆除の確実性だけでなく、予防効果の期間も違います。また、自分で駆除を行って、シロアリを完全に駆除できていないとすぐに再発してしまいます。

業者であれば、駆除だけでなく、シロアリ予防もしっかりと行ってくれるので、シロアリに関する知識がない方は、業者に依頼するのがおすすめです。

徹底的に駆除したいときは業者に依頼する

体が目に見えていたり巣の場所が特定できてても、すべてのシロアリを撃退することは難しいです。素人では、適切な駆除を施すのが難しく、逆にシロアリの活動場所を増やすことにつながる可能性もあります。

基本的にシロアリの駆除は専門業者に依頼しましょう。プロの業者であれば、現状を確認し、効果的な駆除工法を的確に示してくれます。

シロアリ駆除を依頼した場合の費用相場や、安心できる業者の選び方については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:

シロアリ駆除の費用相場はいくら?施工法・業者・状況の要因で把握できる!|ミツモア

シロアリ駆除業者の失敗しない選び方!注意点や費用、予防法も解説|ミツモア

シロアリの羽アリを駆除するときのポイント

スプレーを噴射する手

シロアリは木材の中を侵食するので通常あまり見える位置には現れません。ただし巣がいっぱいになって他の場所にコロニーを移すとき、羽アリになって外に出てくることがあります。

巣食っているシロアリを根絶させるのは難しいですが、目の前に現れた羽アリは駆除できます。

  • 殺虫効果のあるスプレーで退治する
  • 粘着テープでからめとる

基本的には、殺虫効果が高く効き目の早い駆除スプレーを噴射するのがおすすめです。

羽アリがいるということは、シロアリがかなり繁殖している可能性が高いです。忌避効果があるスプレーを使うとシロアリが奥深くに逃げてしまうリスクがあります。

強い殺虫成分が入った製品は子供やペットのいる家庭で使うのが不安という方も多いでしょう。その場合、目の前に現れた羽アリだけでもガムテープなどの粘着テープにくっつけて捨てましょう。

薬剤を使わず全体を駆除することは難しいので、業者に駆除を依頼することをおすすめします。

以下の関連記事では、自分でできる羽アリの駆除法をより詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:自分でできる羽アリの駆除方法・見つけたらすぐやるべき対策!【ただし応急処置です】|ミツモア

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