シロアリ駆除は自分でできる？判断方法や駆除のポイントも解説

シロアリを見つけたら、被害が拡大する前に早急な駆除が必要です。被害が小さければ「自分で駆除できないだろうか？」と考える人も多いでしょう。

シロアリ駆除を自分で行えるかどうかを見分けるポイントや、駆除方法・業者の見つけ方を紹介します。

まずはシロアリの被害を正確に把握しよう

シロアリ駆除のファーストステップは、被害場所・被害の実情を、適切に把握することです。シロアリを自分で駆除したいとき、最初にチェックすべきポイントを紹介します。

室内外の被害状況を確認

家にシロアリがいる場合、被害を受けやすいのは以下の場所です。

湿気の多い水回りは、シロアリが特に好む場所です。何を置いても重点的にチェックしましょう。

ただしシロアリは木材の中部分を食い荒らすため、表面から見ただけでは被害の程度が分かりません。

被害状況をチェックする際は、木材を叩いて音の違いを確認したり、押したり引いたりしたときの軽さを測ったりするのが、おすすめです。

また床下換気口や周辺は侵入経路になりやすいため、ここでもシロアリの痕跡を確認しておきましょう。

床下の状況もチェック

シロアリの侵入経路として最も多いのが床下です。被害状況を確実に把握したいなら、床下点検口から、あるいは畳の床をめくって床下に潜りましょう。

床下では以下のポイントをチェックすることが大切です。

蟻道とはシロアリが作るトンネルです。シロアリは乾燥に弱いため、移動の際は土や排泄物で作ったトンネルの中を通ります。下の写真のように土の塊のようなものが壁などに貼り付いていたら、シロアリがいる可能性は高いでしょう。

またシロアリは木材を食い荒らすため、木材部のチェックが必須です。支柱や壁面を叩いて、軽い音が出ないかどうかを確認します。

他にも床がへこんだりたわんだりしている場合は、シロアリによる被害で、中が空洞化しているのかもしれません。

自分で駆除できるかを判断

シロアリが見つかった場合の対応として、「自分で駆除する」「専門業者に依頼する」の2択があります。

ただし以下の場合は「素人には手に負えない」として、プロの業者に依頼した方が安心です。

家屋の構造によっては、全てのカ所をチェックできないことがあります。どこにどのような被害があるのか把握しきれない場合や、被害が甚大な場合は、素人が手を出すべきではありません。

また近年は、アメリカカンザイシロアリによる被害が増加しています。被害の範囲が把握しにくい・従来の殺虫剤が通用しないという特徴があるため、駆除は業者に任せるのがベターです。

ミツモアでシロアリ駆除を依頼する

シロアリの駆除で知っておきたいこと

安易なシロアリ駆除は、被害の拡大を招く恐れがあります。シロアリ駆除を行う際は、慎重に方法を選択しましょう。

シロアリ駆除に取り掛かる前に、知っておくべきポイントを紹介します。

殺虫剤は使わない

市販の殺虫剤の多くには、忌避効果のある薬剤が使われています。これをシロアリ駆除で使っても、生き残ったシロアリが他の場所に移るだけです。

薬剤の効果が切れた頃にまたシロアリが戻ってくるため、結局被害が拡大してしまいます。

シロアリを数十匹駆除したところで、シロアリの巣には数万から数百万ものシロアリがいます。巣を丸ごと駆除しない限り、シロアリの駆除は不可能です。

発見したら掃除機で吸い込む

家の中でシロアリを発見した場合は、殺虫剤よりも掃除機に手を伸ばしましょう。

シロアリはゴキブリの仲間ではありますが、ゴキブリほどのタフさはありません。掃除機で吸い込んでしまえば、すぐに死んでしまいます。

「掃除機の中で繁殖するのでは？」という不安もありますが、乾燥した掃除機の中では、シロアリは長くは生きられません。掃除機は殺虫剤よりも安全で、確実な駆除方法です。

なお掃除機で吸ったシロアリは、通常のゴミと同様に処理すればOKです。

シロアリを自分で駆除する方法

シロアリの被害が少なく「自分で駆除できる」と判断した場合は、手順を守って駆除に臨みましょう。

シロアリを駆除するときのポイントや方法を紹介します。

準備するもの

シロアリ駆除で床下に潜る場合は、入念な準備が必要です。潜った後で「しまった」とならないよう、以下のものをそろえておきましょう。

床下は湿気が多く、思った以上に不快な場所です。害虫や害獣がいたり、フンが落ちていたりすることがあります。長袖・長ズボンを着用して肌の露出を控え、マスクや軍手も身に着けましょう。

おすすめはベイト工法

ベイト工法とは駆除剤を混ぜた特殊なエサを設置し、巣に持ち帰らせる駆除方法です。駆除剤を食べたシロアリは確実に死ぬので、巣ごと駆除できます。

ベイト工法のメリットは、駆除剤を土中に埋めてシロアリを駆除するため、床下に潜らずに済む点です。薬剤を噴霧する必要もなく、小さな子供やペットがいる家庭でも、取り組みやすいでしょう。

ベイト工法を実施する手順は、以下の通りです。

シロアリは日光の当たる場所を好みません。ベイト剤を埋めるときは、日当たりのよい場所は避け、日影に設置しましょう。

また雨が降って水没するような場所では、シロアリがエサを食べに来られません。低地で水が溜まりそうなところも、避けるのがベターです。

ベイト工法は「ベイト剤を巣に持ち帰らせる」という駆除方法のため、結果が出るまでに2～3カ月かかるのが一般的です。すでにシロアリにより大きな被害を受けていて、早急に駆除したい家庭には向きません。

またシロアリの種類によっては、全くベイト剤に食いつかず、失敗することもあります。

駆除が成功したかどうかの判断の目安は、設置から1カ月後です。

1カ月後にベイト剤がなくなっていたり、シロアリが集まっていたりするのなら、駆除は順調に進んでいると考えられます。一方でエサが減らない・シロアリがいないなどがあれば、駆除は失敗です。場所を変更してやり直すか、業者に相談した方がよいでしょう。

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自分で駆除できない被害状況は業者へ

シロアリ被害が甚大だったり、被害カ所が特定しきれなかったりする場合は、専門業者に駆除を依頼した方が安心です。シロアリ駆除を業者に依頼するメリットや、依頼のコツを紹介します。

駆除から予防までしてくれる

専門業者なら専門知識・経験・プロ仕様の道具で、確実なシロアリ駆除を行ってくれます。薬剤・ツールも業者用の物を使うため、自分で駆除を行うよりもレベルの高い駆除が可能です。

またシロアリは数が膨大なので、素人が駆除を行った場合、駆除もれが発生するケースが多々あります。「駆除のやり直し」という現実に途方にくれることもあるでしょう。

その点シロアリ業者の多くは、駆除後の「保証期間」を設けています。万が一シロアリが再発した場合、期間内なら駆除のやり直しを依頼することが可能です。

「保証期間中はシロアリ再発の不安がない」と考えれば、業者に依頼するメリットは大きいといえます。

▽シロアリ駆除業者の選び方・費用相場はこちらの記事をご覧ください。

業者を選ぶときは相見積もりを

シロアリ再発のリスクや駆除の手間を考えれば、初めから専門業者に依頼した方が安心です。とはいえシロアリ駆除の価格は、依頼する業者によって異なります。なるべくコストを抑えたいのであれば、複数の業者で相見積もりを取ることが必要です。

「どこで業者を探せばよいか分からない」「相見積もりを取るのが面倒くさい」という人は、シロアリ駆除業者登録数日本トップクラスの、「ミツモア」を利用してみましょう。

ミツモアなら簡単な質問に答えるだけで、最大5業者から見積もりを取れます。電話番号不要・メールのみで相談できるので、煩わしい営業電話もありません。

まずは気軽に、自宅周辺のシロアリ業者を探してみてはいかがでしょうか。

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シロアリ駆除は自分でも可能

被害が小さいのであれば、自分でのシロアリ駆除も可能です。まずは被害の程度・範囲をチェックして、自己対応できるかどうか検討しましょう。被害が限定的で複数箇所に散らばっていないのであれば、自分での駆除を検討してもよいかもしれません。

ただしシロアリは、1匹いると数百万匹存在するといわれます。1匹も残さず処理したいなら、やはりプロの力を借りた方が安心です。

シロアリを放置すると、家の強度・耐震性が落ちます。最悪の場合は倒壊の恐れもあるため、早急な駆除をおすすめします。