シロアリ調査は無料？調査内容や業者の選定ポイントを紹介

家がシロアリ被害を受けていないか心配な人は、シロアリ調査を実施してみるのがおすすめです。調査結果に応じて、適切に対処する必要があります。シロアリ調査にかかる費用や調査内容、調査にかかる時間などを紹介します。

シロアリ調査に費用はかかる？

建物がシロアリの被害にあっているか心配な方は、シロアリ調査から始めましょう。シロアリ調査は費用がかかるのか説明します。

基本的に無料

基本的に無料でシロアリ調査を実施している業者がほとんどです。

薬剤を散布したり、掃除をしたりすることはしないので、無料で依頼できます。

シロアリがいた場合でも提示された金額に納得して、駆除を契約しない限り、料金が発生することはありません。

有料の場合

ほとんどの場合、無料のシロアリ調査ですが、費用が発生する場合もあります。

具体的には床下に侵入口がなく調査が困難な場合や、より精密な調査を行うといったケースです。

また不動産を売るときに、対象の不動案についてシロアリ被害の有無を証明するための調査は、有料である場合がほとんどです。これは売主・買主共に対象です。

一般の依頼は、調査後にそのまま駆除をおこなうケースが多いですが、不動産売買に関する依頼の場合は、その後に駆除を依頼するケースが少ないため、有料となっています。

調査内容や業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

シロアリ調査の内容

シロアリ調査は無料であっても、しっかり調査して結果を説明してくれます。具体的にどのような調査が行われるのか、見ていきましょう。

シロアリの形跡をチェック

シロアリ調査では主に、目視確認が基本です。主に床下や家の周り、屋根裏などで、シロアリの形跡をチェックします。普段見えにくいところも、見てくれるので一気に不安が解消されるでしょう。

床下調査では、防護服を着た作業員が床下に潜り込み、隅々まで見渡して調査します。

家の周りや屋根裏では、シロアリの形跡だけでなく、配管周りや基礎のひび割れ、腐敗箇所や水漏れの有無などを確認してもらえます。

調査時は床下点検口の周りを、ビニールシートなどでしっかり養生するため、家の中を汚すことはありません。

調査が完了したら養生を撤去し、後片付けをして終了です。調査結果はカメラによるリアルタイムの映像を見せてくれたり、写真を提示してくれたりします。

調査にかかる時間

一般的にシロアリ調査にかかる時間は、およそ1～2時間です。

家の広さによって前後しますが、比較的少ない時間で調査が完了します。

ただし羽アリが地上に出てくる時期の繁忙期(ゴールデンウィーク、8月)になれば、予約が取りづらくなります。

土日や祝日など、依頼が集中しやすい日に調査したい場合は、早めの相談がおすすめです。

調査で分かること

シロアリの有無、これから発生する可能性などが調査でわかります。

シロアリがいた場合は、被害の程度を詳しく説明してくれます。その際に写真やビデオを用いて説明してくれる業者もいるので、自身の目で確認することもできますよ。

また巣の有無も調査で分かります。外からやってきただけの場合もあるので、具体的にどのような対策が必要なのか調査ではっきりわかるでしょう。

またシロアリがいない場合でも、湿気や水漏れなどからこれから発生する可能性があるかについても、説明してくれます。

このようにシロアリ調査では、シロアリの有無や被害状況だけでなく、予防の必要性も教えてくれます。

調査結果を踏まえた上で、シロアリ予防や駆除を依頼するとよいでしょう。

調査する前にしておくこと

調査当日までに家の図面を用意したり、家の中を掃除しておきましょう。

シロアリ調査では図面を見ながら、家を隅々まで調査します。図面があることで、家の中にある床下点検口の位置や、シロアリの発生箇所を把握しやすくなるのです。

自分でも可能であれば床下点検口を把握し、事前に片付けておくとよいでしょう。床下点検口の上に、荷物や大型家具が置いてあると、調査に時間がかかってしまいます。

また家の周囲も掃除しておきます。外壁や基礎周りを見るため、物を片付けておくのが望ましい状態です。

シロアリ調査のタイミング

シロアリ調査のタイミングを逃してしまうと、取り返しのつかない状況になるかもしれません。シロアリ調査を依頼すべきタイミングを紹介します。

室内で羽アリを見つけたら

室内で羽アリを見つけたときは、すでにシロアリが家屋に侵入し、被害をもたらしている可能性があります。

特に羽アリが大量に出てきたときは、巣の形成が終わり、別の場所に飛ぼうとしている場合が多いため、緊急な対処が必要になるでしょう。

羽アリがシロアリではなく、クロアリであっても注意が必要です。クロアリはシロアリを捕食するので、エサとなるシロアリが多く存在している可能性があります。

室内で羽アリを見つけたら、業者へ早めに相談するとよいでしょう。

蟻道を見つけたとき

家の周囲で蟻道を見つけたときは、シロアリ調査を依頼した方がよいでしょう。ほぼシロアリがいる可能性が高い形跡になります。

蟻道はシロアリの通り道であり、シロアリが泥や分泌物を混ぜて作ったものです。紫外線に弱いシロアリは、蟻道を作って移動します。

蟻道は基礎周りや換気口に伸びているパターンが多く、太くて長い形状で土が盛り上がっています。

蟻道を見つけたからといって、崩すのは得策ではありません。シロアリが警戒して分散して逃げてしまうので、駆除が余計困難になってしまいます。

蟻道を見つけたら触らず、業者に調査を依頼しましょう。

定期点検が大切

シロアリ被害に遭わないためにも、一般的に1年に1回は定期点検をするのが理想です。この間隔で調査しておけば、シロアリの巣があったとしても、早期発見で対処が楽になります。

予防や駆除に使用される薬剤の効果は、一般的に5年といわれています。そのためシロアリ予防や、駆除を実施したことがある家は、5年に1度調査をするとよいでしょう。

調査した方がよい時期は、特に決まっていません。シロアリは1年中活動して卵を産むため、どの時期でも定期的な調査が望ましいといえます。

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シロアリ調査を業者に依頼する際のポイント

シロアリ調査は業者によって費用が発生したり、金額が高かったりします。シロアリ調査を優良な業者に依頼する際の、ポイントを紹介します。

納得のいく業者を選定するには

ほとんどの場合、調査は無料ですが、駆除や対策を依頼する場合は費用がかかります。なので調査だけでなく、駆除や対策を依頼した際の費用の見積もりを取っておくと安心です。

納得のいく業者を選定する際は、複数の業者から見積もりを取りましょう。

複数社から見積もりを取ると、実際にかかる費用やサービスの内容を比較することができます。

見積もりを依頼する際は、ミツモアの見積一括サービスを利用すれば、1度の依頼で最大5社から見積もりを取得できます。ミツモアに登録された業者が、依頼主の見積り依頼内容を見て、見積書を提示してくれるのです。

自分で業者を探す必要がなく、1件ごとに連絡する手間も省けます。より簡単に相見積もりを取りたい人は、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。

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悪徳業者の見分け方

悪徳業者の特徴として、飛び込みの訪問営業が挙げられます。無料調査と謳い、調査後にあらゆる理由を伝え、不安をあおってくるのが手口です。

また調査の内容がずさんである業者も、悪徳業者の可能性が高くなります。例えばしっかり養生しなかったり、床下に潜ってすぐに出てくるといった、手抜きをしたりする業者には注意が必要です。

調査結果を細かく説明してくれない場合も、その後に提示されるシロアリ予防や、駆除に関する契約を結ばない方がよいでしょう。

調査が雑な業者に駆除依頼をしてしまうと、被害が再発したり、見積もりにはない追加費用を請求されたりする恐れがあります。

シロアリ調査は信頼できる業者に依頼しよう

シロアリ調査は基本的に無料です。しかし不動産売買に関する調査など、場合によって有料になる可能性もあります。

調査した後にシロアリ予防や、駆除に関する見積もりを提示される場合がほとんどですが、必ずしも契約しなければならないわけではありません。

シロアリ調査は1～2時間で完了するため、気軽に業者へ相談するとよいでしょう。床下や家の周辺などをチェックして、状況を教えてくれます。

調査によってシロアリの有無や、床下の状況などが分かります。シロアリが気になる人は、現状を知ることで安心できるでしょう。

シロアリ調査により、家をメンテナンスするきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。