出産を控える家庭では、免疫力の低い赤ちゃんの健康を守るために住環境を整えるニーズが高まっています。しかし、どの清掃個所を優先するかは経験の有無によって大きく異なります。


そこで今回、実際に子育てを経験した親達の声から「産前のイメージと、産後に気づく本当に必要な清掃」の差を明らかにするため、0歳~1歳の子育て経験者245名を対象に、新生児を迎える際の清掃に関する意識調査を実施しました。
その結果、産前に気になっていた清掃箇所と、実際にやっておけばよかったと感じた清掃箇所にはギャップがあることが判明。産前は「床・カーペット」や「寝具」といった目に見える場所を気にしていた一方、産後にもっと重要だったと気づくのは「エアコン内部」「洗濯槽」「風呂釜」といった見えない場所であることが分かりました。
調査概要サマリー
- 産前に気になった清掃1位は「床・カーペット」(46.5%)だが、やっておけばよかった清掃1位は「エアコン」(28.4%)
- 53%が「自分で調べて」産後に見えない場所の重要性に気づいていた
- 一般ユーザーと比較すると、子育て世代では「風呂釜・浴室配管」の依頼が顕著に高い(一般ユーザー:4.0% → 子育て世代:42.3%)
- 実際に依頼した人の半数以上(52.2%)が産前に清掃を実施
- 「やっておけばよかった」と「依頼してよかった」の1位はどちらもエアコン
産前は「床」、産後は「エアコン」
産前に気になった清掃箇所TOP5(n=245、複数回答)
| 順位 | 清掃箇所 | 割合 |
| 1位 | 床・カーペット・絨毯 | 46.5% |
| 2位 | 寝具(布団・マットレス) | 45.3% |
| 3位 | エアコンのフィルター・内部 | 40.4% |
| 4位 | 洗濯槽のカビ・雑菌 | 27.8% |
| 5位 | 車内・チャイルドシート | 23.3% |
やっておけばよかった清掃箇所TOP5(n=225、複数回答)
| 順位 | 清掃箇所 | 割合 |
| 1位 | エアコンのフィルター・内部 | 28.4% |
| 2位 | 洗濯槽のカビ・雑菌 | 21.8% |
| 3位 | 寝具(布団・マットレス) | 18.2% |
| 4位 | 風呂釜・浴室の見えない配管 | 17.8% |
| 5位 | カーテン・ブラインド | 15.1% |
産前は赤ちゃんが直接触れる「床・カーペット」(46.5%)や「寝具」(45.3%)が気になる一方、実際に育児が始まると「エアコン内部」(28.4%)、「洗濯槽」(21.8%)、「風呂釜・浴室配管」(17.8%)など、目に見えない場所の汚れに気づきやっておけばよかったと感じることがわかりました。
【比較分析】一般ユーザーと子育て世代のサービス依頼傾向の違い
ミツモアの直近1年間(2024年10月~2025年10月)で依頼された清掃サービスデータ(31.506件)と、今回のアンケート回答者(新生児を迎えた時期に実際に依頼した52名)の依頼内容を比較したところ、新生児を迎える時期ならではの特徴的な傾向が見られました。
実際に依頼したサービス TOP5
| 順位 | 一般ユーザー(31,506件) | アンケート回答者(52名) |
| 1位 | エアコン 72.1% | エアコン 61.5% |
| 2位 | 排水管 6.0% | 風呂釜・浴室 42.3% |
| 3位 | 洗濯槽 5.4% | 換気扇 34.6% |
| 4位 | 風呂釜・浴室 4.1% | 洗濯槽 30.8% |
| 5位 | 換気扇 3.8% | 床・カーペット 13.5% |
一般ユーザーでは「エアコン単体」の依頼が圧倒的に多いのに対し、新生児を迎える家庭では「見えない場所」をまとめて清掃する傾向が高いことがわかります。
特に注目されるのは「風呂釜・浴室」クリーニングです。一般ユーザーでは依頼割合がわずか4.1%である一方で、アンケート回答者は実に42.3%が依頼しており、子育て世帯では「風呂釜・浴室」が一般家庭に比べて圧倒的に重視されていることがわかりました。
赤ちゃんと一緒に入浴する時期になると、以下の見えない汚れが気になる家庭が急増します。
- 湯船の衛生(皮脂汚れ・雑菌)
- 配管内部の洗浄度
- 湯張りによる再汚染リスク
- 免疫力の弱い新生児への影響
大人だけで生活していると気づきにくいこれらのポイントが、新生児の誕生をきっかけに「見えない場所」をプロに依頼して清潔にしたいというニーズに繋がっていると考えられます。
産後に「見えない場所」の重要性に気づく。そのきっかけは?
いつ・どうやって気づいたか(n=132、複数回答)
| 順位 | きっかけ | 割合 |
| 1位 | 自分で調べて気づいた | 53.0% |
| 2位 | SNSや育児メディアの記事で知った | 23.5% |
| 3位 | 実際にトラブル(カビ・臭い・子どもの体調不良等)が起きて気づいた | 18.2% |
| 4位 | パートナーに指摘されて気づいた | 9.1% |
| 5位 | 先輩ママ・パパに言われた | 7.6% |
半数以上(53.0%)が「自分で調べて」産後に見えない場所の重要性に気づいており、SNSや育児メディア(23.5%)も含めると、約8割が情報収集を通じて必要性を認識していることがわかりました。
実際の「やっておけばよかった」と気づいたエピソード(一部抜粋)
具体的なエピソードからは、赤ちゃんの成長に伴う生活の変化が、見えない場所への気づきのきっかけになっていることが見えてきました。
【エアコンクリーニング】
「生まれて初めての冬、暖房をかけた時の風が気になった。エアコンを購入してからはたまに掃除機をかける程度で、それでも長いこと掃除をしていなかったことに気づいた。プロに依頼するに限らず、妊娠中に綺麗にしておけばよかったと後悔した。」(当時20-30代、女性)
【浴室・配管クリーニング】
「生後3カ月後くらいから湯舟に一緒に入るようになり、配管の清潔度合いが気になった。たまたま、CMで配管の清浄剤を見て気づいた。」(40代、男性)
自己清掃の失敗も――専門業者に頼む重要性
ヒアリング調査では、気になって自分で清掃を試みた結果、かえってトラブルになったケースも確認されました。
【エアコンクリーニング】
「気になった際、旦那が市販のスプレー洗浄材でエアコン清掃を試みたが、結果的にエアコンが壊れてしまった。業者を呼んで修理を依頼することになり、その際に『スプレー洗浄剤は、フィルターが目詰まりして故障の原因になるので使用しないほうがいい』と注意を受けた。」(当時20-30代、女性)
実際に依頼した人の半数は「産前」
依頼タイミング(n=46、単一回答)
| タイミング | 割合 |
| 妊娠中(出産予定日の1ヶ月以上前) | 28.3% |
| 出産直前(出産予定日の1ヶ月以内) | 23.9% |
| 出産入院中 | 2.2% |
| 退院直後〜生後1ヶ月 | 2.2% |
| 生後1〜3ヶ月 | 13.0% |
| 生後3〜6ヶ月 | 8.7% |
| 生後6ヶ月〜1年 | 13.0% |
| 生後1年以上後 | 4.4% |
| 覚えていない | 4.4% |
実際に子育てにあたって清掃サービスを依頼した人の52.2%が産前(妊娠中+出産直前)に依頼しており、産後に気づいて後悔する前に、先回りして対策を取っていることがわかります。
なぜ産前に依頼したのか?(n=46、複数回答)
| 順位 | 理由 | 割合 |
| 1位 | 免疫力の低い新生児のため、清潔な環境は絶対に必要だと思った | 50.0% |
| 2位 | 実際にカビ・雑菌・臭いなどのトラブルがあり、放置できなかった | 45.7% |
| 3位 | 自分では手が届かない・掃除しきれない箇所だった | 39.1% |
| 4位 | 出産前後で自分で掃除する時間・体力が本当になかった | 28.3% |
「やっておけばよかった」と「依頼してよかった」の1位はどちらもエアコン(n=46、単一回答)
「依頼してよかった」サービスTOP3
| 順位 | サービス | 割合 |
| 1位 | エアコンクリーニング | 37.0% |
| 2位 | 風呂釜・浴室クリーニング | 21.8% |
| 3位 | 洗濯槽クリーニング | 15.2% |
実際に依頼した人が「最もやってよかった」と感じたサービスの1位は、先輩パパ・ママが「産前にやっておけばよかった」と振り返った清掃箇所の1位と同じ「エアコンクリーニング」でした。
実際にエアコンクリーニングやその他の清掃を依頼した人からは、高い満足度のコメントが寄せられています。
一方で、依頼前には以下のような不安を抱えていた人も少なくありませんでした。
| ■依頼前の不安 ・「費用が高いのではないか」(45.7%) ・「どの業者を選べばいいかわからない」(34.8%) ・「家の中を見られるのが恥ずかしい」(30.4%) |
しかし、それでも依頼に踏み切った主な理由としては、
| ・「免疫力の低い新生児のため、清潔な環境は絶対に必要だと思った」(50.0%) ・「実際にカビ・雑菌・臭いなどのトラブルがあり、放置できなかった」(45.7%) ・「自分では手が届かない・掃除しきれない箇所だった」(39.1%) |
といった新生児を迎えるにあたって清潔な住環境を確保するためのニーズが挙がりました。
■依頼者の声
「作業も早く、安心して任せられるし、何より汚れがすごくとれたことが大きい。」(エアコンクリーニング、出産直前に依頼)
「普段、自分たちで清掃するよりも、細かい部分を含めて綺麗にしてくれた点は満足した。一方、何を基準に業者の選定をしたら良いのかが分からず、決めるまでに時間が掛かったのが負担だった。」(風呂釜・浴室、キッチン・換気扇、床クリーニング、出産直前に依頼)
「大変丁寧にテキパキと干渉すること無くやってくれた。プロの仕事だった。」(風呂釜・浴室、エアコン、排水溝・配管、床、寝具クリーニング、生後6ヶ月〜1年に依頼)
産後に気づく”見えない場所”の重要性

エアコン内部、洗濯槽内部、風呂釜など、目に見えないが赤ちゃんの健康に直結する場所。本調査では、半数以上(53%)が産後に「自分で調べて」これらの重要性に気づいていました。しかし産後では対応のタイミングが遅れがちです。
実際に清掃サービスを依頼した人に聞くと、産前(妊娠中・出産直前)に依頼していたのは52.2%。「依頼してよかった」1位もエアコンクリーニング(37%)でした。
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「ミツモア」では、エアコンクリーニングや洗濯槽クリーニング、風呂釜洗浄など、新生児を迎える前に整えておきたい清掃サービスのプロを簡単に比較できます。
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妊娠中の体調が安定している時期に、見えない場所の清掃を先回りして対策することで、赤ちゃんを安心して迎えられる環境を整えましょう。
【関連サービス】
【調査概要】
- 調査期間:2025年10月
- 調査対象:過去1年間のミツモア依頼者のうち、0歳~1歳の子育て経験者245名
- 調査方法:オンラインアンケート、追加ヒアリング
- 主要分析軸:産前・産後の清掃意識の変化、気づきのきっかけ、サービス利用状況
