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網入りガラスとは?特徴やメリット、デメリット、交換費用について

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最終更新日: 2024年06月28日

窓は火災時に延焼の原因となり、衝撃を受けて割れると近くにいる人がケガをしてしまいます。防火性が高く二次被害を防げる「網入りガラス」に取り換えると、万が一のときも安心です。網入りガラスにするメリット・デメリット、交換にかかる費用を紹介します。

網入りガラスとは?

表面に網を掛けたような模様が入っているガラスは通常のガラスと何が違うのでしょうか?まずは網入りガラスについて基本情報を見てみましょう。

金網が入ったガラスのこと

網入りガラスとはガラスの中に金網(ワイヤー)を入れた建築材料です。火災時に延焼を防ぐ効果が期待でき、防火設備用のガラスとして店舗や集合住宅の窓・入口に使用されています。

表面の特徴によって2種類に分類され、表面がなめらかで透明なものが「磨(みがき)」、細かく凸凹加工が表面にされて外部からの視界を遮断できるのが「霞(かすみ)」です。さらに中に入れるワイヤーの入れ方にも違いがあります。

ワイヤーを縦と横の格子状に入れたものを「クロスワイヤ」と呼び、対角線にワイヤーを入れ菱模様になっているのが「ヒシワイヤ」です。またワイヤーが縦方向のみに入っている「プロテックス」も網入りガラスですが、防火設備には認定されていません。

設置には規定がある

新居を構える際は外装から内装まですべて希望にそって選びますが、住む地域によっては家のガラスを網入りガラスにしなければならない場合があります。指定区域では自分の好みで通常のガラスを設置すると規定違反になってしまうのです。

国土交通省による建築基準法は、火災が起こりやすい防火地域または準防火地域の建築物は、開口部を網入りガラスにしなければならないと定めています。家を建てたい場所が指定区域でないか事前に確認しなければなりません。

参考:

網入りガラスのメリットとデメリット

網入りガラスを設置するとどのような効果があるのでしょうか?網入りガラスにするメリットとデメリットを紹介します。

火災の広がりやガラスの飛散を防止

網入りガラスを設置すると、万が一火災が起きたとき延焼を防いだり、燃え広がった炎によってガラスが割れたときに飛び散るのを防止してくれたりします。そのため防火設備として採用されているのです。

一般的な窓ガラスには耐熱性能がありません。火災が起きたとき窓を閉めたとしても炎は防げず、割れて侵入してしまいます。マンションやアパート、住宅が密集しているところで火災が起きると、窓から窓へと炎が燃え移るのです。

網入りガラスは防火性が高く、もし炎の熱に耐えかねて割れてしまったとしても、中のワイヤーによってガラスが支えられ飛び散らないため、窓に穴が空きません。悪天候や何らかのアクシデントで飛来物が窓にぶつかっても、二次災害を防ぎます。

複層ガラスにすると耐熱性アップ

網入りガラスを二重構造の「複層ガラス」にするとより耐熱性が向上します。複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層ができ断熱性に優れているためです。

また防音性のあるガラスを組み合わせると騒音対策ができます。希望に合わせて網入りガラスの性能はカスタマイズできるのです。

デメリットは熱割れと防犯面

網入りガラスのデメリットは、ガラス面の温度差によってひび割れする「熱割れ」が起きやすいことと、防犯効果は期待できない面です。防火を高めるためのワイヤーがデメリットを生み出します。

網入りガラスは火災には強いですが熱には弱く、直射日光を浴び続けると中のワイヤーが熱を持ち、ガラスの表面温度が高くなることでひびが入るのです。さらに目隠しや遮熱のために網入りガラスにフィルムを貼っていると、熱割れが起きる確率は高まります。

割れにくく一見防犯性が高いように見えますが、強度は通常のガラスとほとんど変わりません。ガラスが割れたときに支えになるワイヤーは意外と簡単に引きちぎれてしまうため、防犯効果は期待できないのです。

網入りガラスに交換する際のポイント

既存の窓ガラスを網入りガラスに交換をするには、業者への依頼が必要です。網入りガラスに交換する際にかかる費用や業者選びのポイントを見てみましょう。

交換にかかる費用相場を把握

網入りガラスには網が掛かっているだけの「透明」タイプと、外部から中の様子が見えにくい「半透明」タイプ、そしてガラスを2枚以上組み合わせた「ペアガラス」タイプがあります。窓のサイズをW90×H90とした場合の費用相場は以下の通りです。

  • 透明タイプ:約15,000~20,000円
  • 半透明タイプ:約5,000~20,000円
  • ペアガラス:約25,000~40,000円

上記の価格は窓ガラス本体の価格で、窓ガラスのみを交換する場合は別途10,000~20,000円かかります。窓ガラスによってはサッシの交換も必要で、一般的なアルミサッシでは20,000~50,000円が費用相場です。

業者選びは一括見積もりを活用

網入りガラスの設置は窓のリフォームを専門とする業者へ依頼しましょう。適当に業者を選んでしまうと、損をしたり希望通りにいかなかったりするため、いくつか候補を挙げ各業者から一括見積もりを取得して比較検討をします。

業者選びには事前の情報収集が欠かせません。見積もりをいくつか集めておくと費用相場がだいたい分かり、業者の応対の良し悪しも確認できます。

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網入りガラスの特徴を理解して交換を検討

網入りガラスは衝撃を受け割れてしまっても、ガラスが飛び散らないため誰かがガラスを踏んでしまうといった二次災害が防げます。万が一の火災に強く延焼を防ぐため、火災による甚大な被害をおさえられるのです。

複層ガラスにすれば断熱性や防音性も向上できます。生活を快適に保ち突然のアクシデントにも強い窓にしておけば安心です。

網入りガラスを設置する際は複数の業者からかかる費用の見積もりを取って、よく比較検討をしてから依頼しましょう。

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