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防犯ガラスは空き巣対策に有効!防犯効果や値段、おすすめ製品を紹介

最終更新日: 2024年06月28日

空き巣による犯行の大半が窓ガラスの破壊によって行われます。一般的な1枚ガラスは簡単に割れたりこじ開けられたりするため、家の窓を「防犯ガラス」に取り替えると安心です。空き巣の侵入手口と共に、防犯ガラスの効果や交換にかかる費用を紹介します。

空き巣対策には「防犯ガラス」

空き巣被害はどの家でも遭う可能性がありますが、防止するには家の窓を「防犯ガラス」にすると効果的です。空き巣の手口と共に防犯ガラスの効果について紹介します。

空き巣の侵入経路と手口

空き巣被害のほとんどが「ガラス破り」によって起こります。窓ガラスをしっかり施錠していても、防犯対策がなされていないガラスは簡単に壊され鍵を開けられてしまうのです。

空き巣が窓ガラスを破壊して侵入する手口は三つあります。一つ目は窓ガラスに物を打ち付けて破壊するのが「打ち破り」という手口です。一般的なガラスは数秒で割れてしまい、手慣れた空き巣はガラスの破壊音を気にせずに侵入してしまいます。

近年多いのが高温の熱を加えてガラスの一部分を焼いて破る「焼き破り」です。日本の空き巣独特の手口が「こじ破り」で、工具を窓ガラスとサッシの間に入れ込みサッシの錠前を解錠します。焼き破りもこじ破りも犯行時の音がしにくい手口です。

防犯ガラスの構造と効果

空き巣被害の原因となる窓ガラスを、空き巣によって破壊されにくい窓にしておけば被害に遭う確率が減らせるはずです。通常の窓ガラスが1枚構造なのに対し、防犯ガラスは2枚のガラスの間に耐久性のある合成樹脂を挟んで加熱圧着しています。

もし空き巣が防犯ガラスへ物を打ち付けたとき、外側のガラスが割れても間に挟まれた合成樹脂中間膜にくっつき完全に窓が破壊されません。また合成樹脂中間膜自体が貫通しにくいため、簡単には穴を開けられないのです。

防犯ガラスには専用のステッカーが貼られているため、見た目からも防犯をアピールできます。また合わせガラスである防犯ガラスは防音性と断熱性に優れ紫外線も防ぐため、部屋の省エネ対策や紫外線焼けを防ぐ効果もあるのです。

防犯ガラスと混合しやすい種類

家の窓に使用されるガラスにはさまざまな種類があり、よく防犯ガラスと間違えられるガラスがあります。防犯ガラスと混同しやすいガラスにはどのような特徴があるのでしょうか?

網入りガラス

ガラスに格子状または菱模様のワイヤーが入っているのが「網入りガラス」です。通常のガラスよりも耐熱性があり高温の炎にさらされても割れにくく、万が一割れてしまっても中のワイヤーによって破片が飛び散るのを防いでくれます。

延焼を防ぐ効果が認められているため防火設備や防火地域に指定されている建物に多く設置されていますが、防犯性はあまりありません。ガラスの飛び散りを防ぐものの強度は一般的なガラスと変わらないためです。

強化ガラス

「強化ガラス」はその名の通り、一般的なガラスに比べて強度が約3.5~4倍以上あります。高い耐久性から衝撃に強く、割れてしまっても破片が鋭利な状態ではなく粉々になるため、割れたガラスに触れてケガする恐れが軽減できます。

強度があるため防犯性に優れているように思われますが、強化ガラスには防犯性は期待できません。ガラスの厚み約6分の1までに衝撃が加わると簡単に割れてしまうのです。しかし強化ガラスは、割れたときの二次災害を防ぐのに効果を発揮します。

ペアガラス

防犯ガラスと同じように2枚のガラスの間に中間層を挟んだのが「ペアガラス」です。別名「複層ガラス」とも呼ばれ、ガラスの間に乾いた空気が入っていることで室内の熱を逃しにくく、外気の影響も受けにくくなります。

断熱性に優れているため冷暖房の効果を上げ、光熱費を削減でき結露を発生しにくくしますが、防犯性はありません。ペアガラスに使用されているガラスは基本的には1枚ガラスと変わらず、複層であっても破壊に時間がかからないのです。

ただし、防犯性の高い種類のペアガラスを選べば、空き巣対策にも有効になります。

防犯ガラスに交換するときのポイント

自宅の窓ガラスを既存のものから防犯ガラスへ交換するときはどのような点に気を付けるとよいのでしょうか?防犯ガラスの選び方や交換方法について紹介します。

防犯ガラスを選ぶときはCPマークに注目

防犯ガラスを選ぶときは「CPマーク」が付いたものを選びましょう。CPマークとは警視庁や国土交通省をはじめとした団体によって施工された試験をクリアし、「あらゆる侵入攻撃に対して5分以上防御できる」製品に付けられる証です。

警視庁による調査では「侵入にかかる時間が5分以上だと諦める」という結果が出ています。CPマークが付いていれば空き巣に対して「この窓は侵入するのに時間がかかる」というのをアピールできるのです。

値段は厚さやサイズによって変わる

防犯ガラスは厚さやサイズによってかかる費用が変わります。防犯ガラス1㎡あたりの厚さで比べた場合にかかる費用の相場は以下の通りです。

  • 厚さ6.8mm(透明ガラス3mm+中間膜0.8mm(30ミル)+透明ガラス3mm)
    →25,000~28,000円
  • 厚さ7.5mm(透明ガラス2.5mm+中間膜1.5mm(60ミル)+透明ガラス2.5mm)
    →30,000~36,000円
  • 厚さ8.3mm(透明ガラス3mm+中間膜2.3mm(90ミル)+透明ガラス3mm)
    →35,000~42,000円

またサイズによる比較は以下の通りです。

  • 横幅900mm×高さ900mm:約20,000~35,000円
  • 横幅900mm×高さ1200mm:約25,000~40,000円
  • 横幅900mm×高さ1800mm:約30,000〜65,000円

これらの費用に加えて、業者に交換を依頼する際にかかる出張費や工事費が別途発生します。すべての業者がホームページに「ガラス代と施工費」をまとめて掲載しているわけではないため、損をしないためには総額を把握しておきましょう。

窓のリフォームは業者選びが重要

防犯ガラスに付け替える窓のリフォームは自力では難しいため、業者への依頼が必要です。施工を行う業者は多数あり、業者によってかかる費用は変わります。最初から一つの業者に絞るのではなく、複数の業者から見積もりを取って比較検討しましょう。

窓のリフォームにかかるすべての費用を記載した見積もりを、各業者から取るのがおすすめです。費用相場が把握でき、見積もりを取る際の業者の対応によって接客の雰囲気が見極めやすくなります。

ミツモアでは多数の業者が登録していて最大5社まで見積もりが無料で取得可能です。依頼は最短2分で完了するため、希望に合った業者選びが手軽にできます。

おすすめの防犯ガラス

防犯ガラスは多数のメーカーからいろんな種類が出てます。どれを選べばよいか悩んだときに参考にしたい、おすすめの防犯ガラスを見てみましょう。

日本板硝子「セキュオ」

日本板硝子が出している「セキュオ」は2枚のガラスの間に挟む中間膜としてポリカーボネート板を挟んだ合わせガラスです。侵入手口で使われる「打ち破り」や「こじ破り」に強く、窓の防犯性を高めます。

もしガラスが破壊されても中間膜にガラスが付着し破片が飛び散ったり脱落したりする恐れがありません。ガラスから侵入してくる紫外線を99%カットするため家具やカーテンの色あせも防ぎます。既存のサッシのまま短時間での交換が可能です。

参考:「セキュオ」Ι 日本板硝子

旭硝子「セキュレ」

旭硝子の「セキュレ」は特殊なフィルムを2枚のガラスの間に挟むことで貫通しにくくした合わせガラスです。物を打ち付けても貫通するまでに時間がかかるため、高い防犯効果があります。

万が一ガラスが割れてしまっても破片が飛び散ったり脱落したりしにくく、二次災害を防いでくれるでしょう。購入後5年間は、セキュレがこじ開けられて盗難被害に遭った場合のお見舞金が支給されます。

参考:「セキュレ」 Ι 旭硝子

防犯ガラスに取り替えて住まいを安全に

空き巣被害の多くは窓ガラスを破壊し解錠する手口が使われています。自宅の窓ガラスを強靭な素材がガラスの間に挟まれている防犯ガラスにしておけば、空き巣被害には遭いにくくなるはずです。

防犯ガラスは防犯性だけでなく防音性や断熱性にも優れ、紫外線をカットしてくれるなど、暮らしにおいても役立つ機能を備えています。

交換の際は防犯ガラスの価格と工事費を合わせた見積もりを取り、信頼できる業者へ依頼しましょう。

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