台所にあるレンジフードの交換費用は、一式全てを交換する場合で60,000円台~70,000円台が相場です。ただし、交換する箇所や範囲・レンジフードの種類によっても大きく変わってきます。


レンジフードは、料理をしていないときも湿気や異臭対策として動かすことが多く、消耗が激しくなりやすい設備です。
本記事では、レンジフード交換の費用相場はもちろん、交換するかどうかの判断基準についてなども解説するので参考にしてみてください。
レンジフードの交換費用をシミュレーション
レンジフードの交換費用は、本体をまるごと取り替えるか、不具合が生じた部分だけを交換するかによって大きく異なります。
下記のシミュレーターでは、交換内容を選ぶだけでおおよその費用を把握できるので、交換費用の目安を知りたい方はご利用ください。
合計
0円
レンジフード換気扇の交換について
レンジフード換気扇の故障は、症状によって交換する部品や方法が異なります。スイッチやモーターなど特定の部品だけに問題がある場合は、部分交換で対応できることがあります。
一方、長年使用してレンジフード全体が劣化している場合や、見た目も一新したい場合は、本体交換がおすすめです。本体交換には、取付工賃と古い機器の処分費用が必要となります。
※ 実際の費用は機種や施工条件によって変動します
※ 部品交換が可能かどうかは、レンジフードの機種や製造年によって異なります
※ 特に古い機種は部品の供給が終了している場合があります
※ 正確な見積もりは専門業者にご相談ください
また、レンジフードの交換費用は業者の競合性によっても変わり、地域差があります。下記のページでは、お住いの地域のレンジフード交換業者への依頼費用の相場と口コミを掲載していますので、合わせてご参考にしてください。
北海道・東北 | 北海道|青森|秋田|岩手|山形|宮城|福島 |
---|---|
関東 | 東京|群馬|栃木|茨城|埼玉|千葉|神奈川 |
中部 | 新潟|富山|石川|福井|山梨|長野|静岡|岐阜|愛知 |
近畿 | 大阪|三重|滋賀|京都|兵庫|奈良|和歌山 |
中国・四国 | 鳥取|島根|岡山|広島|山口|香川|徳島|愛媛|高知 |
九州 | 福岡|佐賀|長崎|大分|熊本|宮崎|鹿児島|沖縄 |
レンジフードの交換にかかる費用【種類別】
レンジフードの交換費用は、どの種類のレンジフードを選ぶかによって大きく変わってきます。
主な種類として以下の4つが挙げられます。
フラット型:6万円~
フラット型(浅型)の交換費用は、工事費込みで6万円から7.5万円程度が目安です。 本体が薄く、すっきりとした見た目が特徴なので、特に天井が低いキッチンや、空間の圧迫感を避けたい場合に適しています。主な特徴を見ていきましょう。
- キッチン空間に馴染みやすく、スマートな印象を与えます。
- 薄型のため、頭をぶつけにくい高さに設置しやすいです。
- ブーツ型と比べると吸引力が控えめなモデルもあるため、調理スタイルによっては性能を確認しましょう。
- フィルターや内部の掃除は、基本的に上向きの姿勢で行う必要があります。
デザインを重視する方には魅力的ですが、機種によって吸引力やお手入れのしやすさは異なります。シンプルな構造で比較的価格が手頃なモデルが多いのも利点です。
ブーツ型:7万円~
- 煙や油を効率よく捕集する、高い集煙力を持っています。
- フィルターに油汚れが溜まりやすいため、定期的な掃除が欠かせません。
- 深さがある形状なので、キッチンの広さによっては少し圧迫感が出るかもしれません。
フィルター掃除の手間はかかりますが、換気性能を確保しつつ費用を抑えたい場合に有力な選択肢となります。しっかり換気したいけれど、予算は抑えたいというニーズに応えるタイプです。
ファルコン型:10万円~
- キッチンの主役にもなり得る、洗練されたデザインが魅力です。
- 天井からの吊り下げや壁への特殊な固定など、一般的なレンジフードとは異なる設置工事が求められます。
- 設置やメンテナンスに対応できる専門業者が限られる可能性も考慮しましょう。
デザイン性を最優先する場合に検討されますが、設置条件や高額になりがちな費用、メンテナンス性などを十分に確認する必要があります。 見た目の良さと引き換えに、設置の難易度や費用が高くなることを理解しておきましょう。
スリム型:13万円~
現在の主流であるスリム型の交換費用は、工事費込みで13万円から20万円弱が目安です。 薄型でスタイリッシュなデザインと、お手入れのしやすさを両立している点が人気の理由です。多くのメーカーから多様なモデルが販売されており、次のようなメリットがあります。
- フィルターレス構造や、油汚れを弾くコーティングなど、掃除の手間が格段に楽なモデルが多いです。
- 薄くすっきりしたデザインで、現代的なキッチン空間によく調和します。
- 自動洗浄機能やコンロ連動機能など、便利な高機能を搭載した機種を選べます。
- 多機能で高性能な分、他のタイプに比べて本体価格は高くなる傾向にあります。
機能性、デザイン性、メンテナンス性のバランスが取れており、特に掃除の手間を減らしたい方におすすめです。 選択肢が豊富で価格帯も広いですが、予算と必要な機能を見極めて選ぶことが大切です。
レンジフードのパーツのみ交換する場合
レンジフード全体を交換するのではなく、不具合のある部品だけを交換することも可能です。ただし、交換できる部品や費用は状況によって異なります。ここでは主な部品ごとの交換費用の目安とポイントを見ていきましょう。
モーター:2万円台~
レンジフードの心臓部であるモーター交換は、部品代と工賃込みで2万円台からが目安です。 異音(「ゴー」「ブーン」というような音)がする、ファンが回らない、または回転が不安定で吸い込みが悪いといった場合、モーターの寿命や故障が考えられます。モーター交換が検討されるのは、次のような場合です。
- レンジフード本体や他の部品はまだ十分使える状態である。
- 全体交換よりも費用を抑えたい。
- メーカーに交換用モーターの在庫がある。
ただし、モーターは比較的高価な部品であり、交換作業にも専門知識が必要です。長年使用しているレンジフードの場合、他の部品も劣化している可能性があるので、全体交換と比較して検討することをおすすめします。
スイッチ:1万円台~
毎日操作するスイッチ部分の交換は、部品代と工賃込みで1万円台からが目安になります。 スイッチを押しても反応しない、一部のボタンだけ効かない、ボタンが陥没したり破損したりしている、といった症状が現れたら交換を考えましょう。スイッチ交換で対応できるのは、主に次のようなケースです。
- 特定のボタンだけが故障している。
- 操作パネル全体が故障しているわけではない。
- レンジフードの他の機能には特に問題がない。
スイッチは使用頻度が高いため、消耗しやすい部品の一つです。ただし、電子基板と一体になっているタイプのスイッチだと、修理費用が高くなることがあります。簡単なボタン部分の交換で済むか、操作パネル全体の交換になるかで費用は変わってきます。
換気扇(ファン):1万円台~
プロペラファンやシロッコファン自体の交換は、部品代・工賃込みで1万円台からが目安です。 ファンが回転する際に「カラカラ」「ガタガタ」といった異音がする、異常な振動がある、羽根が破損しているなどの症状があれば、ファンの交換が必要かもしれません。ファンに不具合が起きる主な原因には、次のようなものがあります。
- 長年の油汚れやホコリの蓄積で、回転バランスが悪くなっている。
- 羽根の変形や割れなど、物理的に破損している。
- モーター軸との接続部分に緩みや摩耗が生じている。
ファンは換気の要となる大切な部品です。異音や振動を放置すると、モーターに余計な負担がかかったり、換気能力が落ちたりするため、早めの対応が重要です。 ご使用の機種に適合するファン部品の在庫確認も必要になります。
その他:3,000円~
照明ランプや金属フィルターなど、上記以外の部品交換は3,000円程度から可能です。 これは主に部品代の目安であり、交換作業費が別途かかるケースがほとんど。交換対象となる部品には、下記のようなものが含まれます。
- 手元を照らす照明ランプ(電球)やLEDユニット
- 調理中の油を受けるオイルトレー(油受け皿)
- 破損したり、ひどく変形したりした金属フィルター
- 割れたり、表面が傷んだりした整流板
電球交換のようにご自身で簡単にできるものから、LEDユニット交換のように専門作業が必要なものまで様々です。 部品によってはすでに生産終了している可能性もあるため、まずは専門業者に相談し、部品の入手可否と正確な見積もりを確認することが大切です。
レンジフードの交換にかかる費用【工事別】
レンジフードの交換費用は、どの範囲の工事を行うかによって大きく異なります。ここでは以下3つのケースについて、それぞれの費用相場と特徴を具体的に解説します。費用はあくまで目安であり、製品の種類や設置状況、業者によって変わる可能性があります。
本体を交換する場合の費用相場:6万円~20万円以上
レンジフード本体の交換は、本体価格と標準的な交換工事費を合わせて6万円から20万円以上が一般的な費用相場です。 これは、現在設置されている古いレンジフードを取り外し、新しいものに取り替える最も標準的な工事を指します。
この費用には通常、次のような項目が含まれます。
- 新しいレンジフード本体の価格:選ぶ機種のグレードや機能によって価格が大きく変動します。
- 古いレンジフードの撤去と処分:既存機器の取り外しと、法令に基づいた適切な処分にかかる料金です。
- 新しいレンジフードの設置・固定:新しい機器を適切な位置に取り付け、安全に固定する作業費です。
- 排気ダクトや電源の基本的な接続:既存の排気ダクトへの接続や、電源配線の接続作業です。
ただし、選ぶレンジフードの種類(スリム型、ブーツ型など)やグレード(高機能なモデルほど高価)、また既存の設置状況によって総額は変動します。例えば、以下のような場合には追加料金が発生することがあります。
- ダクト工事の追加:排気ダクトの位置変更や延長、新規設置が必要な場合。
- 電気工事の追加:コンセントの増設や移設、電圧の変更が必要な場合。
- 壁や天井の補強工事:新しいレンジフードの重量に今の壁や天井が耐えられない場合に必要となる補強作業。
- 特殊な設置場所:高所や狭い場所など、作業が難しい場所への設置。
上記は、古くなったレンジフード全体を取り替える場合の基本的な費用とお考えください。正確な費用を知るためには、専門業者に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取ることが不可欠です。
部品を交換する場合の費用相場:1万円台~5万円程度
モーターやスイッチ、ファンなどの部品のみを交換する場合、修理する部品や作業の難易度にもよりますが、費用は1万円台から5万円程度が目安です。 レンジフード本体はまだ比較的新しいものの、一部分だけが故障してしまった場合にこの方法が選ばれることがあります。
部品交換が検討されるのは、主に次のような状況です。
- レンジフードの使用年数がまだ浅い:一般的に5年未満など、本体の他の部分の劣化があまり進んでいない場合。
- 故障箇所が特定の部品に限られている:原因がはっきりしており、その部品交換で確実に機能が回復する場合。
- メーカーに交換用部品の在庫がある:特に古い機種だと、部品の供給が終わっていることもあります。
- 全体交換に比べて修理費用が大幅に安い:費用対効果を考え、部品交換の方が経済的な場合。
例えば、主な部品交換の費用目安は以下の通りです(部品代と基本的な技術料を含む場合)。
- スイッチ交換:1万円~2万5千円程度
- ファン交換:1万5千円~3万5千円程度
- モーター交換:2万円~5万円程度
ただし、一つの部品を交換しても、経年劣化によって近いうちに他の部品が故障する可能性も考えなくてはなりません。特に使用年数が7年以上経っている場合は、他の部品も寿命が近づいている可能性があります。部品交換は一時的な対処に留まる可能性もあるため、レンジフードの使用年数や状態、保証期間などを総合的に考え、長期的な視点で判断することが重要です。
キッチン全体を交換する場合の費用相場:50万円~150万円以上
キッチン全体のリフォームに伴ってレンジフードも交換する場合、リフォーム全体の費用は50万円から150万円以上が目安で、レンジフード交換費用はその一部に含まれます。 このケースでは、レンジフード単体の費用を考えるというより、キッチンのデザインや機能、グレードに合わせた選択が中心です。
キッチンリフォームにおけるレンジフード交換では、次のような点が考慮されます。
- 新しいキッチンのデザインや色に合わせたレンジフード選び:キャビネットやコンロとの統一感を大切にし、キッチンのコンセプトに合ったデザインやカラーを選びます。
- キッチンの配置変更に伴う、排気ダクト経路や電源位置の変更:アイランドキッチンへの変更や壁付けキッチンの配置換えなど、レイアウトによっては大掛かりなダクト工事や電気工事が必要になることがあります。
- 他の調理機器(コンロなど)との連携機能の導入:IHクッキングヒーターと連動して自動で換気風量を調整する機能など、利便性を高める機能の検討。
- システムキッチンへの組み込み:キッチンメーカーのシステムキッチンに合うレンジフードの選定や、専用の部材が必要になる場合があります。
キッチン全体のリフォームでは、レンジフードを単独で交換するよりも、配管や電気工事などをまとめて行えるため、効率的に工事を進められる場合があります。レンジフード単体の価格や工事費は先の「本体交換」の相場に近いことが多いですが、リフォーム全体の規模や内容、選ぶキッチンのグレードによって総額が大きく変わるため、あくまでリフォーム全体の予算の中で考える必要があります。
レンジフードの交換にかかる費用【内訳】
レンジフードが故障する主な原因
毎日頻繁に使われるレンジフードは消耗品の一種であり、長年使い続ければ何らかの理由で異常や故障が生じます。 故障に至る主な原因を知っておくことで、日頃の使い方を工夫したり、異常の早期発見に繋げたりできるかもしれません。
故障の主な原因には、次の2つが挙げられます。
- 長年の使用による部品自体の劣化や物理的な故障
- こまめなお手入れを怠ったことによる頑固な油汚れやホコリの蓄積
これらの原因が複合的に絡み合って、レンジフードの不調を引き起こすことも少なくありません。
部品の故障
レンジフードは、スイッチ、モーター、ファン、配線、機種によっては電子基板など、多くの部品で構成されています。これらの部品は、長期間にわたって繰り返し使用されることで、少しずつ摩耗したり、材質が劣化したりしていきます。 特に故障しやすい部品や箇所には、次のようなものがあります。
- 毎日何度も押したり回したりするスイッチ部分の物理的な破損や接触不良
- モーター内部のコイルの劣化や、回転を支えるベアリングの摩耗による動作不良
- 電気部品をつなぐ配線コードの断線や接続部分の緩み
- 多機能なレンジフードに搭載されている電子制御基板の故障
どんなに丁寧に取り扱っていても、時間とともに部品が劣化していくのは避けられません。特に設置から10年以上が経過したレンジフードに何らかの不調が見られるようになった場合は、まず部品の劣化や故障を疑い、専門の業者に点検を依頼しましょう。
汚れの蓄積
レンジフードのお手入れというと、表面のフィルターを掃除する程度で済ませてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、フィルターを通り抜けた細かな油やホコリは、レンジフードの内部、特にファンやその周辺に少しずつ蓄積していきます。 この内部の汚れが長年にわたって溜まると、様々な不具合の原因となります。
汚れが引き起こす具体的な問題点には、以下のようなものがあります。
- ファンに油汚れが雪だるま式に付着し、その重みでモーターに過度な負荷をかけてしまう
- ファンにこびり付いた汚れが固化し、ファンの回転バランスを崩して異音や大きな振動を発生させる
- 排気ダクトの入り口やファンケーシング内部に油汚れが堆積し、空気の通り道を狭めて換気能力を著しく低下させる
- 湿気を含んだホコリや油が電気部品や配線部分に付着し、漏電やショート、故障のリスクを高める
目に見える部分の清掃だけでなく、定期的な内部の点検と清掃がレンジフードを長持ちさせる秘訣です。しかし、ご自身でレンジフードを分解して内部を清掃するのは、専門的な知識や工具がないと難しく、かえって部品を破損させてしまうリスクも伴います。
手に負えないほど汚れが溜まってしまっている場合や、分解清掃に自信がない場合は、無理をせずに専門のハウスクリーニング業者に依頼するか、レンジフード自体の交換を検討しましょう。
レンジフードを交換した人たちの口コミや発生した費用
レンジフード交換業者は相見積もりで比較
レンジフードの交換は、状態や種類によって自力でできる場合もあれば、プロに任せるべきケースもあります。プロに任せるとき、少しでも安く抑えたい方は、以前のものと同じタイプを選ぶことがポイントです。
料金の目安を知りたいときは、見積もりを依頼してみましょう。ミツモアなら、複数社の見積もりが一度にチェックできます。
ミツモアで簡単な質問に答えて見積もり依頼
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。
最大5件の見積もりが届く
無料で最大5件の見積もりを比較することが可能です。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができますよ。
チャットで見積もり内容の相談ができる
気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。