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台所のレンジフード交換の費用相場はいくら?安く抑えるコツや交換依頼先など

最終更新日: 2025年05月16日

台所にあるレンジフードの交換費用は、一式全てを交換する場合で60,000円台~70,000円台が相場です。ただし、交換する箇所や範囲・レンジフードの種類によっても大きく変わってきます。

レンジフードは、料理をしていないときも湿気や異臭対策として動かすことが多く、消耗が激しくなりやすい設備です。

本記事では、レンジフード交換の費用相場はもちろん、交換するかどうかの判断基準についてなども解説するので参考にしてみてください。

レンジフードの交換費用をシミュレーション

レンジフードの交換費用は、本体をまるごと取り替えるか、不具合が生じた部分だけを交換するかによって大きく異なります。

下記のシミュレーターでは、交換内容を選ぶだけでおおよその費用を把握できるので、交換費用の目安を知りたい方はご利用ください。

レンジフード換気扇交換費用

合計

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費用内訳

レンジフード換気扇の交換について

レンジフード換気扇の故障は、症状によって交換する部品や方法が異なります。スイッチやモーターなど特定の部品だけに問題がある場合は、部分交換で対応できることがあります。
一方、長年使用してレンジフード全体が劣化している場合や、見た目も一新したい場合は、本体交換がおすすめです。本体交換には、取付工賃と古い機器の処分費用が必要となります。

※ 上記は一般的な費用の相場です
※ 実際の費用は機種や施工条件によって変動します
※ 部品交換が可能かどうかは、レンジフードの機種や製造年によって異なります
※ 特に古い機種は部品の供給が終了している場合があります
※ 正確な見積もりは専門業者にご相談ください

また、レンジフードの交換費用は業者の競合性によっても変わり、地域差があります。下記のページでは、お住いの地域のレンジフード交換業者への依頼費用の相場と口コミを掲載していますので、合わせてご参考にしてください。

北海道・東北 北海道青森秋田岩手山形宮城福島
関東 東京群馬栃木茨城埼玉千葉神奈川
中部 新潟富山石川福井山梨長野静岡岐阜愛知
近畿 大阪三重滋賀京都兵庫奈良和歌山
中国・四国 鳥取島根岡山広島山口香川徳島愛媛高知
九州 福岡佐賀長崎大分熊本宮崎鹿児島沖縄

レンジフードの交換にかかる費用【種類別】

レンジフードの交換費用は、どの種類のレンジフードを選ぶかによって大きく変わってきます。

主な種類として次の4つが挙げられます。

  • フラット型:薄型で圧迫感がなく、デザイン性が高いタイプ
  • ブーツ型:深型とも呼ばれ、昔からあるタイプ
  • ファルコン型:特定のデザインや機能を持つタイプ(例:アイランドキッチン用など
  • スリム型:現在の主流で、スタイリッシュなデザインと手入れのしやすさが魅力

フラット型:6万円~

【フラット型 おすすめ商品一覧】

主要メーカー 代表的な商品名 本体価格目安(税抜) 取付工事費目安 合計費用目安 特徴(静音性・清掃性・デザインなど)
パナソニック FY-60DED3-S(フラット型・エコナビ搭載) 約248,600円 約37,800円 約286,400円 ワンタッチ着脱ファン/親水性フィルター(掃除簡単)/LED・DCモーター
リンナイ BFR-1E-AP602BK(フラット型・ターボファン) 約60,390円 約38,000円 約98,390円 ターボファン式で基本機能重視、取付自由度高い(安価)
ノーリツ クララ(独立スイッチ・連動なし) 約123,200円 約38,000円 約161,200円 簡易操作の独立スイッチ付き、ガスコンロ連動タイプも選択可
クリナップ ZRS75ABZ21FS(フラットスリム・60cm) 約122,500円 約38,000円 約160,500円 フラット形状で凹凸少なく掃除ラク、LED照明付き
富士工業 BFRS-3K-601R(平型・シロッコファン) 約89,650円 約38,000円 約127,650円 シロッコファン搭載、スライド幕板対応(掃除しやすい)
タカラ VT-602N(平型・ターボファン) 約25,300円 約38,000円 約63,300円 ターボファン式で非常に低価格、基本性能のみ(最廉価モデル)

※合計費用目安は、本体価格(税抜)と標準的な取付工事費を合計したものです。

フラット型(浅型)レンジフードは、本体が薄く、すっきりとしたデザインが特徴です。**天井が低いキッチンや、圧迫感を避けたい場合に特に適しており、交換費用は工事費込みで6万円程度からが目安です。**上の表でご紹介しているように、タカラスタンダードの「VT-602N」のような非常に安価なモデルから、パナソニックの「FY-60DED3-S」のような高機能モデルまで価格帯に幅があります。

このタイプは、キッチン空間に馴染みやすく、スマートな印象を与えます。薄型のため、頭をぶつけにくい高さに設置しやすいのも嬉しい点です。その一方で、従来のプロペラファンやターボファン式のモデルが多く、機能性やお手入れのしやすさではスリム型に劣る場合もあります。調理スタイルによっては吸引力も確認が必要です。

フラット型の主な特徴は以下の通りです。

  • 空間を圧迫しないスリムなデザイン
  • 比較的、本体価格が手頃なモデルが多数
  • フィルターや内部の掃除は、基本的に上向きの姿勢での作業が求められる

シンプルな構造で比較的価格が手頃なモデルから、エコナビ搭載の高機能モデルまで幅広く揃っています。デザイン性と価格のバランスを重視する方におすすめです。

ブーツ型:7万円~

渡辺製作所 深型レンジフード [WAS-75AK(H200)]
渡辺製作所 深型レンジフード [WAS-75AK(H200)]
【ブーツ型 おすすめ商品一覧】
主要メーカー 代表的な商品名 本体価格目安(税抜) 取付工事費目安 合計費用目安 特徴(静音性・清掃性・デザインなど)
リンナイ BDA-3HL-AP601(ブーツ型・シロッコファン) 約83,600円 約38,000円 約121,600円 シロッコファン式で高所・強風下にも安定排気、フィルターあり(安価)
ノーリツ ブーツ型レンジフード(NFGモデルなど) 約80,300円~ 約38,000円 約118,300円~ バリエーション豊富(60/75/90cm)、汚れが付きにくいファンシー塗装など ※「同上(平型・ブーツ型シリーズ)」と記載あり
富士工業 BDR-3HL-601(ブーツ型・3分割構造) オープン価格 約38,000円 3分割設計で施工性良、フィルターは親水コートで油はじく仕様

※合計費用目安は、本体価格(税抜)と標準的な取付工事費を合計したものです。ノーリツの価格はシリーズや幅によって異なります。富士工業はオープン価格のため合計費用は販売店にご確認ください。

ブーツ型(深型)レンジフードは、昔からよく見られる形状で、比較的安価なモデルが多いのが特徴です。**交換費用は工事費込みで7万円程度からが相場です。**上の表にもあるように、リンナイやノーリツから手頃な価格帯の製品が提供されています。

このタイプは、煙や油を効率よく捕集する高い集煙力を持っています。しかし、内部にフィルターを備えているため、油汚れが溜まりやすく定期的な掃除が欠かせません。また、深さがある形状なので、キッチンの広さによっては少し圧迫感を感じるかもしれません。

ブーツ型の主なポイントは以下の通りです。

  • 比較的、本体価格が安く導入しやすい
  • 高い集煙力で調理中の煙や油をしっかり捕集
  • フィルターの油汚れが溜まりやすく、こまめなお手入れが必要

近年は機能面や清掃性の観点からスリム型への移行が進んでいますが、換気性能を確保しつつ費用を抑えたい場合には依然として有力な選択肢です。 しっかり換気したいけれど、予算は抑えたいというニーズに応えるタイプです。

ファルコン型:10万円~

リンナイ EFR-3R-AP602SI シルバーメタリック EFRシリーズ クリーンフード(ファルコン型) [レンジフード ビルトインコンロ連動タイプ
リンナイ EFR-3R-AP602SI シルバーメタリック EFRシリーズ クリーンフード(ファルコン型) [レンジフード ビルトインコンロ連動タイプ
【ファルコン型 おすすめ商品一覧】
主要メーカー 代表的な商品名 本体価格目安(税抜) 取付工事費目安 合計費用目安 特徴(静音性・清掃性・デザインなど)
リンナイ EWR-3R-AP601SV(ファルコン型クリーンフード) 約169,070円 約35,000円 約204,070円 低位置設置で届きやすいクリーンパネル、親水コートで拭取り掃除簡単
富士工業 EFR-3R-601(※EWR同等、ファルコン型清掃フード) 約134,750円 約35,000円 約169,750円 ファルコン型清掃性重視、アクアスリットフィルタでお手入れ楽

※合計費用目安は、本体価格(税抜)と標準的な取付工事費を合計したものです。

ファルコン型レンジフードは、本体が低い位置に設置できるようデザインされており、手が届きやすく掃除がしやすい点が大きな特徴で、交換費用は10万円程度からが目安です。 デザインもすっきりとしており、モデルによってはノンフィルター式でお手入れ性に優れています。上の表では、リンナイや富士工業のモデルを紹介しています。

このタイプは、洗練されたデザインでキッチンの主役にもなり得る存在感を放ちます。代表的な製品はリンナイのクリーンフード(EWR/EFRシリーズ)で、価格はやや高めですが機能面で優れています。

ファルコン型の魅力的なポイントをご紹介します。

  • 低い位置に設置できるため、清掃がしやすい
  • すっきりとしたモダンなデザインが魅力
  • ノンフィルターなど、お手入れが簡単なモデルもあり

デザイン性を重視し、かつ日々のお手入れの手間を軽減したい方に適したタイプです。 ただし、一般的なレンジフードとは異なる設置工事が必要になる場合や、対応できる業者が限られる可能性も考慮しておく必要があります。

スリム型:13万円~

パナソニック(Panasonic) レンジフード「スマートスクエアフード」 FY-7HZC5-S
パナソニック(Panasonic) レンジフード「スマートスクエアフード」 FY-7HZC5-S

【スリム型 おすすめ商品一覧】

主要メーカー 代表的な商品名 本体価格目安(税抜) 取付工事費目安 合計費用目安 特徴(静音性・清掃性・デザインなど)
リンナイ LGR-3R-AP602SV(ノンフィルタ・スリム型) 約180,070円 約38,000円 約218,070円 ノンフィルタ式で掃除簡単、静電タッチスイッチ、低騒音設計
ノーリツ スリム型ノンフィルター(クララシリーズ) 約106,370円~ 約38,000円 約144,370円~ 無駄のないデザイン、簡易操作スイッチ(廉価モデルあり)
クリナップ ZRS60BGSF24(W)(ラクエラ フラットスリム) 約122,500円 約38,000円 約160,500円 フラット形状で清掃性良好、LED照明・電動シャッター連動対応
富士工業 BFRS-3K-602R(スリム型・シロッコ) 約89,650円 約38,000円 約127,650円 コンパクト設計のシロッコファン、掃除しやすいスライド式整流板
タカラ —(該当なし)

※合計費用目安は、本体価格(税抜)と標準的な取付工事費を合計したものです。ノーリツの価格はシリーズや機能によって異なります。

スリム型(薄型)レンジフードは、現在の主流となっており、その名の通り薄くスタイリッシュなデザインが特徴です。拭き掃除がしやすい形状やノンフィルタータイプが多く、お手入れのしやすさも魅力で、交換費用は工事費込みで13万円程度からが目安です。 上の表でご紹介しているように、富士工業やノーリツの比較的安価なモデルから、リンナイのような高機能モデルまで様々です。

最新モデルでは、高性能なシロッコファンや省エネ設計、静音性を追求した機種が揃っています。デザイン性と機能性、メンテナンス性のバランスが取れており、多くの方に選ばれています。

スリム型の主な利点は以下の通りです。

  • フィルターレス構造や油汚れを弾くコーティング・掃除の手間が格段に楽なモデルが多い
  • 薄くすっきりしたデザインで、現代的なキッチン空間に調和
  • 自動洗浄機能やコンロ連動機能など、便利な高機能を搭載した機種を選べる

多機能で高性能な分、他のタイプに比べて本体価格は高くなる傾向にありますが、その快適さから満足度の高いタイプです。 選択肢が豊富で価格帯も広いため、予算と必要な機能を見極めて選ぶことが大切です。特に掃除の手間を減らしたい方におすすめします。

機能性や清掃性で選ぶか、価格重視で選ぶかは、ご家庭のキッチンでの使い方や優先順位によって変わってきます。いずれのタイプも主要国内メーカーから多彩な製品が販売されていますので、上記の一覧表も参考にしながら、じっくり比較・検討してみてください。

レンジフードの交換にかかる費用【工事の規模別】

レンジフードの交換にかかる費用は、工事の規模によっても大きく変動します。レンジフード全体を新しくするのか、あるいは特定の部分だけを修理するのかで、必要な手間や部品が異なるためです。

本章では主な工事の規模として以下の3つのケースを取り上げ、それぞれの費用相場と工事内容のポイントを解説します。

本体を交換する場合の費用相場:6万円~20万円以上

レンジフード本体をまるごと新しいものに交換する場合、本体価格と標準的な交換工事費を合わせて6万円から20万円以上が一般的な費用相場です。 これは、現在設置されている古いレンジフードを取り外し、新しいものに取り替える大がかりな工事を指します。

換気扇の吸い込みが悪くなった、油汚れがひどく掃除してもきれいにならない、異音がするなど、レンジフード全体の機能が低下したり、寿命を迎えたりした場合にこの規模の工事が選ばれます。

この費用には通常、次のような項目が含まれます。

  • 新しいレンジフード本体の価格:選ぶ機種の機能やデザインによって価格が大きく変動します。
  • 古いレンジフードの撤去と処分:既存機器の取り外しと、法令に基づいた適切な処分にかかる料金です。
  • 新しいレンジフードの設置・固定:新しい機器を適切な位置に取り付け、安全に固定する作業費です。
  • 排気ダクトや電源の基本的な接続:既存の排気ダクトへの接続や、電源配線の接続作業です。

ただし、選ぶレンジフードの種類(前述したスリム型やブーツ型など)やグレード(高機能なモデルほど高価)によって本体価格が大きく変わるほか、既存の設置状況によっては以下のような追加の工事費用が発生することがあります。

  • ダクト工事の追加:排気ダクトの位置変更や延長、新規設置が必要な場合。
  • 電気工事の追加:コンセントの増設や移設、電圧の変更が必要な場合。
  • 壁や天井の補強工事:新しいレンジフードの重量に現在の壁や天井が耐えられない場合に必要となる補強作業。
  • 特殊な設置場所:高所や狭い場所など、作業が難しい場所への設置。

上記は、古くなったレンジフード全体を取り替える場合の基本的な費用とお考えください。正確な費用を知るためには、専門業者に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取ることが不可欠です。

部品を交換する場合の費用相場:1万円台~5万円程度

モーターやスイッチ、ファンといった特定の部品のみを交換する場合、修理する部品や作業の難易度にもよりますが、費用は1万円台から5万円程度が目安です。 レンジフード本体はまだ比較的新しいものの、一部分だけが故障してしまった場合に、この小規模な工事が選ばれることがあります。例えば、「スイッチを押しても反応がない」「ファンは回るが異音がする」といった特定の症状で、原因部品が特定できる場合などです。

部品交換が検討されるのは、主に次のような状況です。

  • レンジフードの使用年数がまだ浅い:一般的に5年未満など、本体の他の部分の劣化があまり進んでいない場合。
  • 故障箇所が特定の部品に限られている:原因がはっきりしており、その部品交換で確実に機能が回復すると見込まれる場合。
  • メーカーに交換用部品の在庫がある:特に古い機種だと、部品の供給が終了していることもあります。
  • 本体全体の交換に比べて修理費用が大幅に安い:費用対効果を考え、部品交換の方が経済的な場合。

例えば、主な部品交換の費用目安は以下の通りです(部品代と基本的な技術料を含む場合)。

  • スイッチ交換:1万円~2万5千円程度
  • ファン交換:1万5千円~3万5千円程度
  • モーター交換:2万円~5万円程度

ただし、一つの部品を交換しても、経年劣化によって近いうちに他の部品が故障する可能性も考慮しなければなりません。特に使用年数が7年以上経過している場合は、他の部品も寿命が近づいている可能性があり、部品交換が一時的な対処に留まることもあります。 レンジフードの使用年数や全体的な状態、保証期間などを総合的に考え、長期的な視点で本体交換と比較検討することが重要です。

キッチン全体を交換する場合の費用相場:50万円~150万円以上

キッチン全体のリフォームに伴ってレンジフードも交換する場合、リフォーム全体の費用は50万円から150万円以上が目安で、レンジフード交換費用はその一部に含まれます。 このケースでは、レンジフード単体の費用を考えるというより、キッチンのデザインや機能、グレードに合わせた選択が中心です。

キッチンリフォームにおけるレンジフード交換では、次のような点が考慮されます。

  • 新しいキッチンのデザインや色に合わせたレンジフード選び:キャビネットやコンロとの統一感を大切にし、キッチンのコンセプトに合ったデザインやカラーを選びます。
  • キッチンの配置変更に伴う、排気ダクト経路や電源位置の変更:アイランドキッチンへの変更や壁付けキッチンの配置換えなど、レイアウトによっては大掛かりなダクト工事や電気工事が必要になることがあります。
  • 他の調理機器(コンロなど)との連携機能の導入:IHクッキングヒーターと連動して自動で換気風量を調整する機能など、利便性を高める機能の検討。
  • システムキッチンへの組み込み:キッチンメーカーのシステムキッチンに合うレンジフードの選定や、専用の部材が必要になる場合があります。

キッチン全体のリフォームでは、レンジフードを単独で交換するよりも、配管や電気工事などをまとめて行えるため、効率的に工事を進められる場合があります。レンジフード単体の価格や工事費は先の「本体交換」の相場に近いことが多いですが、リフォーム全体の規模や内容、選ぶキッチンのグレードによって総額が大きく変わるため、あくまでリフォーム全体の予算の中で考える必要があります。

レンジフードの交換にかかる費用【内訳】

レンジフードの交換にかかる総額費用は、いくつかの要素で構成されています。主な内訳を把握しておくと、見積もり内容を理解しやすくなり、予算立てもスムーズに進みます。

  • 本体代:レンジフード本体の価格
  • 工事費:既存のレンジフードの撤去や新しいレンジフードの取り付けにかかる費用
  • オプション費用ほか:必要に応じて発生する追加部材費や特殊工事費、出張費など

これらの費用がどのように決まるのか、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

本体代:4万円~13万円以上

特徴・機能による分類 本体価格の目安
シンプル機能タイプ 4万円 ~ 8万円程度
お手入れ簡単タイプ 7万円 ~ 15万円程度
高機能・多機能タイプ 10万円 ~ 20万円以上
デザイン重視・特定素材タイプ 8万円 ~ 20万円以上

※上記はあくまで一般的な目安であり、メーカーや具体的な機種、販売店によって価格は変動します。

 

レンジフード本体の価格は、搭載機能やデザイン、素材によって大きく異なり、交換費用の総額を左右する最も大きな要素です。ご自身のキッチン環境や使い方、お手入れの頻度などを考慮し、必要な機能を備えた機種を慎重に選ぶことが重要です。

  • シンプル機能タイプ
    • 主にブーツ型や一部のフラット型に見られる、基本的な換気機能に絞ったモデルです。
    • フィルターによる油煙捕集が中心で、定期的なフィルター清掃や交換が必要です。
    • 本体価格をできるだけ抑えたい方、機能はシンプルで十分という方に向いています。
  • お手入れ簡単タイプ
    • スリム型や清掃性を高めたフラット型に多く、ノンフィルター構造や、油汚れがつきにくい特殊コーティングが施された整流板やファンが特徴です。
    • 日常のお手入れの手間を大幅に軽減したい方におすすめです。 フィルターの目詰まりによる吸引力低下の心配も少ない傾向にあります。
    • 価格はシンプル機能タイプより高くなりますが、掃除の負担減を考えると満足度の高い選択肢となり得ます。
  • 高機能・多機能タイプ
    • 最新のスリム型や一部の高価格帯モデルに見られ、快適性や利便性を高める様々な機能が搭載されています。
    • 主な機能例:
      • 自動洗浄機能:ファンやフィルターを自動で洗浄し、お手入れの手間をさらに削減します。
      • コンロ連動機能:ガスコンロやIHクッキングヒーターの点火・消火と連動して自動で運転・停止します。消し忘れ防止にも役立ちます。
      • DCモーター搭載:ACモーターに比べて省エネ性が高く、きめ細かい風量調整が可能です。運転音も静かなモデルが多いです。
      • エコナビ(省エネ運転)機能:調理状況をセンサーで感知し、無駄のない効率的な運転を行います。
    • 機能性を追求し、より快適で便利なキッチン環境を実現したい方に適しています。 価格帯は高めになります。
  • デザイン重視・特定素材タイプ
    • キッチンのインテリアとしてのデザイン性を重視したモデルや、ステンレスやホーローといった特定の素材を使用したモデルです。
    • フラット型やスリム型、ファルコン型などに見られ、見た目の美しさや質感にこだわりたい方に選ばれます。
    • デザインや素材によって価格は大きく変動しますが、キッチン空間全体のコーディネートを考える上で重要な選択肢となります。

これらの情報を参考に、予算と必要な機能、デザインのバランスを考えて最適なレンジフードを選びましょう。

レンジフードの劣化状態を業者にチェックしてもらう

工事費:1万円台~3万円

標準的なレンジフード交換工事費は1万円台から3万円程度が相場ですが、設置状況や機種によっては追加料金が必要になる場合があります。 レンジフードの交換には、排気ダクトの接続や電気配線など専門的な知識と技術が必要なため、必ず工事費が発生します。

基本的な交換工事には、通常、以下の作業が含まれます。

  • 現在設置されている古いレンジフードの取り外し
  • 新しいレンジフードの適切な位置への取り付けと固定
  • レンジフード本体と排気ダクトの接続(既存ダクトを利用する場合)
  • 電源の接続と簡単な動作確認(既存電源を利用する場合)
  • 取り外した古いレンジフードの処分
  • 作業場所の基本的な養生

上記は標準的な作業内容です。ただし、設置場所の状況や、交換する前後の機種の違いによって、以下のような追加工事が必要になることがあります。

  • 排気ダクトの新規設置・延長・位置変更:プロペラファンからシロッコファンへの変更時や、排気口の位置が異なる場合など。
  • 壁の開口工事・補修:排気口のサイズ変更や、取り付け位置の変更に伴う壁の処理。
  • 壁の補強工事:新しいレンジフードが重い場合や、取り付け壁の強度が足りない場合。
  • 電気配線工事:コンセントの新設・移設、専用回路の増設、電圧の変更など。
  • 幕板(前幕板・横幕板)の加工・取り付け:キッチンのデザインや設置状況に合わせて必要となる化粧板の取り付け。
  • 梁(はり)などの障害物回避工事:設置場所に障害物がある場合の特殊な加工や部材の使用。

これらの追加工事が発生する場合は、別途料金がかかります。見積もり時には、標準工事の範囲と追加工事の可能性について、業者にしっかりと確認することが重要です。

オプション費用ほか:3,000円~

レンジフード交換では、本体代と基本工事費の他に、状況に応じて追加の料金がかかることがあります。 これらの料金は、必ず発生するものではなく、必要に応じて加算されます。

例えば、レンジフードの側面や前面の隙間を隠すための化粧板である横幕板・前幕板は、それぞれ5千円程度から1万5千円程度が目安です。また、業者の営業エリア外へ交換に来てもらう場合の出張費は3千円前後から数千円程度かかることがあります。

その他、オプションや追加料金が発生する主な要因は以下の通りです。

  • 横幕板・前幕板:本体と吊戸棚などの隙間を隠す化粧板。サイズや材質によって価格が異なります。
  • 排気ダクトの延長部材や接続用の変換アダプター:既存のダクトと新しいレンジフードの接続に特殊な部材が必要な場合。
  • 同時給排気ユニット:高気密・高断熱住宅などで、排気と同時に給気を行うためのユニット。本体価格が高く、取り付け工事も複雑になるため、数万円以上の追加料金が見込まれます。
  • 業者の営業エリア外への出張費:遠方の業者に依頼する場合に発生します。
  • 作業場所を保護するための養生費:特にキッチン全体のリフォームでない場合でも、床や壁を保護するために広範囲な養生が必要な場合に、別途請求されることがあります。(通常は基本工事費に含まれることが多いです。)
  • 駐車スペースがない場合の駐車場代:業者の作業車両を駐車するスペースがない場合に、近隣のコインパーキング代などが実費で請求されることがあります。
  • 高所作業費や特殊作業費:天井が非常に高い場所への設置や、特殊な工具・技術が必要な場合に発生することがあります。

これらの料金は現場の状況や選ぶオプションによって必要かどうかが変わります。契約前の見積もり段階で、業者に詳細な内訳と、追加料金が発生する可能性についてしっかりと確認してもらうことが、後のトラブルを防ぐために非常に重要です。 複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することをおすすめします。

レンジフードを交換した人たちの口コミや発生した費用

お客様★★★★★ 5.0
見積料金 30,500円
2025年02月20日
参考情報
【換気扇のタイプ】プロペラ式換気扇(プロペラファン) 【工事を依頼した場所】戸建て 【換気扇・レンジフードのメーカー】パナソニック
オンオフスイッチが不良となった(25年使用した)レンジフードを交換願いました。当然ながらピカピカで吸込みパワーもバッチリ、音もかなり静かに感じます。 何よりLEDが明るく手元が良く見えるようになりました。 お仕事も手早く済ませていただき2時間掛からずに完了です。ありがとうございました。

レンジフードの交換が高くなる要因

レンジフードの交換費用は、一般的な相場よりも高くなるケースがあります。予算オーバーを防ぐためにも、どのような場合に費用が高くなるのか、その要因を知っておくことが重要です。

これらの要因について、それぞれ具体的にどのような状況で費用が上がるのかを見ていきましょう。

本体費用そのものが高い場合

レンジフード本体の価格は、機能やデザインによって大きく異なります。最新の高性能モデルや、デザインにこだわった製品を選ぶと、当然ながら交換費用全体が高くなります。

本体価格が高くなる主な要因を挙げます。

  • 高機能モデル
    • 自動洗浄機能
      ファンやフィルターの掃除を自動で行う機能
    • コンロ連動機能
      ガスコンロやIHクッキングヒーターの点火・消火と連動して自動で運転・停止する機能
    • 省エネ性能
      DCモーター搭載など、消費電力を抑える工夫がされたモデル
    • 静音性の高いモデル
      運転音を低減する技術が搭載された機種
  • デザイン性の高いモデル
    • 薄型スリムタイプ
      スタイリッシュで人気が高いですが、比較的高価
    • 高級素材の使用
      ステンレス製や、特殊な塗装が施されたモデル
    • 輸入製品
      海外メーカーのデザイン性の高い製品など
  • フィルターレス構造
    手入れが楽な反面、価格が高くなる傾向

これらの機能やデザインが必要かどうか、自身のライフスタイルやキッチンの使い方、予算とのバランスをよく考えて選ぶことが大切です。 必ずしも最高級モデルを選ぶ必要はなく、必要な機能を見極めることで費用を抑えることができます。

追加工事が発生する場合

レンジフードの交換は、既存の設備を取り外して新しいものを取り付けるだけ、とは限りません。設置場所の状況や、交換前後の機種の違いによっては、標準的な工事内容に加えて追加の作業が必要となり、費用がかさむことがあります。

追加工事が発生しやすいケースには、以下のようなものがあります。

  • プロペラファンからの交換
    • 壁の開口部
      シロッコファン用のダクト穴を新たに開ける、または既存のプロペラファン用の大きな開口部を塞ぐ工事(最も費用増につながりやすいケースの一つ
    • ダクトの新設
      屋外へ排気を通すためのダクトを新たに設置
  • 排気ダクトの工事
    • 劣化による交換
      既存のダクトが油やサビで劣化している場合、交換が必要
    • 延長・経路変更
      新しいレンジフードの排気口の位置が異なる場合や、長さが足りない場合に必要
  • 電源工事
    • コンセントの新設
      レンジフード用のコンセントが近くにない場合
    • 電圧・配線の変更
      必要な電圧が異なる場合や、専用回路が必要な場合
  • 設置場所の工事
    • 下地補強
      設置場所の壁の強度が足りず、レンジフードの重さに耐えられない場合
    • 梁(はり)などの障害物
      設置したい場所に梁などの構造物があり、それを避けるための特殊な加工や部材が必要な場合
    • 天井や壁の補修
      既存のレンジフードの設置跡が大きい場合や、取り付け位置を変更する場合

特に、昔ながらのプロペラファン(壁に直接ついている換気扇)から、現在の主流であるシロッコファン(ダクトを通して排気するタイプ)のレンジフードに交換する場合は、大掛かりな工事が必要になる可能性が高いため注意が必要です。

レンジフードや部品が劣化している場合

長年使用してきたレンジフードは、本体だけでなく、取り付け部分や周辺設備も劣化していることがあります。劣化の程度によっては、撤去作業が通常よりも困難になったり、交換と同時に追加の補修が必要になったりして、費用が高くなる可能性があります。

劣化によって費用増につながる可能性のある状況を見てみましょう。

  • 固着・サビつきによる撤去困難
      • 油汚れの固着
        長年の油汚れがネジや接合部分にこびりつき、分解・撤去に時間がかかる
    • サビによる固着
      湿気や結露によりネジや金属部分がサビつき、取り外しが困難に
  • 周辺箇所の汚れ・傷み
    • 壁や天井の油汚れ・シミ
      レンジフード周りの壁紙や天井材に油汚れが染み付いて交換後に目立ってしまうため、清掃や張り替えが必要
    • キッチンパネルやタイルの破損
      撤去作業中に周辺のタイルなどが破損するリスクがあり、補修が必要になる場合がある
  • 排気ダクトの著しい劣化・詰まり
    • ダクト内部の油詰まり
      油やホコリでダクト内が狭くなり、換気効率が著しく低下している場合、清掃または交換が必要
    • ダクトの破損・穴あき
      排気が漏れてしまうため、交換が必要
  • 換気扇本体の深刻な破損
    モーターの焼き付きやファンの破損がひどく、撤去作業自体が困難な場合

特に油汚れによる固着は、作業時間の大幅な増加につながり、人件費がかさむ要因となります。 また、周辺の壁や天井の補修が必要になると、さらに費用が上乗せされます。普段からこまめにお手入れをしておくことや、異音や換気能力の低下など、劣化のサインが見られたら早めに交換を検討することも、結果的に費用を抑えることにつながる場合があります。

レンジフードの交換費用を安くするポイント

換気扇の点検をする作業員

なるべく節約して換気扇を交換するためにも、安く交換するためのポイントをおさえておきましょう。

本体を自分で購入し、取り付けのみを依頼する

レンジフード本体をインターネットやお店などで購入し、取り付けを業者に依頼することで安くなるケースもあります。

ただし業者によっては設置だけのサービスは行っていない場合もあるため、換気扇を購入する前に取り付けだけ行ってくれる事業者を探しておきましょう。

余計なオプションをつけない

交換工事をするにあたって、業者から色々なオプションを提案されるケースがあります。オプションを不要だと感じた場合には断ることも大切です。

オプションの例には、換気扇の見栄えを良くする「カラー銅板」があります。1万円程度でレンジフード本体と異なる色の銅板を取り付けることができますが、必要かどうかよく考えましょう。

複数業者から見積もりを取る

換気扇交換以外でも、事業者に依頼する場合は複数の事業者から見積もりを取るようにしましょう。

同じ種類の台所換気扇に交換する場合でも、業者によって本体価格や工事費が異なります。最低でも3社から見積もりを取ることで、サービス内容や費用相場を比較しやすくなり、必要以上な高額請求をしてくる業者への依頼を避けることができます。

レンジフードの交換はどこに依頼する?

業者に依頼するときの費用相場

レンジフードを交換してくれる業者は以下の3つです。

  • リフォーム事業者
  • 家電量販店
  • 個人の電器店

それぞれの業者に依頼するメリット・デメリットを見てみましょう。

リフォーム業者

メリット
  • 最も費用が安くなりやすい
  • 無料の訪問・見積もりをしてもらえる
  • 最適な工事プランを立ててもらえる
デメリット
  • 不要なオプションを提案される可能性がある
  • 本体の購入とセットでないと対応してもらえない場合もある

リフォーム事業者への依頼は、取り付け費用が比較的安いのが特徴です。種類やデザインの希望に合わせて、最適な工事プランを提案してもらえるため安心して依頼することができます。

本体の購入込みでないと対応してもらえないケースもあるので、自分で購入した本体を取り付けてもらいたい時にはあらかじめ伝えておくことをおすすめします。

ホームセンター・家電量販店

メリット
  • 取扱商品が多く、換気扇の種類が多い
  • 料金プランがわかりやすい
  • 保証期間やアフターフォローが充実している
デメリット
  • 取り付け工事費が高くなりやすい
  • 取り付けまでに時間がかかることがある

レンジフードの取り付けを行っているホームセンターや家電量販店では、ホームページなどで料金が明確に記載されているのがポイントです。

24時間電話受付や無料の長期保証などサポートが充実しているのも嬉しいポイントですね。

ただし取り付け工事はホームセンターや家電量販店の下請け業者が行うため、仲介料金が発生し費用が高くなりやすいという特徴もあります。仲介料金を支払いたくない場合は、換気扇の購入と取り付け工事の依頼を分けることをおすすめします。

個人経営の電器店

メリット
  • 些細な相談に乗ってもらいやすい
  • 対応が早い
デメリット
  • 価格が高くなりやすい

個人で経営している電器店は、地域密着型のサービスを行うため、迅速かつ柔軟な対応が魅力の1つです。

他のお店やインターネットなどで購入した換気扇は取り付けてもらえない可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。

レンジフード交換のサイン

レンジフードの寿命は一般的に10年から15年ほどですが、毎日のお料理で使う頻度やお手入れの状況によっては、もっと早く交換が必要になるサインが現れることがあります。「まだ使えるはず」と思っていても、実は交換が迫っているかもしれません。

具体的にどのような状態が見られたら交換を検討すべきか、主なサインには次のようなものがあります。

これらのサインに気づいたら、早めの点検や交換を考えるタイミングかもしれません。

プロペラの回転が遅い

レンジフードのファン(プロペラファンやシロッコファン)の回転が明らかに遅かったり、回り方が不安定だったりする場合、いくつかの原因が考えられます。 ファンがしっかり回らないと、当然ながら煙や臭いを十分に吸い込むことができません。回転が遅くなる主な要因には、以下のようなものがあります。

  • モーター自体の力が徐々に弱っている
  • ファンに油汚れやホコリが大量にくっついて重くなっている
  • モーターの軸の部分の油が切れていたり、すり減ったりしている

ファンに付着した汚れが原因であれば、丁寧に清掃することで回転が改善する可能性があります。しかし、モーター本体の劣化や故障が進んでいる場合は、部品の交換やレンジフード全体の交換が必要になることが多いです。

ファンやモーターの不調を放置すると、換気能力が著しく低下するだけでなく、他の部品にも余計な負担をかけてしまい、さらなる故障を引き起こす可能性があります。

換気がうまくいかない

毎日のお料理で作った料理の煙や気になる臭いがキッチンにこもってしまい、以前のようにスムーズに外へ排出されなくなったと感じるなら、それは換気能力が低下しているサインです。 換気扇を回しているのに効果が薄いと感じる場合、換気不足を引き起こす状態には、次のようなものがあります。

  • フィルターが油やホコリでびっしりと目詰まりを起こしている
  • 排気ダクトの内部に長年の汚れが溜まっている、または何か物が詰まって空気の流れを邪魔している
  • ファンの回転自体が弱々しくなっている、または正しく回っていない

フィルターの目詰まり程度であれば、ご自身で清掃したり新しいものに交換したりすることで解決できます。しかし、排気ダクト内部の問題やファンそのものの不調となると、専門の業者による点検や修理が欠かせません。特に揚げ物や炒め物など、油を多く使う調理が多いご家庭では、換気不良をそのままにしておくと、キッチンの壁や天井が油煙でベタベタになってしまう原因にもなります。

異音がする

レンジフードを運転したときに、「ゴー」「ブーン」「カラカラ」「キーキー」といった、いつもとは違う聞き慣れない音がする場合、レンジフード内部で何らかの異常が発生している可能性が高いです。 異音の種類から推測できる原因には、主に次のようなものがあります。

  • モーター内部のベアリング(軸受け)が摩耗したり、潤滑油が切れたりしている時の音(例:「ゴー」「ブーン」といったうなり音)
  • ファンに調理器具の破片や剥がれた塗装などの異物が接触している音や、ファン自体が変形・破損してしまっている時の音(例:「カラカラ」「ガタガタ」といった打撃音)
  • 内部の部品の取り付けが緩んでいたり、部品同士が共振したりして出る音(例:「ジー」「ビー」といった振動音)

軽い「カラカラ」という音であれば、ファンの清掃や挟まっている異物を取り除くことで直ることもあります。しかし、モーターからのうなるような異音や、明らかに何かが壊れているような大きな異常音がする場合は、専門家による診断が不可欠です。異音を「そのうち直るだろう」と放置してしまうと、突然レンジフードが動かなくなるといった、より深刻な故障につながる恐れがありますので注意が必要です。

関連記事:換気扇が回らないときどうすればいい?原因と対策について解説|ミツモア

レンジフードが故障する主な原因

毎日頻繁に使われるレンジフードは消耗品の一種であり、長年使い続ければ何らかの理由で異常や故障が生じます。 故障に至る主な原因を知っておくことで、日頃の使い方を工夫したり、異常の早期発見に繋げたりできるかもしれません。

故障の主な原因には、次の2つが挙げられます。

  • 長年の使用による部品自体の劣化や物理的な故障
  • こまめなお手入れを怠ったことによる頑固な油汚れやホコリの蓄積

これらの原因が複合的に絡み合って、レンジフードの不調を引き起こすことも少なくありません。

部品の故障

レンジフードは、スイッチ、モーター、ファン、配線、機種によっては電子基板など、多くの部品で構成されています。これらの部品は、長期間にわたって繰り返し使用されることで、少しずつ摩耗したり、材質が劣化したりしていきます。 特に故障しやすい部品や箇所には、次のようなものがあります。

  • 毎日何度も押したり回したりするスイッチ部分の物理的な破損や接触不良
  • モーター内部のコイルの劣化や、回転を支えるベアリングの摩耗による動作不良
  • 電気部品をつなぐ配線コードの断線や接続部分の緩み
  • 多機能なレンジフードに搭載されている電子制御基板の故障

どんなに丁寧に取り扱っていても、時間とともに部品が劣化していくのは避けられません。特に設置から10年以上が経過したレンジフードに何らかの不調が見られるようになった場合は、まず部品の劣化や故障を疑い、専門の業者に点検を依頼しましょう。

汚れの蓄積

レンジフードのお手入れというと、表面のフィルターを掃除する程度で済ませてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、フィルターを通り抜けた細かな油やホコリは、レンジフードの内部、特にファンやその周辺に少しずつ蓄積していきます。 この内部の汚れが長年にわたって溜まると、様々な不具合の原因となります。

汚れが引き起こす具体的な問題点には、以下のようなものがあります。

  • ファンに油汚れが雪だるま式に付着し、その重みでモーターに過度な負荷をかけてしまう
  • ファンにこびり付いた汚れが固化し、ファンの回転バランスを崩して異音や大きな振動を発生させる
  • 排気ダクトの入り口やファンケーシング内部に油汚れが堆積し、空気の通り道を狭めて換気能力を著しく低下させる
  • 湿気を含んだホコリや油が電気部品や配線部分に付着し、漏電やショート、故障のリスクを高める

目に見える部分の清掃だけでなく、定期的な内部の点検と清掃がレンジフードを長持ちさせる秘訣です。しかし、ご自身でレンジフードを分解して内部を清掃するのは、専門的な知識や工具がないと難しく、かえって部品を破損させてしまうリスクも伴います。

手に負えないほど汚れが溜まってしまっている場合や、分解清掃に自信がない場合は、無理をせずに専門のハウスクリーニング業者に依頼するか、レンジフード自体の交換を検討しましょう。

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レンジフードの交換は、状態や種類によって自力でできる場合もあれば、プロに任せるべきケースもあります。プロに任せるとき、少しでも安く抑えたい方は、以前のものと同じタイプを選ぶことがポイントです。

料金の目安を知りたいときは、見積もりを依頼してみましょう。ミツモアなら、複数社の見積もりが一度にチェックできます。

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